2019年10月頃までに最後まで見た作品
2019年10月27日 シリーズ全体の感想『博多明太!ぴりからこちゃん』
時々ぴりっとした話もあって、気軽に見られるミニ枠として良かったんじゃないかな。
『可愛ければ変態でも好きになってくれますか?』
予想通りの落ちではあるが、そこに至るまでの展開が全員変態ってのが面白くはあった。
『胡蝶綺 若き信長』
設定と解釈の範疇でそれなりに見られる出来に仕上げてあった。道三に只者ではないと見せる場面はあるのに国譲りに関する場面が無いまま退場したり、見せ場や盛り上がりが今一つなくて華がなかったかな。
『コップクラフト』
設定こそ現代的だけど、凸凹コンビものの枠からはみ出す事がなく盛り上がりそうで盛り上がらず、複雑で分かりにくい設定が徐々に打ち解けてコンビになって行く分かりやすい展開と合わないんだよね。まあ、大石さんのアップテンポ曲に村田キャラデで作画乗っけたOPなら1クール押し切るパワーがあるのは予想通り。
『手品先輩』
恥ずかしさで手元が狂うことによる成功抑止が、ラブコメとしての恋の発展も抑止する分かりやすい展開。数本立ての構成も半パートの時間を明確に切ってミニ枠に仕上げてあって良かった。
『ソウナンですか?』
サバイバルの過酷さとか臭そう感を女の子キャラと学習漫画的雑学とコミカル描写で押し切る。女の子と学習漫画って相性が良いんだよね。
『異世界チート魔術師』
能力がチートで、お話が並以下じゃ、物語にならねえんだよ。というパーフェクトクローザーな感じで無駄に物語の都合で死ぬキャラも居たりと、もっと恥ずかしげも無く誰も傷付かない俺強ええすれば収まりが良いのに、何がしたいんだ。
『ダンベル何キロ持てる?』
出落ちといえばそれまでだけど、最後の筋トレコーナーの筋肉メーターが象徴しているように、安定の悪ノリの笑いとお色気に気軽に出来る筋トレで実益も兼ねる。こういうのええわな。
『魔王様、リトライ!』
会社員経験のある主人公が俺強いの状況に置かれるとギャグになる。まあ、ちょっと中弛みが気になったけど、そこそこ続きがみたいから続けって思うのは分からんでもない。
『キラキラハッピー★ ひらけ!ここたま』
あんまり人間キャラの掘り下げがなかった点が残念だったけど、可愛らしいここたまがワチャワチャしている様を人間が見守る感じで悪くはなかった。オールスターの活躍で物を大切にする心が紡いだ物語も幕を閉じる。原点回帰ですな。
『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』
魔王の存在は説明こそされたけど、娘のために頑張るお父さんの話だけに注力していて、酒場の常連他出会う大人達が見守る姿勢が良い。酒場の常連の普通の親父なのに人攫いに気付いて声を掛ける場面の台詞回しにも見られるように、ちょっとした場面を大事にしている所が良かった。
『まちカドまぞく』
魔法少女と魔族と日常系の組み合わせからこれ程ほのぼのとした作品が展開する奥深さ。奇抜なのは設定だけというお手本のような作品。
『女子高生の無駄づかい』
分かりやすい属性の住み分けで、何だかんだで笑いもあって、どんでん返しがあるのかと思ったらそんなことも無く。日常が続いていくって落ちが作品に合っていて良かったと思う。
『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』
出落ちの割に物語としてお母さんが余り活躍しない。旅の終わりに何かが見つかる訳でもなく、やれやれの旅は続くのでしたでは何かちょっと気持ち悪いほど癒着した親子見せられただけですやん。まあ、母親を大事にするって点を落ちに持って来る所は良かったからいいか。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII』
ダンジョンがほぼ出てこない上に、今更圧倒的なレベル差に苦戦したり悩んだりでまどろっこしい展開が繰り広げられる。まあ、作品自体が始めに英雄になりたい願望が叶うゴールが見えている上での回り道感が強いから予定調和でも良いんじゃないかな。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』
何か面倒臭そうな青春の悩みも、爆発させるものがあれば発散されるという分かりやすい構成で、ギリギリ不快にならないのが良かったと思う。台無しになりそうなハラハラと思春期の危うさを同調させてきて仕上げたのは流石やね。
『MIX』
タイトル通り過去作のキャラがミックスされているので、見分けが付かないからあんまり詳しくないとメタな台詞含めて冗長な感じがするのがちと寂しい。ナレからイントロで始まる最初のOPの流れが全てって感じ。
『ありふれた職業で世界最強』
ありふれているのは職業ではなく、物語の展開だったが野暮か。袂を分かった級友との関係性がベタだけど悪くないが、ちとエンジンが暖まるまでが長かったかな。
時々ぴりっとした話もあって、気軽に見られるミニ枠として良かったんじゃないかな。
『可愛ければ変態でも好きになってくれますか?』
予想通りの落ちではあるが、そこに至るまでの展開が全員変態ってのが面白くはあった。
『胡蝶綺 若き信長』
設定と解釈の範疇でそれなりに見られる出来に仕上げてあった。道三に只者ではないと見せる場面はあるのに国譲りに関する場面が無いまま退場したり、見せ場や盛り上がりが今一つなくて華がなかったかな。
『コップクラフト』
設定こそ現代的だけど、凸凹コンビものの枠からはみ出す事がなく盛り上がりそうで盛り上がらず、複雑で分かりにくい設定が徐々に打ち解けてコンビになって行く分かりやすい展開と合わないんだよね。まあ、大石さんのアップテンポ曲に村田キャラデで作画乗っけたOPなら1クール押し切るパワーがあるのは予想通り。
『手品先輩』
恥ずかしさで手元が狂うことによる成功抑止が、ラブコメとしての恋の発展も抑止する分かりやすい展開。数本立ての構成も半パートの時間を明確に切ってミニ枠に仕上げてあって良かった。
『ソウナンですか?』
サバイバルの過酷さとか臭そう感を女の子キャラと学習漫画的雑学とコミカル描写で押し切る。女の子と学習漫画って相性が良いんだよね。
『異世界チート魔術師』
能力がチートで、お話が並以下じゃ、物語にならねえんだよ。というパーフェクトクローザーな感じで無駄に物語の都合で死ぬキャラも居たりと、もっと恥ずかしげも無く誰も傷付かない俺強ええすれば収まりが良いのに、何がしたいんだ。
『ダンベル何キロ持てる?』
出落ちといえばそれまでだけど、最後の筋トレコーナーの筋肉メーターが象徴しているように、安定の悪ノリの笑いとお色気に気軽に出来る筋トレで実益も兼ねる。こういうのええわな。
『魔王様、リトライ!』
会社員経験のある主人公が俺強いの状況に置かれるとギャグになる。まあ、ちょっと中弛みが気になったけど、そこそこ続きがみたいから続けって思うのは分からんでもない。
『キラキラハッピー★ ひらけ!ここたま』
あんまり人間キャラの掘り下げがなかった点が残念だったけど、可愛らしいここたまがワチャワチャしている様を人間が見守る感じで悪くはなかった。オールスターの活躍で物を大切にする心が紡いだ物語も幕を閉じる。原点回帰ですな。
『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』
魔王の存在は説明こそされたけど、娘のために頑張るお父さんの話だけに注力していて、酒場の常連他出会う大人達が見守る姿勢が良い。酒場の常連の普通の親父なのに人攫いに気付いて声を掛ける場面の台詞回しにも見られるように、ちょっとした場面を大事にしている所が良かった。
『まちカドまぞく』
魔法少女と魔族と日常系の組み合わせからこれ程ほのぼのとした作品が展開する奥深さ。奇抜なのは設定だけというお手本のような作品。
『女子高生の無駄づかい』
分かりやすい属性の住み分けで、何だかんだで笑いもあって、どんでん返しがあるのかと思ったらそんなことも無く。日常が続いていくって落ちが作品に合っていて良かったと思う。
『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』
出落ちの割に物語としてお母さんが余り活躍しない。旅の終わりに何かが見つかる訳でもなく、やれやれの旅は続くのでしたでは何かちょっと気持ち悪いほど癒着した親子見せられただけですやん。まあ、母親を大事にするって点を落ちに持って来る所は良かったからいいか。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII』
ダンジョンがほぼ出てこない上に、今更圧倒的なレベル差に苦戦したり悩んだりでまどろっこしい展開が繰り広げられる。まあ、作品自体が始めに英雄になりたい願望が叶うゴールが見えている上での回り道感が強いから予定調和でも良いんじゃないかな。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』
何か面倒臭そうな青春の悩みも、爆発させるものがあれば発散されるという分かりやすい構成で、ギリギリ不快にならないのが良かったと思う。台無しになりそうなハラハラと思春期の危うさを同調させてきて仕上げたのは流石やね。
『MIX』
タイトル通り過去作のキャラがミックスされているので、見分けが付かないからあんまり詳しくないとメタな台詞含めて冗長な感じがするのがちと寂しい。ナレからイントロで始まる最初のOPの流れが全てって感じ。
『ありふれた職業で世界最強』
ありふれているのは職業ではなく、物語の展開だったが野暮か。袂を分かった級友との関係性がベタだけど悪くないが、ちとエンジンが暖まるまでが長かったかな。
2019年7月頃までに最後まで見た作品
2019年8月16日 シリーズ全体の感想『ヤマノススメ サードシーズン』
山の大きさに比べれば、人の営みなど些細なことに過ぎない。登山が好きになってあれこれ小慣れてきたら行き違いもあって、だけど山で深めた絆の強さが雨降って地固まる。山登りでの仲間って命懸けな面もあるから、そういうのって良いよね。
『からくりサーカス』
何か駆け足でもないけど、敵に対してついに本気が通じて片付けて終わりな感じが連載の都合で暗躍する以上のものを呼び起こさなくて後一押しが足りなかった。まあ、座組でそれを押し切ろうとしてベテラン乱舞するのも嫌いじゃないけど、もっと前の時代にアニメ化したかったんじゃないかなって悲しみが透けて見えた。無論、テーマ曲の「月虹」を活かすためだけに作られていたと見れば、PVとしてぶっちぎりで良い。OPによし、劇伴によし、回想によし、EDによし、お前によし、俺によしで、逆になかった時の物足りなさよ。
『天狼 Sirius the Jaeger』
兄は弟を助けるもの、父は子を守るもの、仲間は信じ助け合うもの、選ばれし者は役目を果たすもの。そういう部族的で物語的な世界観がこの制作のいつもの対立にない穏やかで力強い作品に仕上がっていたと思う。結局人智を超えた力の存在は物語を進める以上の存在ではない所にしか落ちなかったけど、平穏な日々を守るという父の願いを受けたのならそうなるのは当然で後日談長めなのも良かった。
『ゴールデンカムイ 第2期』
人対人や人が動物を食べるという命のやり取りが硬軟織り交ぜて地続きで、不死身だとか二つ名の付きそうな連中が1期同様にてんこ盛りで、旅の終わりまでと新たな旅の始まりで〆る。人死にも普通にあるんだけど、不思議とそれが当たり前で必要以上に不快ではない作りで見られた。綺麗に完結までアニメ化して欲しいものだね。
『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』
確か数日の設定ってだけあって、密度の濃い生き方とか美学が圧縮されていて良かったと思う。特別山がある訳でもないが、ここ一番の印象に残る場面や入れ替わりでの演者達の作品全体を作っている連帯感を通し、麻薬から始まった話とボスの最後からプロローグとエピローグまでが繋がって綺麗にまとまっていて良かった。
『ピアノの森 第2シリーズ』
動かさないことそれ自体が悪いことではないが、工夫として面白くなく画面が汚くなるのは演出とは呼べんな。完結した筈なのに余韻の悲しさがね。演者が頑張っていたので何とか見られたってのは流石。
『不機嫌なモノノケ庵 續』
芦屋のモノノケをも惹き付ける魅力が親譲りにも関連していることを段々と見せていく途中までの話。状況が変わってもモジャが可愛くて式神のような存在としていてくれるので、画面が苦しくならなくて良かった。
『なんでここに先生が!?』
先生と生徒の禁断の関係とエッチな場面のバーゲンセールで、おいー、まじかを連呼しまくっていた。これが結構癖になると分かった上での作品なのだから怖いな。
『異世界かるてっと』
手軽に原作設定でコントが繰り広げられて、そんなに面白いって訳でもないんだけど、見知った顔がワチャワチャしているってのは結構楽しめる。久しぶりに昔の仲間と卓を囲んだって感じやね。
『ワンパンマン(第2期)』
ガロウのパンチの弱さってことに尽きるか。結局サイタマの格の違いが認識されるために強敵が蹴散らされるメインの話がないと弱い。
『盾の勇者の成り上がり』
迂闊ってことが作品の勢いを殺すんだなと。成り上がるって結果が分かっていても、噛ませ犬共の世界やばいのに本気出していない感がイライラする作品だった。それを踏まえた上で中々その時が来ないので、溜めが長過ぎるわと毎回やきもきさせられた。スカッとさせてくれればいいのに、変に続編の色気も漂ってきたりで勿体無いな。
『世話やきキツネの仙狐さん』
家に帰って仙狐さんがご飯を作ってくれていて、家事をやってくれて、ペットみたいに愛でてもよくて、それって素敵やん。
『賢者の孫』
孫が白々しく活躍するだけなら本当に見るに堪えないのだけど、そこは保護者の御二方を含めた回りの大人がありきで、若手の孫世代や兄貴分姉貴分が頑張るから絵になる。話の構成やら見せ方は色々気になったけど、座組の良さはヨカッタね。
『八十亀ちゃんかんさつにっき』
可愛い女の子と仲良く学生生活を送れて、地方の子って感じの方言やら強がる姿を観察するってのがミニ枠に合っていて毎回綺麗に構成されていて感心した。
『BAKUMATSUクライシス』
歴史の必然に対し、正しき流れを守るために動く高杉の姿が、史実に対して無茶苦茶しつつも、その人物ならこうしたであろうに収めようとする作品と噛み合っているから、茶番だって分かっていても熱意が感じられて何か楽しいんだよね。死ぬと分かっているからとて誠実に熱く生きない理由にはならない。
『川柳少女』
無口少女の七々子の雄弁過ぎる心の声を担当する花澤さんの力を前面に押し出しつつも、脇を固める演者も実のある負けない演技の対比で持ち上げる。互いを高めあう話の展開と座組が噛み合っているんだから気持ち良いわな。
『ひとりぼっちの○○生活』
年齢不相応だけど、仲間が増えて少しずつ変わっていくぼっちの姿を見守る。公式絵通りのおとうさんスイッチ作品として綺麗にまとまっていた。
『超可動ガール1/6』
嫁キャラフィギアが意思をもって動く姿で具現化し、しかも娶るとか三国一の果報者なのは間違いない。意思を持って動くとかの細かい説明は省いてあって、それがミニ枠の尺に上手く合っていて、だけど物語に必要な要素だけは凝縮されている。取捨選択の巧さと演者の才覚で以って具現化した女の子と愛されるべき男の姿に仕上げてあって感心した。
『女子かう生』
女子高生が与えられた状況で息遣いだけで台詞なしでも可愛らしさを失わずに過ごすだけの姿を凝縮し、気が付けば時間が過ぎて一つの場面が描かれていたってミニ枠の尺に対して意欲的で良かったと思う。
『ノブナガ先生の幼な妻』
信長に関連するものに触れると、関係者が物質的にあるいは霊的に降臨する。裸の光る演出含めて安っぽい如何にもで詳しい作用は魔法程度で留めてある。それでいて人物背景に関係した無念を晴らして成仏させるという真面目な話もあって、でもやっぱり体が光る下らない演出で落としていく。伝統ですな。
『この音とまれ!』
琴という馴染みもなく、凄さが伝わりにくい題材で、素材としての音楽を使って逃げずにガンガン盛り込んで行くことで真っ向勝負の演出として仕上げてあって、如何にも漫画らしくはあるんだけど、音が心に触れて変わって高めあっていく青春が良かった。
山の大きさに比べれば、人の営みなど些細なことに過ぎない。登山が好きになってあれこれ小慣れてきたら行き違いもあって、だけど山で深めた絆の強さが雨降って地固まる。山登りでの仲間って命懸けな面もあるから、そういうのって良いよね。
『からくりサーカス』
何か駆け足でもないけど、敵に対してついに本気が通じて片付けて終わりな感じが連載の都合で暗躍する以上のものを呼び起こさなくて後一押しが足りなかった。まあ、座組でそれを押し切ろうとしてベテラン乱舞するのも嫌いじゃないけど、もっと前の時代にアニメ化したかったんじゃないかなって悲しみが透けて見えた。無論、テーマ曲の「月虹」を活かすためだけに作られていたと見れば、PVとしてぶっちぎりで良い。OPによし、劇伴によし、回想によし、EDによし、お前によし、俺によしで、逆になかった時の物足りなさよ。
『天狼 Sirius the Jaeger』
兄は弟を助けるもの、父は子を守るもの、仲間は信じ助け合うもの、選ばれし者は役目を果たすもの。そういう部族的で物語的な世界観がこの制作のいつもの対立にない穏やかで力強い作品に仕上がっていたと思う。結局人智を超えた力の存在は物語を進める以上の存在ではない所にしか落ちなかったけど、平穏な日々を守るという父の願いを受けたのならそうなるのは当然で後日談長めなのも良かった。
『ゴールデンカムイ 第2期』
人対人や人が動物を食べるという命のやり取りが硬軟織り交ぜて地続きで、不死身だとか二つ名の付きそうな連中が1期同様にてんこ盛りで、旅の終わりまでと新たな旅の始まりで〆る。人死にも普通にあるんだけど、不思議とそれが当たり前で必要以上に不快ではない作りで見られた。綺麗に完結までアニメ化して欲しいものだね。
『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』
確か数日の設定ってだけあって、密度の濃い生き方とか美学が圧縮されていて良かったと思う。特別山がある訳でもないが、ここ一番の印象に残る場面や入れ替わりでの演者達の作品全体を作っている連帯感を通し、麻薬から始まった話とボスの最後からプロローグとエピローグまでが繋がって綺麗にまとまっていて良かった。
『ピアノの森 第2シリーズ』
動かさないことそれ自体が悪いことではないが、工夫として面白くなく画面が汚くなるのは演出とは呼べんな。完結した筈なのに余韻の悲しさがね。演者が頑張っていたので何とか見られたってのは流石。
『不機嫌なモノノケ庵 續』
芦屋のモノノケをも惹き付ける魅力が親譲りにも関連していることを段々と見せていく途中までの話。状況が変わってもモジャが可愛くて式神のような存在としていてくれるので、画面が苦しくならなくて良かった。
『なんでここに先生が!?』
先生と生徒の禁断の関係とエッチな場面のバーゲンセールで、おいー、まじかを連呼しまくっていた。これが結構癖になると分かった上での作品なのだから怖いな。
『異世界かるてっと』
手軽に原作設定でコントが繰り広げられて、そんなに面白いって訳でもないんだけど、見知った顔がワチャワチャしているってのは結構楽しめる。久しぶりに昔の仲間と卓を囲んだって感じやね。
『ワンパンマン(第2期)』
ガロウのパンチの弱さってことに尽きるか。結局サイタマの格の違いが認識されるために強敵が蹴散らされるメインの話がないと弱い。
『盾の勇者の成り上がり』
迂闊ってことが作品の勢いを殺すんだなと。成り上がるって結果が分かっていても、噛ませ犬共の世界やばいのに本気出していない感がイライラする作品だった。それを踏まえた上で中々その時が来ないので、溜めが長過ぎるわと毎回やきもきさせられた。スカッとさせてくれればいいのに、変に続編の色気も漂ってきたりで勿体無いな。
『世話やきキツネの仙狐さん』
家に帰って仙狐さんがご飯を作ってくれていて、家事をやってくれて、ペットみたいに愛でてもよくて、それって素敵やん。
『賢者の孫』
孫が白々しく活躍するだけなら本当に見るに堪えないのだけど、そこは保護者の御二方を含めた回りの大人がありきで、若手の孫世代や兄貴分姉貴分が頑張るから絵になる。話の構成やら見せ方は色々気になったけど、座組の良さはヨカッタね。
『八十亀ちゃんかんさつにっき』
可愛い女の子と仲良く学生生活を送れて、地方の子って感じの方言やら強がる姿を観察するってのがミニ枠に合っていて毎回綺麗に構成されていて感心した。
『BAKUMATSUクライシス』
歴史の必然に対し、正しき流れを守るために動く高杉の姿が、史実に対して無茶苦茶しつつも、その人物ならこうしたであろうに収めようとする作品と噛み合っているから、茶番だって分かっていても熱意が感じられて何か楽しいんだよね。死ぬと分かっているからとて誠実に熱く生きない理由にはならない。
『川柳少女』
無口少女の七々子の雄弁過ぎる心の声を担当する花澤さんの力を前面に押し出しつつも、脇を固める演者も実のある負けない演技の対比で持ち上げる。互いを高めあう話の展開と座組が噛み合っているんだから気持ち良いわな。
『ひとりぼっちの○○生活』
年齢不相応だけど、仲間が増えて少しずつ変わっていくぼっちの姿を見守る。公式絵通りのおとうさんスイッチ作品として綺麗にまとまっていた。
『超可動ガール1/6』
嫁キャラフィギアが意思をもって動く姿で具現化し、しかも娶るとか三国一の果報者なのは間違いない。意思を持って動くとかの細かい説明は省いてあって、それがミニ枠の尺に上手く合っていて、だけど物語に必要な要素だけは凝縮されている。取捨選択の巧さと演者の才覚で以って具現化した女の子と愛されるべき男の姿に仕上げてあって感心した。
『女子かう生』
女子高生が与えられた状況で息遣いだけで台詞なしでも可愛らしさを失わずに過ごすだけの姿を凝縮し、気が付けば時間が過ぎて一つの場面が描かれていたってミニ枠の尺に対して意欲的で良かったと思う。
『ノブナガ先生の幼な妻』
信長に関連するものに触れると、関係者が物質的にあるいは霊的に降臨する。裸の光る演出含めて安っぽい如何にもで詳しい作用は魔法程度で留めてある。それでいて人物背景に関係した無念を晴らして成仏させるという真面目な話もあって、でもやっぱり体が光る下らない演出で落としていく。伝統ですな。
『この音とまれ!』
琴という馴染みもなく、凄さが伝わりにくい題材で、素材としての音楽を使って逃げずにガンガン盛り込んで行くことで真っ向勝負の演出として仕上げてあって、如何にも漫画らしくはあるんだけど、音が心に触れて変わって高めあっていく青春が良かった。
2019年3月位までに見終わった作品
2019年4月24日 シリーズ全体の感想『転生したらスライムだった件』
実は異世界転生って死んだら仏という概念を体現しているのではないだろうか。生前の業が反転して異世界で圧倒的な神懸りの力や知識で崇敬される展開など正にそれ。どれもこれもが必然的で驚くようなことは少ないが、予定調和の流れを見守るような印象だった。到達点として美しければそれもよしなのだが、途上で終わる上に至上の何かは込められていなかった。難しいね。
『火ノ丸相撲』
勝負を土台とした作品なので、如何に闘い如何に勝つか以上の見所はない。部として成立して、強豪の洗礼を受け、練習による強化と部としてのまとまりの強さを受けて勝つ。実に綺麗にまとまっており、最後の最後を原作としての途上でありながら、最高の瞬間として至上のものとして終えている。部活もののお手本のような丁寧な仕事でとても楽しめた。
『逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ Season2』
無罪の人間が逮捕され裁判にかけられているという大きな矛盾の前には、事件や細かい設定が荒唐無稽であったとしても、一種ファンタジーとしてとらえられて処理される。回想や説明もやや過剰で分かりやすく作ってあり、絶対に解ける謎が最後は人間模様に焦点が集まってまとまる。やはり気軽に見られるってのは良いね。
『モブサイコ100 II』
この作品の気持ちよさってのは、時に間違った方向へ向かってしまったキャラとモブとが絡むことで対比とし、超能力という力を持った人間が何をすべきなのかから、特異な設定のフィクション全般の物語の見せ所を示してくれる所かな。
『上野さんは不器用』
器用でどこか面白い遊び心を感じさせる発明の数々に比して不器用な上野さんの繰り出すリアクションと明後日に向かってしまう展開が短めの尺と噛み合って甘酸っぱく仕上がっていた。
『私に天使が舞い降りた!』
天使のようなロリとの邂逅での狙い過ぎの下衆な台詞や展開もキャラを全部女にしたら和らぐ。その1点のみで突破しようという潔い作りが、最後に劇中劇で本当に天使として舞い降りてくることで綺麗にまとまっていた。物語として綺麗にまとまるとは思わなかっただけに驚いたね。可愛い画面のワチャワチャした様を時の過ぎ行くままに見守る。そう、これはお父さんスイッチや。
『3D彼女 リアルガール 第2シーズン』
全部予定調和なので、何ら驚く展開でもない。最後の方はもうちょっと積み上げてきたものや演者の力を信じた溜めがあっても良かったんじゃないかな。2期の方が1期からの時間によって変化した関係性で楽しかっただけに、落ちが今一つじゃ締まらないわな。
『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』
1人の時間を愛する主人公が猫のハルとの出会いを通して変わっていく自分に戸惑いながらも受け入れていく。猫の居る風景を時の過ぎ行くままに見守る。可愛くてええのう。
『五等分の花嫁』
ルート確定後の回想としての本編に入ることで、5人から選べるご都合さを軽減する。流石っす。そこを5人の演者の力で押しきって、何となく男気のある主人公に惹かれ始めた誰が選ばれるか分からない途上で至上の落とし所で終える。恐らく未完の終わり方としても作品の方向性としてもベスト。
『かぐや様は告らせたい ?天才たちの恋愛頭脳戦?』
どこか懐かしさのある演出が今風の美術と若手の演者で作られているのが楽しい。OPの印象で押しきらずに本編もしっかり作ってある辺りで派手さに逃げない実直さがなせる技。気軽に楽しい素晴らしい。これやね。
『ゾンビランドサガ』
ゾンビとして蘇った意味や面白メガネ兄さんのメガネの奥の真実は片鱗を見せるに止めてその場のノリと人情で乗り切る。B級の定番のゾンビでゾンビと関係のない物語を味付けしてあって何だかんだで楽しく見られる。素晴らしいね。
『CONCEPTION』
力技で何となく見せていた昔の作品のような狙い過ぎた下品さと演出が行き過ぎて、乾いたような湿ったような変な笑いが込み上げてくる。途中から作り手側も雑さを隠さずに正面切って下らなさを押してきて癖になってくる。演者もバランス無視でこの人がみたいなベテランも混じってて色々怖いのに落ちの方向性がベタ過ぎて安心感が湧いてくるという。
『ツルネ ―風舞高校弓道部―』
早気の持つ自分との闘い感に対して、弓を始めた頃の仲間と部活の団体戦での対比を中心に今を生きる心の強さで大人も子供も何かを掴んでいく。弓道の静と動の緩急に物語の展開が呼応し求道者として高まっていく様に対し作り手も求道者として完成の域を目指す。地味な展開を積み重ねて綺麗にまとまって流れていく、派手さはないが十分に溜めてから放たれるので弓道というテーマと調和しており美意識を感じさせた。演出が物語のために機能していると表現しても、当たり前のことに聞こえるが最後までやりきるのが難しく、それが出来ていることは尊い。
実は異世界転生って死んだら仏という概念を体現しているのではないだろうか。生前の業が反転して異世界で圧倒的な神懸りの力や知識で崇敬される展開など正にそれ。どれもこれもが必然的で驚くようなことは少ないが、予定調和の流れを見守るような印象だった。到達点として美しければそれもよしなのだが、途上で終わる上に至上の何かは込められていなかった。難しいね。
『火ノ丸相撲』
勝負を土台とした作品なので、如何に闘い如何に勝つか以上の見所はない。部として成立して、強豪の洗礼を受け、練習による強化と部としてのまとまりの強さを受けて勝つ。実に綺麗にまとまっており、最後の最後を原作としての途上でありながら、最高の瞬間として至上のものとして終えている。部活もののお手本のような丁寧な仕事でとても楽しめた。
『逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ Season2』
無罪の人間が逮捕され裁判にかけられているという大きな矛盾の前には、事件や細かい設定が荒唐無稽であったとしても、一種ファンタジーとしてとらえられて処理される。回想や説明もやや過剰で分かりやすく作ってあり、絶対に解ける謎が最後は人間模様に焦点が集まってまとまる。やはり気軽に見られるってのは良いね。
『モブサイコ100 II』
この作品の気持ちよさってのは、時に間違った方向へ向かってしまったキャラとモブとが絡むことで対比とし、超能力という力を持った人間が何をすべきなのかから、特異な設定のフィクション全般の物語の見せ所を示してくれる所かな。
『上野さんは不器用』
器用でどこか面白い遊び心を感じさせる発明の数々に比して不器用な上野さんの繰り出すリアクションと明後日に向かってしまう展開が短めの尺と噛み合って甘酸っぱく仕上がっていた。
『私に天使が舞い降りた!』
天使のようなロリとの邂逅での狙い過ぎの下衆な台詞や展開もキャラを全部女にしたら和らぐ。その1点のみで突破しようという潔い作りが、最後に劇中劇で本当に天使として舞い降りてくることで綺麗にまとまっていた。物語として綺麗にまとまるとは思わなかっただけに驚いたね。可愛い画面のワチャワチャした様を時の過ぎ行くままに見守る。そう、これはお父さんスイッチや。
『3D彼女 リアルガール 第2シーズン』
全部予定調和なので、何ら驚く展開でもない。最後の方はもうちょっと積み上げてきたものや演者の力を信じた溜めがあっても良かったんじゃないかな。2期の方が1期からの時間によって変化した関係性で楽しかっただけに、落ちが今一つじゃ締まらないわな。
『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』
1人の時間を愛する主人公が猫のハルとの出会いを通して変わっていく自分に戸惑いながらも受け入れていく。猫の居る風景を時の過ぎ行くままに見守る。可愛くてええのう。
『五等分の花嫁』
ルート確定後の回想としての本編に入ることで、5人から選べるご都合さを軽減する。流石っす。そこを5人の演者の力で押しきって、何となく男気のある主人公に惹かれ始めた誰が選ばれるか分からない途上で至上の落とし所で終える。恐らく未完の終わり方としても作品の方向性としてもベスト。
『かぐや様は告らせたい ?天才たちの恋愛頭脳戦?』
どこか懐かしさのある演出が今風の美術と若手の演者で作られているのが楽しい。OPの印象で押しきらずに本編もしっかり作ってある辺りで派手さに逃げない実直さがなせる技。気軽に楽しい素晴らしい。これやね。
『ゾンビランドサガ』
ゾンビとして蘇った意味や面白メガネ兄さんのメガネの奥の真実は片鱗を見せるに止めてその場のノリと人情で乗り切る。B級の定番のゾンビでゾンビと関係のない物語を味付けしてあって何だかんだで楽しく見られる。素晴らしいね。
『CONCEPTION』
力技で何となく見せていた昔の作品のような狙い過ぎた下品さと演出が行き過ぎて、乾いたような湿ったような変な笑いが込み上げてくる。途中から作り手側も雑さを隠さずに正面切って下らなさを押してきて癖になってくる。演者もバランス無視でこの人がみたいなベテランも混じってて色々怖いのに落ちの方向性がベタ過ぎて安心感が湧いてくるという。
『ツルネ ―風舞高校弓道部―』
早気の持つ自分との闘い感に対して、弓を始めた頃の仲間と部活の団体戦での対比を中心に今を生きる心の強さで大人も子供も何かを掴んでいく。弓道の静と動の緩急に物語の展開が呼応し求道者として高まっていく様に対し作り手も求道者として完成の域を目指す。地味な展開を積み重ねて綺麗にまとまって流れていく、派手さはないが十分に溜めてから放たれるので弓道というテーマと調和しており美意識を感じさせた。演出が物語のために機能していると表現しても、当たり前のことに聞こえるが最後までやりきるのが難しく、それが出来ていることは尊い。
2018年12月位に終わった作品
2019年1月23日 シリーズ全体の感想『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』
カップリングが強固でありながら、ヒロインを魅力的に見せ、あわよくばの妄想を広げつつも、まあないなという主人公の誠実な性格が表現されており、すけこましに見えないように配慮された細かい間の作り方が上手かったと思う。一応の決着は付いたが、背後に走る話は消化不良で続きは劇場の露骨な尻切れ感が勿体無いなと思った。
『グラゼニ シーズン2』
全体的に下品すれすれの銭金の話だが、同じ世界での成功者の中にも銭で見れば明らかに多寡という比較での序列があり、プロとして勝ち続けることと走り続けることの大変さを一歩ずつ踏みしめて行く。それと同調するかのような座組で、軽快な劇伴や独白口調でのナレーションで見せて行く作風。そういったことに年を重ねることでより感慨深くなる感情に訴える作品だったと思う。かなりゆっくりと原作を消化していくので、絶対に終わりに追いつくことはないが、あえて途上で終わることで、まだまだこれからという内容と印象が上手く同調し、とても心地よい終わり方になっていた。続きがあっても良いし、なくても良い。そういう絶妙な塩梅。声優としてこれからの落合さんとこの息子さんの状況ともとても重なっていて、きっと転機の作品になったんじゃないかな。
『うちのメイドがウザすぎる!』
日常の世界に非日常が押し寄せて、いつしか日常になり、掛け替えのない思い出になる。そういう無限クールなキッズ枠の系譜に女の子の皮を張った作品でありながら、大人という存在との関係性を逃げずに描く。この作品の掛け替えのない日常は家族の団欒として描かれていた。OPとEDの如何にもコミカルな曲やドタバタな展開での照れ隠しにも似た見やすさもあって、結構良かったと思う。
『となりの吸血鬼さん』
一見して非日常ながらも、いつしか変わらない日常。あるいは変わって欲しくない日常。その愛おしさを見終わった時に感じられる作品というのは幸せである。極めて優れた物語がある訳ではないが、本質的には『ドラえもん』に代表されるような1話完結の同居もの作品の系譜として、設定を日常に落とし込んで得られる解の幅と積み上がって行く情の厚みで見せる作品。1クールなら女の子の方が可愛らしく作りやすいし良いと思う。
『SSSS.GRIDMAN』
原作の早過ぎた名作扱いを本物にするという意気込みと、設定やらの拾い方は上手かったと思うけど、量産型の熱血と作画アニメの型枠に押し込んで成型したせいで、主題歌と展開から容易に想像出来た驚きの薄い落ちが途端に作為過ぎて鼻に付いてしまった。原作はきっと良い作品なのだろう。作り手もそれを好きなのだろう。だけど、お手盛りの手法で走りきろうとしたのは、お仕事であってセンスや熟考が産み出す情熱ではないよね。本当にみんなが好きで好きだったのは、本物の風格がまとった情熱からほとばしる熱気だったはずだよ。OPにはあったのに何でだろう。難しいね。
『ゴブリンスレイヤー』
西洋ファンタジーの世界なので騎士風の鎧兜や剣だが、ゴブリンスレイヤーは紛うことなき武士道の持ち主であり、その血潮がエログロバイオレンスの娯楽の王道の底に流れているからこそ、薄めの爽快感がいい塩梅になっていたと思う。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれの体現として、私的なゴブリンへの復讐が公的な安全や小さな平和へと繋がる。男ならそういう生き方に憧れずには居られまいて。
『BAKUMATSU ~恋愛幕末カレシ 外伝~』
スマホゲーっぽい、安く巻き上げようというマーケティング論満載の設定に対して、逆襲を試みるかのような実直な作りで、一つ一つはありがちで新規性に欠けるけど、歴史上の人物同士の関係性や逸話を受けてしっかりまとめてあって好感が持てた。つづくのままだが最終回みたいなので、2期も1期という歴史をしっかり受けて作った歴史を踏襲してくれたらとても嬉しい。1期に関しては今後10年は語り草にする位気に入ってたからね。
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』
硬軟織り交ぜの調和が歪で、特に軟の如何にもな安っぽいラブコメ感が、命懸けの闘いの最中での全力で命を燃やす若人達の物語と致命的に齟齬になっていた。安い設定を使って逆説的に物語として真に迫る何かを表現しようとする。アニメの歴史において、しばしば作り手の情熱で突破してきた作品や惜しくも敗れ去った作品が持っている気迫のようなものが希薄に感じられた。その上で茶番から俺達の闘いはこれからだをされても白ける所か、最後まで着いて来てくれた視聴者への裏切りにしか見えんかったで。たぶん、この作品のテーマはジャンヌとジルを中心とした信頼やぞ。作り手が受け手の信頼を裏切るなよ。
『ガイコツ書店員 本田さん』
本来不気味なはずのガイコツが本田さんの皮を被ることによって、皮がないのに愛着が湧いてくるのだから、不思議なものだね。
『蒼天の拳REGENESIS 第2期』
北斗っぽい何かを積み上げたら蒼天に届くかと思ったけど、如何にもな昔の作風の方が真に迫る力を持っていたってのが皮肉よな。2期目の時間経過と大胆な作風の転換を狙ったのかもしれないけど、茶番になっただけで寂しいね。
『メルクストーリア -無気力少年と瓶の中の少女-』
雰囲気が優しくてとても好きだった。特に「夢添いの君と忘却の町」の全部説明せずに会話から設定が読み取れて心に込み上げてくる台詞回しと演技。そういうのはアニメの苦手な所なんだけど、タイトルにあるような無気力感は全く無くて、作り手が真正面から全力がぶつかってくる作風でとても楽しめた。全体的に淡い雰囲気ながらも、底に流れる熱き血潮。恐らくベテランが若手の熱さに触発されたのではないかな。
『かくりよの宿飯』
結局、あの日のあれは誰だったのかで、ちょっとそれっぽいイケメンが出てきてみたいな典型に、細腕繁盛記的な盛り立てと、異世界救世と異文化交流を足して、盛り合わせにした料理って感じで、なるほどテーマにあった内容だなと思わせるものはあった。カップリングが強固なので、好みの差が出やすいとは思うが、別に嫁感を求めていないから十分楽しめた。
『中間管理録トネガワ』
ちょこちょこカビラも悪くない所はあったけど、全体的にくどくて、明らかに黒服の独白ナレで進む回の方が上でした。その辺が無ければもっと楽しめたと思う。まあ、それでも十分楽しめた方ではある。
『バキ』
高密度なんだけど、省エネな感じもして、座組も実直で、古きよきって感じの風格が心地よくはあるんだけど、区切りが話の一段落としてそこで終わりかって感じで、続きが前提なのが辛くはある。
カップリングが強固でありながら、ヒロインを魅力的に見せ、あわよくばの妄想を広げつつも、まあないなという主人公の誠実な性格が表現されており、すけこましに見えないように配慮された細かい間の作り方が上手かったと思う。一応の決着は付いたが、背後に走る話は消化不良で続きは劇場の露骨な尻切れ感が勿体無いなと思った。
『グラゼニ シーズン2』
全体的に下品すれすれの銭金の話だが、同じ世界での成功者の中にも銭で見れば明らかに多寡という比較での序列があり、プロとして勝ち続けることと走り続けることの大変さを一歩ずつ踏みしめて行く。それと同調するかのような座組で、軽快な劇伴や独白口調でのナレーションで見せて行く作風。そういったことに年を重ねることでより感慨深くなる感情に訴える作品だったと思う。かなりゆっくりと原作を消化していくので、絶対に終わりに追いつくことはないが、あえて途上で終わることで、まだまだこれからという内容と印象が上手く同調し、とても心地よい終わり方になっていた。続きがあっても良いし、なくても良い。そういう絶妙な塩梅。声優としてこれからの落合さんとこの息子さんの状況ともとても重なっていて、きっと転機の作品になったんじゃないかな。
『うちのメイドがウザすぎる!』
日常の世界に非日常が押し寄せて、いつしか日常になり、掛け替えのない思い出になる。そういう無限クールなキッズ枠の系譜に女の子の皮を張った作品でありながら、大人という存在との関係性を逃げずに描く。この作品の掛け替えのない日常は家族の団欒として描かれていた。OPとEDの如何にもコミカルな曲やドタバタな展開での照れ隠しにも似た見やすさもあって、結構良かったと思う。
『となりの吸血鬼さん』
一見して非日常ながらも、いつしか変わらない日常。あるいは変わって欲しくない日常。その愛おしさを見終わった時に感じられる作品というのは幸せである。極めて優れた物語がある訳ではないが、本質的には『ドラえもん』に代表されるような1話完結の同居もの作品の系譜として、設定を日常に落とし込んで得られる解の幅と積み上がって行く情の厚みで見せる作品。1クールなら女の子の方が可愛らしく作りやすいし良いと思う。
『SSSS.GRIDMAN』
原作の早過ぎた名作扱いを本物にするという意気込みと、設定やらの拾い方は上手かったと思うけど、量産型の熱血と作画アニメの型枠に押し込んで成型したせいで、主題歌と展開から容易に想像出来た驚きの薄い落ちが途端に作為過ぎて鼻に付いてしまった。原作はきっと良い作品なのだろう。作り手もそれを好きなのだろう。だけど、お手盛りの手法で走りきろうとしたのは、お仕事であってセンスや熟考が産み出す情熱ではないよね。本当にみんなが好きで好きだったのは、本物の風格がまとった情熱からほとばしる熱気だったはずだよ。OPにはあったのに何でだろう。難しいね。
『ゴブリンスレイヤー』
西洋ファンタジーの世界なので騎士風の鎧兜や剣だが、ゴブリンスレイヤーは紛うことなき武士道の持ち主であり、その血潮がエログロバイオレンスの娯楽の王道の底に流れているからこそ、薄めの爽快感がいい塩梅になっていたと思う。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれの体現として、私的なゴブリンへの復讐が公的な安全や小さな平和へと繋がる。男ならそういう生き方に憧れずには居られまいて。
『BAKUMATSU ~恋愛幕末カレシ 外伝~』
スマホゲーっぽい、安く巻き上げようというマーケティング論満載の設定に対して、逆襲を試みるかのような実直な作りで、一つ一つはありがちで新規性に欠けるけど、歴史上の人物同士の関係性や逸話を受けてしっかりまとめてあって好感が持てた。つづくのままだが最終回みたいなので、2期も1期という歴史をしっかり受けて作った歴史を踏襲してくれたらとても嬉しい。1期に関しては今後10年は語り草にする位気に入ってたからね。
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』
硬軟織り交ぜの調和が歪で、特に軟の如何にもな安っぽいラブコメ感が、命懸けの闘いの最中での全力で命を燃やす若人達の物語と致命的に齟齬になっていた。安い設定を使って逆説的に物語として真に迫る何かを表現しようとする。アニメの歴史において、しばしば作り手の情熱で突破してきた作品や惜しくも敗れ去った作品が持っている気迫のようなものが希薄に感じられた。その上で茶番から俺達の闘いはこれからだをされても白ける所か、最後まで着いて来てくれた視聴者への裏切りにしか見えんかったで。たぶん、この作品のテーマはジャンヌとジルを中心とした信頼やぞ。作り手が受け手の信頼を裏切るなよ。
『ガイコツ書店員 本田さん』
本来不気味なはずのガイコツが本田さんの皮を被ることによって、皮がないのに愛着が湧いてくるのだから、不思議なものだね。
『蒼天の拳REGENESIS 第2期』
北斗っぽい何かを積み上げたら蒼天に届くかと思ったけど、如何にもな昔の作風の方が真に迫る力を持っていたってのが皮肉よな。2期目の時間経過と大胆な作風の転換を狙ったのかもしれないけど、茶番になっただけで寂しいね。
『メルクストーリア -無気力少年と瓶の中の少女-』
雰囲気が優しくてとても好きだった。特に「夢添いの君と忘却の町」の全部説明せずに会話から設定が読み取れて心に込み上げてくる台詞回しと演技。そういうのはアニメの苦手な所なんだけど、タイトルにあるような無気力感は全く無くて、作り手が真正面から全力がぶつかってくる作風でとても楽しめた。全体的に淡い雰囲気ながらも、底に流れる熱き血潮。恐らくベテランが若手の熱さに触発されたのではないかな。
『かくりよの宿飯』
結局、あの日のあれは誰だったのかで、ちょっとそれっぽいイケメンが出てきてみたいな典型に、細腕繁盛記的な盛り立てと、異世界救世と異文化交流を足して、盛り合わせにした料理って感じで、なるほどテーマにあった内容だなと思わせるものはあった。カップリングが強固なので、好みの差が出やすいとは思うが、別に嫁感を求めていないから十分楽しめた。
『中間管理録トネガワ』
ちょこちょこカビラも悪くない所はあったけど、全体的にくどくて、明らかに黒服の独白ナレで進む回の方が上でした。その辺が無ければもっと楽しめたと思う。まあ、それでも十分楽しめた方ではある。
『バキ』
高密度なんだけど、省エネな感じもして、座組も実直で、古きよきって感じの風格が心地よくはあるんだけど、区切りが話の一段落としてそこで終わりかって感じで、続きが前提なのが辛くはある。
2018年9月位に終わった作品
2018年11月1日 シリーズ全体の感想『じょしおちっ!~2階から女の子が…降ってきた!?~』
絵柄的にも一昔前のOVAよろしくなエロアニメって感じでギャグとエロの組み合わせで、2階から落ちてきた女の子に限らず女の子に好かれてみたいな分かりやすい展開で誰を選ぶでもなく話らしい話もない作品だった。まあ、流し見する分には軽い分ましかな。
『すのはら荘の管理人さん』
色々管理されちゃって、絵柄と演者に比して古臭い表現だけどムフフな要素で股間に訴えかける分かりやすい作りで、嫌いな人にはとことん嫌われそうだけど、俺は楽しかったぞ。
『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』
お手軽なお話だけど、脇役のキャラクターの座組が案外豪華で活躍させるための工夫も感じられた。どこを張るのかしっかり緩急が付けてあって、分かりやすい構成を引き立てていたと思う。
『ちおちゃんの通学路』
ゲス要素ありのドタバタ作品で、ちょっと昔の懐かしい香りと今風の絵柄と演者の組み合わせで、最後のNGシーン集風の要素も組み込んで上手いこと作ってあるなと思った。
『はたらく細胞』
学習漫画的な良さとアニメ的な見応えとが同居していて特別面白いって訳でもないんだけど何だか見てしまう。たぶん定期的に見ても楽しめるだろう。うん、学習漫画だな。
『百錬の覇王と聖約の戦乙女』
スマフォの知識だけで会戦を、死線を何度も生き抜くってのは説得力がないな。土台が脆い砂上の楼閣、異世界ものらしく、また異世界に戻りたいかということで終わったが、ここまで誰も祝福しないように思える物語も中々ない。
『あそびあそばせ』
