『クレヨンしんちゃん』第691話
チョコビ工場の見学でチョコビのパッケージの都市伝説がコアラのあれみたいで、なるほどモデルはそれかと今更ながら納得した。話の流れも、細かい工場見学のあれこれに、しんちゃんの下品や勘違いにお姉さんに釣られるが加わって、工場の人達が苦笑する展開が上手い。その上、落ちが予想を少し外して二段、三段になっているのも上手い。
かと思えば、福引でアクション仮面タオルが欲しいから、シロを出しにしたお買い物に出掛ける。そんな風に普段はぞんざいに扱いながらも最後は優しくする。こうした話を定期的に持ってくることは印象を悪くしない手続きとして大事だと思う。まあ、ちょっと心温まる話をこの作品で見られるのがギャップもあって良いなと。
『NARUTO 疾風伝』第144話
作品内の時系列ではそれ程経っていないが、現実の時間としては自来也が死んで大分経っている。そんな中、前回の闘いを中途に同時系列で進行するオリジナルストーリーといったところか。ゲストキャラのしゃぼん玉を使った術が面白く、六尾や禁術が今後の暁の思惑と、師弟関係がナルトと自来也と重なるのだろう。前にもあった今後の展開に深みを与え、内容も面白そうなので、長期連載作品にとっては良いやり方を定着させたと思う。
『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』第2話
想定通りに記憶を失った王子様が姫を助けて、むしろ人外が元々どこで生活しているとか文化や歴史といった背景が提示されないので、設定同士に矛盾が無いように繋げている状況から如何にしてヴァンパイアバンドを設立する決意といった深い部分を出してくるのか。
前回のEDは第1話限定版かと思ったが、そうではなくOPも別の曲でカバーだった。ああ、OPのアーティストや曲を売りたいのだなと。本編外のことなので作品にとっては関係ないことだけど、服とは思えない服でダンスする場面とアップテンポ至上主義な俺は満足。
『イナズマイレブン』第66話
ゲームのタイトル宜しく、豪炎寺加入までを吹雪編としてのブリザード編。
総集編としての構成の仕方が今後の本編の流れに組み込まれると思える安心感をこの作品らしいといえる幸福感。まあ、今回と次回を併せての構成が本筋ということになるのだけど、アヴァンによって今後のワクワクと一緒に魅力を引き出しているのが憎い。もう、ナレーションと集合写真の人物が入れ替わり立ち替わりするカットだけで大満足。
今度の敵が世界なのは順当として、強さがインフレしているだけにどう見せるのか。エイリア学園より強いなら、そもそも世界選抜で挑んでおけよと思うわけで、もっともらしい理由が不可欠だが、今の所想像が付かないだけに、これまで以上に楽しめそうだ。

一息ついて

2010年1月25日 1話雑感
『のだめカンタービレフィナーレ』第1話
作中のキャラクター達が音楽漬けの生活を送っているだけに、色々な演奏が入り乱れた音声の散りばめられたカットを多用することで、こちらも擬似的に音楽漬けになったかのようにして改めて作品世界へ導入されるような印象を受けた。また、そうした音楽漬けの見せ方によって、音楽路線での話に比重が置かれるのではないかと期待出来る。変人も恋人関係を強調すれば、途端に普通の人になりそうなので、ホッとした。

