『ヤマトナデシコ七変化』は団子人間が増えてきて作画に不安が感じられるものの、勢いで見られるように仕上げてある。これこそが省エネと面白さを兼ね揃えた様式だろう。比較的子供向けや家族向けの番組に多い作画省エネがマニア向け作品にも浸透してきたようだ。まあ、ここ数年のワタナベ監督はこんな感じだけど。
『出ましたっ!パワパフガールズZ』のOPが新しくなった。勢いよく始まって、後半にはどこかで見たようなものが連打される内容で本編も小慣れて良くなってきているのと相まっていて良い。

思ったよりは

2007年1月17日 1話雑感
『のだめカンタービレ』
音楽を中心に進行していき、他の部分は淡々としていてキャラクターや舞台の説明が少ない。演奏の感動を映像によって納得させるだけでも大変なのに、音も絵も作り物のアニメではそれが更に難しい。この先どういう部分を強調していくかは分からないが、音楽を中心に進行していくのなら音楽以外の音響演出も重要だ。そういう練り込みが演奏部分を引き立てる。となると、安易な挿入歌は世界観を歪めるので避けるべきか。今後に期待したい。

濃い

2007年1月16日 1話雑感
『Master of Epic The Animation Age』
短編のギャグが何本かある形式。ただ、メインキャラクターの演者が濃い。そんなに面白くないけどベタベタなネタが多くて、久しくなかった形式なだけに期待したい。
『砂沙美☆魔法少女クラブ シーズン2』
人と異なる力である魔法を持つ魔女達は迫害と選民意識を経た。その上で、一番の若手である主人公達が魔法とどう関るのかということが最後まで分からなかった。結局、魔法をどう使い何を成し何を成せないのかということに向かった話は、歴史の悲劇と犠牲に回帰してぼやけてしまった。少女達が等身大で魔法と向き合っていたはずなのに、その後の魔法への向き合い方も見せない。悲劇を回避するには奇跡的な何かしかないのかなと、それを意図的に避けたのだろうが、良い方へ向かう兆しも見当たらず後味が悪い。

忍忍

2007年1月14日 1話雑感
『ひまわりっ!!』
相変わらず主人公の声が……。まあ、ありえない状況でありえないことが起こるけど取り立てて面白いわけではなく、そういう体感を味わって別れを惜しむ作品でしょう。

細部

2007年1月13日 1話雑感
『ProjectBLUE 地球SOS』
SFではSFとしてどうかというディティールに目が向かい易いが、どんな作品であってもキャラクターが存在すれば、そのやり取りは重要だ。この作品では細かなやり取りが良い。1話ではあるが話の構成上は前編であり、恐らくは2話と合わせて1話と見るべきか。ただ、これでも1話の導入としての役割には十分だ。

選択

2007年1月12日 1話雑感
『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』
髪にハイライトとグラデーションのある塗りが実験的。丸っこくてぷに系の絵柄。更なる少子化で形骸化した女子校を舞台に如何に展開するのか。いきなり歌で人の心が動いちゃったりとかなり強引かと。萌えで行くのか、社会問題に対して向かい合うのか、その両方か。何にしても元気過ぎるキャラクターのミクロな無茶苦茶が物語というマクロにどれだけ融合できるかが見所か。いつも通りにEDはクレイアニメで、これはもうブランドだ。
『京四郎と永遠の空』
これは何だ。説明無し、意味無し、イケメン落ち。〜のスタッフが再結集がこうも微妙な作品になるのかと。僕にとって、このキャッチコピーはマイナスのイメージが定着しつつある。まあ、美少女キャラとイケメンがわけの分からない世界で乳繰り合うのは見るに堪えませんな。といっても見ますが。

吃驚した

2007年1月10日 1話雑感
『SHUFFLE!MEMORIES』
総集編ながら、Aパート終了付近まで杉田さんのナレーションというかモノローグで進行していくので、そのまま全部それかと思って驚いた。結局97%位が杉田さんの喋りだったので、2話以降もそうやって進行していって伝説となることに期待したい。