ギャグはテンポが重要だが、3本立て構成で区切ることで綺麗に機能していたと思う。キャッキャしていて気軽に見られて少し笑える。
『京都寺町三条のホームズ』
ホームズならモリアーティがお相手とばかりに居る訳で、その立ち位置の坊主とのいけずの京都人らしい訛りの効いた会話が何だか楽しかった。骨董を絡めた事件の真贋と見極めで進んでいく構成も良かった。
『オーバーロードIII』
歯切れというかテンポが今一つ悪くて、~編みたいな原作の構成に妙に拘った尺で1期のようなサクサクと粋っている連中を片付けていく展開と違い、逆に主人公が粋ってゆっくりとした展開と相まって爽快感が失われてしまっていた。
『ゆらぎ荘の幽奈さん』
幽奈を含めたゆらぎ荘のお色気要員達のお約束感で人情物だけじゃ立ち行かない少年誌の辛さみたいなものが垣間見えて、それでも同じ位にコガラシの男気が際立っていて力強い作品だった。
『信長の忍び~姉川・石山篇~』
栄光に満ちている部分が目立つ中での苦しみを味わうことになる戦いを描いていただけあって、去り行く背中への寂しさと最期を思うと複雑ではある。ここまで来たら信長の最期までアニメ化して欲しいものだなと。
『僕のヒーローアカデミア 第3期』
ちょっと先輩が厳しさを味わって、それじゃこの先通用しないぞって後輩に言う感じが基本なんだけど、学生気分にしか見えないってのがこの作品の弱点よね。殺し合いの只中に放り込まれる筈なのに死なない前提の危機感の無さしか感じさせないから、個別の構成では気にならない部分が今後の大きな展望みたいなナレーションが入る度に違和感として襲ってくる。惜しいって感じで見ている作品。
『MAJOR 2nd』
あんまり捻くれていないので気軽に見られたし、最後あんな感じになったけど希望を感じさせる構成にしてあって、2期があってもホッと見られそうな安心感があった。
『こねこのチー ポンポンらー大旅行』
またまたなチー達の日常を描いてから、コッチの大旅行と選択でもって〆る構成。居場所の持つ力とそこでの日常が続いていくことへの愛おしさを感じさせて良かった。
『若おかみは小学生!』
おつかい行ったり何やかんやで過去の番組であったが、子供が一生懸命頑張る姿ってのは娯楽足りえる。幽霊達との繋がりを通して温泉街を盛り上げていこうとする細腕繁盛記と健気さを落とし所に持ってくるのが良かった。
『シュタインズ・ゲート ゼロ』
あの中二病全開の演技を抑え、大人になって未来を受け入れようとする演技と溜まりに溜まったものが、集束しようとする未来への抗いと合わさって再び舞い上がるって構成は良かったと思う。まあ、前作に時間軸として繋がることや前作と比べて先の展開が読めてしまうってことが仕掛けの弱さに繋がってはいるんだけど、ちゃんと仕掛けではない部分で勝負する構成になっていたので満足感はある。
『ルパン三世 PART5』
ようやってくれた。ルパンという存在をネット時代の更に先のAIやシステムによって追われる側になった古典作品としてメタ的に捉えた話を通し、今後も続くものとして過去作を踏まえて再定義した傑作。仲間としての関係。相棒としての関係。複雑な男女を超えた関係。好敵手としての関係。今後のネット時代に消費されていく作品としての関係。その全てに答えて娯楽に仕上げてあって大満足。
『フルメタル・パニック!Invisible Victory』
この作品のアニメ化タイミング含めたミスリルやウィスパードという存在に対する今更ということに対して答えがあるのかと思ったが、何か今一つ煮え切らないものがあった。ミスリルが散り散りになって、『あしたのジョー2』の前半みたいなの見せられてもね。その後の展望見せて続くで分割なのか知らんが切る位ならアニメ化せんでもよろしいんとちゃいますか。
『ハイスコアガール』
何かこうゲーセンの熱気が中心だったのは最初の方だけで、主人公の熱意に比して物語の中心は三角関係に集約されていて、格ゲーの感度の鋭さに対して鈍い感じで、OVAが前提の構成で終わり方としてもまとまっていない感じで、散らかっているのが感じの良さにも繋がっていなくて何か寂しいものがあった。物語としてはOVA次第かな。
『つくもがみ貸します』
何か釈然としない終わり方だが、要はつくもがみよりも女心の方が複雑だったということになろうか。時代が変わろうとも事件云々と同じ位色恋の噂話が大好きなんだろうな。当事者性が薄いと娯楽として弱いのと、オッサンはそんなに色恋が好きじゃないって点を差し引くとどうなんだろうね。
絵柄的にも一昔前のOVAよろしくなエロアニメって感じでギャグとエロの組み合わせで、2階から落ちてきた女の子に限らず女の子に好かれてみたいな分かりやすい展開で誰を選ぶでもなく話らしい話もない作品だった。まあ、流し見する分には軽い分ましかな。
『すのはら荘の管理人さん』
色々管理されちゃって、絵柄と演者に比して古臭い表現だけどムフフな要素で股間に訴えかける分かりやすい作りで、嫌いな人にはとことん嫌われそうだけど、俺は楽しかったぞ。
『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』
お手軽なお話だけど、脇役のキャラクターの座組が案外豪華で活躍させるための工夫も感じられた。どこを張るのかしっかり緩急が付けてあって、分かりやすい構成を引き立てていたと思う。
『ちおちゃんの通学路』
ゲス要素ありのドタバタ作品で、ちょっと昔の懐かしい香りと今風の絵柄と演者の組み合わせで、最後のNGシーン集風の要素も組み込んで上手いこと作ってあるなと思った。
『はたらく細胞』
学習漫画的な良さとアニメ的な見応えとが同居していて特別面白いって訳でもないんだけど何だか見てしまう。たぶん定期的に見ても楽しめるだろう。うん、学習漫画だな。
『百錬の覇王と聖約の戦乙女』
スマフォの知識だけで会戦を、死線を何度も生き抜くってのは説得力がないな。土台が脆い砂上の楼閣、異世界ものらしく、また異世界に戻りたいかということで終わったが、ここまで誰も祝福しないように思える物語も中々ない。
『あそびあそばせ』
ギャグはテンポが重要だが、3本立て構成で区切ることで綺麗に機能していたと思う。キャッキャしていて気軽に見られて少し笑える。
『京都寺町三条のホームズ』
ホームズならモリアーティがお相手とばかりに居る訳で、その立ち位置の坊主とのいけずの京都人らしい訛りの効いた会話が何だか楽しかった。骨董を絡めた事件の真贋と見極めで進んでいく構成も良かった。
『オーバーロードIII』
歯切れというかテンポが今一つ悪くて、~編みたいな原作の構成に妙に拘った尺で1期のようなサクサクと粋っている連中を片付けていく展開と違い、逆に主人公が粋ってゆっくりとした展開と相まって爽快感が失われてしまっていた。
『ゆらぎ荘の幽奈さん』
幽奈を含めたゆらぎ荘のお色気要員達のお約束感で人情物だけじゃ立ち行かない少年誌の辛さみたいなものが垣間見えて、それでも同じ位にコガラシの男気が際立っていて力強い作品だった。
『信長の忍び~姉川・石山篇~』
栄光に満ちている部分が目立つ中での苦しみを味わうことになる戦いを描いていただけあって、去り行く背中への寂しさと最期を思うと複雑ではある。ここまで来たら信長の最期までアニメ化して欲しいものだなと。
『僕のヒーローアカデミア 第3期』
ちょっと先輩が厳しさを味わって、それじゃこの先通用しないぞって後輩に言う感じが基本なんだけど、学生気分にしか見えないってのがこの作品の弱点よね。殺し合いの只中に放り込まれる筈なのに死なない前提の危機感の無さしか感じさせないから、個別の構成では気にならない部分が今後の大きな展望みたいなナレーションが入る度に違和感として襲ってくる。惜しいって感じで見ている作品。
『MAJOR 2nd』
あんまり捻くれていないので気軽に見られたし、最後あんな感じになったけど希望を感じさせる構成にしてあって、2期があってもホッと見られそうな安心感があった。
『こねこのチー ポンポンらー大旅行』
またまたなチー達の日常を描いてから、コッチの大旅行と選択でもって〆る構成。居場所の持つ力とそこでの日常が続いていくことへの愛おしさを感じさせて良かった。
『若おかみは小学生!』
おつかい行ったり何やかんやで過去の番組であったが、子供が一生懸命頑張る姿ってのは娯楽足りえる。幽霊達との繋がりを通して温泉街を盛り上げていこうとする細腕繁盛記と健気さを落とし所に持ってくるのが良かった。
『シュタインズ・ゲート ゼロ』
あの中二病全開の演技を抑え、大人になって未来を受け入れようとする演技と溜まりに溜まったものが、集束しようとする未来への抗いと合わさって再び舞い上がるって構成は良かったと思う。まあ、前作に時間軸として繋がることや前作と比べて先の展開が読めてしまうってことが仕掛けの弱さに繋がってはいるんだけど、ちゃんと仕掛けではない部分で勝負する構成になっていたので満足感はある。
『ルパン三世 PART5』
ようやってくれた。ルパンという存在をネット時代の更に先のAIやシステムによって追われる側になった古典作品としてメタ的に捉えた話を通し、今後も続くものとして過去作を踏まえて再定義した傑作。仲間としての関係。相棒としての関係。複雑な男女を超えた関係。好敵手としての関係。今後のネット時代に消費されていく作品としての関係。その全てに答えて娯楽に仕上げてあって大満足。
『フルメタル・パニック!Invisible Victory』
この作品のアニメ化タイミング含めたミスリルやウィスパードという存在に対する今更ということに対して答えがあるのかと思ったが、何か今一つ煮え切らないものがあった。ミスリルが散り散りになって、『あしたのジョー2』の前半みたいなの見せられてもね。その後の展望見せて続くで分割なのか知らんが切る位ならアニメ化せんでもよろしいんとちゃいますか。
『ハイスコアガール』
何かこうゲーセンの熱気が中心だったのは最初の方だけで、主人公の熱意に比して物語の中心は三角関係に集約されていて、格ゲーの感度の鋭さに対して鈍い感じで、OVAが前提の構成で終わり方としてもまとまっていない感じで、散らかっているのが感じの良さにも繋がっていなくて何か寂しいものがあった。物語としてはOVA次第かな。
『つくもがみ貸します』
何か釈然としない終わり方だが、要はつくもがみよりも女心の方が複雑だったということになろうか。時代が変わろうとも事件云々と同じ位色恋の噂話が大好きなんだろうな。当事者性が薄いと娯楽として弱いのと、オッサンはそんなに色恋が好きじゃないって点を差し引くとどうなんだろうね。
『かみさまみならい ヒミツのここたま』
物を大切にする心のこころちゃんとここたま達が織り成すお話は、ほんわかしていて、ちょっとした事件程度の色々もあったけどひとまずおしまい。
いつまでも続く訳ではないんだけど、この作品の思い出を大切にしてあげたら、それはこの作品という物を大切にしている。この作品の目指していたことの体現なんじゃないかな。
物を大切にする心のこころちゃんとここたま達が織り成すお話は、ほんわかしていて、ちょっとした事件程度の色々もあったけどひとまずおしまい。
いつまでも続く訳ではないんだけど、この作品の思い出を大切にしてあげたら、それはこの作品という物を大切にしている。この作品の目指していたことの体現なんじゃないかな。
2018年6月頃までに最後まで見た作品
2018年7月30日 シリーズ全体の感想『キラキラ☆プリキュアアラモード』
この作品でも、終局への道筋がない以上、時間が来たので敵が倒されて平和が戻ったとさとその後の彼女達みたいな所へ落ち着くしかなかったか。本格的にアニメはこれからみたいな未来ある若手やらを導入して色々一新した作品にしたかったんだろうけど、規定の中盤の折り返し前後の追加戦士と新必殺技辺りが一番盛り上がって、最後尻すぼみになって儀式的に敵ボス倒して終わりの域を出ようとしなかったので挑戦的な感じが全くなくて残念だった。マスコットキャラは可愛かったよ。でも、結局玩具が陳腐化して放送媒体が一杯あるから、再放送に対応して一応ワゴンで安く買い与える玩具としての選択肢に残る程度にはお別れしないようにして結果を出さなければならないシリーズは難しいね。
『ポプテピピック』
色々実験的な試みだったと思うけど、結局は第1話の演者の組み合わせが一番面白かった。そういう意味でもどこから見ても分かりやすい出落ち作品だったと思う。
『キリングバイツ』
エロとバイオレンスは相性抜群なんだけど、そんなにエロい訳でもないし、バトルに魅力がある訳でもないが、Cパートのギャグパートの雰囲気と命懸けの体の茶番が出来ていたと思う。
『牙狼<GARO> -VANISHING LINE-』
正直2クール必要だったのかという中盤からの間延びが酷かったが、如何にもなマッチョイズムを体現した主人公が珍しくて良かったと思う。
『斉木楠雄のΨ難 第2期』
新キャラも増えつつ、話の規模も拡大していって、何本立てかを超能力で流していく感じで気軽に見られて楽しめた。
『弱虫ペダル GLORY LINE』
部活と思って見るから色々気になるのであって、何かよく分かんない全国大会と思えば、色々気になるものも気にならなくなってきた。勝ちたいんやな連中が勝負を通じて男同士でじゃれあっているだけだもんね。一応、構成は少年漫画らしいので、見せ場もそれなりにあるし、行ける所までアニメ化すれば良いんじゃないかな。
『七つの大罪 戒めの復活』
順当に強過ぎる敵が出てきて、修行や天賦の才で十戒()な感じで蹴散らしていく構成。『ドラゴンボール』が本当に好きなんだなと好感が持てる実直な作りで結構楽しめた。
『カードキャプターさくら クリアカード編』
さくらさんになっても可愛くて、なのに最後まで初々しさが残っていて、大人になっていく過程で日々高まっていく魔力に惹かれるが如く集まっていくカードと、それを取り巻く色々な謎の片鱗だけ見せて、これで終わりって感じの所で終わって、どう考えても第2シリーズ待ちであって欲しい。
『多田くんは恋をしない』
日本のフィクション空間に『ローマの休日』を顕現させたって感じで、モラトリアム的学生時代と期間限定の留学との相性抜群の構成だったと思う。ただ、落ちがどうしても気になってしまった。まあ、現実の王女様だって仕様もない兄さんに引っ掛かるご時勢からするとそんなもんかなという気もするけど、そこで現実っぽさを追求したからとて面白くなるかとは別だね。モラトリアムだけど、その時が来るまで楽しもうENDが一番しっくり来たように思う。
『ヒナまつり』
昼下がりの『よしもと新喜劇』よろしくの極道人情喜劇が楽しかったんだけど、明らかに女の子キャラと演者で売ろうとする方向性と齟齬が見て取れて、そういう邪な思惑と心温まる人情とは相反するんだなと思った。作品は抜群に面白かっただけに難しいね。
『鬼灯の冷徹 第弐期 その弐』
社会風刺パロを挟みつつ小慣れた構成で落ちも付けて流していく感じは相変わらず健在で気軽に楽しめて良かった。
『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』
前のシリーズと比較はしないように考えていたんだけど、流石に最終局面でクラシックを使ったら、初めから使っとけやと思ってしまって辛い。長い話だから途中で終わるのは分かっていたけど、続きが映画公開ってのは寂しくなるな。
『ピアノの森』
圧倒的才能に支えられた森のピアノが世界を席巻する手前までで一旦終わり、最終話にコンクールでの演奏に1話掛ける構成を持ってきたが、それまでの話で1曲全部をきっちり引ききって見せることもなかったのに、急に何曲も演奏ばかりが続く面白味のない構成で、結局はその演奏が受け入れられていく、あるいは素晴らしいものだと感じさせる物語が見せ所なんだなと思った。圧倒的才能設定でも、実際の演奏の良し悪しなんて大して分からないまま時間と共に過ぎ去っていく映像媒体だとそのへん難しいね。まあ、2期があるので物語として完結までが描かれるだろうからそれ次第かな。
『食戟のソーマ 餐の皿 遠月列車篇』
美味しいものが食べられたら、それを提供するのはどこでも誰でも関係ない。結局そこに行き着くのだろうが、絶対に負けられない闘いの構図にしてしまったら、舞台だけ壮大になって結果に新鮮味がないではないか。連載って辛いね。
『ゴールデンカムイ』
宝の地図を示す刺青を巡る三つ巴の殺し合いと、合間に繰り広げられるギャグとのバランスが上手くて結構好きだった。2期決定みたいだけど、こういう作品は最後までみたくなるから、尺が足りるのかが気になるね。
『ヲタクに恋は難しい』
幼馴染への家族にも似た感情と、恋人に対する感情との違いがタイトルのそれなんだろうけど、お互いに好きあっていて充実していて何が不満なんだろうなって感じだった。そういうフィクション特有のものに対する手に入らない青春に対する渇望にも似た何かを喚起させるのが売りなんだろうかね。女の人が相手だとそういうオッサン向けの現実を見ろ系作品も許される不平等が改めて浮き彫りになったなと。
『メガロボクス』
結局『あしたのジョー』である必要性があったのかは難しい所だが、50周年記念作品として企画が立った以上は現代作品として綺麗にまとめてあったと思う。ふいに漂ったギアを外したチャンプの死相と全力で燃え尽きそうなジョーとの壮絶な打ち合いからの結末が、泪橋を逆に渡ることもなく笑顔と希望に溢れている現代的な姿でリメイクの甲斐があったんじゃないかな。
『3D彼女 リアルガール』
余命だか転校だかで期限の区切られたヒロインと鈍感主人公とが繰り広げるあれやこれやが鈍感さ過剰で一々癇に障る。本質的にはオタク趣味を持った普通の兄ちゃんなので、変に擦り寄ってくんなよにわかがって感じで同属嫌悪を誘発するのかね。どんなによく作ってもそこがファンタジーの粋を出ないから辛い。
『蒼天の拳REGENESIS』
前の冗談みたいな作画のことを思うとCGになったけど、元々の原作の男同士の絆を中心とした話を中心にしっかりまとめたって感じかな。続きがあるのかないのかって所で終わったけど、恐らくパチの素材なんだろうし肩肘張らずに楽しめたから良いかな。
『グラゼニ』
こういっては何だが、落合息子さんもM・A・Oさんも、上手い方だが主役としてこれぞという代表作になる華のある声ではない印象の声だ。そんな座組みから放送枠まで、華より実を取ったこの作品らしいともいえるものだった。それにしても、ヒロインの登場が放送終了間近という『ダンクーガ』もびっくりの展開から2期発表とマイペースに行くもんだなと驚いたがどこか嬉しい。
『ハイスクールD×D HERO』
お約束というか、折角アニメ化したんだから、区切りの付く所までは見せるよという良心的な構成だった。リアスとイチャイチャできるまでの流れは見せたので、この後の終局までは流石に勢いもないしもう無理だろうから義務的であっても責任を果たそうとする姿勢に好感は持てた。キャラデも変わって主人公も強さの限界を超えるのが当たり前になっているので、敵役を倒す作業感で別作品みたいに感じるのは仕方ないね。
この作品でも、終局への道筋がない以上、時間が来たので敵が倒されて平和が戻ったとさとその後の彼女達みたいな所へ落ち着くしかなかったか。本格的にアニメはこれからみたいな未来ある若手やらを導入して色々一新した作品にしたかったんだろうけど、規定の中盤の折り返し前後の追加戦士と新必殺技辺りが一番盛り上がって、最後尻すぼみになって儀式的に敵ボス倒して終わりの域を出ようとしなかったので挑戦的な感じが全くなくて残念だった。マスコットキャラは可愛かったよ。でも、結局玩具が陳腐化して放送媒体が一杯あるから、再放送に対応して一応ワゴンで安く買い与える玩具としての選択肢に残る程度にはお別れしないようにして結果を出さなければならないシリーズは難しいね。
『ポプテピピック』
色々実験的な試みだったと思うけど、結局は第1話の演者の組み合わせが一番面白かった。そういう意味でもどこから見ても分かりやすい出落ち作品だったと思う。
『キリングバイツ』
エロとバイオレンスは相性抜群なんだけど、そんなにエロい訳でもないし、バトルに魅力がある訳でもないが、Cパートのギャグパートの雰囲気と命懸けの体の茶番が出来ていたと思う。
『牙狼<GARO> -VANISHING LINE-』
正直2クール必要だったのかという中盤からの間延びが酷かったが、如何にもなマッチョイズムを体現した主人公が珍しくて良かったと思う。
『斉木楠雄のΨ難 第2期』
新キャラも増えつつ、話の規模も拡大していって、何本立てかを超能力で流していく感じで気軽に見られて楽しめた。
『弱虫ペダル GLORY LINE』
部活と思って見るから色々気になるのであって、何かよく分かんない全国大会と思えば、色々気になるものも気にならなくなってきた。勝ちたいんやな連中が勝負を通じて男同士でじゃれあっているだけだもんね。一応、構成は少年漫画らしいので、見せ場もそれなりにあるし、行ける所までアニメ化すれば良いんじゃないかな。
『七つの大罪 戒めの復活』
順当に強過ぎる敵が出てきて、修行や天賦の才で十戒()な感じで蹴散らしていく構成。『ドラゴンボール』が本当に好きなんだなと好感が持てる実直な作りで結構楽しめた。
『カードキャプターさくら クリアカード編』
さくらさんになっても可愛くて、なのに最後まで初々しさが残っていて、大人になっていく過程で日々高まっていく魔力に惹かれるが如く集まっていくカードと、それを取り巻く色々な謎の片鱗だけ見せて、これで終わりって感じの所で終わって、どう考えても第2シリーズ待ちであって欲しい。
『多田くんは恋をしない』
日本のフィクション空間に『ローマの休日』を顕現させたって感じで、モラトリアム的学生時代と期間限定の留学との相性抜群の構成だったと思う。ただ、落ちがどうしても気になってしまった。まあ、現実の王女様だって仕様もない兄さんに引っ掛かるご時勢からするとそんなもんかなという気もするけど、そこで現実っぽさを追求したからとて面白くなるかとは別だね。モラトリアムだけど、その時が来るまで楽しもうENDが一番しっくり来たように思う。
『ヒナまつり』
昼下がりの『よしもと新喜劇』よろしくの極道人情喜劇が楽しかったんだけど、明らかに女の子キャラと演者で売ろうとする方向性と齟齬が見て取れて、そういう邪な思惑と心温まる人情とは相反するんだなと思った。作品は抜群に面白かっただけに難しいね。
『鬼灯の冷徹 第弐期 その弐』
社会風刺パロを挟みつつ小慣れた構成で落ちも付けて流していく感じは相変わらず健在で気軽に楽しめて良かった。
『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』
前のシリーズと比較はしないように考えていたんだけど、流石に最終局面でクラシックを使ったら、初めから使っとけやと思ってしまって辛い。長い話だから途中で終わるのは分かっていたけど、続きが映画公開ってのは寂しくなるな。
『ピアノの森』
圧倒的才能に支えられた森のピアノが世界を席巻する手前までで一旦終わり、最終話にコンクールでの演奏に1話掛ける構成を持ってきたが、それまでの話で1曲全部をきっちり引ききって見せることもなかったのに、急に何曲も演奏ばかりが続く面白味のない構成で、結局はその演奏が受け入れられていく、あるいは素晴らしいものだと感じさせる物語が見せ所なんだなと思った。圧倒的才能設定でも、実際の演奏の良し悪しなんて大して分からないまま時間と共に過ぎ去っていく映像媒体だとそのへん難しいね。まあ、2期があるので物語として完結までが描かれるだろうからそれ次第かな。
『食戟のソーマ 餐の皿 遠月列車篇』
美味しいものが食べられたら、それを提供するのはどこでも誰でも関係ない。結局そこに行き着くのだろうが、絶対に負けられない闘いの構図にしてしまったら、舞台だけ壮大になって結果に新鮮味がないではないか。連載って辛いね。
『ゴールデンカムイ』
