『キャシャーン Sins』第23話
老いや明確な死のないロボットに訪れるようになった滅びという名のそれらを、これまでの旅を通しての出会いや別れを経て自らの意思で受け入れるに至る。まとめていえばそうなのだが、今回のディオの信念やレダとの心の邂逅だけでもその複雑なものを受け入れることの重さと難しさが描かれていたと思う。
『鋼殻のレギオス』第9話
ダークヒーロー的な破滅の臭いを漂わせるようならまだしも、直にそういう存在だと明かしてしまうと、小隊のホームドラマ的な要素とかち合ってしまって、何だか変な雰囲気がした。そういう違和感が積み重っていくだけのこの作品の見せ方は損だと思う。
『RIDEBACK』第9話
政治やそれに絡む人物の過去話が展開されているが、ライドバック自体がどれだけ胡散臭い代物であっても、その疾走する姿は画面を映えさせるものであることがよく分かった。1クール作品なのだろうから、そこをもっと見せて欲しいものだ。
『機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン』第22話
敵の自爆兵器が大量に現れたというのに、画面上の盛り上がりがないのはなぜだろうか。インフレしたモビルスーツのためか、違う。軍隊が主ではないからか、違う。作戦行動を行う部隊でありながらインフレとテーマのための装置としての機能を優先した視点がそうさせているのではないだろうか。ふと、新しそうな要素を取り入れつつも旧来からありがちな落とし所へ落ちそうなテーマを目立たせようとすることからそう考えた。
『イナズマイレブン』第23話
神を自称する輩が挨拶代わりにやって来て力を見せ付けられてな展開は、流行に対する分かり易いアンチテーゼというか王道の努力・友情・勝利のシステムを今に蘇らせるために重要な役回りといえるのではないだろうか。理不尽なまでの強さだけど、それでこそこの後の派手だけど地道な練習の場面と試合が映えるというものだ。
『フレッシュプリキュア!』第6話
不幸のゲージを上げるために大好きなものを消してしまう安直な作戦は、母親の消失に至ってかなり心に来る作戦だった。今回のシリーズは、こういう傾きかけたものを立て直すためのなりふり構わなさのようなものが前回で油断ならない。
『バトルスピリッツ 少年突破バシン』第26話
メガネを取るとな展開はあまり好きではないが、これまで通りメガネコと呼ぶのでホッとした。むしろ、あだ名だとやっと判った。素面の時の目が特徴的で、スイレンの時のハート入りも結構来るものがあったけど、8目とでもいうべきそれはかなりの破壊力だった。
『続 夏目友人帳』第9話
サブタイトルにもあるように、桜が重要な意味をもっており、心象風景にあるそれが具象化された上でもなお同じだけの価値を持ったものとして見えるかが重要だった。そういう話を作らせたらこの作品は流石であり、広がる桜の美しさが全てを答えていた。
『獣の奏者エリン』第9話
ジョウン博士と助手のエリンはハチミツを通してハチの生態を勉強するのであった。と、冗談みたいだけど、それだけに徹した回で教育テレビらしいといえばそれまでだが、エリンの台詞回しがいつもと少し違ったりで随所に工夫を凝らし飽きさせない内容だった。知らないことを学ぶのを見せる上でわざとらしさを減らすように気付きが工夫されていたことが大きいだろう。
『宇宙をかける少女』第9話
いきなりの番外編は未放映のサービス回ならありかなと思える内容だけど、話を重視した作品の展開に対しては不真面目に過ぎるものだった。本編を踏まえた上での設定と配役は上手かったけど、スポ根を笑えるほどメタ視点で楽しむ作品とも思えない。その迷走に不安を抱いた。
『キャシャーン Sins』第22話
ルナを殺したことが悪ではあるが、生きていたルナはかつて太陽と称えられたようには思えない様子であり、滅びというか老いというかをとても恐れており、与える癒しはとても癒しとはいえない代物で、何が善で何が悪なのかが倒錯していくようだった。それを受けた各々の生と死への思いが際立った。
『遊戯王5D’s』第48話
マイナスワールドの冒険に引っ張られてデュエルが間延びし、カードパワーだけで圧倒して痛めつける姿がいつも以上に腹立たしかった。実際、適切にプレイすればパワーツールでも勝てそうだっただけに一層だった。
『明日のよいち!』第6話
噛ませ犬+妄想を引っ提げたわっさんが道場に妄想特急でやってくる。妄想の過剰さも好きだけど、妄想での演者の演技が妄想だなと思える過剰さで楽しい。脇を固めるキャラクター達の妄想と煩悩がこの作品の肝なので、今回は特に楽しめた。
『バトルスピリッツ 少年突破バシン』第25話
メガネの上からキイロコ用のマスクを着けていたのが面白かった。その後の勝負で気付いていないようで気付いていたバシンがキイロコの強さを証明するためにも優勝すると言い放つのが格好良かった。そこまでお膳立てされた決勝と結果も含めて良かった。
『ケロロ軍曹』第252話
映画館に対して特段の思い入れがあるわけではないが、確かに昔連れられて行った映画やもっと年取ってから意識したように映画館の凄さは確かにあって、そういう気持ちと実際にDVDで見ることが増えた現実を思わせる内容で、映画館に行きたいような郷愁的な気分になった。
『源氏物語千年紀 Genji』第6話
扇子の持つ意味を汲み取った見せ方が上手いと思った。それにしても昔は他にすることがなかったと思う程にまぐわってばかりだなと、演出上のアレンジはあれども所詮は人の進歩などと思わせるもので、見るだけで疲れる。
『バトルスピリッツ 少年突破バシン』第24話
スイレン2Pカラーの様な黄色の出で立ちでキイロコと来て、先生は黄色のジャージが死亡遊戯っぽくてキイロシショウという馬鹿馬鹿しさ。それが、大会会場のガンスリンガーで並んでいる間はローブに身を包みという念の入りで、この作品のそういう馬鹿馬鹿しい熱さがとても好きだ。やっぱり色のことでのツッコミがあって、亀まで乗せているのを見れば誰でも気付くのだろうけどバシンは気付かない間抜けで、そういうメタ視点の取捨選択は相変わらず上手い。
『とある魔術の禁書目録』第20話
迫り来る時間とそれを受けての攻防に本筋の話を補完する部分もあって、見応えある回だった。しかしながら、アクセラレータの能力の使い方は理解出来るけど、気付きがこちらにとって欠片も想像させる部分がないので、ただ追い込まれて気付いただけに見えたのが残念だった。映像としての間で何か見せるものがあるだけで大分違ったのだが……。
『続 夏目友人帳』第7話
問題の妖怪に捕まって受けた呪いのために妖怪が見えなくなった夏目は、普通の人と変わらぬ状態になったわけだが、問題の妖怪を退治することを通して、騒がしい連中が見えない寂しさと見えても見えない絆を感じる展開が巧みだった。
『獣の奏者エリン』第7話
物語の節目だけあって、力の入った回だった。特に態度や仕草で見せる心の内や、闘蛇が殺到してきた場面での圧倒的な重量感と指笛の見せ方が圧巻だった。全体的にエリンやその友人が子供らしい明るさを持った反面、どこか暗い大人達といった村での生活から、新天地での生活でどう変わるのだろうか。

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