かくれんぼ

2010年1月24日 1話雑感
『おおかみかくし』第1話
主人公がいわくありげな街に越してくる所から物語は始まる。しかしながら、こう毎度毎度、女の子が寄って来ることに疑問を持たないで流される主人公は何とも。まあ、今回は男の子も狙ってきているようで、血ってことなのだろうが、説明が少ないので分かりにくい。今の所匂わせている内容だと、分かった所で驚いたり面白くなるような気もしないが、さて如何に。
『フレッシュプリキュア!』第48話
動きに動く新必殺技が通用しないことと新たなる変身、それも劇場用の変身にピーチだけでなく全員が変身する。管理社会から逸脱したラビリンス住人の団結とタルトのクローバーボックスがシフォンに届く一連の流れにまさかの奴らが加わって、これでもかという見せ場の連続が繋がって起こるべくして奇跡が起こる。次回シリーズでの仕切り直しが決定しているだけに、全ての力を振り絞っているかのような展開が嬉しい。
『テガミバチ』第15話
ボニーの相方がクライドではないのだが、『俺達に明日はない』を知っているか、ボニー&クライドのパターンを記憶していたら落ちが読める。まあ、実際ボニーに担がれていた御のぼりさんが心弾で知りたくない事実を知ってしまうことと、騙されている間の方が幸せだったのかを考えさせる所に落としてくる。能力が良い結果ばかり生むとは限らないことを見せる、そんな話。見た目は中睦まじいが、本当は面倒な仲の二人と、ラグとニッチの二人の関係との差もあって、これまでの話とは違った毛色だった。
『バカとテストと召喚獣』第2話
Fクラスの主人公達が、Eクラスとの対決はまだ勝つ可能性を考えられたが、Aクラスとなると単純な点数差が覆せない程に大きいと思われる。そんな中で駆け引きになるのは、一転突破型の得意教科勝負だったり、変則的なテスト形式で勝負が出来ることを説明する回だったといえる。それと平行して、三角関係やBLを想像させるあたりが手堅い。正面から勝負出来ない設定な以上は、変則的な勝負や人間関係が見せ場になるのだけど、あっさり負けのあっさり加減は召喚獣システムによる戦闘描写を簡略化している分だけ上手く出ていたと思う。
変則勝負や人間関係でどこまで引っ張れるか見物である。
パターンをやるならもっともらしく、映像としてはカメラで写すが如く。そんな理想的な状態に出来て当然と思っている節はないだろうか。
作り手の最善ではなく、受け手として最高と思う出来を求めるのは、当然といえば当然なのだが、商業アニメで作品を回すとなると、全てが最高になることはほとんどない。しかしながら、時折職人的矜持で最高に近い作品が出来上がるので、人は求めてしまう。
また、実写に詳しくなくとも、実像を移す目をカメラのように考えて、同じように作り込んだ映像を求めている節がありはしないか。カメラで撮ったのと同レベルの映像をアニメで作るのは、難しく滅多に無い。それならば、雑過ぎるのは考え物だが、少し雑に見える部分があろうと、少しでも良い部分を探して楽しむ方が楽しみが増える。
要は、スケジュールの余裕と人員やスキルを整えるのが難しい商業作品に至高の芸術性が出来て当然と思うのは当然であっても、期待外れに終わることが多いという話。

三回目

2010年1月19日 1話雑感
『ひだまりスケッチ×☆☆☆』第1話
第3シリーズ開幕。第1話は時系列上一年生終了前後であり、赤点を取っててんやわんやする話でゆっくりと初めて、新一年生が引っ越してくる話で早くなるかと思うもゆっくりで、そうそうこの作品ってゆっくりと噛み締める作品だったなと。
新キャラが登場したので、話のパターンが増えてそちらに傾けていくことになると思われるので楽しみだ。
『遊戯王5D’s』第92話
鬼柳編と銘打っているものの、その実は遊戯王で西部劇という挑戦的な内容だった。文字通りデュエル(決闘)で決着させるのは、遊戯王の世界観であって、西部劇においては暴力による介入も往々にしてあり得る。
デュエルに負けそうになると人質を取って無理矢理サレンダーさせようとするので、デュエリスかと問われるとリアリストだと返すやり取りが気持ち良い。仲間の結束で人質を解放されても、あくまでデュエルで決着させようとする姿勢に、最終局面はそのまま西部劇における決闘の決着時の見せ方が加わって、様式美ここに極まれり。久しぶりに話も含めて満足したぜ。

再現性の高さ

2010年1月17日 1話雑感
『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』第1話
提供クレジットや諸々の細かい所まで含めて、心霊番組を忠実に作ってあって番組を間違えたのかと思うが、アニメ絵なので違うとは分かる。基本的な設定と建国宣言とも取れる宣言の少ない内容を忠実な心霊番組を通じて見せるのだが、それに至るまでのいつまで続くのかと思うほどに忠実にかつ話の展開上は冗長に作られた心霊番組は、細部まで作り込まれていて、心霊現象を笑いにする空気までも再現されていて凄い。そんな手法で1話を持たせてしまうのは反則的で、目を引きはするが作品の面白さを判断するには次の普通の話を待たねばならないだろう。しかしながら、これだけの拘った映像を作ることが出来るのなら、画面作りに関しては期待出来そうだ。
『はなまる幼稚園』第1話
主人公の新生活と新環境への進出を通して、キャラクター紹介や必要な設定を提示し、なおかつ人柄の良さも見せるお手本のような第1話。ませた園児を見守る大人の視点や保護者も含めて振り回される先生の構図で笑わせる作品なのだろうが、園児自身の変な行動が笑える展開にも期待したい。それにしても、随分洒落たEDだ。

