『ぷるるんっ!しずくちゃん あはっ☆』第9話
Aパートは妖精の赤ちゃんの物質が微妙で他は特になく、「何を言っているのかわかるの」「分からないや、あはは」の黄金コンボ。
Bパートは眼鏡が変わったミネオ君が真面目に答えているのにずれてしまうネタだけで引っ張る。信じきってしまう人達の行動の歪さが面白く、特にしずくパパが自分をミルミルちゃんと勘違いされたことを真に受けた反応が、あまりに馬鹿馬鹿しくて面白かった。
落ちのパターンが完成されてベタにはなったけど、まだまだ新しさもあって、安定感の中に冒険心が残っているので良い。
『電脳コイル』
人類の英知の結集としての電脳メガネが日用品としてあって、それを使う人はというとそれほど心理面での進歩は見られない。それが根底にあって、最終的な落とし所としたことは、地に足を付けようという気概が感じられたし出来ていたと思う。
対決の話、泣ける話、淡い話、ミステリアスな話等々があって、そのどれもが物語に必要なことを映像で見せようとしていて、発毛の話のように話が映像として面白い回も多かった。
話の全体像や伏線のほとんどはどこかで明示されているので繋がったが、難しいことを難しいままに、分かる部分や全体像で理解していかないと中々難解な内容だったかなと思う。ただ、話の内容が今一つつかめなくても映像の密度が高いから印象に残ると思うので、マニア向けと罵られようと後世に残したい作品ではある。
未登場の番号の会員がいたと思うので、外伝的なものに期待したい。お疲れ様でした。ありがとう、楽しめました。
『デルトラクエスト』第48話
まさかの展開で、確かにあり得ることなのだから納得は出来る。ただ、ここまで視聴してきた物語の主人公のリーフが救世主足り得ないと落胆した後になされる展開にしては、伏線が薄くて収まりが悪い。次回予告の微妙なネタバレ加減から想像する通りの展開がなされるのなら、リーフもきっと想像通りの人物であって欲しいなと思わせるだけの愛着はあるので最後まで見守りたい。
『Myself;Yourself』第9話
明らかにちょい役の先生が若本御大だったので、あれっと思っていたら、そういえば前回の予告とサブタイが異彩を放っていたことを思い出したので、きっとそうくるのだろうなと思っていたら事実その通りの立ち回りで中々というか面白かった。アニメンジャーショーの視聴者に対するメタ言及が的を射ているのがこれまた面白かった。
あと、出てくるヒロインがとにかく面倒臭そうななのしかいないのではないかなということが分かったけど、そんなのどうでもいいっていえるくらい件の場面に力が入っていた。それで良いと思う。
『プリズム・アーク』第8話
作品の世界では戦争中であり、そのための訓練校として学園が存在しているとなっているが、日常の学園パートと戦争の戦闘パートとに分け、それぞれをゲームとして楽しむための設定なのだろうなと。
ただ、学園パートでは戦争中であることが全く感じられない振舞いが多く、戦闘パートでは生き死にのやりとりの緊張感がなくて、それぞれの場面での対比の歪さもあいまって異様に見える。設定を活かしきれていないなと思う。
『バンブーブレード』第8話
ふと見たCMでつい買いたくなってしまう。それ自体はどうというものでもないありふれた光景だ。ただ、そのためにバイトをすることになって、そこでキャラクターがこれまでに見せてきた面の確認と見せてきていない面の発見に生かせていることが良かった。
それ以上に、本気で買おうというファンの王道を行く姿と自分を比べてしまって申し訳ない気持ちになった。
『みなみけ』第8話
顔は良いが発想が全てボケで自己完結しているキャラクターの台詞練習でどっきりするけどやっぱり馬鹿さ加減が見てらんない。
そうやって一点のみに絞ってそれを盛り立てることに集中した構成が見事に嵌って面白かった。作品内の笑いがこちらにとって滑ったものになっていないことは良い。
『ひぐらしのなく頃に解』第21話
一見穴がない作戦に見えるが、敵も一筋縄では行かず、勝ち負けのバランスが揺れてハラハラさせられる。その一方で、勝つものが居れば負けるものが居て、幸福と反した不幸があるように思えて、勝てば自分達は救われるが、敵の救いを絶ってしまうことになるので、その辺りをどう決着させるのかが見所か。最後のハーモニー調の引き方はあざといが、久方ぶりに次週が待ち遠しいと思わされた。
『Yes!プリキュア5』第41話
こまち自身とナッツをモデルにした話であるにも関らず、その結末が無意識的に別れを意図していて、今後の展開として訪れる別れを予兆させる内容になっていた。そこでの台詞が中々浮かばず、無言で見つめることだと気付くまでの話。その結末は、本編の結末が恐らく無言ではないだろうなと思わせる作品だけに意外だなと思えた。フィクションとしては多くを語ることに懐疑的になるのだろうが、現実ではそうは行かないものを見せてくれるものと期待した。
『ぷるるんっ!しずくちゃん あはっ☆』第8話
Aパートははなぢ君の妄想による孫悟空で、配役がキャラクターの特徴を生かした上手いもので、やりとりは普段通りでありながら話は孫悟空に忠実で中々に上手い。Bパートは早口言葉キャラクターとの早口対決で、演者の力を生かした内容になっていて、意外なキャラクターの歌詠みによる早口といいオチといい、キャラクターだけでなくその演者の特徴までも話に織り込んだので、乗りに乗っているなと思った。
