読み筋
2009年12月15日 放送中のアニメの感想とか『フレッシュプリキュア!』第42話
異空間とはいえ、近所に敵の本拠地があるのだから、そこで決戦があっても不思議ではない。何より、今回はそこにある不幸のゲージとそれを破壊することによる作用に主眼を置いた話だった。一人で向かおうとするせつなと助けに向かう仲間達、迎撃しようとする西南コンビに対して、プリキュアを誘き寄せれば良いとするノーザの読み筋が良い味出していた。まあ、シフォンの不思議力も可愛いから良いかな。
異空間とはいえ、近所に敵の本拠地があるのだから、そこで決戦があっても不思議ではない。何より、今回はそこにある不幸のゲージとそれを破壊することによる作用に主眼を置いた話だった。一人で向かおうとするせつなと助けに向かう仲間達、迎撃しようとする西南コンビに対して、プリキュアを誘き寄せれば良いとするノーザの読み筋が良い味出していた。まあ、シフォンの不思議力も可愛いから良いかな。
アタタタ
2009年12月14日 放送中のアニメの感想とか『ささめきこと』第8話
俺のような屁垂れにとって、朱宮君が一次試験だとするなら、今回の蒼井さんは二次試験とでも言うべきか。女子部会議にて風間の兄の作品を愛し、女性名のペンネームを信じている夢見がちな同人少女。彼女の熱く語る姿とその真実を知る純ちゃん&風間の狼狽。それは、こちらも同じ情報という名の秘密を共有しているからこそか。はたまた、畑は違えど同じ匂いがするから見ていて気恥ずかしくなるからか。
基本的にOP同様に淡い感じに作られているのだけど、アブノーマルな雰囲気が漂う場面では一転して喜劇の様相を呈するのが楽しい。むしろ、俺が純ちゃんみたいなキャラを好きなだけの気もする。
俺のような屁垂れにとって、朱宮君が一次試験だとするなら、今回の蒼井さんは二次試験とでも言うべきか。女子部会議にて風間の兄の作品を愛し、女性名のペンネームを信じている夢見がちな同人少女。彼女の熱く語る姿とその真実を知る純ちゃん&風間の狼狽。それは、こちらも同じ情報という名の秘密を共有しているからこそか。はたまた、畑は違えど同じ匂いがするから見ていて気恥ずかしくなるからか。
基本的にOP同様に淡い感じに作られているのだけど、アブノーマルな雰囲気が漂う場面では一転して喜劇の様相を呈するのが楽しい。むしろ、俺が純ちゃんみたいなキャラを好きなだけの気もする。
瞑想して迷走
2009年12月13日 放送中のアニメの感想とか『WHITE ALBUM』第22話
ヒロインが複数居て、各々のルートがあるのは義理立ても出来る良いシステムだと思う。一方でこの作品の場合、主人公は出てくるヒロインを有耶無耶の内に片っ端から吸い寄せていく。こういう描写はリアリティーとやらに溢れているのだろうが、不愉快な気持ちになる。というよりは「何じゃそりゃ。ほんま死ね」とか「いやいや、それせなあかんことか」って毒突きながら見ているわけで……。
なぜ見ているのかというと、毎回ある心の機微をつぶさに描いた淡いタッチのカットの絵と演出が見ていて気持ちが良いからだ。全くの絵空事の他人事なのだけど、ヒロインのことを思うと腐れ外道に天罰が下るのもどうかと思うし、落とし所が見えない点では一番注目しているかもしれない。
ヒロインが複数居て、各々のルートがあるのは義理立ても出来る良いシステムだと思う。一方でこの作品の場合、主人公は出てくるヒロインを有耶無耶の内に片っ端から吸い寄せていく。こういう描写はリアリティーとやらに溢れているのだろうが、不愉快な気持ちになる。というよりは「何じゃそりゃ。ほんま死ね」とか「いやいや、それせなあかんことか」って毒突きながら見ているわけで……。
なぜ見ているのかというと、毎回ある心の機微をつぶさに描いた淡いタッチのカットの絵と演出が見ていて気持ちが良いからだ。全くの絵空事の他人事なのだけど、ヒロインのことを思うと腐れ外道に天罰が下るのもどうかと思うし、落とし所が見えない点では一番注目しているかもしれない。
西の方
2009年12月12日 放送中のアニメの感想とか『遊戯王5D’s』第86話
