『ドラゴノーツ−レゾナンス』第1話
訳あり主人公がヒロインやドラゴノーツなる組織と関っていく模様。明確な異形の敵が存在していて、世界がどうとかの話に発展するのだろうか。どんな重厚な設定であろうとそれを使って表現される作品世界の論理やキャラクターの心理が重要であると思われる。中でも、最初に強い印象を与える場面は重要で、その場面での印象が作品の印象に繋がることが多い。よって、サブタイトルにもあるように、つないだ手に対してどのような設定と話が展開されるのかに注目したい。
訳あり主人公がヒロインやドラゴノーツなる組織と関っていく模様。明確な異形の敵が存在していて、世界がどうとかの話に発展するのだろうか。どんな重厚な設定であろうとそれを使って表現される作品世界の論理やキャラクターの心理が重要であると思われる。中でも、最初に強い印象を与える場面は重要で、その場面での印象が作品の印象に繋がることが多い。よって、サブタイトルにもあるように、つないだ手に対してどのような設定と話が展開されるのかに注目したい。
『ef−a tale of memories』第1話
別々のキャラクターの別々のヒロインとの出会い等が描かれている。しかし、それぞれが同じ世界の出来事なのか、関連したものなのかは特に明示されていないので、個別の短編集とも見て取れる。
ただし、全体を通しての色使いや画面構成にカメラといった質感において、近年のシャフト作品の特徴が見られる。その特徴で統一されているので、たぶん同じ世界の別の場所での別の視点での話なのだろうと想像出来る。設定だけ見れば、主人公とヒロインの恋模様を描いた典型的な作品に見える。しかしながら、言葉で説明しにくい話の構成も含めた全体の質感や変わっているので、どうも単純に運ぶとも思えない。そういう点で続きが気になる。
別々のキャラクターの別々のヒロインとの出会い等が描かれている。しかし、それぞれが同じ世界の出来事なのか、関連したものなのかは特に明示されていないので、個別の短編集とも見て取れる。
ただし、全体を通しての色使いや画面構成にカメラといった質感において、近年のシャフト作品の特徴が見られる。その特徴で統一されているので、たぶん同じ世界の別の場所での別の視点での話なのだろうと想像出来る。設定だけ見れば、主人公とヒロインの恋模様を描いた典型的な作品に見える。しかしながら、言葉で説明しにくい話の構成も含めた全体の質感や変わっているので、どうも単純に運ぶとも思えない。そういう点で続きが気になる。
『レンタルマギカ』第1話
魔法の存在を最低限の台詞で説明するだけで、実際に魔法がどんなものかは画面で見せる。映像作品として良い姿勢だと思うので、今後もそういう姿勢を続けて欲しい。
主人公に特に不快感が感じられないことや力の秘密等の見所がありそうなので、期待して良さそうだ。
魔法の存在を最低限の台詞で説明するだけで、実際に魔法がどんなものかは画面で見せる。映像作品として良い姿勢だと思うので、今後もそういう姿勢を続けて欲しい。
主人公に特に不快感が感じられないことや力の秘密等の見所がありそうなので、期待して良さそうだ。
『しゅごキャラ!』第1話
キャラクターデザインの人脈か、OPから充実した作画陣によるキレのある映像が見られた。1話だけあって、本編も充実していた。
他人に見せるキャラと本心とのギャップをしゅごキャラ達が埋めてくれて、憧れの王子様とあれこれみたいな話の模様。まあ、そんな話には共感できそうもないので、ド迫力のしゅごキャラバトルが見られれば良いなと思います。
キャラクターデザインの人脈か、OPから充実した作画陣によるキレのある映像が見られた。1話だけあって、本編も充実していた。
他人に見せるキャラと本心とのギャップをしゅごキャラ達が埋めてくれて、憧れの王子様とあれこれみたいな話の模様。まあ、そんな話には共感できそうもないので、ド迫力のしゅごキャラバトルが見られれば良いなと思います。
『ぷるるんっ!しずくちゃん あはっ☆』第1話
相変わらずのぷるぷる加減が実に愛らしい。改めてキャラクターを説明しつつ、1年経ったことを振り返る。そして、登場する新キャラ。この新キャラを軸に作品世界を改めて説明する形をとりつつ、いつも通り「あはっ」と笑いながら展開していくのかなと思った。
相変わらずのぷるぷる加減が実に愛らしい。改めてキャラクターを説明しつつ、1年経ったことを振り返る。そして、登場する新キャラ。この新キャラを軸に作品世界を改めて説明する形をとりつつ、いつも通り「あはっ」と笑いながら展開していくのかなと思った。
『メイプルストーリー』第1話