宝の地図を示す刺青を巡る三つ巴の殺し合いと、合間に繰り広げられるギャグとのバランスが上手くて結構好きだった。2期決定みたいだけど、こういう作品は最後までみたくなるから、尺が足りるのかが気になるね。
『ヲタクに恋は難しい』
幼馴染への家族にも似た感情と、恋人に対する感情との違いがタイトルのそれなんだろうけど、お互いに好きあっていて充実していて何が不満なんだろうなって感じだった。そういうフィクション特有のものに対する手に入らない青春に対する渇望にも似た何かを喚起させるのが売りなんだろうかね。女の人が相手だとそういうオッサン向けの現実を見ろ系作品も許される不平等が改めて浮き彫りになったなと。
『メガロボクス』
結局『あしたのジョー』である必要性があったのかは難しい所だが、50周年記念作品として企画が立った以上は現代作品として綺麗にまとめてあったと思う。ふいに漂ったギアを外したチャンプの死相と全力で燃え尽きそうなジョーとの壮絶な打ち合いからの結末が、泪橋を逆に渡ることもなく笑顔と希望に溢れている現代的な姿でリメイクの甲斐があったんじゃないかな。
『3D彼女 リアルガール』
余命だか転校だかで期限の区切られたヒロインと鈍感主人公とが繰り広げるあれやこれやが鈍感さ過剰で一々癇に障る。本質的にはオタク趣味を持った普通の兄ちゃんなので、変に擦り寄ってくんなよにわかがって感じで同属嫌悪を誘発するのかね。どんなによく作ってもそこがファンタジーの粋を出ないから辛い。
『蒼天の拳REGENESIS』
前の冗談みたいな作画のことを思うとCGになったけど、元々の原作の男同士の絆を中心とした話を中心にしっかりまとめたって感じかな。続きがあるのかないのかって所で終わったけど、恐らくパチの素材なんだろうし肩肘張らずに楽しめたから良いかな。
『グラゼニ』
こういっては何だが、落合息子さんもM・A・Oさんも、上手い方だが主役としてこれぞという代表作になる華のある声ではない印象の声だ。そんな座組みから放送枠まで、華より実を取ったこの作品らしいともいえるものだった。それにしても、ヒロインの登場が放送終了間近という『ダンクーガ』もびっくりの展開から2期発表とマイペースに行くもんだなと驚いたがどこか嬉しい。
『ハイスクールD×D HERO』
お約束というか、折角アニメ化したんだから、区切りの付く所までは見せるよという良心的な構成だった。リアスとイチャイチャできるまでの流れは見せたので、この後の終局までは流石に勢いもないしもう無理だろうから義務的であっても責任を果たそうとする姿勢に好感は持てた。キャラデも変わって主人公も強さの限界を超えるのが当たり前になっているので、敵役を倒す作業感で別作品みたいに感じるのは仕方ないね。
2018年3月位に終わった作品
2018年4月13日 シリーズ全体の感想『宇宙よりも遠い場所』
探検隊に参加して南極という極限の地に色々な物を探しに行く女子高生達のお話。一昔前の成長物語の通過儀礼を性別変えて画面映えしたって感じで、母親が最後を遂げた地ってのがあるとどうしても感傷的な部分が見え隠れして、素直に冒険に憧れる少年のお話みたいには行かないので可もなく不可もなくといった印象でした。
『ラーメン大好き小泉さん』
ラーメン大好きな小泉さんに触発されて小泉さんとラーメンが大好きになっていくアニメ。出落ちの部類に入るのだろうが、「ラーメン大好き小泉さん」のアイキャッチのハミングが耳に心地よくて温かいラーメンで心も温まる。流し見して楽しめる良い作品だったと思う。
『サンリオ男子』
サンリオキャラが可愛いから、それを好きな男子もどことなく可愛くて、でもホモ臭いという訳でもなく、推しキャラを語り合ったり、ピューロランドに行ったり、最後は文化祭で創作劇までやり遂げる。少年特有の茶化されてキャラものから離れる過程で祖母とも離別してしまった主人公が、本当の意味で打ち解けて可愛いもの好きの仲間を得る話。良かったと思う。
『三ツ星カラーズ』
上野の街を守る仕事のような遊びのような子供の独特な感覚でのあれこれ、それを見守り巻き込まれ相手してあげる周りの大人達の優しさと天真爛漫なカラーズの面々との関係がとても素敵だった。お花見で今まで出会った大人達が再登場し、暖かく接してくれて、優しくて、思い出を振り返りつつ、全部可愛くて、宝物のような時間がそこにあった。
『りゅうおうのおしごと!』
最年少竜王が調子を崩したどん底で、将棋に一途だった昔の自分を思わせる才能豊かな少女に弟子入りを懇願され、他にも色々な出会いを通し師匠として恥じない将棋を指そうと己の内から湧き上がる情熱で奮起して立ち直りつつある中、羽生さんを思わせる最強の挑戦者との7番勝負で3連敗で再び打ちのめされてまた奮起する。
男の子なら絶対心躍る必勝の筋書きが、出会いによる外的動機で再び立ち上がる演出にして、取っ付きやすくするために女の子を沢山出しているだけなのに、小学生は最高みたいな内輪受けをぶっ込んで勝負を蔑ろにすると恐ろしい程に熱の引いた作品に仕上がって見えた。アニメ化は難しいのう。
『オーバーロードII』
アインズの目的が不明瞭なままに、リザードマン達の右往左往を描くのが長くて疲れた序盤。セバス活躍編に移ってからは、1期目同様の小物が粋って凹られる方式で気持ちよく狙いも分かりやすくてテンポも良くて楽しめた。続編ありきな構成が気にはなったが、小悪党を凹れる力があって凹るって感じは異能の才があったらテロリスト闘いそうなオタクの願望を綺麗に反映していて相変わらず上手いなと思った。
『ダメプリ ANIME CARAVAN』
どこかずれていてダメなのを真面目にやって笑いにする。日常に溢れているおかしさから来る笑いの基本に忠実でいて、ここぞでは決めてイケボ。昔ながらの凄腕の二枚目半の亜種みたいなものかな。一貫して真面目に変をやろうとする姿勢は好感が持てて面白かった。
『博多豚骨ラーメンズ』
一見してオサレ系に属するかと思われたが、蓋を開けてみれば妹教のお兄ちゃんの林、兄のようにそれを見守る馬場、草野球含め何だかんだでつるんで行くことになる面々、絶対負けないんだけど絶対負けない前提の茶番みたいなことはほぼなくて、命懸けでギリギリなこともありつつ仲間の力もあって切り抜けて行く感じ。ノリの良い劇伴で確かにオサレなんだけど、会話の掛け合いも含めて気に入って見られた。妹を守るお兄ちゃんは最強なんだけど、守りきれなかった十字架を背負った万能ではないって匙加減が調子乗った感を薄めた要因だと思う。まあ、しれっと妹が生きてて殺し屋になって現れそうな感じもする辺りの雰囲気も好きだった。
『ミイラの飼い方』
不思議生物であるミーくん達キャラが全部可愛くて、飼い主になる少年少女が色々困難を抱えならがも、当たり前に隣に寄り添って暮らしていく様。不思議生物同士のほぼ無声で所作と効果によって感情表現と意思疎通を見せて心温まる作品に仕上げてあったのは流石。ずっといっしょって良いよね。
『魔法使いの嫁』
愛し合いされているけど、過去の傷がそれを素直に受け入れられない二人の関係がタイトル通りに名実共に魔法使いの嫁となるまででまとめてあった。まあ、ウーパー君みたいな脇のキャラデが全部可愛いとはいえ、カップリングが強固に決まっていて恋愛に関しての鞘当要素がほぼない以上、話を引っ張る程に牽引力が低下して行った印象。
『まめねこ』
2匹の子猫に猫だと思っている犬が加わって、彼らを取り囲む世界の優しさが心に沁みた。
『3月のライオン 第2シリーズ』
OPからしてもそうだが、曇りのち晴れな感じで、重い話を中心にこれまでの過去からの変化とこれから先の未来への歩みを感じさせる構成になっていた。いつもの見たことある演出も手癖ではなく、いじめ絡みの重い話の重さを散らすために機能する演出として盛り込んでいて、細かい内面描写は原作の台詞回しと演者頼みで黒子に徹してあって、1期よりも強みを活かしてタイアップさえも奇跡的に噛み合って素晴らしかった。
『ドラゴンボール超』
露骨な絆推しで勝つとか、ちょっと違うと思うわ。力の大会もこの作品も始まる前が一番ワクワクした。まあ、ヤムチャの野球回とか日常回が昔みたいに面白かったからこれはこれでアニメ化の甲斐があったとは思う。
探検隊に参加して南極という極限の地に色々な物を探しに行く女子高生達のお話。一昔前の成長物語の通過儀礼を性別変えて画面映えしたって感じで、母親が最後を遂げた地ってのがあるとどうしても感傷的な部分が見え隠れして、素直に冒険に憧れる少年のお話みたいには行かないので可もなく不可もなくといった印象でした。
『ラーメン大好き小泉さん』
ラーメン大好きな小泉さんに触発されて小泉さんとラーメンが大好きになっていくアニメ。出落ちの部類に入るのだろうが、「ラーメン大好き小泉さん」のアイキャッチのハミングが耳に心地よくて温かいラーメンで心も温まる。流し見して楽しめる良い作品だったと思う。
『サンリオ男子』
サンリオキャラが可愛いから、それを好きな男子もどことなく可愛くて、でもホモ臭いという訳でもなく、推しキャラを語り合ったり、ピューロランドに行ったり、最後は文化祭で創作劇までやり遂げる。少年特有の茶化されてキャラものから離れる過程で祖母とも離別してしまった主人公が、本当の意味で打ち解けて可愛いもの好きの仲間を得る話。良かったと思う。
『三ツ星カラーズ』
上野の街を守る仕事のような遊びのような子供の独特な感覚でのあれこれ、それを見守り巻き込まれ相手してあげる周りの大人達の優しさと天真爛漫なカラーズの面々との関係がとても素敵だった。お花見で今まで出会った大人達が再登場し、暖かく接してくれて、優しくて、思い出を振り返りつつ、全部可愛くて、宝物のような時間がそこにあった。
『りゅうおうのおしごと!』
最年少竜王が調子を崩したどん底で、将棋に一途だった昔の自分を思わせる才能豊かな少女に弟子入りを懇願され、他にも色々な出会いを通し師匠として恥じない将棋を指そうと己の内から湧き上がる情熱で奮起して立ち直りつつある中、羽生さんを思わせる最強の挑戦者との7番勝負で3連敗で再び打ちのめされてまた奮起する。
男の子なら絶対心躍る必勝の筋書きが、出会いによる外的動機で再び立ち上がる演出にして、取っ付きやすくするために女の子を沢山出しているだけなのに、小学生は最高みたいな内輪受けをぶっ込んで勝負を蔑ろにすると恐ろしい程に熱の引いた作品に仕上がって見えた。アニメ化は難しいのう。
『オーバーロードII』
アインズの目的が不明瞭なままに、リザードマン達の右往左往を描くのが長くて疲れた序盤。セバス活躍編に移ってからは、1期目同様の小物が粋って凹られる方式で気持ちよく狙いも分かりやすくてテンポも良くて楽しめた。続編ありきな構成が気にはなったが、小悪党を凹れる力があって凹るって感じは異能の才があったらテロリスト闘いそうなオタクの願望を綺麗に反映していて相変わらず上手いなと思った。
『ダメプリ ANIME CARAVAN』
どこかずれていてダメなのを真面目にやって笑いにする。日常に溢れているおかしさから来る笑いの基本に忠実でいて、ここぞでは決めてイケボ。昔ながらの凄腕の二枚目半の亜種みたいなものかな。一貫して真面目に変をやろうとする姿勢は好感が持てて面白かった。
『博多豚骨ラーメンズ』
一見してオサレ系に属するかと思われたが、蓋を開けてみれば妹教のお兄ちゃんの林、兄のようにそれを見守る馬場、草野球含め何だかんだでつるんで行くことになる面々、絶対負けないんだけど絶対負けない前提の茶番みたいなことはほぼなくて、命懸けでギリギリなこともありつつ仲間の力もあって切り抜けて行く感じ。ノリの良い劇伴で確かにオサレなんだけど、会話の掛け合いも含めて気に入って見られた。妹を守るお兄ちゃんは最強なんだけど、守りきれなかった十字架を背負った万能ではないって匙加減が調子乗った感を薄めた要因だと思う。まあ、しれっと妹が生きてて殺し屋になって現れそうな感じもする辺りの雰囲気も好きだった。
『ミイラの飼い方』
不思議生物であるミーくん達キャラが全部可愛くて、飼い主になる少年少女が色々困難を抱えならがも、当たり前に隣に寄り添って暮らしていく様。不思議生物同士のほぼ無声で所作と効果によって感情表現と意思疎通を見せて心温まる作品に仕上げてあったのは流石。ずっといっしょって良いよね。
『魔法使いの嫁』
愛し合いされているけど、過去の傷がそれを素直に受け入れられない二人の関係がタイトル通りに名実共に魔法使いの嫁となるまででまとめてあった。まあ、ウーパー君みたいな脇のキャラデが全部可愛いとはいえ、カップリングが強固に決まっていて恋愛に関しての鞘当要素がほぼない以上、話を引っ張る程に牽引力が低下して行った印象。
『まめねこ』
2匹の子猫に猫だと思っている犬が加わって、彼らを取り囲む世界の優しさが心に沁みた。
『3月のライオン 第2シリーズ』
OPからしてもそうだが、曇りのち晴れな感じで、重い話を中心にこれまでの過去からの変化とこれから先の未来への歩みを感じさせる構成になっていた。いつもの見たことある演出も手癖ではなく、いじめ絡みの重い話の重さを散らすために機能する演出として盛り込んでいて、細かい内面描写は原作の台詞回しと演者頼みで黒子に徹してあって、1期よりも強みを活かしてタイアップさえも奇跡的に噛み合って素晴らしかった。
『ドラゴンボール超』
露骨な絆推しで勝つとか、ちょっと違うと思うわ。力の大会もこの作品も始まる前が一番ワクワクした。まあ、ヤムチャの野球回とか日常回が昔みたいに面白かったからこれはこれでアニメ化の甲斐があったとは思う。
2017年1月位までに終わった作品
2018年1月14日 シリーズ全体の感想『UQ HOLDER! ~魔法先生ネギま!2~』
最後の同窓会がそんなに前作のアニメが盛り上がった印象もないので白けた。要は何か全体的に緩い感じと戦闘で頭使って闘うのが齟齬になっていた感じ。可愛い女の子がそんなにエロくもない見せ方でワチャワチャしても股間に来るものがない。状況と台詞と演者の技量でそこを股間に訴えるのが、たぶん赤松作品の強みを活かした作りと思う。
『Infini-T Force』
何かお姉ちゃんの人生をヒーローが救うってのを見せられても寂しいよ。救われたいのは少年の心を持ったオッサンなんだよな。つまり、オッサンは若い子を助けて導く大人になることで救われろ系だったということ。
『お酒は夫婦になってから』
Theミニ枠で、ご馳走様でしたって感じ。不思議と嫌味な感じがしないってのが良かった。
『食戟のソーマ 餐の皿』
大体この作品は不味い料理出して喜ぶ主人公親子が重宝される印象が悪いのが全て悪い。料理会を美食だけで満たすとか、メシマズに悩む家庭料理会の人達の血の涙を知れ。この作品のシリアスは全部リアクションとかのギャグのための布石だから、そこを料理に情熱を持ってひた向きに頑張る料理人の主人公の体で作ったら白けるんだよね。
『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』
色んな国、色んな人達との数日での出会いと別れ、前作が主人公の演者が声優デビューの頃だけあって、思い入れが透けてくるような良い芝居していたんじゃないかな。色んな国があったけど、作者の思い入れの国も含めどれも独特の余韻があって良かったと思う。
『ブレンド・S』
そりゃドSの可愛い子と心が通い合ったら幸せに決まっておるじゃろう。
『鬼灯の冷徹 第弐期』
毎回細かいパロネタがある位で特段面白いという訳でもない気軽に見られる作品。OPは前の方が良かったと思っていたら最終回に持ってきたりと、2期は分割2クールでちょっと嬉しくなる仕様。
『血界戦線 & BEYOND』
短編一杯で、毎週世界の危機と闘うって感じだった。最後に前作ボスが出てきたのは嬉しいが、全体を通した大いなる敵の存在ってのはあった方が楽しめるなと気付かされた。
『ネト充のススメ』
ネットでいつでも繋がれるはずなのに、一度別れた人と再び繋がることの難しさと嬉しさ。そんなに面白い仕掛けもないんだけど、そういう暖かさに満ち溢れた作品ってだけで十分見られるんだから、人の心を動かすのもまた人なんだよなと。全ての演出は物語のためにある。原点回帰、温故知新の作品でした。
『ラブ米 -WE LOVE RICE- 二期作』
毎回際どいパロや語呂合わせの連続を短編でテンポよく見せて、最後は炭水化物抜きダイエットに警鐘を鳴らして社会派のネタも取り込んで何だかんだで良かった気にさせて浪漫飛行で〆る。浪漫飛行で〆たら何でも良いの一点突破は流石。名作に名曲あり、名調子ありの温故知新。
『アニメガタリズ』
アニメ語りが楽しいのはよく知っているが、この作品を見てマジガタリするオッサンに共感してくれるような女の子はおらんって現実に対し、作品としての回答がファンタジーオチってのはどうなんだろうな。存外悪い作品でもないが、あの作品この作品ってネタ元が変に分かる分だけ、話題に上がらんマイナー作品好きには何か空盛り上がりに見えた。
『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』
真っ当に振舞えば可愛いを最後に持ってきて、それがあるから全体的に滑り過ぎな展開も許せる。若手の演者に酷い台詞でセクハラする作品として演者頼みで押し切ろうとするのも、根底にちょっと歪ながらも可愛い子とのボーイミーツガールがあるから悪くなかったと思う。
『いぬやしき』
人知を超えた力を手に入れ人間でなくなった男の対比が肝なんだろうけど、やっぱ大量虐殺なんて画面で見せられたら後味すっきりせんわな。若い方の演者が聞き取りにくいのもそれを後押しした。
『将国のアルタイル』
前半の有能()な展開から一転して、大軍での会戦に突入してからは気持ちの良い勝ちっぷりで悪くない。いのちだいじにな主人公だけど、助けられないものは助けられないって展開だけで随分真剣な雰囲気になるもんだと感心した。いよいよ帝国との全面戦争かって所で引きなことだけが残念。大国同士の全面戦争に発展するようなでかい話をぶち上げたら終わりまで見たくなる。
『ボールルームへようこそ』
動きが必須だけど切れや決め溜めもある題材だけに、止めの使い方で発展させてきた技との親和性は高かったんじゃないかな。まあ、もうちょっと動かしてくれたらって思う場面も結構あったけど、マガジンメソッドなので素地が良いから何だかんだで見られた。原作が溜まったら続きが見たいね。良い作品なら尚更完結して何ぼ。
『妖怪アパートの幽雅な日常』
主人公の価値観と合わないキャラの描き方が敵意や悪意を感じさせるので、良い奴の体で話を進められても腑に落ちなかった。先生だけは良かったけどね。
『魔法陣グルグル 新シリーズ』
原作の地の文に相当するツッコミは薄くなったけど、毎回テンポよく話が進んで完結が約束されているだけで存外楽しめた。毎回笑いたいんじゃなくて、完結が見たいオッサンになったってことね。
『Fate/Apocrypha』
戦闘向きで知名度の高い英霊は既に他のアニメ化の際に使ってしまっているので、名前は知っているけど逸話の詳細まで詳しくは知らない程度の英霊ばかりで仕掛けがあっても気付きにくく、やや華のない面子ではあったがテーマ性に重きが置かれていた。英雄の持つ、多くの人に慕われて人中にあっても抱く孤独と神や人の愛に見放された悲劇的な最後。それらを借りて繋ぎ合せて作られる物語。そんな作為を人工生命体のホムンクルスのジークという作為を通して描き、英霊として人としてのありようへと切り込んでいく。物語を36分類で表したシェイクスピアまで居たんだから、作為を意識して作っていた筈だ。序盤を牽引するモードレッドの傲慢不遜な印象でジークの物語へと変遷して行くまではイライラさせられたが、最後の煙草の火が命の蝋燭の比喩だったり、英霊も生前の人であった頃に持っていた小さな願いに気付かなかったりする人間性が垣間見られて序盤の印象が和らいだ。終わりの地での日本刀と西洋剣の交差を背景にしたスタッフロールは和魂洋才といった印象で、世の東西を問わず借り集められた英霊達の闘いの終わりと融合を表していた。そんな壮大な物語にあって、文武に優れた者でも求めるものは他者による承認、それが愛を正面から叩き付けて行く結末。『Fate/Zero』じゃ狂人だったジルさんも愛に救われたしね。結局、自分は戦闘の迫力よりも題材とそれに合わせた意図で牽引される作品が好きで記憶に残っていくんだろうな。
『Just Because!』
何か色々掛け違いがあったけど、最後は収まる所に収まって終わりって体だけど、主人公程器の出来ていないオッサンにはドキンちゃんみたいなキープ扱いされるのは見てて辛かったし、同じ体で後輩ちゃんをキープしていた主人公も十分クソ野郎に見えた。友達と森川さんは良い感じでそこがどうなるかだけが気になって最後まで見たし満足はした。滅多にない青春で嫉妬と後悔を誘発するのは邪教。
最後の同窓会がそんなに前作のアニメが盛り上がった印象もないので白けた。要は何か全体的に緩い感じと戦闘で頭使って闘うのが齟齬になっていた感じ。可愛い女の子がそんなにエロくもない見せ方でワチャワチャしても股間に来るものがない。状況と台詞と演者の技量でそこを股間に訴えるのが、たぶん赤松作品の強みを活かした作りと思う。
『Infini-T Force』
何かお姉ちゃんの人生をヒーローが救うってのを見せられても寂しいよ。救われたいのは少年の心を持ったオッサンなんだよな。つまり、オッサンは若い子を助けて導く大人になることで救われろ系だったということ。
『お酒は夫婦になってから』
Theミニ枠で、ご馳走様でしたって感じ。不思議と嫌味な感じがしないってのが良かった。
『食戟のソーマ 餐の皿』
大体この作品は不味い料理出して喜ぶ主人公親子が重宝される印象が悪いのが全て悪い。料理会を美食だけで満たすとか、メシマズに悩む家庭料理会の人達の血の涙を知れ。この作品のシリアスは全部リアクションとかのギャグのための布石だから、そこを料理に情熱を持ってひた向きに頑張る料理人の主人公の体で作ったら白けるんだよね。
『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』
色んな国、色んな人達との数日での出会いと別れ、前作が主人公の演者が声優デビューの頃だけあって、思い入れが透けてくるような良い芝居していたんじゃないかな。色んな国があったけど、作者の思い入れの国も含めどれも独特の余韻があって良かったと思う。
『ブレンド・S』
そりゃドSの可愛い子と心が通い合ったら幸せに決まっておるじゃろう。
『鬼灯の冷徹 第弐期』
毎回細かいパロネタがある位で特段面白いという訳でもない気軽に見られる作品。OPは前の方が良かったと思っていたら最終回に持ってきたりと、2期は分割2クールでちょっと嬉しくなる仕様。
『血界戦線 & BEYOND』
短編一杯で、毎週世界の危機と闘うって感じだった。最後に前作ボスが出てきたのは嬉しいが、全体を通した大いなる敵の存在ってのはあった方が楽しめるなと気付かされた。
『ネト充のススメ』
ネットでいつでも繋がれるはずなのに、一度別れた人と再び繋がることの難しさと嬉しさ。そんなに面白い仕掛けもないんだけど、そういう暖かさに満ち溢れた作品ってだけで十分見られるんだから、人の心を動かすのもまた人なんだよなと。全ての演出は物語のためにある。原点回帰、温故知新の作品でした。
『ラブ米 -WE LOVE RICE- 二期作』
毎回際どいパロや語呂合わせの連続を短編でテンポよく見せて、最後は炭水化物抜きダイエットに警鐘を鳴らして社会派のネタも取り込んで何だかんだで良かった気にさせて浪漫飛行で〆る。浪漫飛行で〆たら何でも良いの一点突破は流石。名作に名曲あり、名調子ありの温故知新。
『アニメガタリズ』
アニメ語りが楽しいのはよく知っているが、この作品を見てマジガタリするオッサンに共感してくれるような女の子はおらんって現実に対し、作品としての回答がファンタジーオチってのはどうなんだろうな。存外悪い作品でもないが、あの作品この作品ってネタ元が変に分かる分だけ、話題に上がらんマイナー作品好きには何か空盛り上がりに見えた。
