次回より本番
2007年9月11日 放送中のアニメの感想とか『もえたん』第10話
意味ありげな設定というか、ベタな雰囲気の中での最終決戦が終わって、どう見ても最終回っぽいのだが、次回以降も続くことを強調する終わり方。そうやって物語をやろうとしたところで、結局は作品の出発点がファンサービスの塊でしかないのだから、テーマっぽいものが決着した次回以降こそが本領発揮と思われる。
ドタバタ、バカ、エロ、パロ、期待が高まるばかり。
意味ありげな設定というか、ベタな雰囲気の中での最終決戦が終わって、どう見ても最終回っぽいのだが、次回以降も続くことを強調する終わり方。そうやって物語をやろうとしたところで、結局は作品の出発点がファンサービスの塊でしかないのだから、テーマっぽいものが決着した次回以降こそが本領発揮と思われる。
ドタバタ、バカ、エロ、パロ、期待が高まるばかり。
価値
2007年9月10日 放送中のアニメの感想とか『天元突破グレンラガン』第24話
価値のある生や死を描くのには賛否両論あるだろうが、どうにも無駄死にに見えた奴らと世界との繋がりが希薄に見えて悲しかった。
大勢に囲まれてワイワイ馬鹿やって、それなのに心のどこかは孤独で、光あるもの達は心身ともに満たされていて、そういう悲しさが……。
価値のある生や死を描くのには賛否両論あるだろうが、どうにも無駄死にに見えた奴らと世界との繋がりが希薄に見えて悲しかった。
大勢に囲まれてワイワイ馬鹿やって、それなのに心のどこかは孤独で、光あるもの達は心身ともに満たされていて、そういう悲しさが……。
明確なテーマ
2007年9月9日 放送中のアニメの感想とか『史上最強の弟子 ケンイチ』第47話
天才を凌駕する努力と伝統は時代の色に逆行するが格好良く。制空権の間合いも含め、極端に少ない枚数で見せる決め技の動きのキレと止めの美しさが上手く機能している。ハーミットが相変わらず孤高ではあるが孤独ではなくなったことが伺えて、それでこそ話を積み重ねた甲斐がある。
天才を凌駕する努力と伝統は時代の色に逆行するが格好良く。制空権の間合いも含め、極端に少ない枚数で見せる決め技の動きのキレと止めの美しさが上手く機能している。ハーミットが相変わらず孤高ではあるが孤独ではなくなったことが伺えて、それでこそ話を積み重ねた甲斐がある。
手馴れても
2007年9月8日 放送中のアニメの感想とか『ケロロ軍曹』第177話
パロディーでもパターンが出来上がって久しいが、Aパートのガス人間第1号といい、Bパートのゴマすり男あたりを軸とした日本一の男シリーズといい、相変わらずの元ネタ選択と練り込み。話の流れとしては唐突でも、それが出来る土壌があるからこそ出来る芸当ですな。
パロディーでもパターンが出来上がって久しいが、Aパートのガス人間第1号といい、Bパートのゴマすり男あたりを軸とした日本一の男シリーズといい、相変わらずの元ネタ選択と練り込み。話の流れとしては唐突でも、それが出来る土壌があるからこそ出来る芸当ですな。
しっくりこない
2007年9月7日 放送中のアニメの感想とか『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』第22話
色々な人の思いを纏まった話の中で見せる仕掛けとして、短編の繰り返しと本編のリンクを繰り返してきた。そして、本編に進行が見られるに至って、それぞれのキャラクターの繋がりや気持ちが結集していく。その展開は文脈として良く出来ていると思うが、それまでの物語の要素で特に明示しないで、極めて補完的な見方の出来る雰囲気によって成り立っていると思う。作り上げた物語が機能していないのなら、そういう手に頼るのも良い。ただ、僕にとってはしっくりこない。
色々な人の思いを纏まった話の中で見せる仕掛けとして、短編の繰り返しと本編のリンクを繰り返してきた。そして、本編に進行が見られるに至って、それぞれのキャラクターの繋がりや気持ちが結集していく。その展開は文脈として良く出来ていると思うが、それまでの物語の要素で特に明示しないで、極めて補完的な見方の出来る雰囲気によって成り立っていると思う。作り上げた物語が機能していないのなら、そういう手に頼るのも良い。ただ、僕にとってはしっくりこない。
矛盾
2007年9月6日 放送中のアニメの感想とか『ヒロイック・エイジ』第22話
言葉で説明するより他にない設定や深遠なる思いはあるだろうが、折角映像媒体でやっているのだから、なるべく映像で見てそれが分かるような仕掛けや配慮があった方が良いとは思う。しかしながら、業というものはそう易々と見せられるものでもないので、こういう禅問答のようなやりとりになるのも仕方ないか。