矢継ぎ早

2010年1月15日 1話雑感
『おまもりひまり』第1話
一人暮らしの主人公、素直じゃない幼馴染、可愛い妖怪娘の押し掛け、過去の因縁、押し寄せる妖怪変化と、第1話としては多くの話を詰め込んであり、さっさと進めて次の萌えキャラを投入しようとする姿勢は悪くないのだけど、個々の話の合間にある掛け合いが少々雑なのが気になる。
巧妙に話を組み立てるにせよ、萌えキャラを出すための方便にせよ、手続きを雑にすると売れ線の要素の詰め込みが安っぽく見えるし、手続きは丁寧な方が後々効いてくる。今回の雑さは新キャラを投入する展開の速さのためだったと見て、次回以降の丁寧な作りに期待したい。

神聖不可侵

2010年1月14日 1話雑感
『聖痕のクェイサー』第1話
あるべきエロが大幅にカットされているのが分かるぎこちない繋ぎ方が目立つ。しかしながら、エロがあったところで話に大きな影響を与えて面白くするようなものではない分、他の面白さが必要か。それに関しては、急にロシア語で捲くし立てる場面が面白く、狙ったずれで笑えたと考えると大丈夫か。
なんて最もらしく考えたところで、おっぱいで母乳でパワーアップのアホバカエロが柱なのだから、それを素直に見たいですな。
『ささめきこと』
リュウみたいな三人の兄とか、三機のドム的オタクとか遊びの部分もあったけど、朱宮君がややこしくして、朋絵とみやこが見せびらかして、蒼井がかき回して、きよりちゃんがカレーパンで外野、と本筋は分かりやすく作ってあった。
中でも二人の気持ちが作品の肝であり、初めは風間の気持ちが大きな声で、純夏の気持ちがささめきだった。それが、色々な体験を通して、風間もまんざらでもない様子になってきた。そして、都会と田舎の持つイメージを逆転し、純夏の居ない都会での風間を閑静に、田舎の純夏を喧騒に放り込むことで顕著にした。食卓での夏休みの宿題を通した最後の場面で見つめ合う二人の気持ちは語られること無きささめきこと。そんな文字通りささめきことを扱った作品だった。倒錯した関係ながらも、それを見守る視点に作ってあって、距離感の難しい作品だった。

ド迫力

2010年1月12日 1話雑感
『バカとテストと召喚獣』第1話
学力テストでクラス分けされて、テストの点数を能力値にした召喚獣で他のクラスと闘う。ゲーム的発想で面白そうな設定だけど、実際に闘う場面に全く迫力とか面白味を感じなかった。クラス分け直後の点数で競うと上のクラスが有利なのは目に見えていて、無策で闘わざるを得ないことには作中でも言及されていたが、それで見応えがなくても良いことにはならない。気の短い人なら切りそうな気もするが、今の所は策とか駆け引きになるまで様子見って所か。
『ミラクル☆トレイン~大江戸線へようこそ~』
当初は、表面的な設定に婦女子向けの最大公約数を狙ったやっつけ感とかあざとさが伺え、それで侮っていたつもりもないけど、常にこちらの想像を一手上回るような印象を受けた。
ミラクルトレインという作品内の要素を成立させるための設定が、物語に活きてくるよう作られていた。それが、こんなに嬉しくなる作品も珍しい。とくがわが予想通りだったり、あかりちゃん幸せにと思える内容で一本通した素晴らしい物語でした。

前兆

2010年1月10日 1話雑感
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』第1話
可愛い女の子と楽器の組み合わせ、明らかに似せに行っているデザインが『けいおん!』を髣髴とさせる。OPでは、メインキャラクターのアップやフレーム内で重要な箇所には絶対にテロップを被せない姿勢が伺えた。話の方も祭りから入って、主人公の能力や配属先小隊の顔見せから入る第1話らしい内容で、出発はどうであれ、一種の美意識に基いた作品になる予感がした。

< 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 >

 
okm

この日記について

日記内を検索