『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』
真っ当に振舞えば可愛いを最後に持ってきて、それがあるから全体的に滑り過ぎな展開も許せる。若手の演者に酷い台詞でセクハラする作品として演者頼みで押し切ろうとするのも、根底にちょっと歪ながらも可愛い子とのボーイミーツガールがあるから悪くなかったと思う。
『いぬやしき』
人知を超えた力を手に入れ人間でなくなった男の対比が肝なんだろうけど、やっぱ大量虐殺なんて画面で見せられたら後味すっきりせんわな。若い方の演者が聞き取りにくいのもそれを後押しした。
『将国のアルタイル』
前半の有能()な展開から一転して、大軍での会戦に突入してからは気持ちの良い勝ちっぷりで悪くない。いのちだいじにな主人公だけど、助けられないものは助けられないって展開だけで随分真剣な雰囲気になるもんだと感心した。いよいよ帝国との全面戦争かって所で引きなことだけが残念。大国同士の全面戦争に発展するようなでかい話をぶち上げたら終わりまで見たくなる。
『ボールルームへようこそ』
動きが必須だけど切れや決め溜めもある題材だけに、止めの使い方で発展させてきた技との親和性は高かったんじゃないかな。まあ、もうちょっと動かしてくれたらって思う場面も結構あったけど、マガジンメソッドなので素地が良いから何だかんだで見られた。原作が溜まったら続きが見たいね。良い作品なら尚更完結して何ぼ。
『妖怪アパートの幽雅な日常』
主人公の価値観と合わないキャラの描き方が敵意や悪意を感じさせるので、良い奴の体で話を進められても腑に落ちなかった。先生だけは良かったけどね。
『魔法陣グルグル 新シリーズ』
原作の地の文に相当するツッコミは薄くなったけど、毎回テンポよく話が進んで完結が約束されているだけで存外楽しめた。毎回笑いたいんじゃなくて、完結が見たいオッサンになったってことね。
『Fate/Apocrypha』
戦闘向きで知名度の高い英霊は既に他のアニメ化の際に使ってしまっているので、名前は知っているけど逸話の詳細まで詳しくは知らない程度の英霊ばかりで仕掛けがあっても気付きにくく、やや華のない面子ではあったがテーマ性に重きが置かれていた。英雄の持つ、多くの人に慕われて人中にあっても抱く孤独と神や人の愛に見放された悲劇的な最後。それらを借りて繋ぎ合せて作られる物語。そんな作為を人工生命体のホムンクルスのジークという作為を通して描き、英霊として人としてのありようへと切り込んでいく。物語を36分類で表したシェイクスピアまで居たんだから、作為を意識して作っていた筈だ。序盤を牽引するモードレッドの傲慢不遜な印象でジークの物語へと変遷して行くまではイライラさせられたが、最後の煙草の火が命の蝋燭の比喩だったり、英霊も生前の人であった頃に持っていた小さな願いに気付かなかったりする人間性が垣間見られて序盤の印象が和らいだ。終わりの地での日本刀と西洋剣の交差を背景にしたスタッフロールは和魂洋才といった印象で、世の東西を問わず借り集められた英霊達の闘いの終わりと融合を表していた。そんな壮大な物語にあって、文武に優れた者でも求めるものは他者による承認、それが愛を正面から叩き付けて行く結末。『Fate/Zero』じゃ狂人だったジルさんも愛に救われたしね。結局、自分は戦闘の迫力よりも題材とそれに合わせた意図で牽引される作品が好きで記憶に残っていくんだろうな。
『Just Because!』
何か色々掛け違いがあったけど、最後は収まる所に収まって終わりって体だけど、主人公程器の出来ていないオッサンにはドキンちゃんみたいなキープ扱いされるのは見てて辛かったし、同じ体で後輩ちゃんをキープしていた主人公も十分クソ野郎に見えた。友達と森川さんは良い感じでそこがどうなるかだけが気になって最後まで見たし満足はした。滅多にない青春で嫉妬と後悔を誘発するのは邪教。
2017年9月までに終わった作品
2017年11月6日 シリーズ全体の感想『鬼平』
1時間ものとしてお決まりのある時代劇の構成からすると30分は尺が短く感じることもあったが、田中さんの音楽が緩急を付けていたので上手いこと見られたと思う。
『ID-0』
身体性を失ってなお残った人間の個としての部分に焦点を当てるのが狙いだったのだろうが、やっぱ主人公が少女じゃ谷口作品お得意の男の対比が活きてこない。結局そのまま物語が宇宙規模なのに狭い人間関係で完結してしまっていて、宇宙時代を舞台にした意味がなかった印象。谷口監督の得意かつライフワークは男の対比。企画屋はそこんとこ分かった上で起用せい。
『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』
ニーナとシャリオスの関係と前作のファバロとアーミラの関係を対比させようとしたのは良かったと思うが、如何せん前作キャラが出てきたというのに言葉足らずだけで2クールを引っ張っては魅力が出せていないではないか。世界がどうとか愛がどうとか、それだけで2クール引っ張るのは無理。1クールにして次回予告で遊び気味なバハソウルのギャグ短編でも配信した方が楽しめたと思う。
『THE REFLECTION WAVE ONE』
世界観の説明にしても作品全体の色調も含め覇気がなかったなと。1クール引っ張って『ファイトクラブ』落ちとか野郎ならまだ分かるけど、姉ちゃんでそれはねえな。新しい何かが作りたかったんだろうかね。今一つ来るものがなかった。
1時間ものとしてお決まりのある時代劇の構成からすると30分は尺が短く感じることもあったが、田中さんの音楽が緩急を付けていたので上手いこと見られたと思う。
『ID-0』
身体性を失ってなお残った人間の個としての部分に焦点を当てるのが狙いだったのだろうが、やっぱ主人公が少女じゃ谷口作品お得意の男の対比が活きてこない。結局そのまま物語が宇宙規模なのに狭い人間関係で完結してしまっていて、宇宙時代を舞台にした意味がなかった印象。谷口監督の得意かつライフワークは男の対比。企画屋はそこんとこ分かった上で起用せい。
『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』
ニーナとシャリオスの関係と前作のファバロとアーミラの関係を対比させようとしたのは良かったと思うが、如何せん前作キャラが出てきたというのに言葉足らずだけで2クールを引っ張っては魅力が出せていないではないか。世界がどうとか愛がどうとか、それだけで2クール引っ張るのは無理。1クールにして次回予告で遊び気味なバハソウルのギャグ短編でも配信した方が楽しめたと思う。
『THE REFLECTION WAVE ONE』
世界観の説明にしても作品全体の色調も含め覇気がなかったなと。1クール引っ張って『ファイトクラブ』落ちとか野郎ならまだ分かるけど、姉ちゃんでそれはねえな。新しい何かが作りたかったんだろうかね。今一つ来るものがなかった。
2017年9月位に終わった作品
2017年10月9日 シリーズ全体の感想『ナイツ&マジック』
取って付けた熱血ロボットあるあると異世界日常ハックの取り合わせ。既視感と作業感が強い作品だったなと。ロボ存在用の設定をゴチャゴチャ用意してもイベントが既視と作業じゃ、形而上学の存在や先祖伝来の方がテンポよくなったんじゃないかな。まあ、原作付きだから詮無きことか。
『恋と嘘』
お前らの存在が嘘。深い事情がある体だけど大方高崎さんが病気とかそんなんやろう。思い人と心が通い合って、それは当たり前でその先がないから可愛そうとか悲劇ぶられても全然可愛そうに見えんわ。一人で完結する娯楽でそれに慣れている受け手相手に、心が通い合うってことの価値を軽視していたら共感は遠い。まあ、寂しいけど原作付きで切なかったら良いってのは悲劇の王道なので一定の需要があるという事実を前にすると詮無きことか。
『潔癖男子!青山くん』
潔癖で説明付けして、何となくお約束に盛り上がって、でも勢いだけであまり意味はなくて、それが青春だと言われればそれまでなんだろうけど、演者が豪華だから何とか見られるってのは偉大やね。
『アホガール』
作中だと気楽さよりも将来やばい感の方が支配していて、それに対してアホで返すアホガールのアホさを短い尺でテンポよく気楽に見られるのが良い所なんだろうね。
『徒然チルドレン』
壁殴り系に仕上げてあるけど、自分の幸せを理解しているから嫌味でもないから気楽に見られた。
『DIVE!!』
思い切って東京五輪を目指す作品制作に飛び込んでみたが、東京五輪はまだ始まっていないので、実際にメダル取るみたいな展開ではなく代表選考で終わるって辺りは実直なんじゃないかな。前話回想がないし見忘れたのかと思うような時系列の飛びがあって、さあ次回盛り上がるぞって感じがないまま終わっちゃって残念。
『最遊記RELOAD BLAST』
何だかんだで水戸黄門よろしく旅をしつつ、妖怪に転生した面子と前世から続く因縁を通し、妖怪滅すべしの天界の命を受けた相手と闘うことや命令に背く形になってでもその場その場で見ているこちらも納得出来る正しいことを行う意思の力で押して行く。そういう強みを美男でイケボが後押しするんだから良い作品だね。何度目かの現状の旅の途中という途上が至上という形の〆方で、恐らく物語の終わり方もそれ以外想像出来ないけど、最後までアニメ化されて作者からの答えを見たいね。
『異世界食堂』
最後の方はキャラの作画に怪しい部分が目立ったけど、飯は上手そうに描いてあって独白中心で腹に収めていく感じで各話の構成がコースや定食を思わせるまとまりを持っていた。日本上げの流れに乗っかった作品とも受け取れるが、異性人や異種族とも害意なく言語で意思疎通出来たら協調出来るのは日本人じゃないとたぶん無理なので異世界と扉で繋がる以外は何ら不思議じゃないって辺りが強みやったね。
『コンビニカレシ』
初回から危惧していた通り、全体的に微妙な仕上がりだった。細かい描写の資料が不足しているんだろうなと思わせるような雑さと、尻切れな最後で消化不良だった。一応、幸せが約束されているから、最終回でギリギリ逆転出来るだけの余地はあったんだけどね。
『アクションヒロイン チアフルーツ』
3話位までがピークだったかな。御当地ヒーローショーに焦点を絞った結果、舞台演劇重視でもないし、かといって日常重視でもなく、頑張ってはいるんだけど何か量産型熱い展開に思えて気持ちが萎んじゃった。
『天使の3P!』
プロが視野に入る小学生の異次元感と色恋の相手が小学生って所の背徳感が押しなんだろうけど、主人公も子供だと数年すりゃ合法だからあんまゴチャゴチャ言うほどでもないな。着エロやら小学生ホイホイ、過剰サービスがお約束過ぎて恥ずかしくなるんだけど、尺を埋める点では優秀で細かい物語とかあんま意味ねえなって改めて思った。
『無責任ギャラクシー☆タイラー』
この作品に言えることはタイラーの名を冠していることへの不満に尽きる。普段はおちゃらけていても決める時は決める。この作品にはそれがない。何かほわっとした若手がワチャワチャしてて、尺の都合で物語が進行するご都合展開。それなのに可能性の次元の別タイラーとか出しちゃったら、もっと面白い次元のタイラーが気になり出すのに随分無責任だね。
『ノラと皇女と野良猫ハート』
女の子あり、パロディあり、短編ギャグとして綺麗にまとまっていて、最後もお約束を逃げずに遣って退けた。実直でよろしい。
『異世界はスマートフォンとともに。』
異世界転生でスマフォ含め能力もチート済の主人公をして、スマフォで検索世代が陥る嘘情報やら誰も公開していなくて検索出来ない情報を要する状況に対して機転を活かすような展開は終ぞない。ヒロインが次から次へと増えていって、気軽にチート能力で敵を蹂躙する。その癖、ヒロインとの関係は流されるままなのが弄んでいるみたいでイラつく。でも、一人に絞らずに全員を幸せにしたいって素直に言える正直さが作品に漂っていてキャラが可愛いから見られるんだろうね。物語の仕掛けなんて必要なく、24分間場面が淀みなく展開していく。全体を通した大きな物語のなさが気になるけど、もう1回見たい作品なんてそうそう出来ないし、飽きずに通しで見させるのも結構難しい。そこで1話完結に近い形でまとめたテンポ良い作りは、気軽に見られるのが娯楽として大事だと示した点で素晴らしい。話はクソなのでわざわざもう1回見たくはないけど、時間がある時に何となく一挙放送だったら見るかもね。
『はじめてのギャル』
やけっぱちで土下座告白して始まった関係に欠けているものは、自信のなさと気持ちに素直になること。それをきちんと順序立てて追加ヒロイン紹介手続と並行して物語の落とし所に持って来るのには好感が持てる。一見変則だけど何かに承認される一種の成長物語だから、落ちが見え見えでも納得行くってのは良いね。
『ゲーマーズ!』
誤解から始まって、誤解で話が進み、新たな誤解を予感させて終わる。嘘から出た真ととか、その場のノリみたいなのを突き詰めて走りきったってのは良かったと思う。ただ、その結果ゲーマーが単なる属性になってしまったのは寂しいかな。まあ、おまけ話数みたいな最終回でその辺を意識した要素が意図的に用意されていたから、取捨選択として作り手が自覚していると思えて好感は持てた。
『ナナマルサンバツ』
主人公がクイズ初心者なので、ガチ勢を紹介する手続が楽だったのは良かった。ただ、どうしてもヒロインの活舌が最後まで気になってしまった。原作が継続中であれば、ガチでクイズの世界に飛び込んで、この先名勝負を繰り広げて行くんだろうなという途上ENDになることは決まっていたのであろうから、導き手であり切磋琢磨して行くヒロインも上達する必要があったね。そこは勝負と同じく時の運なので辛いこともある。
『信長の忍び~伊勢・金ヶ崎篇~』
さあ姉川で終わりってのは寂しい。信長が本能寺で死ぬなんてネタバレですらない周知の事実なので、そこまで行ってこの作品なりの何かを見せて完結してくれるのを期待しちゃうよね。
『境界のRINNE 第3シリーズ』
キャラクターが更に増えて、2人の恋の行方を含め、この先も何だかんだで明るく楽しい日常が続くんだろうなという雰囲気で各話完結してくれたから気楽に見られて良かった。第4シリーズの告知がなくキャラ総出でおしまいをやられたから終わりってことなのかな。まあ、原作が延々引き延ばしの刑に処されるだろうから、この終わりはいつか来る仕方ないことなのだろうけど、寂しくはある。でも、停滞して凋落していく様を見る前に盛り上がりの中でまとめたことを笑って送り出そう。
『Re:CREATORS』
結局の所、主人公の場違い感と2クール引っ張る程の話ではないことが最後まで足を引っ張った。一見すると、メタな部分にも応えようとして実直に見えるが、作り手側とそちらに行きたい受け手側との彼岸と此岸の話に対し、当の作品の作り手側が主人公に偶然選ばれた以上の特別な属性を与えられなかった。まあ、作品世界から飛び出してきた存在が現実世界に相当する作中で違和感なく架空の作品のキャラだと認識されるという致命的な矛盾を孕んでいるゆえに、少しの匙加減が興醒めを招く難しい題材ではあったと思う。恐らく、この作品に対する受け手のRe:は無関心か辛辣にならざるを得ないが、そんなことはメタを意識した作品の作り手なら予想はしているので、反応が予想以上だった場合でも受け止める度量さえあれば大丈夫だろう。
『僕のヒーローアカデミア 第二期』
二期に関してはスピード感の無さに尽きる。回想やら全体のテンポと引きの停滞感が、新たな敵というインフレ手続を取って付けたように感じさせていた。なので、最終話の敵との遭遇も瞬間的に真上に吹っ飛ばせよって思っちゃった。そうすると、万事話の都合によるものに見えちゃって、全くフルスロットルに見えなくなって寂しかった。個々の素材の素地は悪くないんだろうけど、全体の調和がよろしくないね。三期目はバトルになるだろうから、場面構成でのスピード感は絶対必要だと思う。ないと話の緩急もなくなっちゃうからね。
『サクラダリセット』
リセット前の状況含め全てを記憶しているという能力は、見てさえいれば神視点になれる受け手の我々も持っている能力だ。それを活かして他の能力や状況に対する心情や行動から最良を目指す。そういう詰め将棋作品ですな。全体に漂う痛みや淡い空気感が、終わり良ければ全てよしのはずのものを儚げに見えてしまって、きっとそういう状況でも気持ちを大切にして前向きに強く優しく美しくな所が作品の強みだったんだろうけど、もう少し明るい画面でやっていたら印象が違っていたんじゃないかな。繊細を弱いと解釈して淡い印象の弱い画面で表現しても濃い印象の強い場面と作中で対比しなければ、単に画面の印象が弱いだけの作品になってしまっている。原作があるとその辺難しいんだろうけど、演者や劇伴がしっかりしているんだから、淡い画面にしなくても葛藤やら心のあり方は十分見せられたと思う。何回でも言うけど、たとえどんなに辛くても、たとえどんなに苦しくても、僕達の世界の日常の普通の場所は暗くも淡くもない。
取って付けた熱血ロボットあるあると異世界日常ハックの取り合わせ。既視感と作業感が強い作品だったなと。ロボ存在用の設定をゴチャゴチャ用意してもイベントが既視と作業じゃ、形而上学の存在や先祖伝来の方がテンポよくなったんじゃないかな。まあ、原作付きだから詮無きことか。
『恋と嘘』
お前らの存在が嘘。深い事情がある体だけど大方高崎さんが病気とかそんなんやろう。思い人と心が通い合って、それは当たり前でその先がないから可愛そうとか悲劇ぶられても全然可愛そうに見えんわ。一人で完結する娯楽でそれに慣れている受け手相手に、心が通い合うってことの価値を軽視していたら共感は遠い。まあ、寂しいけど原作付きで切なかったら良いってのは悲劇の王道なので一定の需要があるという事実を前にすると詮無きことか。
『潔癖男子!青山くん』
潔癖で説明付けして、何となくお約束に盛り上がって、でも勢いだけであまり意味はなくて、それが青春だと言われればそれまでなんだろうけど、演者が豪華だから何とか見られるってのは偉大やね。
『アホガール』
作中だと気楽さよりも将来やばい感の方が支配していて、それに対してアホで返すアホガールのアホさを短い尺でテンポよく気楽に見られるのが良い所なんだろうね。
『徒然チルドレン』
壁殴り系に仕上げてあるけど、自分の幸せを理解しているから嫌味でもないから気楽に見られた。
『DIVE!!』
思い切って東京五輪を目指す作品制作に飛び込んでみたが、東京五輪はまだ始まっていないので、実際にメダル取るみたいな展開ではなく代表選考で終わるって辺りは実直なんじゃないかな。前話回想がないし見忘れたのかと思うような時系列の飛びがあって、さあ次回盛り上がるぞって感じがないまま終わっちゃって残念。
『最遊記RELOAD BLAST』
何だかんだで水戸黄門よろしく旅をしつつ、妖怪に転生した面子と前世から続く因縁を通し、妖怪滅すべしの天界の命を受けた相手と闘うことや命令に背く形になってでもその場その場で見ているこちらも納得出来る正しいことを行う意思の力で押して行く。そういう強みを美男でイケボが後押しするんだから良い作品だね。何度目かの現状の旅の途中という途上が至上という形の〆方で、恐らく物語の終わり方もそれ以外想像出来ないけど、最後までアニメ化されて作者からの答えを見たいね。
『異世界食堂』
最後の方はキャラの作画に怪しい部分が目立ったけど、飯は上手そうに描いてあって独白中心で腹に収めていく感じで各話の構成がコースや定食を思わせるまとまりを持っていた。日本上げの流れに乗っかった作品とも受け取れるが、異性人や異種族とも害意なく言語で意思疎通出来たら協調出来るのは日本人じゃないとたぶん無理なので異世界と扉で繋がる以外は何ら不思議じゃないって辺りが強みやったね。
『コンビニカレシ』
初回から危惧していた通り、全体的に微妙な仕上がりだった。細かい描写の資料が不足しているんだろうなと思わせるような雑さと、尻切れな最後で消化不良だった。一応、幸せが約束されているから、最終回でギリギリ逆転出来るだけの余地はあったんだけどね。
『アクションヒロイン チアフルーツ』
3話位までがピークだったかな。御当地ヒーローショーに焦点を絞った結果、舞台演劇重視でもないし、かといって日常重視でもなく、頑張ってはいるんだけど何か量産型熱い展開に思えて気持ちが萎んじゃった。
『天使の3P!』
プロが視野に入る小学生の異次元感と色恋の相手が小学生って所の背徳感が押しなんだろうけど、主人公も子供だと数年すりゃ合法だからあんまゴチャゴチャ言うほどでもないな。着エロやら小学生ホイホイ、過剰サービスがお約束過ぎて恥ずかしくなるんだけど、尺を埋める点では優秀で細かい物語とかあんま意味ねえなって改めて思った。
『無責任ギャラクシー☆タイラー』
この作品に言えることはタイラーの名を冠していることへの不満に尽きる。普段はおちゃらけていても決める時は決める。この作品にはそれがない。何かほわっとした若手がワチャワチャしてて、尺の都合で物語が進行するご都合展開。それなのに可能性の次元の別タイラーとか出しちゃったら、もっと面白い次元のタイラーが気になり出すのに随分無責任だね。
『ノラと皇女と野良猫ハート』
女の子あり、パロディあり、短編ギャグとして綺麗にまとまっていて、最後もお約束を逃げずに遣って退けた。実直でよろしい。
『異世界はスマートフォンとともに。』
異世界転生でスマフォ含め能力もチート済の主人公をして、スマフォで検索世代が陥る嘘情報やら誰も公開していなくて検索出来ない情報を要する状況に対して機転を活かすような展開は終ぞない。ヒロインが次から次へと増えていって、気軽にチート能力で敵を蹂躙する。その癖、ヒロインとの関係は流されるままなのが弄んでいるみたいでイラつく。でも、一人に絞らずに全員を幸せにしたいって素直に言える正直さが作品に漂っていてキャラが可愛いから見られるんだろうね。物語の仕掛けなんて必要なく、24分間場面が淀みなく展開していく。全体を通した大きな物語のなさが気になるけど、もう1回見たい作品なんてそうそう出来ないし、飽きずに通しで見させるのも結構難しい。そこで1話完結に近い形でまとめたテンポ良い作りは、気軽に見られるのが娯楽として大事だと示した点で素晴らしい。話はクソなのでわざわざもう1回見たくはないけど、時間がある時に何となく一挙放送だったら見るかもね。
『はじめてのギャル』
やけっぱちで土下座告白して始まった関係に欠けているものは、自信のなさと気持ちに素直になること。それをきちんと順序立てて追加ヒロイン紹介手続と並行して物語の落とし所に持って来るのには好感が持てる。一見変則だけど何かに承認される一種の成長物語だから、落ちが見え見えでも納得行くってのは良いね。
『ゲーマーズ!』
誤解から始まって、誤解で話が進み、新たな誤解を予感させて終わる。嘘から出た真ととか、その場のノリみたいなのを突き詰めて走りきったってのは良かったと思う。ただ、その結果ゲーマーが単なる属性になってしまったのは寂しいかな。まあ、おまけ話数みたいな最終回でその辺を意識した要素が意図的に用意されていたから、取捨選択として作り手が自覚していると思えて好感は持てた。
『ナナマルサンバツ』
主人公がクイズ初心者なので、ガチ勢を紹介する手続が楽だったのは良かった。ただ、どうしてもヒロインの活舌が最後まで気になってしまった。原作が継続中であれば、ガチでクイズの世界に飛び込んで、この先名勝負を繰り広げて行くんだろうなという途上ENDになることは決まっていたのであろうから、導き手であり切磋琢磨して行くヒロインも上達する必要があったね。そこは勝負と同じく時の運なので辛いこともある。
『信長の忍び~伊勢・金ヶ崎篇~』
さあ姉川で終わりってのは寂しい。信長が本能寺で死ぬなんてネタバレですらない周知の事実なので、そこまで行ってこの作品なりの何かを見せて完結してくれるのを期待しちゃうよね。