言葉で説明するより他にない設定や深遠なる思いはあるだろうが、折角映像媒体でやっているのだから、なるべく映像で見てそれが分かるような仕掛けや配慮があった方が良いとは思う。しかしながら、業というものはそう易々と見せられるものでもないので、こういう禅問答のようなやりとりになるのも仕方ないか。
想像通りではある
2007年9月5日 放送中のアニメの感想とか『アイドルマスター XENOGLOSSIA』第23話
どう見ても、ロボット。にもかかわらず、女の子達の愛憎。好きと言ってしまったら、メタファーというよりは直球ですな。作画もそれに合わせて乗ってきていて、もうすぐクライマックスという感じ。
どう見ても、ロボット。にもかかわらず、女の子達の愛憎。好きと言ってしまったら、メタファーというよりは直球ですな。作画もそれに合わせて乗ってきていて、もうすぐクライマックスという感じ。
慣れてしまわない
2007年9月4日 放送中のアニメの感想とか『ぷるるんっ!しずくちゃん』第47話
落ちのパターンと話の流れがセットになっている感がある中で、いきなり求婚するなみだ君の暑さには驚かされた。(まあ、当然ながら本当に結婚するわけじゃないんだけどね)そういう工夫が飽きずに見せる秘訣かなと。
キーワードクイズから察するに新シリーズの予感がして、折角温まったシリーズが終わらなくて良かった。
落ちのパターンと話の流れがセットになっている感がある中で、いきなり求婚するなみだ君の暑さには驚かされた。(まあ、当然ながら本当に結婚するわけじゃないんだけどね)そういう工夫が飽きずに見せる秘訣かなと。
キーワードクイズから察するに新シリーズの予感がして、折角温まったシリーズが終わらなくて良かった。
無くてもいいけど
2007年9月3日 放送中のアニメの感想とか『天元突破グレンラガン』第23話
闘いが終わった後の世界というのは、詳しく描かなくてもいいものだが、その世界での新たな闘いや責任といった、これまでにあまり描かれなかったものを真正面から描いていて好感が持てる。サブタイトルも含めて、ロシウの意志が声のトーンや仕草で伝わってきて、その後の展開もベタだけどそれがこの作品らしい。まさに温故知新なり。
闘いが終わった後の世界というのは、詳しく描かなくてもいいものだが、その世界での新たな闘いや責任といった、これまでにあまり描かれなかったものを真正面から描いていて好感が持てる。サブタイトルも含めて、ロシウの意志が声のトーンや仕草で伝わってきて、その後の展開もベタだけどそれがこの作品らしい。まさに温故知新なり。
特別な理由なんて要らない
2007年9月2日 放送中のアニメの感想とか『史上最強の弟子 ケンイチ』第46話
いざとなれば新島の真摯で誠実な一面が垣間見えて、だからこそ新白連合はどこか憎めない連中であり、弱いから群れているわけでも、群れているから弱いわけでもない。たまたま武道の高みを目指す者達がそこに惹かれて集まってきただけのこと。変人や捻くれ者でも、真摯で誠実な心には応えてくれて、そこに特別な理由なんて要らない。その流れで勢いを保ったまま畳み掛けるように、2回もクライシスを吹き飛ばす展開は俄然盛り上る。見せ所以外では、動かし自体は少ないがテンポの良いカットで動きを見せているが、ここぞという所では動かしも使って動きを見せている点も良い。
いざとなれば新島の真摯で誠実な一面が垣間見えて、だからこそ新白連合はどこか憎めない連中であり、弱いから群れているわけでも、群れているから弱いわけでもない。たまたま武道の高みを目指す者達がそこに惹かれて集まってきただけのこと。変人や捻くれ者でも、真摯で誠実な心には応えてくれて、そこに特別な理由なんて要らない。その流れで勢いを保ったまま畳み掛けるように、2回もクライシスを吹き飛ばす展開は俄然盛り上る。見せ所以外では、動かし自体は少ないがテンポの良いカットで動きを見せているが、ここぞという所では動かしも使って動きを見せている点も良い。
一つのあがり
2007年9月1日 放送中のアニメの感想とか『瀬戸の花嫁』第21話
ラブレターで試す作戦と本物のラブレターと秘薬でパニックする話。「I’ll be back」の再利用や前回のネタの再利用に胡散臭い品といったものをお約束として利用することで、話の量としては少ないが密度を濃くして見せることが出来ていて、そういうパターンの完成は一つのあがりだろう。ここから、どうクライマックスに持っていくのか、目が離せない。
