『こばと。』
世間知らずで元気が取り柄の少女に色々な人が癒される話だった。特に、擦れた青年が癒されるというかツンがデレるのが大筋。悪意の無い少女は根強いものがあると思わせる内容で、見守るいおりょぎの親心が見ているこちらの気持ちと重なって光る。
願いや別れがあっても、最後は運命論に落ち着くところがCLAMP作品らしいのかな。まあ、終わり良しの終わり方なので良し。
『たまごっち!』第24話
一本目はテレビ番組の悲しい性の話。ゴッチマンの活躍する場面の低視聴率とラブリンの登場する場面だけ起こる高視聴率に溜息のたまPっちとゴッチマン役の俳優。つまり、ラブリンはテコ入れだったわけか。おまけに、二人は長年の盟友であり、控え室へ来たたまPっちの言い出し辛そうな姿を察するやり取りが堪らない。その後の外では色違いのマスクを被って別人で通す力技には笑ったが、大ファンのまめっちと出会ってからのやり取りとテレビのヒーローが現実でもヒーローとして振舞う姿。勿論、最後は……。まさかこの作品で泣かされるとは思わなかった。
打って変わって二本目は、新商品投入に悩むたまカフェに流離の料理研究家が現れ、玩具に見えてしようがないシェイカーを使って作るフルーツシェイクでお悩み解決する話。話の捻りは皆無なのだけど、フルーツシェイクが無性に飲みたくなる。絵の書き込みの凄さでなく、見せ方で美味そうに見せることや苦い話の後に甘い話を持ってくる構成が流石だ。
『しゅごキャラパーティー!』第25話
一本目は変なスイッチを拾って押したら時間が止まっちゃう話。一人だけ自由に動けるのはやりたい放題出来るけど、一人だけだと寂しいとしんみりするまでが短く描かれている。友情や仲間の大切が分かる話で本編の最終回へ向けた良い援護になっている。
二本目は面白い話を聞かせるトークショウ形式で、失敗するとたまごに閉じ込められる。取り立てて面白い落ちでもないけど、ぷっちぷちのキャラデで笑うキャラを見ているとホッとする。
本編は、自分の過ちに気付いたりっかが必死に×タマを救おうとする話。その心と涙に呼応する形でのキャラなりにあむと片手ずつ使ってのオープンハートに浄化された×タマとの別れもあり、りっかを見守るあむにとっての一段落として最終回的演出で盛り上げる。
『しゅごキャラパーティー!』第24話
ぷっちぷち一本目は何の遊びか誰の仕組んだことか分からないが、食パンを咥えて遅刻遅刻の寸劇をぶつかる相手を変えて何度も繰り返す。まあ、しゅごキャラでやるから面白いのもあるけど、ぶつかる相手が宇宙人や片言の外人や巨人になりきったしゅごキャラ達なのと、最初は驚いていた見守り雲さんが繰り返す内に投げやりになって最後は寝てしまうのが笑えた。
二本目も寸劇で、懐かしさのある茶の間で茶碗一杯のご飯をスゥお母さんが「おかわり、ほい!」としゃもじで投げていくだけなのだけど、お父さん役のキセキが他のキャラ達のせいでおかわり出来ないのもベタで、最後の最後で出来た反動で食べ過ぎて満腹太りの落ちもベタで気持ち良い。ある意味、しゃもじ投げの絵の面白さが全てと言える内容。
本編は新しい玩具ならぬしゅごキャラを手に入れたりっかが、古い玩具ならぬ×タマに対して無神経な扱いを繰り返した結果起こる反動の話。りっかの子供らしい行動とそれに対する×タマの反動は、誤解や分かり合えないってこういうことだよねといった内容で、×タマが砕けてしまうのがとても印象的だ。最後のひかるの一言が今回のシリーズの見せ所といえるもので、人間味のない人間が人間味を獲得する話なのだけど、子供だからか素直で可愛く見えるのが良く、短いながらも最終回を前に物語の盛り上がりを用意してくれていることが嬉しい。
『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』第27話
善悪の立場を考えると善側は中々負けられないのだけど、この作品は負ける場合も真っ直ぐにぶつかっていくので好感が持てる。異界王が大局を考えてバトルに挑めないダンを叱咤するのだが、自分を負かす者が現れるのを待っているかのようで、思った以上に悪人でもなさそうだ。そうなると単純な勧善懲悪になるわけでもなく、素直な子供と柵を抱えた大人との思春期的な激突になるか。物語半ばにして何度目かの敗北を経たが、強いカードで強くなるのではなく、冷静な判断力で強くなるのだろうか。相変わらず、真っ直ぐな激突が気持ち良い。