『境界のRINNE 第3シリーズ』
キャラクターが更に増えて、2人の恋の行方を含め、この先も何だかんだで明るく楽しい日常が続くんだろうなという雰囲気で各話完結してくれたから気楽に見られて良かった。第4シリーズの告知がなくキャラ総出でおしまいをやられたから終わりってことなのかな。まあ、原作が延々引き延ばしの刑に処されるだろうから、この終わりはいつか来る仕方ないことなのだろうけど、寂しくはある。でも、停滞して凋落していく様を見る前に盛り上がりの中でまとめたことを笑って送り出そう。
『Re:CREATORS』
結局の所、主人公の場違い感と2クール引っ張る程の話ではないことが最後まで足を引っ張った。一見すると、メタな部分にも応えようとして実直に見えるが、作り手側とそちらに行きたい受け手側との彼岸と此岸の話に対し、当の作品の作り手側が主人公に偶然選ばれた以上の特別な属性を与えられなかった。まあ、作品世界から飛び出してきた存在が現実世界に相当する作中で違和感なく架空の作品のキャラだと認識されるという致命的な矛盾を孕んでいるゆえに、少しの匙加減が興醒めを招く難しい題材ではあったと思う。恐らく、この作品に対する受け手のRe:は無関心か辛辣にならざるを得ないが、そんなことはメタを意識した作品の作り手なら予想はしているので、反応が予想以上だった場合でも受け止める度量さえあれば大丈夫だろう。
『僕のヒーローアカデミア 第二期』
二期に関してはスピード感の無さに尽きる。回想やら全体のテンポと引きの停滞感が、新たな敵というインフレ手続を取って付けたように感じさせていた。なので、最終話の敵との遭遇も瞬間的に真上に吹っ飛ばせよって思っちゃった。そうすると、万事話の都合によるものに見えちゃって、全くフルスロットルに見えなくなって寂しかった。個々の素材の素地は悪くないんだろうけど、全体の調和がよろしくないね。三期目はバトルになるだろうから、場面構成でのスピード感は絶対必要だと思う。ないと話の緩急もなくなっちゃうからね。
『サクラダリセット』
リセット前の状況含め全てを記憶しているという能力は、見てさえいれば神視点になれる受け手の我々も持っている能力だ。それを活かして他の能力や状況に対する心情や行動から最良を目指す。そういう詰め将棋作品ですな。全体に漂う痛みや淡い空気感が、終わり良ければ全てよしのはずのものを儚げに見えてしまって、きっとそういう状況でも気持ちを大切にして前向きに強く優しく美しくな所が作品の強みだったんだろうけど、もう少し明るい画面でやっていたら印象が違っていたんじゃないかな。繊細を弱いと解釈して淡い印象の弱い画面で表現しても濃い印象の強い場面と作中で対比しなければ、単に画面の印象が弱いだけの作品になってしまっている。原作があるとその辺難しいんだろうけど、演者や劇伴がしっかりしているんだから、淡い画面にしなくても葛藤やら心のあり方は十分見せられたと思う。何回でも言うけど、たとえどんなに辛くても、たとえどんなに苦しくても、僕達の世界の日常の普通の場所は暗くも淡くもない。
2017年6月位に終わった作品2
2017年8月2日 シリーズ全体の感想『ツインエンジェルBREAK』
みるくちゃんが可愛かった。とにかくそれに尽きる。人間から命のメダルを集めるというパチスロ原作のメタ的な部分が物語にあまり有効に機能していなかった。前作キャラが復帰して豪華みたいな体も今一ピンと来ないし、ラスボスを倒すのも単なる物語を終局へと向かわせる装置でしかなかった。メダルを集める阿漕さに踏み込めなかった以上そうなるしかない。設定という作為に対する自覚とどう向き合うかに原作媒体の位置付けが絡めてあったら違った結果になったのかもしれない。
『月がきれい』
文学的で控えめだけど情熱的な表現を地で行く展開で、何でもかんでも上手く行く結末にもなっておらず悪くなかった。Cパートの短編ギャグが主人公カップルとの落差として面白く機能していたから良かったんじゃないかな。
『正解するカド』
異方の存在ザシュニナが人類種と遭遇することではなく、日本人と遭遇するということが大きかった。日本語を介して友好的に接する存在とは友情も愛情も育めるし、高等技術を持った存在とも心の上では対等にあろうとする。中盤からの間延びと終盤の展開は結局それかよと思ったけど、落とし所として日本人の良さとか可能性と人類としての進歩への考え方から、未知の知的生命体との出会いに対する解答が示されており、これは日本中心じゃないと出来ない筋書きだと思えたので良かった。
『スタミュ 第2期』
色んな悩みや葛藤も、ミュージカルなので歌って踊って解決する。それぞれのメイン回で華のある見せ方になっていて、先輩や経験者は一層際立つように作ってあったのも良かった。
『冴えない彼女の育てかた♭』
行き着く所は原作継続中による中途半端。これに尽きる。何か一段落した体だけど、まだまだこれからということで問題の解決も途上で終わっており、至上かと言われるとそうでもない。加藤が可愛い。それでええ。
みるくちゃんが可愛かった。とにかくそれに尽きる。人間から命のメダルを集めるというパチスロ原作のメタ的な部分が物語にあまり有効に機能していなかった。前作キャラが復帰して豪華みたいな体も今一ピンと来ないし、ラスボスを倒すのも単なる物語を終局へと向かわせる装置でしかなかった。メダルを集める阿漕さに踏み込めなかった以上そうなるしかない。設定という作為に対する自覚とどう向き合うかに原作媒体の位置付けが絡めてあったら違った結果になったのかもしれない。
『月がきれい』
文学的で控えめだけど情熱的な表現を地で行く展開で、何でもかんでも上手く行く結末にもなっておらず悪くなかった。Cパートの短編ギャグが主人公カップルとの落差として面白く機能していたから良かったんじゃないかな。
『正解するカド』
異方の存在ザシュニナが人類種と遭遇することではなく、日本人と遭遇するということが大きかった。日本語を介して友好的に接する存在とは友情も愛情も育めるし、高等技術を持った存在とも心の上では対等にあろうとする。中盤からの間延びと終盤の展開は結局それかよと思ったけど、落とし所として日本人の良さとか可能性と人類としての進歩への考え方から、未知の知的生命体との出会いに対する解答が示されており、これは日本中心じゃないと出来ない筋書きだと思えたので良かった。
『スタミュ 第2期』
色んな悩みや葛藤も、ミュージカルなので歌って踊って解決する。それぞれのメイン回で華のある見せ方になっていて、先輩や経験者は一層際立つように作ってあったのも良かった。
『冴えない彼女の育てかた♭』
行き着く所は原作継続中による中途半端。これに尽きる。何か一段落した体だけど、まだまだこれからということで問題の解決も途上で終わっており、至上かと言われるとそうでもない。加藤が可愛い。それでええ。
2017年6月位に終わった作品1
2017年7月20日 シリーズ全体の感想『アリスと蔵六』
やはり蔵六さんという帰る場所があることが全てに生きた。結局アリスの夢だかの力が世界に認知された以外には大した話でもなかった訳だからともいえるけど、最初の敵さん以外は変に血生臭くもなく、子供が子供らしく振舞えるようになるのを見守る。今後の波乱を予兆させるだけで終わったので、ちょっと肩透かしかな。明夫さんの転換点となる作品ではあると思うけどね。
『つぐもも』
古臭さもあるものの、ベタベタゆえの安心感が生きた。エロ押しのコメディの系譜が繋がった。気軽に見られるのはイイゾ。
『笑ゥせぇるすまんNEW』
一見人の良さそうなふりをして欲望を叶えておきながら、継続的に叶えたくなる人の業での破滅を見守る。やっていることは酷いんだけど、毎回の登場人物が勝手に自滅しているだけともいえる。夢は叶えば良いというものでもない。一度の勝利が次の勝利を要請するって感じの人の業に焦点を当てた作品だった。まあ、前の喪黒さんをそんなに見た訳じゃないからってのもあるかもしれないけど、新喪黒さんも気付けば新だったことも忘れる程に馴染んでいた。企画として儲かったのかは甚だ疑問だけど、死人が出なくてABパート方式で1話が短いから胸糞の悪さも味付け程度で済んでいたので気軽に見られて良かった。
『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』
最初の話が山場で後は転がり落ちただけで、内輪受けの次回予告も程よく滑っただけという何とも後味の悪い結果となった。パターン崩しを見せ場としていたのだろうけど、駆け足失敗のパターンは崩せなかったね。
『まけるな!! あくのぐんだん!』
可愛らしい悪党で、ニコちゃん大王を見守るみたいな感じだけど、自虐的でもアホとか田舎者を笑い飛ばすこともなく、和気藹々としていて楽しかった。
『ひなこのーと』
基本喫茶店やら演劇関係の日常もので、演劇やるやる詐欺じゃなかったってのが良かった。田舎で案山子をやっていた女の子とか、設定年齢に対しての精神年齢が怪しい中、演劇に関しては年相応に挑んでいたので良かったと思う。ちょっとほっこりしたり、女の子達のキャッキャの約1年を1クールで気軽に眺められる良い作品だったと思う。
『カブキブ!』
本当に部活で歌舞伎をやるってことに特化して、身近じゃない歌舞伎に馴染むことが上手く物語に落とし込めていたと思う。御曹司との共演かつ競演によって、若者と伝統芸能との接近を〆に持ってきたのもヨカッタネ。この先も続いていく芸の道を見たくもあるが難しいかな。
『エロマンガ先生』
画面に華もあったし、どのヒロインに行っても大丈夫なので安定と安心感があった。設定自体に現実味がないのだけで、中身は女の子が寄ってくる系作品と大差ない。タイトルのエロマンガ先生という単語の力のみでここまで押し切ったんんだからいっそ清々しい。
『恋愛暴君』
一見すると、茜さんが猟奇的に暴力的な暴君みたいだけど、一番浮世離れしたグリこそが一番の暴君だったという訳ね。キスノートというパロディから繰り出される似非の関係が本物へと昇華し消化されていく過程で、登場するヒロイン全員が暴君だったんだなと分かる。恋する女の子は無敵の暴君なんですを地で行く作品。歌詞含めたOPや若手~ベテランまでの演者のバランスが程よく、全体的に暖かい感じでヨカッタネ。
『有頂天家族2』
何といっても、OP歌手やキャストが続投だったことの安心感。特段面白いという訳でもないのだけど、面白くしようという意志はあって、物語自体も目指す方向が分かりやすかったと思う。和解の儀式はついぞ見られなかったが、幸せな終わり方をしたので良し。
『ゼロから始める魔法の書』
1巻を1クール掛けてアニメ化したって感じなのかな。大した仕掛けでもないのに長いから冗長に感じた部分もあったけど、獣系でごついオッサン声の主人公と魔女。要は美女と野獣なんだろうけど、腐れ縁の始まりって感じで序章としちゃ良かったんじゃないかな、勿論続きがあって完結すればというのもあるけど。
『夏目友人帳 陸』
ブルータスさんかと思ったけど、秘密を話してみたら良い人だった。小慣れた感じなんだけど、ついに友人帳の秘密を打ち明けたり、お祖父さんと思しき夏目によくにた男性の話題が出てきたりと、完結に向けた準備は整ったかな。次があって当然となって温い作りになっていた訳でもないので大丈夫かな。
『アトム ザ・ビギニング』
スピンオフ前日譚なので、逆算で本編に合わせた物語にならざるを得ない。その点での厳しさはあったと思うけど、近未来から未来のアトムに繋がっていく技術者達の熱意とか思いが垣間見える作りに持っていったので良かったと思う。AIは心なのかという問題に対し傷付き倒れていく様を見守る展開は、観客や実況者同様に心優しき科学の子を体現していて涙なくしては見られない。物語としては完結していないので、NHKなら再放送を挟んで2期もあったりするんじゃないかなと期待。物語としてしっかり用意したのなら完結しないとね。
『喧嘩番長 乙女-Girl Beats Boys-』
場面場面をドキュメンタリー風回想形式で繋いでしまって、何となくまとまっているように見せる技は短編と合っててヨカッタネ。
『ラブ米(コメ)-WE LOVE RICE-』
短編を活かして悪ノリと下ネタの力技で繋いでいく。お米大好きで投げやりな英語やら言葉遊びを何か壮大な風にして1期の〆に持って行く。気楽に見られて浪漫飛行の曲が素晴らしいから良いんじゃないかな。最後に麺が来そうな振りをしていたし、2期もあるんだろうかね。
『弱虫ペダル NEW GENERATION』
今泉の態度やら才能のある後輩の存在のせいで、この作品の若者だけでチョロチョロやっていて、大人の指導が全く描かれていない構造上の甘さが浮き彫りになった。やっていることは面子を変えて一緒なので、余計にどの学校も碌な指導者も描かれねえのに全一取れる世界かよって疑問が浮かんで、何か白けちゃった。若向け作品ってそんな感じなんだろうけど、若い頃から配置がしっかりした作品が好きなので単なる好みの問題なんだろうね。インハイの途中までで明らかに続きがあるのに終わったから次が決まっているんだろうね。
やはり蔵六さんという帰る場所があることが全てに生きた。結局アリスの夢だかの力が世界に認知された以外には大した話でもなかった訳だからともいえるけど、最初の敵さん以外は変に血生臭くもなく、子供が子供らしく振舞えるようになるのを見守る。今後の波乱を予兆させるだけで終わったので、ちょっと肩透かしかな。明夫さんの転換点となる作品ではあると思うけどね。
『つぐもも』
古臭さもあるものの、ベタベタゆえの安心感が生きた。エロ押しのコメディの系譜が繋がった。気軽に見られるのはイイゾ。
『笑ゥせぇるすまんNEW』
一見人の良さそうなふりをして欲望を叶えておきながら、継続的に叶えたくなる人の業での破滅を見守る。やっていることは酷いんだけど、毎回の登場人物が勝手に自滅しているだけともいえる。夢は叶えば良いというものでもない。一度の勝利が次の勝利を要請するって感じの人の業に焦点を当てた作品だった。まあ、前の喪黒さんをそんなに見た訳じゃないからってのもあるかもしれないけど、新喪黒さんも気付けば新だったことも忘れる程に馴染んでいた。企画として儲かったのかは甚だ疑問だけど、死人が出なくてABパート方式で1話が短いから胸糞の悪さも味付け程度で済んでいたので気軽に見られて良かった。
『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』
最初の話が山場で後は転がり落ちただけで、内輪受けの次回予告も程よく滑っただけという何とも後味の悪い結果となった。パターン崩しを見せ場としていたのだろうけど、駆け足失敗のパターンは崩せなかったね。
『まけるな!! あくのぐんだん!』
可愛らしい悪党で、ニコちゃん大王を見守るみたいな感じだけど、自虐的でもアホとか田舎者を笑い飛ばすこともなく、和気藹々としていて楽しかった。
『ひなこのーと』
基本喫茶店やら演劇関係の日常もので、演劇やるやる詐欺じゃなかったってのが良かった。田舎で案山子をやっていた女の子とか、設定年齢に対しての精神年齢が怪しい中、演劇に関しては年相応に挑んでいたので良かったと思う。ちょっとほっこりしたり、女の子達のキャッキャの約1年を1クールで気軽に眺められる良い作品だったと思う。
『カブキブ!』
本当に部活で歌舞伎をやるってことに特化して、身近じゃない歌舞伎に馴染むことが上手く物語に落とし込めていたと思う。御曹司との共演かつ競演によって、若者と伝統芸能との接近を〆に持ってきたのもヨカッタネ。この先も続いていく芸の道を見たくもあるが難しいかな。
『エロマンガ先生』
画面に華もあったし、どのヒロインに行っても大丈夫なので安定と安心感があった。設定自体に現実味がないのだけで、中身は女の子が寄ってくる系作品と大差ない。タイトルのエロマンガ先生という単語の力のみでここまで押し切ったんんだからいっそ清々しい。
『恋愛暴君』
一見すると、茜さんが猟奇的に暴力的な暴君みたいだけど、一番浮世離れしたグリこそが一番の暴君だったという訳ね。キスノートというパロディから繰り出される似非の関係が本物へと昇華し消化されていく過程で、登場するヒロイン全員が暴君だったんだなと分かる。恋する女の子は無敵の暴君なんですを地で行く作品。歌詞含めたOPや若手~ベテランまでの演者のバランスが程よく、全体的に暖かい感じでヨカッタネ。
『有頂天家族2』
何といっても、OP歌手やキャストが続投だったことの安心感。特段面白いという訳でもないのだけど、面白くしようという意志はあって、物語自体も目指す方向が分かりやすかったと思う。和解の儀式はついぞ見られなかったが、幸せな終わり方をしたので良し。
『ゼロから始める魔法の書』
1巻を1クール掛けてアニメ化したって感じなのかな。大した仕掛けでもないのに長いから冗長に感じた部分もあったけど、獣系でごついオッサン声の主人公と魔女。要は美女と野獣なんだろうけど、腐れ縁の始まりって感じで序章としちゃ良かったんじゃないかな、勿論続きがあって完結すればというのもあるけど。
『夏目友人帳 陸』
ブルータスさんかと思ったけど、秘密を話してみたら良い人だった。小慣れた感じなんだけど、ついに友人帳の秘密を打ち明けたり、お祖父さんと思しき夏目によくにた男性の話題が出てきたりと、完結に向けた準備は整ったかな。次があって当然となって温い作りになっていた訳でもないので大丈夫かな。
『アトム ザ・ビギニング』
スピンオフ前日譚なので、逆算で本編に合わせた物語にならざるを得ない。その点での厳しさはあったと思うけど、近未来から未来のアトムに繋がっていく技術者達の熱意とか思いが垣間見える作りに持っていったので良かったと思う。AIは心なのかという問題に対し傷付き倒れていく様を見守る展開は、観客や実況者同様に心優しき科学の子を体現していて涙なくしては見られない。物語としては完結していないので、NHKなら再放送を挟んで2期もあったりするんじゃないかなと期待。物語としてしっかり用意したのなら完結しないとね。
『喧嘩番長 乙女-Girl Beats Boys-』
場面場面をドキュメンタリー風回想形式で繋いでしまって、何となくまとまっているように見せる技は短編と合っててヨカッタネ。
『ラブ米(コメ)-WE LOVE RICE-』
短編を活かして悪ノリと下ネタの力技で繋いでいく。お米大好きで投げやりな英語やら言葉遊びを何か壮大な風にして1期の〆に持って行く。気楽に見られて浪漫飛行の曲が素晴らしいから良いんじゃないかな。最後に麺が来そうな振りをしていたし、2期もあるんだろうかね。
『弱虫ペダル NEW GENERATION』
今泉の態度やら才能のある後輩の存在のせいで、この作品の若者だけでチョロチョロやっていて、大人の指導が全く描かれていない構造上の甘さが浮き彫りになった。やっていることは面子を変えて一緒なので、余計にどの学校も碌な指導者も描かれねえのに全一取れる世界かよって疑問が浮かんで、何か白けちゃった。若向け作品ってそんな感じなんだろうけど、若い頃から配置がしっかりした作品が好きなので単なる好みの問題なんだろうね。インハイの途中までで明らかに続きがあるのに終わったから次が決まっているんだろうね。
2017年3月位に終わった作品
2017年4月4日 シリーズ全体の感想気軽にとか流し見出来るって感想は、軽いけどまあまあ楽しめることもあるって感じで日本のアニメの厚みになっていると思うってこと。パッと見て人生最高ではないけど、時間を損した感はない作品が毎期複数あるってのは厚みだよね。
『NARUTO -ナルト- 疾風伝』
みんなから祝福されて、特にイルカ先生に認められることから始まった物語が、イルカ先生からの祝いの言葉によって〆られる。色々と長期連載や引き延ばしの犠牲になったが、この終わり方で次世代に繋がるってのは良いね。
『政宗くんのリベンジ』
政宗くんが上手くやったら作品が終わっちゃうんだけど、メインヒロインよりも周りのヒロインの方が演者含めて覇気があるままで終わってしまったのは残念やね。覇気が上回っているヒロインを何人かは儀式的に振っているのに、作品継続のために肝心のメインヒロインへのリベンジは果たされず覇気も上がらずってのは他のヒロインが可愛そうじゃないか。まあ、気軽に流し見する分には十分だけどさ。
『セイレン』
うーんって感じ。どのヒロインの話も悪くないんだけど、さほど良くもない。狙いが見えてこないな。 ダディャーナサン世代の方が個性もあった。
『AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-』
色々な分野の良いとこ取りでパロも盛り込んである。それもこれも凝り性の体で造詣への拘りがあったからこそか。気軽に見る分に良いよね。
『青の祓魔師 京都不浄王編』
冗長に尽きる。田中さんが凄かったから、折角の京都で関西以外の演者も含め関西弁を堪能出来ると思っていたらそうでもなく、一々話の進みが遅く感じる場面が多かった。京都不浄王編単品で10話位が妥当だったんじゃないかな。前シリーズに関しては、若向けにありがちなトラウマ描写での兄弟対立で長々行くかと思ったら、命を賭した育ての親父の意志でもって即行で払拭して兄弟で共闘する所が良かったんだけど、過去に京都での親父の絡みが回想で出てくるのに代役のせいなのか奥村兄弟含め絡みのあった人にとって支えとなる役割の感じが全然なかった。何か勿体無くないか。
『昭和元禄落語心中~助六再び篇~』
父から子へ、師から弟子へ、世代を超えて受け継がれる業と落語。話芸同様に演者も含め芝居で間を繋ぐという動かさなくても見せるアニメが受け継いできた伝統が結実した。おまけに作画が手抜きということもない。聞き惚れるから言うことないね。
『亜人ちゃんは語りたい』
タイトルに比して特に語りたくなる訳でもないが、先生のイケボと若手のワチャワチャで間が持つから気楽に見られてヨカッタネ亜人。
『ガヴリールドロップアウト』
天使とか悪魔とか色々出てくるけど、大体の落ちが決まっていて予想がつくし、目新しいこともない。まあ、女の子がワチャワチャしていて気楽に見られるからヨカッタネ天使、ヨカッタネ悪魔。
『エルドライブ』
ウィスパー系のドS軽蔑っていうと『鉄のラインバレル』なんかと演出方針は近かったかな。まあ、この作品の場合は主人公が中二臭を押した演者でもないし、釘宮病という万能のクローザーが居るので全く別の印象に仕上がっていた。『リボーン』もそうだったけど、ヒロインキャラが可愛いのも良いよね。画面に華があるからそれだけで随分と見られる。
『ピアシェ~私のイタリアン~』
毎回テンポ良く色んな料理を見せて作り方の歌で〆る。気楽に見られるし、作り方の歌のテンポ含め気持ち良いままで終えられるってのが良いよね。
『この素晴らしい世界に祝福を!2』
いつもの面子のいつもの劇場でのコントみたいな感じで、目新しい発見や驚きもないが、不真面目ながらも女神の加護を受けたカズマの行く先には、勇者が歩けば魔王軍幹部に当たるって感じ。10話と少し短めにドタバタでパッとやってパッとまとまって気楽に流し見するに良い感じ。差し詰めエロいニケって感じかね。
『小林さんちのメイドラゴン』
女の子がワチャワチャしていて、気軽に流し見するのに良い感じ。おっぱいの柔らかい感じがショウタ君じゃなくてもドキドキした。でも、下品とか下種な感じではない。どうも京アニはこういう猥雑な感じの作品に対して演出実態が振り切っていないよね。
おう、まだ1話あるやんけってなるから次回予告は入れろて言っているやろ。しかも、終わりかと思ったら茶番のシリアス展開があるとかびびったわ。物語として一区切りにしないと気が済まないなんてのは、とっくに陳腐化しているのにそういう構成にする辺り1.5流スタジオ感あるよな。
『双星の陰陽師』