ファンタジー仕立ての作品では、案外努力が軽視されがちだが、修行して強くなろうとする主人公は、昨今の流れに乗っているだけでなく、好感も持てる。人間を敵視しておきながら、人間の犯した過ちと同じ過ちに嵌っているように見えることをいかに物語の中で消化するのか。そこにこの作品の最初にして最大の滑り出しが懸かっていると思うので、その点に注目して見たい。
ファンタジー仕立ての作品では、案外努力が軽視されがちだが、修行して強くなろうとする主人公は、昨今の流れに乗っているだけでなく、好感も持てる。人間を敵視しておきながら、人間の犯した過ちと同じ過ちに嵌っているように見えることをいかに物語の中で消化するのか。そこにこの作品の最初にして最大の滑り出しが懸かっていると思うので、その点に注目して見たい。
そもそもジャンル自体が
2007年10月8日 1話雑感『機動戦士ガンダム00』第1話
ロボットものというジャンル自体がリアリティーに対して大きな矛盾を孕んでいるのに、いつものPの影響力が前面に押し出されてきそうなテーマなので、現実の誰かが伝えたいイデオロギーをはらんでリアリティーを持つ歪さを持っていると思われるので、イデオロギーに関する面では全く期待していないが、純然たるロボットアクションものとしては大いに期待したい。
実際、そんなものは物語に仕立てるためやロボットでアクションをするための方便でもあり、当のアクションはかなり力が入っていて、これからさらに温まってくることを思うと期待せずにはいられない。その中で、物語としてまとまった論理の中にイデオロギーが組込まれていれば、良いかなと。
ロボットものというジャンル自体がリアリティーに対して大きな矛盾を孕んでいるのに、いつものPの影響力が前面に押し出されてきそうなテーマなので、現実の誰かが伝えたいイデオロギーをはらんでリアリティーを持つ歪さを持っていると思われるので、イデオロギーに関する面では全く期待していないが、純然たるロボットアクションものとしては大いに期待したい。
実際、そんなものは物語に仕立てるためやロボットでアクションをするための方便でもあり、当のアクションはかなり力が入っていて、これからさらに温まってくることを思うと期待せずにはいられない。その中で、物語としてまとまった論理の中にイデオロギーが組込まれていれば、良いかなと。
『ムシウタ』
ムシの存在とその暴走に対する抑止機関があって、それと敵対する集団が居て、主人公は消極的に抑止機関側のスパイでありながら、心変わりというか元凶への反攻を目的としていて、それに対して積極的になるまでの話。で、あっているのかな。
ムシの異質さは画からも伝わってきたが、(まあ、守護霊みたいなものだろうが)肝心のムシという存在自体がどういうものか分かりづらかったので、揉め事の中心になっても今ひとつ盛り上れなかった。
ムシの存在とその暴走に対する抑止機関があって、それと敵対する集団が居て、主人公は消極的に抑止機関側のスパイでありながら、心変わりというか元凶への反攻を目的としていて、それに対して積極的になるまでの話。で、あっているのかな。
ムシの異質さは画からも伝わってきたが、(まあ、守護霊みたいなものだろうが)肝心のムシという存在自体がどういうものか分かりづらかったので、揉め事の中心になっても今ひとつ盛り上れなかった。
『キミキス pure rouge』第1話
摩央姉の吸引力に引っかからない2人の脳みそはやばい。と、冗談はさておき、女の子達が魅力的に描かれていて、作品の核になる部分での不安はない。ダブル主人公の気配を見せているが、それはそれで複数のルートを1回で回収しつつ、1つの物語に仕上げる手法として新しいし最後までまとめられれば上手いと思う。
摩央姉の吸引力に引っかからない2人の脳みそはやばい。と、冗談はさておき、女の子達が魅力的に描かれていて、作品の核になる部分での不安はない。ダブル主人公の気配を見せているが、それはそれで複数のルートを1回で回収しつつ、1つの物語に仕上げる手法として新しいし最後までまとめられれば上手いと思う。
『ラブ★コン』
こういった作品における青春は恋愛が根っこにあって、友人との語らいや趣味への打ち込みはおまけみたいなもので、その点は見ていて共感できなかった。まあ、所詮俺みたいな奴はこういう作品では良くて石ころか虫程度というだけのこと。そういうつもりで見ていたので、その点に関してはどうとも思わなかったが、この作品における関西弁の位置づけを理解していると思えないキャスティングの甘さを最後まで許容できなかった。それも、短期的な客寄せでなく、長期的な作品としての出来を優先するべきだという俺の作品至上主義的な見方ゆえに思っただけで、それを気にしなければ良い作品だったとは思います。