『とある科学の超電磁砲』
全編女の子がイチャイチャしていて、そうした関係を使って綺麗に纏めたが、どこか物足りない気分にさせられた。スピンオフ元作品と比べるとバトルが理詰めで突き詰めないからそう感じるのかもしれない。まあ、可愛くて仲良くて見ていてホッとするのが売りであり、その点は良く出来ていると思う。ただ、無神経な発言が多いことやバトルを今一つ楽しめなかった。どうと聞かれると面白い方だけど微妙って所でしょうか。
『ケロロ軍曹』第306話
しゅごキャラ型の妖精に物欲を刺激されて軍曹が大はしゃぎ。amazonでついついポチポチ買っていく様や買い過ぎて自転車操業になってしまう具合の病的な加減が妙に良く出来ていて怖い。結局は何か不思議な現象が起こったらモンスターか敵性宇宙人なわけで、今回は敵性宇宙人でした。
後半の魔太郎がくるならぬドロ郎がくるでも敵性宇宙人が絡んでくる。パロディーだけど、のけ者にされているドロロにあった台詞だった。のけ者にされている鬱憤を刺激されて段々と被害妄想が酷くなる様が怖い。
なぜこのタイミングなのかは分からないが、不意に来るパロディー回で楽しかった。
『ひだまりスケッチ×☆☆☆』第10話
家の鍵をトイレに流してしまったゆのが他の部屋の皆の所を順りに泊まり歩く。不束者ですがの挨拶でお世話になるのが新婚さんみたいだけど、泊まるキャラの場面に切り替わる前のワンカットで、色によってひだまりパレットのサブタイ通りにカラフルに性格が色付けされていて上手い。それぞれの部屋でのイチャイチャは大きな物語とは無縁だけど、この作品の持つ魅力を生かした良い話でした。
『銀魂』第200話
季節感を気にせずに放送してきたのは今に始まったことではないが、新サンタクロースVSネオサンタクロースとでも呼ぶべきハイテンションのサンタクロース対決をシリーズの終わりに持ってくるのがこの作品らしい。差し詰め、映画がプレゼントとと落ちにするか、いっそ別の落ちか、本当の最終回へ向けて緊張してきた。
『イナズマイレブン』第74話
虎丸がチャンスにシュートを打てない原因となった過去を、同じように過去が原因で大好きなサッカーが出来ずに居た豪炎寺とそれを支えてきた円堂や仲間の言葉が奮い立たせる。サッカーのことはサッカーでチームを通して解決する。そんな真っ直ぐなやり方が好きだ。
必殺シュートがタイガードライブと、避けて通らずに真っ直ぐあの作品を連想させる名前を持ってきたことや、半ズボンショタだと思ったら本当に小学生だったりと、細かい部分は外して芯は真っ直ぐがこの作品らしい。
『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』第9話
卑劣で残忍なヴァンパイア爆弾を操る敵とのバトルは分かりやすい構図だが、面白いバトルではない。むしろ、この作品ではバトルはおまけであり、気持ちだけで繋がっていると評するヴァンパイアの性質のように、キャラの内面こそが見所だろう。
今回は、サブタイトルでも分かりやすいが、懇意にしていた会長と一緒に居るため、進んでヴァンパイアになろうとする半ズボンとの倒錯した関係を吸血の持つ性的な怪しさが一層引き立てた。そんなヴァンパイアの持つ怪しくも分かりやすい魅力の神秘的で性的な暗喩である吸血に焦点を当てた一幕でした。
『こばと。』第22話
よもぎ保育園の取り壊しが決まり、立ち退くための片付けに忙しい中、今まで以上にバイトに精を出す姿が藤本の抱える複雑な気持ちを物語る。あっという間に取り壊し当日となるが、藤本はやって来ない。そんな藤本に対する小鳩の気持ちを和らげるかのように集まってくる卒業した園児達を前に取り壊しが始まる。いおりょぎの頼みも空しくコンペイトウ集めの期限とこの世界との別れが迫る中、拠り所であった園の取り壊しと恋する藤本とのすれ違いが重なり合う。それをゆったりと一話掛けて見せるのがこの作品らしい。