うーん、若向け作品全般に言えることだけど、特別な力を持った奴が拗ねている展開で引っ張り過ぎやろ。4クールを物語をもたせるのが難しいのは分かるけど、タイトル通りに双星の二人のボーイミーツガールに集束するのが見えているんだから、トラウマ背景に設定盛り付けて引っ張るってのは勿体無いよね。演者の声や音楽といった原作媒体にはない音の要素が加わると印象が強まる傾向があるから、嫌な感じの場面はもっと注意して欲しいもんだね。まあ、最後ベタだけど、この二人でないと駄目で、この二人でヨカッタネって思えたから良いんじゃないかな。
『信長の忍び』
OPやED枠なんて制作費回収の一貫なのは分かるけど、それでも作品にあった曲と絵を用意したらしっくり来るよね。1期目はとてもヨカッタネOP。2期目のOPは作風の変更もないのに重い感じになっていて好きになれなかった。重い感じなのに本編のノリは軽いし信長死なずに終わったし。
『ALL OUT!!』
全力を出し切ること。試合が終わった後にはノーサイドで敵も味方もなくお互いを称え合う。タイトルとテーマ通りの内容を大人キャラが演者も含め脇を固める中で少年役の若手の演者が一団となって今出せるものを出し切ったら画面の力が圧倒的だよね。トラウマ的なことも含め過去や個々の事情も掘り下げるけど、若向け作品にありがちな引っ張り過ぎもなく、出し惜しみせずに全力で解決してラグビーに打ち込んで行く。一応主人公は初心者の祇園だけど、主役というと場面場面で全力を出しているキャラ全員であって、特にこもさんが加わってからは弱小から全一を目指す意識の変革も見えて熱くなれた。たぶん、2期はないだろうし、割に合わない位全力で作ってあったように見えたけど、だからこそ良い作品になったんだと思う。今後ラグビーを題材にしたアニメは二度と作られないかもしれないけど、最高の1本があるなら最上でしょ。
『3月のライオン』
勝負事には精神面が強く影響するが、そういう展開があるのに全体的に演出が感傷的に過ぎることで矛盾しているように見えた。闇の中から光を見つけて行く話と捉えたのだろうけど、そんなに心がボロボロで勝てるのか。所々でおなじみなシャフト演出を盛り込んでくるのも雑味に感じるし、寄る辺なしでも圧倒的に強い名人との同質性を見せつつ、差異となる寄る辺を表現したかったのかな。それなら中途半端に既存の演出で齟齬を起こすより、いっそ新しい演出技法を開発して勝負に出るべきだったんじゃないかな。だって、この作品は勝負師の話だし、最後にファイター流すんならそれを分かっているでしょ。
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』
何がやりたいのか分からないが、新しいガンダムを作りたかった。でも、結果的には微妙な印象で終わった。『Gガンダム』が成立したんだから、ガンダムさえ出せば正統にガンダムのはずだけど何か違う。まるで、そんな葛藤と自己分析が物語にも反映されていたようだ。結末からしても、責任者に相当する立場やこの作品を象徴するガンダムは殺すけど、大人の立ち位置の親っさんとネーチャンを夫婦にして幸せにしてあげたり、鉄華団の面々も全滅させずに何人かは生き残った。これって結果を残せなかった責任者や作品への総括と清算、ベテランや参加してくれたスタッフへの感謝が反映されていたんじゃないかな。革命の乙女に相当するシリーズ構成が自分達を選んでくれたから作品が始まったってことからするに、監督はとても義理堅い人なんだろうね。戦争っていう4クールもたせるための設定や個別の話数でガンダムが活躍してスカッとすることの良さがあったら印象も違っていたかもね。ガンダムってその辺の設定で物語を引っ張って画面で間を持たせる所が強みだからね。それを避けて新しい何かを打ち出したくて任侠を選んでみたんだろうけど、任侠ものやピカレスクロマンって日本だと破滅と抱き合わせみたいな面があるから難しかったんとちゃうかな。ガンダムというプロジェクトとして、ビジョンを示してくれる指導者不在ってのは辛かったろうなって感じ。
『遊☆戯☆王 ARC-V』
そびえ立つ金のクソ。スピードデュエルだって途中でちょっとずつ変更したのに、当初から面白くもないアクションデュエルに何の変更もないどころか、途中で出てきた乱入ペナルティ2000ダメージが世界の命運が懸かったデュエルでさえある。しかも相手ボスのカードがバーン効果とか、墓地が肥えるためだけに折角の過去作キャラ達の総登場が噛ませにされるとか悪夢そのもの。その後のプロ試験予選でも過去作キャラ達相手に何の成長もない失笑もののデュエルを繰り返す。最後に因縁の赤羽社長によるプロテストを持って来ておいて、これまたクソみたいなカードコンボにアクションカードの早いもん勝ちカルタが始まって、赤羽社長の演者的に『ちはやふる』が始まったかと思ってびっくりしたぞ。
あのな、TCGってのは強いカードを入れて上手く構築すればすぐに強くなるんだよ。でも、アニメだとキャラの成長に繋げたいから、それまでにあった負け展開に対する細かい駆け引きの上達や初期カードの活用で表現してきたやろ。それが懲りもせずカルタ大会で札際の強さとか成長でもなんでもないしTCGの楽しさ全く知らんやろ。デッキ構築の観点からしても、アクションカードってのは全くの盤外戦やから構築の面白さを白けさせるやろ。4年やっても気付かんもんかね。主人公のデュエルが、クソカードやクソコンボで時間使って追い詰められてアクションカードで粘ってクソ長いコンボで逆転しかせんから一番面白くないとか4年もきついし、最後もそれとか悪夢やで。
『NARUTO -ナルト- 疾風伝』
みんなから祝福されて、特にイルカ先生に認められることから始まった物語が、イルカ先生からの祝いの言葉によって〆られる。色々と長期連載や引き延ばしの犠牲になったが、この終わり方で次世代に繋がるってのは良いね。
『政宗くんのリベンジ』
政宗くんが上手くやったら作品が終わっちゃうんだけど、メインヒロインよりも周りのヒロインの方が演者含めて覇気があるままで終わってしまったのは残念やね。覇気が上回っているヒロインを何人かは儀式的に振っているのに、作品継続のために肝心のメインヒロインへのリベンジは果たされず覇気も上がらずってのは他のヒロインが可愛そうじゃないか。まあ、気軽に流し見する分には十分だけどさ。
『セイレン』
うーんって感じ。どのヒロインの話も悪くないんだけど、さほど良くもない。狙いが見えてこないな。 ダディャーナサン世代の方が個性もあった。
『AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-』
色々な分野の良いとこ取りでパロも盛り込んである。それもこれも凝り性の体で造詣への拘りがあったからこそか。気軽に見る分に良いよね。
『青の祓魔師 京都不浄王編』
冗長に尽きる。田中さんが凄かったから、折角の京都で関西以外の演者も含め関西弁を堪能出来ると思っていたらそうでもなく、一々話の進みが遅く感じる場面が多かった。京都不浄王編単品で10話位が妥当だったんじゃないかな。前シリーズに関しては、若向けにありがちなトラウマ描写での兄弟対立で長々行くかと思ったら、命を賭した育ての親父の意志でもって即行で払拭して兄弟で共闘する所が良かったんだけど、過去に京都での親父の絡みが回想で出てくるのに代役のせいなのか奥村兄弟含め絡みのあった人にとって支えとなる役割の感じが全然なかった。何か勿体無くないか。
『昭和元禄落語心中~助六再び篇~』
父から子へ、師から弟子へ、世代を超えて受け継がれる業と落語。話芸同様に演者も含め芝居で間を繋ぐという動かさなくても見せるアニメが受け継いできた伝統が結実した。おまけに作画が手抜きということもない。聞き惚れるから言うことないね。
『亜人ちゃんは語りたい』
タイトルに比して特に語りたくなる訳でもないが、先生のイケボと若手のワチャワチャで間が持つから気楽に見られてヨカッタネ亜人。
『ガヴリールドロップアウト』
天使とか悪魔とか色々出てくるけど、大体の落ちが決まっていて予想がつくし、目新しいこともない。まあ、女の子がワチャワチャしていて気楽に見られるからヨカッタネ天使、ヨカッタネ悪魔。
『エルドライブ』
ウィスパー系のドS軽蔑っていうと『鉄のラインバレル』なんかと演出方針は近かったかな。まあ、この作品の場合は主人公が中二臭を押した演者でもないし、釘宮病という万能のクローザーが居るので全く別の印象に仕上がっていた。『リボーン』もそうだったけど、ヒロインキャラが可愛いのも良いよね。画面に華があるからそれだけで随分と見られる。
『ピアシェ~私のイタリアン~』
毎回テンポ良く色んな料理を見せて作り方の歌で〆る。気楽に見られるし、作り方の歌のテンポ含め気持ち良いままで終えられるってのが良いよね。
『この素晴らしい世界に祝福を!2』
いつもの面子のいつもの劇場でのコントみたいな感じで、目新しい発見や驚きもないが、不真面目ながらも女神の加護を受けたカズマの行く先には、勇者が歩けば魔王軍幹部に当たるって感じ。10話と少し短めにドタバタでパッとやってパッとまとまって気楽に流し見するに良い感じ。差し詰めエロいニケって感じかね。
『小林さんちのメイドラゴン』
女の子がワチャワチャしていて、気軽に流し見するのに良い感じ。おっぱいの柔らかい感じがショウタ君じゃなくてもドキドキした。でも、下品とか下種な感じではない。どうも京アニはこういう猥雑な感じの作品に対して演出実態が振り切っていないよね。
おう、まだ1話あるやんけってなるから次回予告は入れろて言っているやろ。しかも、終わりかと思ったら茶番のシリアス展開があるとかびびったわ。物語として一区切りにしないと気が済まないなんてのは、とっくに陳腐化しているのにそういう構成にする辺り1.5流スタジオ感あるよな。
『双星の陰陽師』
うーん、若向け作品全般に言えることだけど、特別な力を持った奴が拗ねている展開で引っ張り過ぎやろ。4クールを物語をもたせるのが難しいのは分かるけど、タイトル通りに双星の二人のボーイミーツガールに集束するのが見えているんだから、トラウマ背景に設定盛り付けて引っ張るってのは勿体無いよね。演者の声や音楽といった原作媒体にはない音の要素が加わると印象が強まる傾向があるから、嫌な感じの場面はもっと注意して欲しいもんだね。まあ、最後ベタだけど、この二人でないと駄目で、この二人でヨカッタネって思えたから良いんじゃないかな。
『信長の忍び』
OPやED枠なんて制作費回収の一貫なのは分かるけど、それでも作品にあった曲と絵を用意したらしっくり来るよね。1期目はとてもヨカッタネOP。2期目のOPは作風の変更もないのに重い感じになっていて好きになれなかった。重い感じなのに本編のノリは軽いし信長死なずに終わったし。
『ALL OUT!!』
全力を出し切ること。試合が終わった後にはノーサイドで敵も味方もなくお互いを称え合う。タイトルとテーマ通りの内容を大人キャラが演者も含め脇を固める中で少年役の若手の演者が一団となって今出せるものを出し切ったら画面の力が圧倒的だよね。トラウマ的なことも含め過去や個々の事情も掘り下げるけど、若向け作品にありがちな引っ張り過ぎもなく、出し惜しみせずに全力で解決してラグビーに打ち込んで行く。一応主人公は初心者の祇園だけど、主役というと場面場面で全力を出しているキャラ全員であって、特にこもさんが加わってからは弱小から全一を目指す意識の変革も見えて熱くなれた。たぶん、2期はないだろうし、割に合わない位全力で作ってあったように見えたけど、だからこそ良い作品になったんだと思う。今後ラグビーを題材にしたアニメは二度と作られないかもしれないけど、最高の1本があるなら最上でしょ。
『3月のライオン』
勝負事には精神面が強く影響するが、そういう展開があるのに全体的に演出が感傷的に過ぎることで矛盾しているように見えた。闇の中から光を見つけて行く話と捉えたのだろうけど、そんなに心がボロボロで勝てるのか。所々でおなじみなシャフト演出を盛り込んでくるのも雑味に感じるし、寄る辺なしでも圧倒的に強い名人との同質性を見せつつ、差異となる寄る辺を表現したかったのかな。それなら中途半端に既存の演出で齟齬を起こすより、いっそ新しい演出技法を開発して勝負に出るべきだったんじゃないかな。だって、この作品は勝負師の話だし、最後にファイター流すんならそれを分かっているでしょ。
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』
何がやりたいのか分からないが、新しいガンダムを作りたかった。でも、結果的には微妙な印象で終わった。『Gガンダム』が成立したんだから、ガンダムさえ出せば正統にガンダムのはずだけど何か違う。まるで、そんな葛藤と自己分析が物語にも反映されていたようだ。結末からしても、責任者に相当する立場やこの作品を象徴するガンダムは殺すけど、大人の立ち位置の親っさんとネーチャンを夫婦にして幸せにしてあげたり、鉄華団の面々も全滅させずに何人かは生き残った。これって結果を残せなかった責任者や作品への総括と清算、ベテランや参加してくれたスタッフへの感謝が反映されていたんじゃないかな。革命の乙女に相当するシリーズ構成が自分達を選んでくれたから作品が始まったってことからするに、監督はとても義理堅い人なんだろうね。戦争っていう4クールもたせるための設定や個別の話数でガンダムが活躍してスカッとすることの良さがあったら印象も違っていたかもね。ガンダムってその辺の設定で物語を引っ張って画面で間を持たせる所が強みだからね。それを避けて新しい何かを打ち出したくて任侠を選んでみたんだろうけど、任侠ものやピカレスクロマンって日本だと破滅と抱き合わせみたいな面があるから難しかったんとちゃうかな。ガンダムというプロジェクトとして、ビジョンを示してくれる指導者不在ってのは辛かったろうなって感じ。
『遊☆戯☆王 ARC-V』
そびえ立つ金のクソ。スピードデュエルだって途中でちょっとずつ変更したのに、当初から面白くもないアクションデュエルに何の変更もないどころか、途中で出てきた乱入ペナルティ2000ダメージが世界の命運が懸かったデュエルでさえある。しかも相手ボスのカードがバーン効果とか、墓地が肥えるためだけに折角の過去作キャラ達の総登場が噛ませにされるとか悪夢そのもの。その後のプロ試験予選でも過去作キャラ達相手に何の成長もない失笑もののデュエルを繰り返す。最後に因縁の赤羽社長によるプロテストを持って来ておいて、これまたクソみたいなカードコンボにアクションカードの早いもん勝ちカルタが始まって、赤羽社長の演者的に『ちはやふる』が始まったかと思ってびっくりしたぞ。
あのな、TCGってのは強いカードを入れて上手く構築すればすぐに強くなるんだよ。でも、アニメだとキャラの成長に繋げたいから、それまでにあった負け展開に対する細かい駆け引きの上達や初期カードの活用で表現してきたやろ。それが懲りもせずカルタ大会で札際の強さとか成長でもなんでもないしTCGの楽しさ全く知らんやろ。デッキ構築の観点からしても、アクションカードってのは全くの盤外戦やから構築の面白さを白けさせるやろ。4年やっても気付かんもんかね。主人公のデュエルが、クソカードやクソコンボで時間使って追い詰められてアクションカードで粘ってクソ長いコンボで逆転しかせんから一番面白くないとか4年もきついし、最後もそれとか悪夢やで。
『龍の歯医者』
タイトルにもある龍がいる世界で死者転生のような超常現象も引き起こす。龍が絡んで戦争をしている感じで『王立宇宙軍』の宇宙船みたいな印象を受けた。歯医者として異形と闘うアクションと大人と子供の男女の対比が主軸。
龍を架空の存在で用意したのにスカッとしない。男の子と女の子を出しているのに終わり方がスカッとしない。長編を分割した前後編だろうと分けた以上はテレビアニメの文脈に取り込まれる訳であり、前編の引きが良かっただけに後編の終わり方の印象が勿体無かった。CGを使って異形を表現したり日本っぽい龍信仰やらを同居させた映像が狙いだったのかと推測するが、2週掛けてスカッとしない物語を展開するのはどうかと思った。アクションが気持ち良かろうと物語を盛り上げたり盛り上がらないと作為を強く感じてしまって興醒めする。
タイトルにもある龍がいる世界で死者転生のような超常現象も引き起こす。龍が絡んで戦争をしている感じで『王立宇宙軍』の宇宙船みたいな印象を受けた。歯医者として異形と闘うアクションと大人と子供の男女の対比が主軸。
龍を架空の存在で用意したのにスカッとしない。男の子と女の子を出しているのに終わり方がスカッとしない。長編を分割した前後編だろうと分けた以上はテレビアニメの文脈に取り込まれる訳であり、前編の引きが良かっただけに後編の終わり方の印象が勿体無かった。CGを使って異形を表現したり日本っぽい龍信仰やらを同居させた映像が狙いだったのかと推測するが、2週掛けてスカッとしない物語を展開するのはどうかと思った。アクションが気持ち良かろうと物語を盛り上げたり盛り上がらないと作為を強く感じてしまって興醒めする。
正統派魔法少女でもあった
2017年2月6日 シリーズ全体の感想『魔法つかいプリキュア!』
はーちゃん、チクルンといった自分より小さいものに対して頑張るモフルンが良い立ち位置をしていた。主人公達が子供に戻る魔法を食らった回でもそんな感じで、普段は末っ子なんだけど下の子のためには頑張る。ラスボスの登場自体はこれまでの作品同様の茶番感はあるものの、倒すことによって平和と引き換えに魔法界とお別れすることになる点でお別れを物語に盛り込んできた。
その後は大学生になった姿と再会で大人になることで失ったものをまた取り戻し、魔法の力で中学生の姿に戻って変身して闘ったりと、趣味を卒業しても再入学したらええんやでと公式が示してきた。というのはオッサン視点として、中学で進路が分かれた友人との交友が復活するって感じかな。
次のプリキュアが本編に出てきた上、予告の代わりにバトンタッチのやり取りも用意されるという映画に行かない人にも作品とのお別れと次回作への引きを明確に打ち出していた。
プリキュアとしてもきちんと別れを盛り込んでいたし、別れを盛り込むことで正統派魔法少女作品としても〆になっていて良かったと思う。
はーちゃん、チクルンといった自分より小さいものに対して頑張るモフルンが良い立ち位置をしていた。主人公達が子供に戻る魔法を食らった回でもそんな感じで、普段は末っ子なんだけど下の子のためには頑張る。ラスボスの登場自体はこれまでの作品同様の茶番感はあるものの、倒すことによって平和と引き換えに魔法界とお別れすることになる点でお別れを物語に盛り込んできた。
その後は大学生になった姿と再会で大人になることで失ったものをまた取り戻し、魔法の力で中学生の姿に戻って変身して闘ったりと、趣味を卒業しても再入学したらええんやでと公式が示してきた。というのはオッサン視点として、中学で進路が分かれた友人との交友が復活するって感じかな。
次のプリキュアが本編に出てきた上、予告の代わりにバトンタッチのやり取りも用意されるという映画に行かない人にも作品とのお別れと次回作への引きを明確に打ち出していた。
プリキュアとしてもきちんと別れを盛り込んでいたし、別れを盛り込むことで正統派魔法少女作品としても〆になっていて良かったと思う。
2016年12月位に終わった作品
2017年1月6日 シリーズ全体の感想『DAYS』
サッカーが作画的に大変なのは分かるが、それに引きつられて試合の描写もしょぼくなってりゃ世話ねえな。
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』
3クールだけあって作画的に厳しい回やコマ割の部分が映像になって間延びしていたりと気になる部分もあったが、最後の死闘に向けての盛り上がりで魅せてくれた。
『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEレジェンドスター』
キャラが増えて仕切り直す度に当番回の連打では、前期までと差別化された印象がなかった。とりあえず、全員分の曲を全部書き下ろす主人公の辣腕ぶりだけが目立った。
『終末のイゼッタ』
女の子二人の絆で引っ張るために魔法の力による新型爆弾やら世界大戦を背景にする必要があったのか。周りの大人達の思惑に関係なく恋愛ごっこな絆を見せられても温いだけにしか見えない。
『SHOW BY ROCK!!#』
ケモナー歓喜のCGが相変わらず可愛くて、キャラの掘り下げや対バンやらバンドもの要素を一通り用意して、最後は悪の力での巨大化対決にロボでの茶番やら全員熱唱での元気玉とその破りからの茶番ロボの活躍で音楽の力による大団円と、予想通りでもきちんと作ってあって良かったと思う。未来忍者の依頼で異世界へ来られていた主人公との別れも用意してあって、世界平和よりも友情が上に置かれており、それを繋ぐのが音楽だと考えると構成も頑張った。
『学園ハンサム』
吹き替え版との落差で二度楽しめる。短編ならではの楽しさを追求出来ていたと思う。あのEDダンスは踊れんわな。
『夏目友人帳 伍』
妖怪との絆の深さは重々分かっているんだけど、退治屋連中との付き合い方の話に踏み込まないと物足りないね。でも、それやっちゃうとシリーズが終わっちゃう。
『ステラのまほう』
楽しいだけで作れてしまうゲーム制作なんて、よく知っている人からすると噴飯ものだろうけど、そこはフィクションでも情熱は本物だから気楽に見られるんだろうね。
『奇異太郎少年の妖怪絵日記』
ヒロインの可愛い妖怪がいて、短編で気楽に見られたら良いんじゃないかな。
『魔法少女なんてもういいですから。セカンドシーズン』
落ちで〆るのは相変わらずなんだけど、次回予告がなくて物足りない印象。まあ、短編だとそれでも十分なんだけど、次回も放送があるのかは明確になった方が良いよね。
『響け!ユーフォニアム2』
演奏の良し悪しはアニメ側のコントロールの範囲外なので置いておくとして、作画に作劇が追いついて随分見られる作品になったなという印象。
『私がモテてどうすんだ』
糞茶番。先生方も男4人に女1人でつるんでいる爛れた状況を放置したらアカンと思う。
『ガーリッシュ ナンバー』
駄目な現場が奮起して逆転へ向かうまでの駄目さを描く時間が長過ぎた。業界ものとして内側から見える駄目な部分の実像もきっちり見せるのは一見誠意があるように見えるが、本作では上流工程の駄目な部分や当てこすりな発言が多く、数百人関わるプロジェクトの現場の実作業担当の方々の誠意に対して応えられているようには思えない。加えて、業界側のそっち側からそこを夢見る受け手のこっち側に対して見ても誠意ある作風に思えなかった。こんな出来だと作中みたいに主演の人が本当に消えちゃう原因になるから不憫に思えてならんね。
『ドリフターズ』
島津の誠実な戦闘狂を担いで、武人の経験と先進技術の火薬を導入しての中世の独裁制と奴隷制の打破から始まる信長の2度目の天下取り。俺達の闘いはこれからだがとても似合う作品で続きが待ち遠しいね。
『ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校』
バレーは上を向くスポーツ。もう2度とない熱演や力の入った作画、二転三転する試合展開。これから先、全一を目指して闘う展開なのだろうが、俺はここで終わっても良いと思う。コーチ役が嵌り過ぎてて、代役を見るのが辛いわ。
『12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~ セカンドシーズン』
小学生の恋愛ごっこは稚児の戯れのように思っているかもしれないが、真剣に作って真剣に演じていたら実が宿るってな感じかな。まあ、格好良い台詞も全部顔のおかげなんだけどね。なまじっか小学生がそれをやるから嫌でも目立つ。
『うどんの国の金色毛鞠』
もっとうどんうどんすると思っていた部分だけ当が外れていたけど、狸の恩返しといった趣でポコとの生活が可愛くて良いかなと。
『はがねオーケストラ』