ラブレターで試す作戦と本物のラブレターと秘薬でパニックする話。「I’ll be back」の再利用や前回のネタの再利用に胡散臭い品といったものをお約束として利用することで、話の量としては少ないが密度を濃くして見せることが出来ていて、そういうパターンの完成は一つのあがりだろう。ここから、どうクライマックスに持っていくのか、目が離せない。
イメージの力
2007年8月31日 放送中のアニメの感想とか『かみちゃまかりん』第22話
全体的に低調な作画とコントじみたやりとりがあるだけで、特別どうということはない作品だが、OPの持つイメージの力は確かにあって、雰囲気以上に話の仕掛けとしても機能しているので、落とし所が気にはなる。安っぽいのも慣れれば味ってことですな。
全体的に低調な作画とコントじみたやりとりがあるだけで、特別どうということはない作品だが、OPの持つイメージの力は確かにあって、雰囲気以上に話の仕掛けとしても機能しているので、落とし所が気にはなる。安っぽいのも慣れれば味ってことですな。
もう少し
2007年8月30日 放送中のアニメの感想とか『アイシールド21』第118話
イラ付く天才を凡才が努力で打ち負かす展開に特別不満はない。が、蛭魔が努力をしてきたというのに、そのシーンを見せなかったことはもったいなかった。他の部員に過酷な練習を強いているシーンが多かっただけに、その影で自分も努力していたことを見せるシーンはベタだけど必要だろう。
まあ、あれでも十分だけど、僕がベタで泥臭いが合理的な努力に見えるシーン原理主義なだけって気もする。
イラ付く天才を凡才が努力で打ち負かす展開に特別不満はない。が、蛭魔が努力をしてきたというのに、そのシーンを見せなかったことはもったいなかった。他の部員に過酷な練習を強いているシーンが多かっただけに、その影で自分も努力していたことを見せるシーンはベタだけど必要だろう。
まあ、あれでも十分だけど、僕がベタで泥臭いが合理的な努力に見えるシーン原理主義なだけって気もする。
そういう色
2007年8月29日 放送中のアニメの感想とか『Over Drive』第21話
久しぶりに見たが、相変わらず良い奴がいる一方で、格好付けや不愉快な奴がいて致命的なまでに噛み合っていない。
同じ訓練をしていて生じる差とかで見せるわけでもなく、天才はその才能ゆえに凡才の努力を凌駕するって展開には不満しかない。仕掛けもなしに格好良い奴が格好付けていれば見られるというほど、映像で物語を見せることは甘くない。
まあ、この作品はそういう色の作品なのだから、とやかく言っても仕方がないか。
久しぶりに見たが、相変わらず良い奴がいる一方で、格好付けや不愉快な奴がいて致命的なまでに噛み合っていない。
同じ訓練をしていて生じる差とかで見せるわけでもなく、天才はその才能ゆえに凡才の努力を凌駕するって展開には不満しかない。仕掛けもなしに格好良い奴が格好付けていれば見られるというほど、映像で物語を見せることは甘くない。
まあ、この作品はそういう色の作品なのだから、とやかく言っても仕方がないか。
繊細
2007年8月28日 放送中のアニメの感想とか『ひぐらしのなく頃に解』第8話
繰り返しの中での微妙な揺らぎと変化。ちょっとした噛み合わせの違いがそれを産んでいるのだが、少しの違いを見せるために、台詞や遣り取りの相手と順序や表情や立ち居地といった細かい部分まで気を遣っていることが伺えた。前のシリーズは作画にむらがあったが、今回のシリーズはむらがなく健闘している。話の仕掛けと作画水準が噛み合えば言うことなし。
繰り返しの中での微妙な揺らぎと変化。ちょっとした噛み合わせの違いがそれを産んでいるのだが、少しの違いを見せるために、台詞や遣り取りの相手と順序や表情や立ち居地といった細かい部分まで気を遣っていることが伺えた。前のシリーズは作画にむらがあったが、今回のシリーズはむらがなく健闘している。話の仕掛けと作画水準が噛み合えば言うことなし。
右肩
2007年8月27日 放送中のアニメの感想とか『ゼロの使い魔〜双月の騎士〜』第8話
前回から続く3話構成の2話目といった感じの話。
ベタで見え見えの仕掛けだけど、端々でモンタージュや台詞に仕草といったものから想像出来る素性の通りであれば、納得の言動と行動には仕上がっている。次回は、それを受けて語られ行動で見せられる気持ちが破綻なく繋がるかどうかが見所だろう。
まあ、デレデレのルイズが見られただけで、2期シリーズの意味があるといえるが、きっちり硬軟が織り交ぜられるという職人魂に期待したい。
