『ギャラクシーエンジェる〜ん』
お気楽極楽なのは良いのだけど、ツッコミの下手な天然ボケ倒しとか崩しかどうか解り難い振りとか、痒い所に手が届かずにイライラさせられた。パロディーもそんなに面白くなく、オリジナルも面白くない。美少女×5だけでは盛り上らないなと。ギャグはエネルギーがいるということは解った。
『009-1』
全編がスパイアクション的な要素で出来ていて、それぞれの要素に深い意味はない。どの話も開始早々落ちが見えてしまった。それならもう少し意味のある話があっても良かったかな。
『くじびき アンバランス』
食べ物が美味しそうだったのが印象的。他には面白いレイアウトや俯瞰でのバスの発車等、最大公約数的ながらも実験的な部分もあって楽しめた。あのヘルメットはやはり重かったか。もう少しくじびきを活かして欲しかったか。まあ、逆算的な作品に話の出来を求めるのは酷か。始まって1クール付き合って終わりでも良いかな。
『僕等がいた』
キャラクターの目を省略したり焦点を絞るといった抽象化やスキャットに乗せたモノローグのように実験的な演出が目立った。話的には恋する男女は閉じていると迷惑極まりなく、僕等はいなかったと思える内容で、一々癇に障った。
『乙女はお姉さまに恋してる』
皆が皆お姉さまに恋していくのは当然として、授業中の会話のようにゲームでは許されるだろう描写は、傍観者視点で動く場合に違和感がありありとしていた。男だとばれたら今度は堂々と狙えるぞと目の色の変わるキャラクターには驚いた。細かい違和感の集積で感動が薄れたのが残念だ。
『夜明け前より瑠璃色な Crescent Love 』
古典も古典なお姫様と平民の恋が主軸にあって、幼馴染も応援してくれる位には健やかで清々しい終わり方だった。ただ、作画がアウトとセーフを行ったり来たりしたのが残念だ。作り込みが足りないのは作り込み過ぎよりも良くない。
『はぴねす!』
魔法における禁忌なんて手垢だらけでベタな内容を扱うに相応な理由や過程があるわけでもなく、設定や原作通りの結果に当てはめただけにしか見えなかった。そんなに悪くない人が、結果を解っていながら独善で世界や誰かの危機を起こしたら興醒めしますわな。ベタは悪くない。扱いがベターでなかったってところか。
『Gift 〜ギフト〜 eternal rainbow』
ギフト、人生でたった一度きりの大切な贈り物。それは、欲望剥き出しで他人に迷惑を掛ける。生まれ持ったものとしての意味合いも持っていたが、結局義理の妹との2人の閉じた世界に収束して終わり。しかも、義理が便宜上にしか見えないときた。人生でたった一度きりの大切な贈り物なんて銘打っておいて、世界との関わりを拒絶するかの如き終わり方になったのが残念だ。せめて、祝福があれば……。
『銀色のオリンシス』
説明が不足していたわけではないが、展開のありえなさに幻滅。駆け足で退場門へ向かっていった結果だろうが、それまでの細かな台詞の良さを全て殺す内容だったことが残念だ。作画も話も微妙な中で際立った台詞の良さでの一点突破も無くなったらグダグダで、着地もミスですな。
『ちょこッとSister』
話的には前回で終わっているけど、一応の最終回でみんな幸せになりましてたとさ。管理人さんの妄想のやばさとか、ダンスの使い方とか何でもあり。そこに無防備な可愛いさで罪悪感が強調され微笑ましく見守ることができた。ホロリもツンデレも搭載されていて何でもあり、クロの出し方に良心を感じました。

遅まきながら

2006年12月20日 1話雑感
『Kanon』
まあ、声がキョンなわけで、あれ同様モノローグにツッコミを入れてダイアローグのように仕上げてある。しかも、話は原作に準拠しているときたわけだ。音響や色使いの細かい部分まで作ってあって、そこは流石といった所。原作に準拠しているのなら、話の内容自体にツッコミを入れるのは野暮かなと。
『BLACK LAGOON The Second Barrage』
凝った台詞と演技、そこに加わる作り込み。各種オマージュも凄いが、専用テーマに合わせた専用EDも凄い。あの曲が上がってきたら専用の絵を作るのも頷けるが、テレビアニメでやっちゃうのが凄い。ソフト化してしまえばテレビもOVAも関係ないとはいえ、ここまでやったら文句あるかとしか言いようがない。もちろん内容も面白かった。原作はまだ続いているので、OVAなりの再アニメ化に期待したい。
『N・H・Kにようこそ!』
現実には岬のような存在はほとんどいないのだが、いたとしてもあの程度が限界という辺りが適度な甘さと辛さになっていて上手い。
佐藤と山崎の血の涙とお祭り騒ぎに度し難い先輩や同級生と救えるヒロインが全て。ただし、全員駄目人間かその境界。細かい所も練られていて良かったです。

メモ-体感と論理-

2006年12月17日 メモ
・体感
迫力のような快感のある映像とそれを見ているということとその時の感覚

・論理
台詞の説明や映像による説明

頭空っぽにして楽しめるというのは体感が大きい場合。一方、納得して見られるのは論理が大きい場合。また、両者のバランスが良い作品だとより多くの人に薦められるでしょう。

・まとめ
体感と論理のバランスが重要。
今回の『ワンワンセレプー それ行け!徹之進』はロボットアニメでした。正直、微妙作画が多かった中で凝ったロボットが登場して、ロボットアニメ的最終回な話を展開されたら面白い。後半から目立ってきたチョーさんの喋りも冴えていました。
今回の『ギャラクシーエンジェる〜ん』は色々凝った作りだったけど、滑り続けていた。パロディーをやっている事実だけでなく、内容も面白くなければ笑えない。好転してきているだけに残念だった。
『銀色のオリンシス』の展開が次で終わりにしても唐突過ぎる。女の執念でギリギリ片付けられはするけど、後1,2回は必要な気がする。
『スーパーロボット大戦OG 〜ディバイン・ウォーズ〜』を見ていて、論理の欠落を抱えたまま間を埋めるのは辛いと感じた。実際は、ロボットと快感原則で埋められている。これは、やりたい展開のために話が進んでいるという事実の一面ではあるが、あるべくして進んだように感じさせる最低限の論理は必要だなと思った。
『ヤマトナデシコ七変化』はどうみても絵空事なのだが、古典的番長までも出てきた。しかし、古典がパロディーに仕上げてあって見られる。このような大嘘を演出で誤魔化せる限界に挑戦しているようで面白い。
『乙女はお姉さまに恋してる』は授業中のお喋りや、他の子がお姉さまを好きになる。ゲームだと論理の欠落があっても成り立つが、アニメになると論理の欠落による違和感がある。実際、授業中のお喋りは凄く違和感がある。あれなら、優等生でなくても注意される。それに、他の子がお姉さまを好きになるのは、論理的でない部分を含んでいるが、映像としての論理を欠落させてパターンで成り立たせてあるように見えて、違和感がある。非論理的なものでも、感情の理とでもいうべき論理が必要か。

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