こういった作品における青春は恋愛が根っこにあって、友人との語らいや趣味への打ち込みはおまけみたいなもので、その点は見ていて共感できなかった。まあ、所詮俺みたいな奴はこういう作品では良くて石ころか虫程度というだけのこと。そういうつもりで見ていたので、その点に関してはどうとも思わなかったが、この作品における関西弁の位置づけを理解していると思えないキャスティングの甘さを最後まで許容できなかった。それも、短期的な客寄せでなく、長期的な作品としての出来を優先するべきだという俺の作品至上主義的な見方ゆえに思っただけで、それを気にしなければ良い作品だったとは思います。
『Myself;Yourself』
5年ぶりに街に帰ってくる主人公と馴染みの友人達との恋模様の話。
5年ぶりの郷愁が映像からも伝わってきたし、かつて住んでいた街だけあって、その後すぐに馴染むのもすんなり来る。様変わりしたヒロインに気付かない主人公の鈍感さとそれに対する怒りは分かるが、ヒロインが必要以上に怒り続けるほどのことでもないので、今後展開を牽引していく事件に期待したい。
5年ぶりに街に帰ってくる主人公と馴染みの友人達との恋模様の話。
5年ぶりの郷愁が映像からも伝わってきたし、かつて住んでいた街だけあって、その後すぐに馴染むのもすんなり来る。様変わりしたヒロインに気付かない主人公の鈍感さとそれに対する怒りは分かるが、ヒロインが必要以上に怒り続けるほどのことでもないので、今後展開を牽引していく事件に期待したい。
『ご愁傷さま二ノ宮くん』第1話
設定の根本にあれこれいうのは野暮だが、下手すれば死ぬような行動を映像で見せられるとイライラした。それよりも、ヒロインが設定通りにエロく描かれていて、それが重要な作品だと思うので、今後も作画の水準が保たれることを願いたい。
設定の根本にあれこれいうのは野暮だが、下手すれば死ぬような行動を映像で見せられるとイライラした。それよりも、ヒロインが設定通りにエロく描かれていて、それが重要な作品だと思うので、今後も作画の水準が保たれることを願いたい。
『瀬戸の花嫁』
根底の部分に瀬戸の花嫁との関係や学校生活があって、その中で新しいネタやパロディーにその再利用といった話の組立て方が定番化され、悪乗りが良い方向へ連鎖していった。屁垂れだが好感の持てる主人公や灰汁が強くても悪人でないキャラクター達で構成されていたので、話の流れがどうであっても好感を持って受け入れられた。元々の話の中身は薄いが、毎回楽しめたので良かったです。
根底の部分に瀬戸の花嫁との関係や学校生活があって、その中で新しいネタやパロディーにその再利用といった話の組立て方が定番化され、悪乗りが良い方向へ連鎖していった。屁垂れだが好感の持てる主人公や灰汁が強くても悪人でないキャラクター達で構成されていたので、話の流れがどうであっても好感を持って受け入れられた。元々の話の中身は薄いが、毎回楽しめたので良かったです。
『灼眼のシャナII』第1話
回想なのだが、話の流れに上手く組込んであって、必要な体裁は整えてある。シャナとの関係、特に主人公がどうしたいのかに話の核があると思うので、台詞には細心の注意を期待したい。
回想なのだが、話の流れに上手く組込んであって、必要な体裁は整えてある。シャナとの関係、特に主人公がどうしたいのかに話の核があると思うので、台詞には細心の注意を期待したい。
『怪物王女』
流されるままに僕となったヒロが姫に対し特別な感情を抱き気付くことが本流。支流としてヒロに気のあるキャラクターが出てきてどうこうがある。(ウィスパーな吸血鬼姉さんが思わせぶりにエロくて、本流だった気もするが)まあ、作画も含め安っぽいけど自分がどうしたいかに主軸があって、その点は世界系に陥らなかったので良し。
流されるままに僕となったヒロが姫に対し特別な感情を抱き気付くことが本流。支流としてヒロに気のあるキャラクターが出てきてどうこうがある。(ウィスパーな吸血鬼姉さんが思わせぶりにエロくて、本流だった気もするが)まあ、作画も含め安っぽいけど自分がどうしたいかに主軸があって、その点は世界系に陥らなかったので良し。
『ナイトウィザード』第1話
露骨に設定を説明する台詞はなく、ある程度映像で説明しようという気概は感じられた。やや不愉快になるキャラクターにいいように命じられて行動することに対して自発的意思が見られないので、今後それが見えてくれば楽しめると思う。
露骨に設定を説明する台詞はなく、ある程度映像で説明しようという気概は感じられた。やや不愉快になるキャラクターにいいように命じられて行動することに対して自発的意思が見られないので、今後それが見えてくれば楽しめると思う。
『スケッチブック〜full color’s〜』第1話