前回から続く3話構成の2話目といった感じの話。
ベタで見え見えの仕掛けだけど、端々でモンタージュや台詞に仕草といったものから想像出来る素性の通りであれば、納得の言動と行動には仕上がっている。次回は、それを受けて語られ行動で見せられる気持ちが破綻なく繋がるかどうかが見所だろう。
まあ、デレデレのルイズが見られただけで、2期シリーズの意味があるといえるが、きっちり硬軟が織り交ぜられるという職人魂に期待したい。
心の温かみ
2007年8月26日 放送中のアニメの感想とか『史上最強の弟子 ケンイチ』第45話
目指す道は違えど、志の高さは同じ。まとめて言うとそれだけのことだが、それを演出によって見せるとなると、それに見合った台詞、画面作り、演者といった要素のどれが欠けても成り立たない。この作品は、超絶に上手かったり作り込まれた作画はないし、表面的に見れば、ラグナレクや総督に達人といった写実的でない要素で彩られている。
しかし、そういった要素と、心の温かみ、信頼、鍛錬といった写実的な要素が演出によって織り交ぜてあり、写実的でない要素で写実的なものを見せるフィクションの力が、これでもかと盛り込まれている。まあ、それが強みであり弱みでもあるといったところか。
目指す道は違えど、志の高さは同じ。まとめて言うとそれだけのことだが、それを演出によって見せるとなると、それに見合った台詞、画面作り、演者といった要素のどれが欠けても成り立たない。この作品は、超絶に上手かったり作り込まれた作画はないし、表面的に見れば、ラグナレクや総督に達人といった写実的でない要素で彩られている。
しかし、そういった要素と、心の温かみ、信頼、鍛錬といった写実的な要素が演出によって織り交ぜてあり、写実的でない要素で写実的なものを見せるフィクションの力が、これでもかと盛り込まれている。まあ、それが強みであり弱みでもあるといったところか。
脂がのって
2007年8月25日 放送中のアニメの感想とか『瀬戸の花嫁』第20話
これまで、一見するとサブタイトル元の映画とは似ても似つかぬ内容を展開してきたが、それなりに元の映画に似せた部分もあったようには思える。で、今回はこれまで以上にサブタイトル通りというかな内容で、大の大人が勘違いして糞真面目に馬鹿やっていて、もうギャップがたまらなかった。
ここ数話は主人公中心でなく脇役キャラクター中心の話を、勢いで一話丸々やってしまう回が見られる。脂がのるって、こういう感じでしょうな。
これまで、一見するとサブタイトル元の映画とは似ても似つかぬ内容を展開してきたが、それなりに元の映画に似せた部分もあったようには思える。で、今回はこれまで以上にサブタイトル通りというかな内容で、大の大人が勘違いして糞真面目に馬鹿やっていて、もうギャップがたまらなかった。
ここ数話は主人公中心でなく脇役キャラクター中心の話を、勢いで一話丸々やってしまう回が見られる。脂がのるって、こういう感じでしょうな。
グダグダでもベタは良し
2007年8月24日 放送中のアニメの感想とか『怪物王女』第18話
全体が低調な中で、今回もベタな展開。長靴を履いた猫風の狸が、バンパイアハンターと称して巻き起こす人情味溢れる話。落ちも想像通り。毎度のことながら、迫られてドギマギするヒロ同様に、直接的過ぎる迫り方にドキッとした。下手に大層な話よりも、こういったベタで下世話な内容の方が好感が持てる。
全体が低調な中で、今回もベタな展開。長靴を履いた猫風の狸が、バンパイアハンターと称して巻き起こす人情味溢れる話。落ちも想像通り。毎度のことながら、迫られてドギマギするヒロ同様に、直接的過ぎる迫り方にドキッとした。下手に大層な話よりも、こういったベタで下世話な内容の方が好感が持てる。
久しぶりに
2007年8月23日 放送中のアニメの感想とか『NARUTO 疾風伝』第26話
久しぶりに全編でアクションらしいアクションが見れた。百機の名に恥じぬ物量が画面を埋め尽くすのは、圧巻に尽きる。二転三転する心理戦の応酬も見応えがあって、久しぶりに堪能できた。
不満を挙げるとすれば、メインバトルに参加している以外のキャラクターの状況が、盛り上る度に挿入されることで、緊張感が台無しに感じられたこと。
久しぶりに全編でアクションらしいアクションが見れた。百機の名に恥じぬ物量が画面を埋め尽くすのは、圧巻に尽きる。二転三転する心理戦の応酬も見応えがあって、久しぶりに堪能できた。
不満を挙げるとすれば、メインバトルに参加している以外のキャラクターの状況が、盛り上る度に挿入されることで、緊張感が台無しに感じられたこと。