『ハヤテのごとく!』第39話
この作品はパロディーが沢山登場するが、絵や動きを見ただけで本家かなと分かってしまうようなことは初めてで、まだまだ余地はあるなと思った。ただ、話やネタがそれ程面白くなかったことが残念。
『しゅごキャラ!』第12話
子供向けでクリスマスの話を扱っていながら、サンタに関する話が一切ない。それは、見ている側が正体が分かっているからというわけでもなく、それをメタ視したわけでもなく、あたかも現実のある日として描かれていて、なるほど視聴対象の複雑な心情を上手く汲み取っているなと思った。

2007年12月22日 シリーズ全体の感想
『ご愁傷さま二ノ宮くん』
二宮くん自体は常に万全の受け入れ態勢で臨んでいて、結局はヒロインの心持次第だったという話。
話の内容はあってなきがごとしで、ファンサービスに繋がるように構成されていたが、終始それに徹していたので、目指すべき方向にブレはなかったと思う。最大の問題も笑い飛ばしてしまう〆方がこの作品らしくて良かった。
『もっけ』第11話
ダイマナコや他のもののけが忘れられていく様が、古き良き原風景としての田舎として見立てられていく構成になっていた。特に、最後のやりとりは、言葉そのものの意味ではなく、どう使われているかが強調されており、それが心温まる交流に見えるよう仕立てられていて良かった。
『しおんの王』第9話
命のやりとりに関する説明や勝負に対する意気込みが絵からも強調されていて、勝負の重さが十分に伝わってきた。それでいて、不器用な二人の距離とその変化を感じさせる〆方も良かった。
『H2O 〜FOOTPRINTS IN THE SAND〜』KBS京都 : 01/04(金)26:00〜
http://anime.webnt.jp/h2o/

『破天荒遊戯』KBS京都 : 01/04(金)26:30〜
サンテレビ : 01/07(月)26:10〜
http://hatenkouyugi.com/

『MAJOR 4th season』NHK教育 : 01/05(土)18:00〜
http://www3.nhk.or.jp/anime/major/

『PERSONA -trinity soul-』MBS : 01/05(土)26:25〜
http://www.persona-ts.net/

『ロザリオとバンパイア』テレビ大阪 : 01/05(土)26:40〜
http://www.rosa-vam.com/

『俗・さよなら絶望先生』サンテレビ : 01/07(月)24:00〜
KBS京都 : 01/09(水)25:30〜
http://www.starchild.co.jp/special/zetsubou2/

『シゴフミ』KBS京都 : 01/08(火)25:30〜
サンテレビ : 01/08(火)26:10〜
http://www.shigofumi.com/

『true tears』関西テレビ : 01/08(火)27:00〜
http://www.truetears.jp/

『AYAKASHI』サンテレビ : 01/09(水)26:10〜
http://www.ayakashi.info/

『ARIA The ORIGINATION』テレビ大阪 : 01/09(水)26:25〜
http://www.ariacompany.net/

『GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-』テレビ大阪 : 01/09(水)26:55〜
http://www.gunslingergirl.com/