口下手でスケッチブックを持ち歩きスケッチする少女と周りの人達のやりとりを描いた作品。スケッチの絵自体はそれなりに力が入っていて、その上でちょっとしたやりとりが面白かったりほのぼのするという感じ。劇的なことは無いけど安心して見られるとは思う。
口下手でスケッチブックを持ち歩きスケッチする少女と周りの人達のやりとりを描いた作品。スケッチの絵自体はそれなりに力が入っていて、その上でちょっとしたやりとりが面白かったりほのぼのするという感じ。劇的なことは無いけど安心して見られるとは思う。
『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』
意識をリンクさせ、他者の意識や経験を見たり感じたりすることを使って、他の国の他人を理解したり意識させる展開は上手いと思った。ただ、登場する国の内で、直接闘う国以外の全ての国のそれを見せることは、律儀といえば律儀だが丁寧すぎて間延びしていたと思う。その結果、大戦がネット対戦程度に思えてしまった。
ただ、身体性がない者が身体性を超越して至る正義は、現実の正義の血生臭さよりも優しさや真心のあるフィクション特有の甘事の方が、大分ましだったと思う。
意識をリンクさせ、他者の意識や経験を見たり感じたりすることを使って、他の国の他人を理解したり意識させる展開は上手いと思った。ただ、登場する国の内で、直接闘う国以外の全ての国のそれを見せることは、律儀といえば律儀だが丁寧すぎて間延びしていたと思う。その結果、大戦がネット対戦程度に思えてしまった。
ただ、身体性がない者が身体性を超越して至る正義は、現実の正義の血生臭さよりも優しさや真心のあるフィクション特有の甘事の方が、大分ましだったと思う。
『BLUE DROP〜天使達の戯曲〜』第1話
冒頭のシャトルでのやりとりがに対して、本編が過去であろうことは容易に想像できるし、最後の場面がそれを確信へと変えた。
正味、説明らしき説明のほとんどは、違和感のない台詞のやりとりと少しだけある回想場面の中に含まれている。それは、映像作品が持つ力であり、実際に見れば分かるようになっていた。他にも、距離感が心象の部分があったり、色に注意が向けられていたりと演出面も印象的だ。
冒頭と繋がって今後の展開を想像させる引きも上手く、今後に期待が持てる。
冒頭のシャトルでのやりとりがに対して、本編が過去であろうことは容易に想像できるし、最後の場面がそれを確信へと変えた。
正味、説明らしき説明のほとんどは、違和感のない台詞のやりとりと少しだけある回想場面の中に含まれている。それは、映像作品が持つ力であり、実際に見れば分かるようになっていた。他にも、距離感が心象の部分があったり、色に注意が向けられていたりと演出面も印象的だ。
冒頭と繋がって今後の展開を想像させる引きも上手く、今後に期待が持てる。
『ヒロイック・エイジ』
それぞれの種族が争い合うように与えられた契約の意味と結果、そこに至る過程がこの作品の全てだ。
最後まで見て分かったのは、一見すると台詞で全てを説明してしまったように見えたが、そういう台詞での対話に意味があったことだ。そういう対話に対して感情や無言の信頼があって、その対比が巧みであった。
ただ、映像から伝わってくることは少ないが分かっている必要がある設定が多かったことと、腰を据えた展開がそれを補うまでの時間を遅くしてしまったことで、視聴の気軽さが減ってしまったように思える。矛盾しているとは思うが、最後まで見ることを前提とした作品を週間で追うことは、時代の流れにあっていないように感じた。それでも、スロースタートだけど、ゴール出来たことが素晴らしい。
理解することが煩わしい設定があろうと、とりあえずはそういう雰囲気だけを捕まえて、一本通ったテーマや見るための指針に意識を割いて見つければ、十分に楽しめる作品だと思う。
それぞれの種族が争い合うように与えられた契約の意味と結果、そこに至る過程がこの作品の全てだ。
最後まで見て分かったのは、一見すると台詞で全てを説明してしまったように見えたが、そういう台詞での対話に意味があったことだ。そういう対話に対して感情や無言の信頼があって、その対比が巧みであった。
ただ、映像から伝わってくることは少ないが分かっている必要がある設定が多かったことと、腰を据えた展開がそれを補うまでの時間を遅くしてしまったことで、視聴の気軽さが減ってしまったように思える。矛盾しているとは思うが、最後まで見ることを前提とした作品を週間で追うことは、時代の流れにあっていないように感じた。それでも、スロースタートだけど、ゴール出来たことが素晴らしい。
理解することが煩わしい設定があろうと、とりあえずはそういう雰囲気だけを捕まえて、一本通ったテーマや見るための指針に意識を割いて見つければ、十分に楽しめる作品だと思う。