荒野の町とその外れにある墓標のように並ぶデュエルディスクの付いた杭が新たなる予感を髣髴させる。鉱山の権利を巡って対立する2つのファミリー、引き金を引くとディスクに変形する銃を使った早撃ちで先攻が決まり、負けると棺桶で運ばれ一生鉱山送りになるルール、ここがどこにあるかは触れられていないが何と言おうと西にあるだろう。
死に場所を求め彷徨う鬼柳が辿り着き、用心棒として自分を殺してくれる強い者を待つ死に場所として十分な空気に満ちている。勿論、それを助けに来た遊星が一際格好良い。
要は、かつての仲間を絶望から救い出すだけの話なのだが、これだけの舞台をネオドミノシティとは別の美術まで用意して作る姿勢に痺れた。
荒野の町とその外れにある墓標のように並ぶデュエルディスクの付いた杭が新たなる予感を髣髴させる。鉱山の権利を巡って対立する2つのファミリー、引き金を引くとディスクに変形する銃を使った早撃ちで先攻が決まり、負けると棺桶で運ばれ一生鉱山送りになるルール、ここがどこにあるかは触れられていないが何と言おうと西にあるだろう。
死に場所を求め彷徨う鬼柳が辿り着き、用心棒として自分を殺してくれる強い者を待つ死に場所として十分な空気に満ちている。勿論、それを助けに来た遊星が一際格好良い。
要は、かつての仲間を絶望から救い出すだけの話なのだが、これだけの舞台をネオドミノシティとは別の美術まで用意して作る姿勢に痺れた。
今、分かった気がする
2009年12月11日 放送中のアニメの感想とか『11eyes』第8話
赤い夜突入時に眼に来るとか、その目が邪気眼的なこととか、日本の名刀を体内から出せるとか、多重人格戦闘少女等々の設定が真面目に増えるので笑えたが、いよいよの最終兵器ヤンデレが能力を覚醒させた。病んでいる描写のステレオタイプが、……。そうか、ステレオタイプの設定で組み合せた自動生成的な印象を真面目にやるから笑えるのか、この作品は。そうすると、病んでいく描写が痛ましいというよりは、恥ずかしくて居た堪れない気持ちになるのもよく分かる。
赤い夜突入時に眼に来るとか、その目が邪気眼的なこととか、日本の名刀を体内から出せるとか、多重人格戦闘少女等々の設定が真面目に増えるので笑えたが、いよいよの最終兵器ヤンデレが能力を覚醒させた。病んでいる描写のステレオタイプが、……。そうか、ステレオタイプの設定で組み合せた自動生成的な印象を真面目にやるから笑えるのか、この作品は。そうすると、病んでいく描写が痛ましいというよりは、恥ずかしくて居た堪れない気持ちになるのもよく分かる。
なまじ可愛いから困る
2009年12月10日 放送中のアニメの感想とか『スティッチ!~いたずらエイリアンの大冒険~』第6話
頭の上に載せると姫扱いされるエイリアンでてんやわんや。要は「独裁スイッチ」系の話になるのだが、異空に消えるのと比べて、ギザギザのパイナップルになるのはかなりきつい印象だった。そうした、ジャンバ博士の驚異の科学力もさることながら、自発的に周囲の人間が消えたり罰を与えようとする様と可愛いキャラクターの懸隔てで説話的な要素の強い回だったなと。
頭の上に載せると姫扱いされるエイリアンでてんやわんや。要は「独裁スイッチ」系の話になるのだが、異空に消えるのと比べて、ギザギザのパイナップルになるのはかなりきつい印象だった。そうした、ジャンバ博士の驚異の科学力もさることながら、自発的に周囲の人間が消えたり罰を与えようとする様と可愛いキャラクターの懸隔てで説話的な要素の強い回だったなと。
妄想特急発車オーライ
2009年12月9日 放送中のアニメの感想とか『ミラクル☆トレイン~大江戸線へようこそ~』第7話
淑女のお悩み解決のパターンを乗客無しで崩してきた。列車が暴走して異空間に突入する絵面も馬鹿馬鹿しい。それでいて、廃駅らしき場所が出てきたり、ミラクルトレインの存在に関する謎が垣間見れる。つっこみ犬のとくがわが狼狽しながらも役目を忘れないばかりか、進入不能の車掌室に犬用ドアから入れたりで不思議な奴だ。まあ、直球の配役なので、毎回笑ってしまうけどね。