驚いた

2007年1月9日 1話雑感
『恋する天使アンジェリーク 〜かがやきの明日〜』
OPの雰囲気が変わっていて別の作品かと思った。中身は前の続きで目新しさはない。まあ、宇宙の危機と称して新しい美形キャラクターを探しに行くのが目的なので、お好きな方にはたまらないだろう。
『Saint October』
ゴスロリだと思われるが、なぜそれなのか。アニメ声の美少女キャラクターの羅列には胸焼けがする。探偵の真似事をするにしても、それらしく見えるための説明が不足している。それは今後なされていくだろう。問題は謎の少年の謎かと。

典型

2007年1月7日 1話雑感
『デルトラクエスト』
ファンタジーの典型。昔語りで行われる世界観の説明は良い。ただ、主人公が迂闊すぎて好感を持てそうにない。RPGにありがちなおつかいにならないことを祈る。今不足している系統の作品なので期待したい。

短編

2007年1月6日 1話雑感
『ショート DE アニメ魂』
オムニバスと連続シリーズのショートアニメがてんこ盛り。ちょっと笑えればいいかなって所。良い感じにカルト臭がしていて面白いが、受賞作としての紹介やインタビューは蛇足かと。
今回の『ネギま!?』はダイビングのように自由落下を一つのカメラでグリグリ回しながら撮っているようにする演出が凄かった。ハピマテに乗せて嘘臭いクラス全員との契約達成=キスをやってのけるお馬鹿を凝りにこって、実験的な演出(といってもOVAのOPで似たようなことはやっているが)をOPの倍近くの時間やっていた。もしかして、カットの切り替えはなかったんじゃないかと。新年早々やってくれました。
『働きマン』
細かな演出はアニメならではなのだろうが、ドラマの演出のアニメへの落とし込みとも見える。僕個人の違和感だとは思うが、プロフェッショナルに半端な現代的価値観の恋愛を盛り込んだことが、全てをポーズに見せるだけのマイナスに感じた。毎回、その後を創造させつつもぶつ切りで終えるやり方は良かった。
『ワンワンセレプー それ行け!徹之進』
1年間の予定消化で終了したのだろうけど、明るい落ちだった割には起こって欲しい奇跡に限って起こらなかった。それをやったら駄目なのは分かっていてもやって欲しかった。むしろ、その展開を避けて欲しかった。希に見るカルト臭がプンプンしたアニメでした。
*基本かつ簡易なことなので、量の割には中身スカスカです。(他人に少しでも解るように言葉で纏めようとすると長くなってしまいます。全くもって力不足です。)

実写はCGの合成などもあるが、ベースは実物の投影をカメラに収めたものだ。よって、被写体は実物。
一方、アニメは絵を実物の投影としてカメラに収めたかのように作っている。よって、被写体は絵。
実物の投影は実物ではないし、絵は実物ではない。よって、どちらも厳密には作り物である。ただ、実写のほうが実物っぽさが高い。また、絵を実物であるかのように見るのは実写を実物として見るよりも、約束に基づかなければならない分だけ困難だ。
実写の利点は実物っぽさが高いことだ。簡潔に言うと、何をやっても実物を描く上ではそれなりに見えるということだ。
他方、アニメの利点は実物っぽさが低いことだ。簡潔に言うと、実物の制約をある程度無視できるということだ。

・まとめ
実写は実物を描くのが得意で、アニメは実物でないものを描くのが得意。
『カレイドスター スペシャルセレクション』サンテレビ : 01/05(金) 26:05〜
http://www.kaleidostar.jp/
前半26話からのセレクションが13話

『ショート DE アニメ魂』KBS京都 : 01/05(金) 26:15〜
http://www.acedeuce-ent.jp/anime/

『デルトラクエスト』テレビ大阪 : 01/06(土) 08:00〜
http://www.deltoraquest.jp/

『MAJOR 3rd season』NHK教育 : 01/06(土) 18:00〜
http://www3.nhk.or.jp/anime/major/

『Saint October』テレビ大阪 : 01/06(土) 26:40〜
http://www.konami.jp/visual/saintoctober/

『恋する天使アンジェリーク 〜かがやきの明日〜』KBS京都 : 01/07(日) 25:15〜
サンテレビ : 01/10(水) 26:05〜
http://www.gamecity.ne.jp/neoromance/tv/ange/