販促アンド販促って感じで販促のためのあれこれを会議するメタ展開もあって、シリアスキャラもキャラ崩壊させて宣伝に投入する。販促の制約の中で如何に面白く見せるかの原点回帰を見た気がする。
『ユーリ!!! on ICE』
作画の頑張りとスケートの演技背景の物語性との融和が素晴らしかった。ただ、ヴィクトルから漂う死亡フラグが続編気配でなかったことにしたような終わらせ方で、結局なぜコーチになったのかが見えてこなかった。たぶんあるだろうから2期はその辺頑張って欲しい。
『舟を編む』
1つの辞書が出来上がるまでの時間が生涯の仕事になり得る程の長さであり、そこに関わったコンビやチームの力の結実であること。そこに関わることで変わっていく人間模様をしっかり描けていたと思う。情熱を見るのは良い。
サッカーが作画的に大変なのは分かるが、それに引きつられて試合の描写もしょぼくなってりゃ世話ねえな。
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』
3クールだけあって作画的に厳しい回やコマ割の部分が映像になって間延びしていたりと気になる部分もあったが、最後の死闘に向けての盛り上がりで魅せてくれた。
『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEレジェンドスター』
キャラが増えて仕切り直す度に当番回の連打では、前期までと差別化された印象がなかった。とりあえず、全員分の曲を全部書き下ろす主人公の辣腕ぶりだけが目立った。
『終末のイゼッタ』
女の子二人の絆で引っ張るために魔法の力による新型爆弾やら世界大戦を背景にする必要があったのか。周りの大人達の思惑に関係なく恋愛ごっこな絆を見せられても温いだけにしか見えない。
『SHOW BY ROCK!!#』
ケモナー歓喜のCGが相変わらず可愛くて、キャラの掘り下げや対バンやらバンドもの要素を一通り用意して、最後は悪の力での巨大化対決にロボでの茶番やら全員熱唱での元気玉とその破りからの茶番ロボの活躍で音楽の力による大団円と、予想通りでもきちんと作ってあって良かったと思う。未来忍者の依頼で異世界へ来られていた主人公との別れも用意してあって、世界平和よりも友情が上に置かれており、それを繋ぐのが音楽だと考えると構成も頑張った。
『学園ハンサム』
吹き替え版との落差で二度楽しめる。短編ならではの楽しさを追求出来ていたと思う。あのEDダンスは踊れんわな。
『夏目友人帳 伍』
妖怪との絆の深さは重々分かっているんだけど、退治屋連中との付き合い方の話に踏み込まないと物足りないね。でも、それやっちゃうとシリーズが終わっちゃう。
『ステラのまほう』
楽しいだけで作れてしまうゲーム制作なんて、よく知っている人からすると噴飯ものだろうけど、そこはフィクションでも情熱は本物だから気楽に見られるんだろうね。
『奇異太郎少年の妖怪絵日記』
ヒロインの可愛い妖怪がいて、短編で気楽に見られたら良いんじゃないかな。
『魔法少女なんてもういいですから。セカンドシーズン』
落ちで〆るのは相変わらずなんだけど、次回予告がなくて物足りない印象。まあ、短編だとそれでも十分なんだけど、次回も放送があるのかは明確になった方が良いよね。
『響け!ユーフォニアム2』
演奏の良し悪しはアニメ側のコントロールの範囲外なので置いておくとして、作画に作劇が追いついて随分見られる作品になったなという印象。
『私がモテてどうすんだ』
糞茶番。先生方も男4人に女1人でつるんでいる爛れた状況を放置したらアカンと思う。
『ガーリッシュ ナンバー』
駄目な現場が奮起して逆転へ向かうまでの駄目さを描く時間が長過ぎた。業界ものとして内側から見える駄目な部分の実像もきっちり見せるのは一見誠意があるように見えるが、本作では上流工程の駄目な部分や当てこすりな発言が多く、数百人関わるプロジェクトの現場の実作業担当の方々の誠意に対して応えられているようには思えない。加えて、業界側のそっち側からそこを夢見る受け手のこっち側に対して見ても誠意ある作風に思えなかった。こんな出来だと作中みたいに主演の人が本当に消えちゃう原因になるから不憫に思えてならんね。
『ドリフターズ』
島津の誠実な戦闘狂を担いで、武人の経験と先進技術の火薬を導入しての中世の独裁制と奴隷制の打破から始まる信長の2度目の天下取り。俺達の闘いはこれからだがとても似合う作品で続きが待ち遠しいね。
『ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校』
バレーは上を向くスポーツ。もう2度とない熱演や力の入った作画、二転三転する試合展開。これから先、全一を目指して闘う展開なのだろうが、俺はここで終わっても良いと思う。コーチ役が嵌り過ぎてて、代役を見るのが辛いわ。
『12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~ セカンドシーズン』
小学生の恋愛ごっこは稚児の戯れのように思っているかもしれないが、真剣に作って真剣に演じていたら実が宿るってな感じかな。まあ、格好良い台詞も全部顔のおかげなんだけどね。なまじっか小学生がそれをやるから嫌でも目立つ。
『うどんの国の金色毛鞠』
もっとうどんうどんすると思っていた部分だけ当が外れていたけど、狸の恩返しといった趣でポコとの生活が可愛くて良いかなと。
『はがねオーケストラ』
販促アンド販促って感じで販促のためのあれこれを会議するメタ展開もあって、シリアスキャラもキャラ崩壊させて宣伝に投入する。販促の制約の中で如何に面白く見せるかの原点回帰を見た気がする。
『ユーリ!!! on ICE』
作画の頑張りとスケートの演技背景の物語性との融和が素晴らしかった。ただ、ヴィクトルから漂う死亡フラグが続編気配でなかったことにしたような終わらせ方で、結局なぜコーチになったのかが見えてこなかった。たぶんあるだろうから2期はその辺頑張って欲しい。
『舟を編む』
1つの辞書が出来上がるまでの時間が生涯の仕事になり得る程の長さであり、そこに関わったコンビやチームの力の結実であること。そこに関わることで変わっていく人間模様をしっかり描けていたと思う。情熱を見るのは良い。
『NARUTO -ナルト- 疾風伝』原作分
無限月読命からの各人の夢の世界は恐らくアニオリで冗長の極みだったが、それも原作同様に続けるための犠牲ということなのだろう。結局の所、作画と物語の盛り上がりが呼応する点は良かったものの、長期作品になったがゆえにそれも段々となくなって行き、画面も暗くて何をやっているのか分かりにくい割に暗い話ばかりで見辛くなり、終わらないことが辛さを後押ししていた。連載を続けるために色々犠牲にされていた部分をアニメ化する以上、限界はあったが何とか〆られはした。終わり良ければ全てよし。そういえないアニオリが続くから嫌になるよね。
無限月読命からの各人の夢の世界は恐らくアニオリで冗長の極みだったが、それも原作同様に続けるための犠牲ということなのだろう。結局の所、作画と物語の盛り上がりが呼応する点は良かったものの、長期作品になったがゆえにそれも段々となくなって行き、画面も暗くて何をやっているのか分かりにくい割に暗い話ばかりで見辛くなり、終わらないことが辛さを後押ししていた。連載を続けるために色々犠牲にされていた部分をアニメ化する以上、限界はあったが何とか〆られはした。終わり良ければ全てよし。そういえないアニオリが続くから嫌になるよね。
『ポケットモンスターXY&Z』
そんなに作画に力を入れる必要があるのかと思う程に力が入っていたが、確かに最後の別れの場面なんかは有効に機能していた。ヒロイン一番の執着心に対しての回答もテレビシリーズで初のキスでお別れによる踏み込みによって成就した。サトシがリーグ制覇出来ないのも、レベル上げの場面がないことから低レベル説を考えると納得出来なくもない。それでも力の入った作画で相打ちかと来たら勝って欲しいよね。結局シリーズが続く以上は勝利して終わりの完全燃焼にならないなら、もっと省エネで行って欲しいね。旅編も一段落して、シリアスなサトシ君ともお別れになるのかな。
そんなに作画に力を入れる必要があるのかと思う程に力が入っていたが、確かに最後の別れの場面なんかは有効に機能していた。ヒロイン一番の執着心に対しての回答もテレビシリーズで初のキスでお別れによる踏み込みによって成就した。サトシがリーグ制覇出来ないのも、レベル上げの場面がないことから低レベル説を考えると納得出来なくもない。それでも力の入った作画で相打ちかと来たら勝って欲しいよね。結局シリーズが続く以上は勝利して終わりの完全燃焼にならないなら、もっと省エネで行って欲しいね。旅編も一段落して、シリアスなサトシ君ともお別れになるのかな。
2016年9月位に終わった作品
2016年10月3日 シリーズ全体の感想『B-PROJECT~鼓動*アンビシャス~』
上昇していく話だったけど、急に過去の怨恨話を出してきて尺の都合で解決して後日談もないでは話数が足りていないような印象で残念だった。
『食戟のソーマ 弍ノ皿』
食戟では賭ける対象が大き過ぎるので負けられないけど、主人公が学校の大会の決勝戦で負けるってのが一段階上に行くための儀式として用意されているのに好感が持てた。粋がっている系主人公で販促アニメみたいに常勝だと見ていられないからね。現場研修という名の修行編も始まってこれからって所で引く辺り続きがあると良いですね。
『アルスラーン戦記 風塵乱舞』
衝撃的な王様の脱獄からの復権に左遷的兵隊集めを命じられ、やって来た港町でナルサスの旧友の小悪党を蹴散らして終わり。8話は短いけど大分とメッキが剥がれているからこの辺で終わっても良いと思うし、もうちょっと休んでしっかり再構成して王都奪還をやった方が良いと思う。
『不機嫌なモノノケ庵』
芦屋を物の怪の世界に引き込んだ会話の出来ない物の怪のモジャが可愛らしくて、八百万よろしく物の怪へ人に接するが如く振舞うことで生じる絆が〆の話へと集束していく。妖怪とほっこりで似たような作品と被っているように思うかもしれないけど、感傷的でないってのが十分に差別化出来ていたと思う。
『SHOW BY ROCK!! しょ~と!!』
適度に設定やキャラを掘り下げつつ、パロディやらコントに仕上げてあって、2期への繋ぎとして十分に楽しめた。
『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 3rei!!』
並行世界でちょっとシリアスも入れつつ、深刻そうな設定なんかは足早にドンパチして大団円で終わり。このシリーズってそんな感じなのが良いね。
『この美術部には問題がある!』
画面暗くないし、軽く流し見する分にはこれで良いんじゃないかな。ED結構好き。
『腐男子高校生活』
軽く流し見するミニ枠ってのはこんな感じで良いと思う。ED結構好き。
『タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~』
科学者を扱っているのに、タイムパラドクスの扱いがガバガバな辺り、作っている業界が科学の素養に欠けている構造的欠陥を露呈してしまっているような気がした。どの科学者も科学との付き合い方を良い方向へ捉えて邁進することで、現代に生きる主人公達や社会への繋がりと気付きにまとめる物語は良いと思った。でも、落ちがどうしても気になっちゃうんだよね。だからといって、科学考証に注力して物語に落とし込むことが出来ずに乖離しちゃう可能性も高いし、科学って難しいね。
『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』
楽に働き、楽に勝とう。その辺は実に共感出来るんだけど、なまじっか魔法が存在するだけに、ライフリングによって命中率が格段に向上して勝つとか戦術や戦略の史実的要素が今一つしっくり来ない。魔法で補正したり出来ない設定なんだろうけど、物語にその辺の設定や説明を組み込めていないから気になる。そこら辺を外しちゃってボーイミーツガールとして見るには主人公がプレイボーイって設定で足を引っ張っている感じがするんだよね。楽にって方向性とチャラいのとを合わせているんだろうけど、物語って難しいね。
『アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd』
黒幕が黒幕し過ぎていて、続編を匂わせる伏線の散りばめ方で走りきった感じがしないのがちと気になった。頭脳系と肉体系のような谷口作品お得意の対比が散りばめられていて、全体的には肉体系が引っ張るんだけど、頭脳系がポンコツな辺りがこの作品の全体的に緩い雰囲気に繋がっていて、ちょっと作りの怪しい部分を許容しやすくしていて上手かったと思う。
『モブサイコ100』
インチキ霊能力者でマッサージの達人の師匠が、超能力を非日常から日常へ非常識から常識へと落とし込んで行く落ちの付け方。この作品の持ち味を集約させたらそこに行き着くというか、代弁している形になっている。存在が真面目にギャグになっている肉体改造部の面々も、肉体の鍛錬から身体性を持つことの重要性を暗に示しているし、予定調和を崩すという予定調和が構築されているのが面白かったなと。そりゃ、居るか分からんツチノコの金より松茸という食の方が心の充足には重要やで。
『バッテリー』
攻めと受けみたいな関係性を臭わせているけど、全体的に線が細いというか薄暗いというか、それでいてギスギスしていて、何か野球があるのにまるでないような精神面だけの物語になっていた。バッテリーでなくても成立するんじゃないかなという気分が続くけど、最後は少し早めの雪解けといった感じでさくらんぼの木の花弁が舞う中試合が始まる。バッテリーになっていく二人とその影響を受けて変わっていく周りの物語だったという訳ね。もう少し画面に華があると雪解けまで長過ぎて辟易する気分が収まって良かったんじゃないかな。
『逆転裁判』
アドベンチャーゲーム形式だとあんまり気にならないけど、音声が入って動画になると無理がある要素の多い作品だよなって思った。でも、何やかんやでメインテーマである依頼人を信用するって姿勢で解決に至る過程に仕上げてあるから軽く見るのに良い感じだったと思う。何よりマヨイちゃんとハミちゃんが可愛いのが一番良かったと思う。欲を言うならナルホド編の〆までやって欲しかった。続編お待ちしております。
『マクロスΔ』
マクロスの良さって、あくまでロボットものとして軍事組織が参加している戦いがあって、その中で歌が戦いにとって意味を持つような設定を与えられて物語に合わせて整えられている。で、実際には歌の力じゃ無理なんだけど、全力で打ち込んだ歌が心に響く代わりに作中設定で状況を好転させる所でしょ。勿論、楽曲が実際に心に響く出来だったり、映像が良かったりした方がリアリズムが増幅されるけど、どうも河森氏が主軸になってからのマクロスはリアリズムを増幅させる要素に注力し過ぎているように思う。近作も途中までまあなんとかだったのに終盤になって新型爆弾を落とした奴の息子である主人公を問答無用で訴追する王政国家とか、そんな野蛮人が先史文明の力でイデとか人類補完を思わせる全人類の知性直結した全知による恒久平和と寿命の短いウィンダミア人による永遠の宇宙の統治者足らんとする展開になって、永遠よりも一瞬に命を燃やす価値観に敗れ去るとか悪い冗談かと思ったぞ。それがあって最後に恋愛方向へ集束するとか、こんなん共感する奴いるんかね。基本的な部分を歌の持つ超越的な力とか恋愛関係で引っ張って誤魔化したらあかんやろ。最後の逆転の可能性を考えた俺の視聴体験という永遠を軽視して、制作という一瞬の自己満足を見せられたら堪らんぞ。
『Re:ゼロから始める異世界生活』
ループ系で主人公が死ぬ気で頑張るんだけど、もしかしたら死に戻れないかもって恐怖を表現することが、物語が終わってしまう以上構造的に無理があるのと、どこまで行っても厳しい苦しい展開も解決しない限りループする以上は、どこかで茶番に感じるから難しいよね。茶番に見えると、一皮剥けてボーイミーツガールでしかないから、続編作るにしても早いことやらないと旬が過ぎて旬の魔法が解けるから駄目じゃないかな。
『境界のRINNE 第2期』
相変わらずの緩い雰囲気なんだけど、主人公とヒロインの恋模様に注力していなかったこれまでと違って、最後にそういう展開を持ってきたのには感心した。2度目だけど続編決定情報が作中に入っているのは良いよね。
上昇していく話だったけど、急に過去の怨恨話を出してきて尺の都合で解決して後日談もないでは話数が足りていないような印象で残念だった。
『食戟のソーマ 弍ノ皿』
食戟では賭ける対象が大き過ぎるので負けられないけど、主人公が学校の大会の決勝戦で負けるってのが一段階上に行くための儀式として用意されているのに好感が持てた。粋がっている系主人公で販促アニメみたいに常勝だと見ていられないからね。現場研修という名の修行編も始まってこれからって所で引く辺り続きがあると良いですね。
『アルスラーン戦記 風塵乱舞』
衝撃的な王様の脱獄からの復権に左遷的兵隊集めを命じられ、やって来た港町でナルサスの旧友の小悪党を蹴散らして終わり。8話は短いけど大分とメッキが剥がれているからこの辺で終わっても良いと思うし、もうちょっと休んでしっかり再構成して王都奪還をやった方が良いと思う。
『不機嫌なモノノケ庵』
芦屋を物の怪の世界に引き込んだ会話の出来ない物の怪のモジャが可愛らしくて、八百万よろしく物の怪へ人に接するが如く振舞うことで生じる絆が〆の話へと集束していく。妖怪とほっこりで似たような作品と被っているように思うかもしれないけど、感傷的でないってのが十分に差別化出来ていたと思う。
『SHOW BY ROCK!! しょ~と!!』
適度に設定やキャラを掘り下げつつ、パロディやらコントに仕上げてあって、2期への繋ぎとして十分に楽しめた。
『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 3rei!!』
並行世界でちょっとシリアスも入れつつ、深刻そうな設定なんかは足早にドンパチして大団円で終わり。このシリーズってそんな感じなのが良いね。
『この美術部には問題がある!』
画面暗くないし、軽く流し見する分にはこれで良いんじゃないかな。ED結構好き。
『腐男子高校生活』
軽く流し見するミニ枠ってのはこんな感じで良いと思う。ED結構好き。
『タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~』
科学者を扱っているのに、タイムパラドクスの扱いがガバガバな辺り、作っている業界が科学の素養に欠けている構造的欠陥を露呈してしまっているような気がした。どの科学者も科学との付き合い方を良い方向へ捉えて邁進することで、現代に生きる主人公達や社会への繋がりと気付きにまとめる物語は良いと思った。でも、落ちがどうしても気になっちゃうんだよね。だからといって、科学考証に注力して物語に落とし込むことが出来ずに乖離しちゃう可能性も高いし、科学って難しいね。
『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』
楽に働き、楽に勝とう。その辺は実に共感出来るんだけど、なまじっか魔法が存在するだけに、ライフリングによって命中率が格段に向上して勝つとか戦術や戦略の史実的要素が今一つしっくり来ない。魔法で補正したり出来ない設定なんだろうけど、物語にその辺の設定や説明を組み込めていないから気になる。そこら辺を外しちゃってボーイミーツガールとして見るには主人公がプレイボーイって設定で足を引っ張っている感じがするんだよね。楽にって方向性とチャラいのとを合わせているんだろうけど、物語って難しいね。
『アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd』
黒幕が黒幕し過ぎていて、続編を匂わせる伏線の散りばめ方で走りきった感じがしないのがちと気になった。頭脳系と肉体系のような谷口作品お得意の対比が散りばめられていて、全体的には肉体系が引っ張るんだけど、頭脳系がポンコツな辺りがこの作品の全体的に緩い雰囲気に繋がっていて、ちょっと作りの怪しい部分を許容しやすくしていて上手かったと思う。
『モブサイコ100』
インチキ霊能力者でマッサージの達人の師匠が、超能力を非日常から日常へ非常識から常識へと落とし込んで行く落ちの付け方。この作品の持ち味を集約させたらそこに行き着くというか、代弁している形になっている。存在が真面目にギャグになっている肉体改造部の面々も、肉体の鍛錬から身体性を持つことの重要性を暗に示しているし、予定調和を崩すという予定調和が構築されているのが面白かったなと。そりゃ、居るか分からんツチノコの金より松茸という食の方が心の充足には重要やで。
『バッテリー』
攻めと受けみたいな関係性を臭わせているけど、全体的に線が細いというか薄暗いというか、それでいてギスギスしていて、何か野球があるのにまるでないような精神面だけの物語になっていた。バッテリーでなくても成立するんじゃないかなという気分が続くけど、最後は少し早めの雪解けといった感じでさくらんぼの木の花弁が舞う中試合が始まる。バッテリーになっていく二人とその影響を受けて変わっていく周りの物語だったという訳ね。もう少し画面に華があると雪解けまで長過ぎて辟易する気分が収まって良かったんじゃないかな。
『逆転裁判』
アドベンチャーゲーム形式だとあんまり気にならないけど、音声が入って動画になると無理がある要素の多い作品だよなって思った。でも、何やかんやでメインテーマである依頼人を信用するって姿勢で解決に至る過程に仕上げてあるから軽く見るのに良い感じだったと思う。何よりマヨイちゃんとハミちゃんが可愛いのが一番良かったと思う。欲を言うならナルホド編の〆までやって欲しかった。続編お待ちしております。
『マクロスΔ』
マクロスの良さって、あくまでロボットものとして軍事組織が参加している戦いがあって、その中で歌が戦いにとって意味を持つような設定を与えられて物語に合わせて整えられている。で、実際には歌の力じゃ無理なんだけど、全力で打ち込んだ歌が心に響く代わりに作中設定で状況を好転させる所でしょ。勿論、楽曲が実際に心に響く出来だったり、映像が良かったりした方がリアリズムが増幅されるけど、どうも河森氏が主軸になってからのマクロスはリアリズムを増幅させる要素に注力し過ぎているように思う。近作も途中までまあなんとかだったのに終盤になって新型爆弾を落とした奴の息子である主人公を問答無用で訴追する王政国家とか、そんな野蛮人が先史文明の力でイデとか人類補完を思わせる全人類の知性直結した全知による恒久平和と寿命の短いウィンダミア人による永遠の宇宙の統治者足らんとする展開になって、永遠よりも一瞬に命を燃やす価値観に敗れ去るとか悪い冗談かと思ったぞ。それがあって最後に恋愛方向へ集束するとか、こんなん共感する奴いるんかね。基本的な部分を歌の持つ超越的な力とか恋愛関係で引っ張って誤魔化したらあかんやろ。最後の逆転の可能性を考えた俺の視聴体験という永遠を軽視して、制作という一瞬の自己満足を見せられたら堪らんぞ。
『Re:ゼロから始める異世界生活』
ループ系で主人公が死ぬ気で頑張るんだけど、もしかしたら死に戻れないかもって恐怖を表現することが、物語が終わってしまう以上構造的に無理があるのと、どこまで行っても厳しい苦しい展開も解決しない限りループする以上は、どこかで茶番に感じるから難しいよね。茶番に見えると、一皮剥けてボーイミーツガールでしかないから、続編作るにしても早いことやらないと旬が過ぎて旬の魔法が解けるから駄目じゃないかな。
『境界のRINNE 第2期』
相変わらずの緩い雰囲気なんだけど、主人公とヒロインの恋模様に注力していなかったこれまでと違って、最後にそういう展開を持ってきたのには感心した。2度目だけど続編決定情報が作中に入っているのは良いよね。