淑女のお悩み解決のパターンを乗客無しで崩してきた。列車が暴走して異空間に突入する絵面も馬鹿馬鹿しい。それでいて、廃駅らしき場所が出てきたり、ミラクルトレインの存在に関する謎が垣間見れる。つっこみ犬のとくがわが狼狽しながらも役目を忘れないばかりか、進入不能の車掌室に犬用ドアから入れたりで不思議な奴だ。まあ、直球の配役なので、毎回笑ってしまうけどね。
想像力による補完
2009年12月8日 放送中のアニメの感想とか『NARUTO 疾風伝』第135、136話(SP)
この作品では、ナルトのド根性忍伝と対を成す形で、サスケの復讐劇が存在する。その両者における違いには、生活観の有無が挙げられる。忍者なので、任務での話が中心になるのだが、それでもナルトは時折部屋の場面が現れるので、一人での孤独と自由さゆえの散らかりから生活が伺える。一方で、サスケの方はいつも元凶の回想ばかりで、恨みと憎しみを培ってきた生活が全くといって良い程に描かれない。そうした実態の掴めないことは、想像力の入り込む余地のある魅力なのだろうが、限度があるように思える。戦闘は見応えあるので見られはするものの、今一つ来るものがない。
この作品では、ナルトのド根性忍伝と対を成す形で、サスケの復讐劇が存在する。その両者における違いには、生活観の有無が挙げられる。忍者なので、任務での話が中心になるのだが、それでもナルトは時折部屋の場面が現れるので、一人での孤独と自由さゆえの散らかりから生活が伺える。一方で、サスケの方はいつも元凶の回想ばかりで、恨みと憎しみを培ってきた生活が全くといって良い程に描かれない。そうした実態の掴めないことは、想像力の入り込む余地のある魅力なのだろうが、限度があるように思える。戦闘は見応えあるので見られはするものの、今一つ来るものがない。
伝統的な落ち
2009年12月7日 放送中のアニメの感想とか『空中ブランコ』第5話
場の空気を壊したい衝動を抑えられなくて困っている同業者の同級生は、軽い行動を起こすことでストレスを発散出来、症状が和らぐ筈だったのだが……。本当の原因に心当たりはあるのだが、見ない振りをすることで事態は悪化の一途を辿る。義父登場時の違和感で落ちは見えているのだけど、やはりというかアレを取った時のエフェクトには笑ってしまった。
場の空気を壊したい衝動を抑えられなくて困っている同業者の同級生は、軽い行動を起こすことでストレスを発散出来、症状が和らぐ筈だったのだが……。本当の原因に心当たりはあるのだが、見ない振りをすることで事態は悪化の一途を辿る。義父登場時の違和感で落ちは見えているのだけど、やはりというかアレを取った時のエフェクトには笑ってしまった。
絵力
2009年12月6日 放送中のアニメの感想とか『生徒会の一存』第7話
東京行き自体に唐突な印象を受けるが、寝台特急の客車を利用することで生徒会室の代わりになり、上野駅への上京物語的な情緒もあって上手い。アニメらしいカットの多さが車内を色々な角度から見せる効果を発揮しているのも良い。陽光を受けたホームでの決めポーズは、ポーズを作っただけの見応えがあった。話は駄弁るのがほとんどなので別段面白くもないが絵作りは面白かった。
東京行き自体に唐突な印象を受けるが、寝台特急の客車を利用することで生徒会室の代わりになり、上野駅への上京物語的な情緒もあって上手い。アニメらしいカットの多さが車内を色々な角度から見せる効果を発揮しているのも良い。陽光を受けたホームでの決めポーズは、ポーズを作っただけの見応えがあった。話は駄弁るのがほとんどなので別段面白くもないが絵作りは面白かった。
目が……
2009年12月5日 放送中のアニメの感想とか『フレッシュプリキュア!』第40話
効果的だけどやり過ぎ感のある身内狙い作戦再び。鏡の中のソレワターセとお母さんが入れ替わって、家の中を侵食していくホラー仕立てで恐い恐い。長く一緒に暮らしているため、変化に鈍感になっているラブに対し、孤独を恐れるせつなが感性で気付き、便利機能で鏡の中から助けたりと大活躍。今回ばかりは残りの二人はおまけにならざるを得ないが、家族ってそういう面もありますな。