『ハートキャッチプリキュア!』第6話
写真が好きでプリキュアの正体を撮ろうとするお騒がせ少女とか、えりかのお父さんが有名なカメラマンとか、写真は見る人も撮られる人も幸せな気分になれなきゃとか、考えさせられる話。なんだけど、今回はつぼみが家でくつろいでいる場面で眼鏡をしていることにホッとした。本当は可愛い眼鏡にイメチェンしてくれたら良いのだけど、バトルに眼鏡は向かないわなと思っていただけに嬉しい。
『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』第26話
謁見を許されたダンの前に姿を見せた異界王は威厳のある老人であり、快く直接対決を受け入れた。バトル自体は大真面目で、同系デッキ対決でもあり、どんな大きな敵や目的を前にしても激突して変えようとするダンなので盛り上がる展開なのだけど、異界王がライフを減らしたことで若返り、演者が力兄に変わったのが笑えた。見慣れているのも考え物ですな。
『聖痕のクェイサー』第10話
イケメンもアホバカおっぱい世界に取り込まれると、間抜けな妄想野郎に変わってしまう。しかし、高校生にもなって、おるすばんで家に来た見知らぬ男を招き入れて危険な目に遭うサービスを見せるとは、どんな赤頭巾ちゃんだと。
今回もクェイサーの頭の中は大きなおっぱいを揺らして脱がして吸うことで一杯で、物語としての面白さは皆無なのものの、欲望に忠実でこの作品らしい。
『NARUTO 疾風伝』第151話
過去の罪と向き合い自分のすべきことに気いたウタカタと、禁術が暴走してしまった罪に苛まれるホタル。二つの師弟関係と尾獣と禁術の共通点を通じて描かれる救いの話だった。その結末は、暁とウタカタの遭遇とウタカタを待ち続けるホタルの元へ漂ってきた泡によって、泡沫の如き師弟関係と恋の終わりを迎える。
そんなことは露知らず、里へと戻るナルト一向。いよいよ次回、自来也の死を知ることとなるようだ。綺麗に纏まったオリジナルストーリーでした。
『君に届け』第10話
演者とカットで腹黒臭がしていたが、善意を逆手に取るやり方で計算女VS天然女の様相を呈してきた。まあ、どっちも見ている分には可愛いので華があって良い。でも、これは上手くどちらもキャラクターの印象を傷めずに終えられるのだろうか。微妙感がするね。
『ハートキャッチプリキュア!』第5話
これまでのシリーズと比べると、主人公達ではなく周りの同級生や同じ学校の生徒の話が多い印象で、キャラデがどれみ系なこともあってか話の組み立てもどれみ式にするのかと思っていた。今回、一話全部使ってのラーメンを通じた親子の絆の話からすると、そうなのだろう。
可愛い主人公達のワーキャーが好きなので、今後はまた別の楽しみが見つかると良いな。
『家庭教師ヒットマン REBORN!リボーン』第174話
白蘭が頭や体を使う必要が全く無い程に強力な能力を持っていることが分かり、全ての平行世界の未来が絶望的なことも分かる。そんな中で、唯一変えられる可能性のある未来と変わる可能性を持った過去の面々が集合していることが分かる。
回想ではギャグ要因の10年バズーカが使い方によっては危険を孕んでいることを鋭く使った展開で上手いと思う。それと同時に、天賦の才で調子に乗った餓鬼の話はやっぱり大嫌いだと再認識した。後は、ナルシシズムに浸る白蘭が粉砕される様を待つばかりか。
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』第9話
自然災害である台風は文明の発達度合いや歴史の作りを問わない変わらないものとして登場しており、結果としてキャラクターのやり取りを集中して見せられた。伝説の男と勘違いされているオッサンが奮起して格好良く見えるのは演者の力もあって流石の内容。女の子達が軍服のコスプレでワーキャーしているよりは、脇の普通の人達の普通の日常にあるドラマが映えるのは、軍人でも同じということか。

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