『Myself;Yourself』第8話
一番面倒臭そうなキャラクターに対して熱心な主人公の心情は、時々強調される時計の下にあるであろう傷によって、同情的な感情によることは容易に想像できるが、それにしてはことあるごとに行動や言動が鈍感で気持ちが上手く表現できていないように思える。その点をもっと意識的に選択することで違和感はなくなると思うが、おそらくこういう作品にありがちなベタに逃げ込んでしまったのだから無理だろう。
『バンブーブレード』第7話
達人同士の闘いはその上手い下手が分からない者にとっては今一つ分かりにくい。それを動きと演者の演技の勢いで見せることは、それまでの闘いとの映像的対比によって強さの相対化を測れたと思うので戦略として正しい。動きの現実的妥当性は分からないが、見応えのあるものが見れました。
『DRAGONAUT THE RESONANCE』第7話
何故だか水着でファンサービスには苦笑するしかない。
しかしながら、地球規模の危機にも関らず、訳あり男女の逃避行が中核にあって、設定を生かした何かがあるわけでもないのだから、これ位露骨な方が多少の見所にはなる。
『ef−a tale of memories.』第7話
すれ違いというか掛け違いというか、病んだ少女達のほころびが見えてきた。色によって世界との関りを暗示する演出は絶妙で、特に留守電は演者の力と相まって切羽詰った雰囲気が十分に出ていた。その後の消去しましたなどは、物語に活用し辛い携帯電話が上手く活用されていた。
『ひぐらしのなく頃に解』第20話
相変わらずありえない設定を真面目に進行させている。ただ、設定はありえないがキャラクターの絆や意志による連携はありえそうなもので、それを軸に現状打破への一手一手を考え指していく様は詰め将棋のように論理的でかつ緩急の付け方が上手く興奮して見られた。いやはや、これは次の一手が気になる。
『キミキス pure rouge』第7話
何でも手に入れる奴がいることをリアリティーに欠けているとはいわないが、フィクションで万人に伝えることが難しい音楽によることを夢としたキャラクターとなれば話は別。クールを気取っておいて恋も夢も両取りでは、ポーズで音楽やっているようにしか見えない。音楽単体でこちらを感動させることは不可能に近いので、話の筋や努力の描写や力の入った作画等のように総合的に感動へ誘導するものが必要だろう。
それと比べると、味音痴ネタは度が過ぎているがキャラクターの新たな一面を見せるために上手く機能していたと思う。
まあ、最大公約数的なモテキャラに気に入ったキャラクターをあっさり持っていかれた逆恨みでけちを付けているだけなんだけどね。
『大江戸ロケット』
最後まで話の流れは続いていて物語の形になっているものの、ロケットの打ち上げが作品の仕上げと重なって見え、それが娯楽である花火に帰結したことで、作品がテーマでなくテーマを通して見せる娯楽を目指していたのだと思えた。
実際、これでもかというほどの内輪受けネタや演者ネタにシリーズ構成の別作品ネタ等何でもありで出鱈目だけど、走っている話はあってそこに繋げていく力技は凄いと思ったし、それらのネタが分かり易いものを多く含んでいて楽しめた。
人情と軽いノリでシリアスな部分を吹き飛ばすことは見せ方によっては逃げだけど、嫌味なく面白く見せられたのでそんなことはなく、むしろ良かったです。
『灼眼のシャナII』第7話
池が吉田さんを喜ばせるためにスケジュール管理能力を振るう話。本当に一話丸々それだけで、敵や敵かもしれない新キャラのことに関する真面目な話は一切なく、池が真面目で不器用ながらも吉田さんがとても好きだということと、その気持ちがどこか空回りしていることが端々に見えた。無駄に見えるが、作品を底支えするキャラクターの関係性や内面が見えてくる重要な回だった。
一見クールな池の意外な一面が垣間見られるのはベタだけど、なるほど前のシリーズで女の子に好かれるだけのものはあったなと思わせられた。こういうのが前のシリーズに足りなかったものだと思うので大事に見ていきたい。
『バンブーブレード』第6話
強さを見せることは容易だが、それを比べるとなると難しくなる。そのために、実際に対決させて結果を比べたり、数値化してみたりといった方法がある。この作品では、画面を通して伝わってくる映像の勢いと二回対戦を見せることでそれがなされており、勢い以外の細かい部分も充実していて十分に伝わってきた。
それだけでなく、コミカルな猫や武礼葉が暗黙に了解されるような馬鹿馬鹿しい部分も残っていて、硬軟の織り交ぜが上手い。
『みなみけ』第6話
マコちゃん登場までの馬鹿馬鹿しさと、その後の展開の馬鹿馬鹿しさが面白かった。何より、マコちゃんが可愛く描かれていた。そうやって馬鹿馬鹿しさを引っ張っていく上で必要なことが出来ている。力の使い方はかくあるべし。

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