効果的だけどやり過ぎ感のある身内狙い作戦再び。鏡の中のソレワターセとお母さんが入れ替わって、家の中を侵食していくホラー仕立てで恐い恐い。長く一緒に暮らしているため、変化に鈍感になっているラブに対し、孤独を恐れるせつなが感性で気付き、便利機能で鏡の中から助けたりと大活躍。今回ばかりは残りの二人はおまけにならざるを得ないが、家族ってそういう面もありますな。
毎度毎度
2009年12月4日 放送中のアニメの感想とか『クレヨンしんちゃん』第685話
移動動物園が来たのに、時機を失したり気運の悪さで人気所の動物と触れ合えないマサオ君の姿が、どうにも幼稚園児に見えないのは相変わらずだ。空いている所を求める内に、今一つ人気がないハムスターを見つけて「お前は僕だ」となる姿には哀愁が漂う。その上で、本当は人気がありすぎてお腹一杯になっただけ、星型の模様のある可愛い奴が不人気な訳がないですよねと突き落とす形を何時ものBGMで〆る切れ味。
箸の持ち方が綺麗な方が何かと得だと誘導しながらも、格別の得があるわけでもない落ちにすることでお仕着せがましく感じさせないように作られている。ゴールデンで長いことやってきただけあって、匙加減の上手さに毎度ながら感心した。
移動動物園が来たのに、時機を失したり気運の悪さで人気所の動物と触れ合えないマサオ君の姿が、どうにも幼稚園児に見えないのは相変わらずだ。空いている所を求める内に、今一つ人気がないハムスターを見つけて「お前は僕だ」となる姿には哀愁が漂う。その上で、本当は人気がありすぎてお腹一杯になっただけ、星型の模様のある可愛い奴が不人気な訳がないですよねと突き落とす形を何時ものBGMで〆る切れ味。
箸の持ち方が綺麗な方が何かと得だと誘導しながらも、格別の得があるわけでもない落ちにすることでお仕着せがましく感じさせないように作られている。ゴールデンで長いことやってきただけあって、匙加減の上手さに毎度ながら感心した。
なめとんか
2009年12月3日 放送中のアニメの感想とか『聖剣の刀鍛冶』第6話
魔剣の力やそれを操る技術のように、外的要因に関連した差で勝敗が帰するのは良いが、それで粋がる連中は好かんことが改めてよく分かった。餓鬼が暴れるにしても、銃乱射相当に思える暴れ方で、反省や罪の意識と罰に相当する何かといった信賞必罰がない。原作通りの描写であっても、映像で迫力が増しているのだから、後ろめたさも増すのではないか。死なない前提だから大丈夫では安過ぎる。
魔剣の力やそれを操る技術のように、外的要因に関連した差で勝敗が帰するのは良いが、それで粋がる連中は好かんことが改めてよく分かった。餓鬼が暴れるにしても、銃乱射相当に思える暴れ方で、反省や罪の意識と罰に相当する何かといった信賞必罰がない。原作通りの描写であっても、映像で迫力が増しているのだから、後ろめたさも増すのではないか。死なない前提だから大丈夫では安過ぎる。
メモ-製作委員会方式での出資金の想像-
2009年12月2日 メモ1クールもしくは2クールを対象とする。
現在、製作委員会と出資者会社との関係によって、子会社、関連会社として連結で処理する場合もあるが、出資金処理出来る関係とする。
映像ソフトの売上は時間と巻数経過で逓減(次第に減る)。
よって、1、2巻の販売で総売上の予測が立つ。
放送開始から3ヶ月程度で映像ソフトの販売を開始する。
販売開始した巻は翌月程度までを総売上の近似値とみなし、以降5、6巻もしくは12、13巻までを回収期間とする。
上半期開始の場合、ストックを作るため前年より出資する。
1クールの場合、出資から回収期間が年度をまたぐ。
2クールの場合、出資から回収期間が年度を大体2回またぐ。
出資率等の取り決めによる分配比率と総売上の予測から、出資金の価値を見積もることが出来る。
売上が低く、分配が出資より少ない作品の出資者は出資金の評価替えをして損失計上。
とても単純に考えたが、1クールでも資金の回収に1年近く掛かるのだから、船頭多くして船山に登ることはさもありなんといったところか。
現在、製作委員会と出資者会社との関係によって、子会社、関連会社として連結で処理する場合もあるが、出資金処理出来る関係とする。