『ひまわりっ!!』サンテレビ : 01/08(月) 24:00〜
KBS京都 : 01/10(水) 25:30〜
http://www.starchild.co.jp/special/himawari2/

『SHUFFLE!MEMORIES』KBS京都 : 01/08(月) 25:30〜 (初回は25:45〜)
サンテレビ : 01/09(火) 24:00〜
http://www.shuffle-tv.com/

『京四郎と永遠の空』サンテレビ : 01/08(月) 26:10〜
http://www.kyoshiro-sora.net/

『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』テレビ大阪 : 01/09(火) 27:10〜
http://www.ufotable.com/manabi/

『ProjectBLUE 地球SOS』サンテレビ : 01/11(木) 26:05〜
http://www.projectblue.jp/

『Master of Epic The Animation Age』テレビ大阪 : 01/12(金) 27:30〜
http://moepic.com/anime/

『ファイテンション☆デパート』テレビ大阪 : 01/15(月) 17:30〜
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/fight_tention/

『のだめカンタービレ』関西テレビ : 01/16(火)26;17〜
http://www.nodame-anime.com/

『Venus Versus Virus』KBS京都 : 01/25(木) 25:30〜
http://www.tbs.co.jp/anime/vvv/

2006年総括

2006年12月31日 就職・転職
年忘れ。視聴作品数約100本(テレビアニメは88本)。

・『蟲師』
やり過ぎ、それが演出として成り立っているから凄い。やってくれましたね。

・『プレイボール2nd』
絵的にも設定的にも派手さはないが手堅く収めた作品。完結して良かった。

・『ノエイン もう1人の君へ』
話や設定が凝っていて、それを凌駕するアニメーションの楽しさがあって、通り過ぎていきました。

・『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜』
あのねの続きが気になる。どんな話でも区切りの付く終わりが必要だと思った。

・『IGPX -Immortal Grand Prix-』
あのねを上回る。空盛り上がりな分性質が悪い。

・『びんちょうタン』
擬人化を逆手にとって、ちょっと辛いけど心温まる話を展開した。典型的崩し。

・『女子高生』
お馬鹿が通り過ぎていきました。EDの梅津パワーが完成形といえる出来でした。

・『シュガシュガルーン』
OPとEDが旦那のリハビリ。

・『Fate/stay night』
ルート系ゲーム原作の話題作だけに考えさせられることは多かった。

・『吉永さん家のガーゴイル』
近年の若本キャラがここまで嵌ったかという所。心温まる話で終わったのも上手い。

・『BLACK LAGOON』
吹き替え調の遣り取りといった洋画方向への凝り具合が凄い。男の子は必見。

・『涼宮ハルヒの憂鬱』
動きや美術の凝りは演出足り得ることが解りました。不貞腐れ男子向けの話であってもそのことに変わりはない。

・『ハチミツとクローバー2』
一つの作品が完結したことは喜ばしいことだ。

・『いぬかみっ!』
超兄貴。痺れたぜ。

・『ZEGAPAIN -ゼーガペイン- 』
今ロボットものをやるということを忠実にかつ力強く描いた作品。先輩が不憫に思えるのが残念。

・『韋駄天翔』
友情・努力・勝利が方程式だった時代から、それが虚構にしかないことを暴き立てた時代を経て、今それを正面から描くことが虚構でしかなかろうと大事だということ、虚構は現実と同じでなくても良いということを考えさせられた。

・『うたわれるもの』
丁寧にかつ説明し過ぎないことが大事で、そのためにカットが重要だということが解りました。

・『桜蘭高校ホスト部』
奇面組の変形が時を経たことと新たな演出法によって、こんな形になりました。

・『N・H・Kにようこそ!』
岬は都合の良い妄想でしかないが、それ以外のちょっと生々しくて度し難い若い女達によって、キモメン的価値観を徹底して描ききった。

・『ちょこッとSister』
無茶しすぎ。それでいてちょっと感動させたりする辺りが上手い。

・『くじびき アンバランス』
むしろ、『げんしけん』のDVDが欲しくなるという不思議な結果。まあ、予告やCMの妙なのですが。

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