『狼と香辛料』KBS京都 : 01/10(木) 25:30〜
サンテレビ : 01/10(木)26:10〜
http://www.spicy-wolf.com/

『ヤッターマン 新シリーズ』読売テレビ : 01/14(月)19:00〜
http://www.tatsunoko.co.jp/yatterman/

開始日不明
『みなみけ〜おかわり〜』
http://www.starchild.co.jp/special/minami-ke/

『墓場鬼太郎』
http://www.toei-anim.co.jp/tv/hakaba/
『ひぐらしのなく頃に解』
当初はキャラクターのデザインと事件の突飛さが相まって、随分現実離れした印象を受けたものの、今回のシリーズになってからは前回のシリーズから延々と続いてきた作品世界を形作るルールと場合分けの反復が効いてきた。特に、最後とその前の場合が今までに見せてきたことの総復習ともいえる内容で非常に面白かった。
全員が幸福とまではいかないが、不幸ではない落とし所になっていて、救いがあって良かった。ただ、ラストの意味深なカットの数々が少々不安を掻き立てられて、これが次回のシリーズへの引きなのかなと思った。
中止せずに放送した放送局、素晴らしい作品を作り上げたスタッフにありがとう。
『メイプルストーリー』第11話
アルと同じ人間でありながら、反対の考えを持つギル。その考えはいがみ合う他種族達の裏返しともいえる内容であり、それに対するアルの変わらぬ姿勢に結束する仲間達。その流れは気持ちの良い内容だが、今日の敵のために昨日の敵と一時的に手を組んだだけなので、清々しさには欠ける。しかしながら、この先本当の意味で結束し、その時にこれの効いてくる展開があると期待したい。
『CLANNAD』第9話
人々の記憶から失われていきながらも、肝心なことは人々の記憶に残っていて、見えなくてもそこに感じられる絆があった。話自体は非現実的で淡々と進んでいたが、木彫りの海星の登場する場面では特にそれが強調されるものとなっていて、記憶以上のものを刻み付たことが受け入れられた。
絶え間なく流れていく映像の流れの中に印象付ける何かがあって、それが後々の流れと有機的に結び付いて意味を成す。これぞ演出なり。
『デルトラクエスト』第50話
真相が語られる場合、小説だと言葉によって語られることになる。一方で、映像だと台詞でも出来るが流れで見せることも出来る。ただ、あまりに複雑だと流れで見せるだけでは伝わりにくいので、子供向けの作品では言葉で語られる場合が多い。そのせいか、引っ張ってきたネタにしてはひねりのない印象を受けた。
もちろん、真相そのものは期待通りで、今後の展開もクライマックスに向けて盛り上るだろう。
『もっけ』第10話
異形のものは人とは異なる存在と考えを持っていて、ふとした時に相容れないものだということが垣間見える。しかしながら、こういう心の交流を描いた話はそれだけにより際立つ。こういう心温まる話が好きです。
『スケッチブック 〜full color’s〜』第11話
賞味期限切れの餌に苦しめられる猫達とそれを勝手な解釈で喜ぶ人間との対比は、この作品の定番ネタになっているが、その猫達が人間達のそうした行動を会議したり、止めさせるための儀式をしたりで実に馬鹿馬鹿しく愛らしい。今回の話自体が、猫達の否定する人間が勝手な解釈で作った話だという構造も相まって、いつも以上に和やかな雰囲気がしている。偶然か必然かが絶妙な落ちも上手く、かなり楽しめた。
『遊戯王デュエルモンスターズ GX』第165話
今まで見せてきたキャラクター達の性格を生かした話の運びは、出鱈目で納得のいかない理論はあるものの、その前提を受け入れれば論理的には筋が通っていて上手い。今回は特にちょっとした気持ちを見せるカットが多かった。
何より、見せられたそれぞれのカットにおいて、それぞれのキャラの持つ情報量の差があり、それが話の展開に生かされている。その上、納得の行く形で噛み合わない展開で次回に続くとあっては、次回が楽しみでたまらない。これぞ映像を使った物語の醍醐味。
『ハヤテのごとく!』第37話
一般人の普通といったところで、その日常はあまりにも典型的過ぎて無駄がない。それはもはや普通と呼べるものではなく、普通と強調する度に違和感を感じてしまった。ただ、こういうギャップを見せる話は好きなので楽しめた。
『スカイガールズ』第23話
メカのような技術面での設定は未来を思わせるものだが、ワームという存在やその行動原理が、一昔前の自然主義丸出しに見えてありがちで安っぽく見える。結局は技術が進んでも空を飛ぶことの快感や飛びたいといった欲求や日常の交流とそれを通して見えるキャラクター達の等身大は、それほど進んだものではなく身近で親しみやすいものだ。ところが、シリアスな展開や戦闘になるとそれがなりを潜める。そこに物語の根っこの設定が相まって一段と安っぽく見える。
生き生きした少女達はそれだけで十分に魅力的で、本質的には軍人でもないのだから、あらゆる場面でそれが垣間見えても良いかなと思ってしまう。
『キミキス pure rouge』第10話
夢が深層心理の表れとするなら、二人の特徴を折衷した夢は複雑な思いを表していると受け取れるわけで、ここに来てまさかの展開に期待せずにはいられない。たぶん、ミスリードなんだけどね。
『ご愁傷さま二ノ宮くん』第10話
西から来た転校生二人の二人自体や二ノ宮との関係性が、何となくしか語られないまま、ここ数話進んできた。それが、訳の分からないままにくっ付いてしまっては、話の仕掛けも糞もなく何がしたかったのか理解しがたい。そんな感じで、何となく過去の傷がちらついて影となっている本編は今一つ話の盛り上りに欠ける。まあ、たまにあるファンサービスが眼福であり作品の根幹なのだから、どうでもいいといえばどうでもいいといえる。
ただ、そういう半端な物語よりは、アヴァンのようなあるあるネタ仕立ての話の方があっていると思えるし面白い。
『げんしけん2』第9話
社会的にコミットしていくこともコンバート出来る部分もないままに、薄ら寒く脚色しようとしたり、そのまま伝えて幼稚だと見くびられる様や外交的な人間との埋め難い差を長めの尺で見せられる。そこには、内向的な人間にとっての就職活動の実態や人生観がかなり綿密に描かれていて、自分の体験とダブる部分もあってきついものがあった。
結局は、社会人的にはなどというまでもなく、根が暗かったり暗そうな人間の場合は、ほどほどの創作意欲や体験が良い方向へ受け取られることはないということ。笹原の場合は暗そうなだけで暗くはないのだからまだまし。しかし、リアリティーも考え物だなと、これは本当に辛い。
『しゅごキャラ!』第9話
お泊りに着いてくると駄々をこねる妹に付いた嘘が、実際は偶然なのだがまるで本当のように実現して見える展開が面白かった。こういう大法螺が本当になっていったり勘違いしてしまう展開はかなり好きだ。
それだけでなく、友達かどうか曖昧な関係の相手のプライベートな面が垣間見えそれによって友情が一方的なものでないことが確認できる構成にもなっていて上手い。流石に外面と本当の自分が作品のテーマなだけはある。
『ef−a tale of memories.』第9話
色によって心の空白や充足、喪失や不安が演出されている。それに加えて、心象風景を切り取るために物理的にありえない映りこみや色遣いが使われていて、効果的でかつ他の作品にはない映像に仕上がっている。
アニメの制作数が増大して作品の密度が下がったなどといわれる中で、こういう実験的な試みを続けることは凄い。

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