映像ソフトの売上は時間と巻数経過で逓減(次第に減る)。
よって、1、2巻の販売で総売上の予測が立つ。
放送開始から3ヶ月程度で映像ソフトの販売を開始する。
販売開始した巻は翌月程度までを総売上の近似値とみなし、以降5、6巻もしくは12、13巻までを回収期間とする。
上半期開始の場合、ストックを作るため前年より出資する。
1クールの場合、出資から回収期間が年度をまたぐ。
2クールの場合、出資から回収期間が年度を大体2回またぐ。
出資率等の取り決めによる分配比率と総売上の予測から、出資金の価値を見積もることが出来る。
売上が低く、分配が出資より少ない作品の出資者は出資金の評価替えをして損失計上。
とても単純に考えたが、1クールでも資金の回収に1年近く掛かるのだから、船頭多くして船山に登ることはさもありなんといったところか。
メモ-繰り返す歴史-
2009年12月1日 メモ子供向けアニメは、可愛らしいキャラクターと関連商品の宣伝やワンパターンともいえる話を基本としている、その中でパターンを守りつつもパターンを超えた熱意の存在が楽しい所。もっとも、子供は別の部分を楽しんでいたりしてお構いなしだったりしますが。後年になって、もう一度目にした時やふと思い出した時に何であんなに熱中したのかと思う作品は、そういう熱意に溢れていたりします。
熱意とは、主たる対象以外にも楽しめるように作ろうとする作り手の矜持、いわば職人魂であり、それが込められている作品が、子供向けアニメとして放送されている。それが、国家戦略による文化振興によってではなく、市場原理によって作られて発展してきた。子供向けに限らず、ほとんどの作品が経済と芸術のせめぎ合いによって成り立っている。
こうして積み重ねてきた歴史を持つ文化は、国内において国内の視点から評価されることはなく、海外の視点で評価された後に、その視点を使って後追いで評価し始める。歴史は繰り返すとはよく言ったものだが、子供向けアニメはクールジャパンとやらの中に入っているのだろうか。
熱意とは、主たる対象以外にも楽しめるように作ろうとする作り手の矜持、いわば職人魂であり、それが込められている作品が、子供向けアニメとして放送されている。それが、国家戦略による文化振興によってではなく、市場原理によって作られて発展してきた。子供向けに限らず、ほとんどの作品が経済と芸術のせめぎ合いによって成り立っている。
こうして積み重ねてきた歴史を持つ文化は、国内において国内の視点から評価されることはなく、海外の視点で評価された後に、その視点を使って後追いで評価し始める。歴史は繰り返すとはよく言ったものだが、子供向けアニメはクールジャパンとやらの中に入っているのだろうか。
はじめて見たアニメは何だろうか。
今もアニメを見ている人は、子供の頃にアニメであれ漫画であれ特撮であれ何らかの子供向けの作品を見ていたのではないだろうか。子供の頃に心躍った作品達、その中でも内容を思い出せる作品や面白かったと強く意識したことを覚えている作品はないだろうか。
アニメを中心に進めるが、子供向けアニメといっても対象年齢は未就学児童から小学校低学年やそれより少し上と多様であり、子供向け以外にもティーン以上、アダルトと様々な対象があり、エスカレーター式に作品を楽しめる構造となっている。
かつては居なかった子供向けアニメを嬉々として見る大人やその欲求も適度に満たせる隙の無さは奇異に見えるかもしれない。しかしながら、依然として子供向けの作品は大人のファンへと連なる地盤ではないだろうか。
今もアニメを見ている人は、子供の頃にアニメであれ漫画であれ特撮であれ何らかの子供向けの作品を見ていたのではないだろうか。子供の頃に心躍った作品達、その中でも内容を思い出せる作品や面白かったと強く意識したことを覚えている作品はないだろうか。
アニメを中心に進めるが、子供向けアニメといっても対象年齢は未就学児童から小学校低学年やそれより少し上と多様であり、子供向け以外にもティーン以上、アダルトと様々な対象があり、エスカレーター式に作品を楽しめる構造となっている。
かつては居なかった子供向けアニメを嬉々として見る大人やその欲求も適度に満たせる隙の無さは奇異に見えるかもしれない。しかしながら、依然として子供向けの作品は大人のファンへと連なる地盤ではないだろうか。
新旧合一
2009年11月29日 放送中のアニメの感想とか『そらのおとしもの』第6話
自主規制全盛の中、水着は着衣エロスの殿堂として下着にはない健全な不健全を担う。話の中身は海で煩悩とかがワーキャーして思い出が増えるだけなのだけど、今回はものがほとんど無い海に来たことで、現代性を感じさせるものが少ないことがより際立った。EDが第2話以降昭和の曲のカバーなことも考えると、昭和的な懐かしさのある煩悩とそれを戒めるチョップ、現代チックなSF少女、メタ視点の守形とバランスの取れた布陣だなと思った。
自主規制全盛の中、水着は着衣エロスの殿堂として下着にはない健全な不健全を担う。話の中身は海で煩悩とかがワーキャーして思い出が増えるだけなのだけど、今回はものがほとんど無い海に来たことで、現代性を感じさせるものが少ないことがより際立った。EDが第2話以降昭和の曲のカバーなことも考えると、昭和的な懐かしさのある煩悩とそれを戒めるチョップ、現代チックなSF少女、メタ視点の守形とバランスの取れた布陣だなと思った。
岬にて
2009年11月28日 放送中のアニメの感想とか『乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ』第6話
縁結びの御利益ありとされる岬で、初日の出を見てたぶんキスをして、恐らくはまだ付き合っていないことになっているのはいい加減不純に思えてきた。こういうデザインと内容の作品で、着物が乱れたので直す場面が見られるとは眼福。まあ、それが全ての作品ですわな。
縁結びの御利益ありとされる岬で、初日の出を見てたぶんキスをして、恐らくはまだ付き合っていないことになっているのはいい加減不純に思えてきた。こういうデザインと内容の作品で、着物が乱れたので直す場面が見られるとは眼福。まあ、それが全ての作品ですわな。
型通り
2009年11月27日 放送中のアニメの感想とか『フレッシュプリキュア!』第39話
修学旅行先の沖縄で、たまたま旅行に来ていた敵と鉢合わせしたので、プリキュアが集合して大暴れ。それにしても、違う学校に通っている設定を無効化出来るパッションのどこでもドア機能はとても便利だ。相変わらず、変身すれば正体がばれないわけで、お互いの素直な気持ちを直接語らせる偉大で伝統ある設定だなと。用意された設定で、型に嵌めるのが本当に上手い。
修学旅行先の沖縄で、たまたま旅行に来ていた敵と鉢合わせしたので、プリキュアが集合して大暴れ。それにしても、違う学校に通っている設定を無効化出来るパッションのどこでもドア機能はとても便利だ。相変わらず、変身すれば正体がばれないわけで、お互いの素直な気持ちを直接語らせる偉大で伝統ある設定だなと。用意された設定で、型に嵌めるのが本当に上手い。
過去との対峙
2009年11月26日 放送中のアニメの感想とか『遊戯王5D’s』第83話
新たな闘いに向けてパワーアップするには、新たなカードを使ったデュエルをすれば良いのだが、内面の成長を描くためのデュエル編といったところか。内面の成長というと大げさだが、要は掘り下げるだけのこと。
気障で嫌な奴だったキングの頃の設定を否定するかの如く、過去の自分のコピーと対峙するのが不動の真面目ボケ担当になったジャックであり、メタ視点で見ても面白い。こんな感じで順繰りに掘り下げて行くのだろうが、設定を活かしつつ少し捻ってくるのがこの作品らしい。
新たな闘いに向けてパワーアップするには、新たなカードを使ったデュエルをすれば良いのだが、内面の成長を描くためのデュエル編といったところか。内面の成長というと大げさだが、要は掘り下げるだけのこと。
気障で嫌な奴だったキングの頃の設定を否定するかの如く、過去の自分のコピーと対峙するのが不動の真面目ボケ担当になったジャックであり、メタ視点で見ても面白い。こんな感じで順繰りに掘り下げて行くのだろうが、設定を活かしつつ少し捻ってくるのがこの作品らしい。