『とらドラ!』第10話
肝試しだ何だとイベントをこなす内に、相関図が包囲網のように完成していくわけで、その流れを受けて打ち上がる花火を前にしてのやりとりへ全てを傾け最高潮に持ってきていると思えるのは流石だ。
俺にとって、この男女の距離感は他人事という以前に虚構に見えた。それが悪いことではないし、虚構を虚構として楽しむのもありだと思うし、実際そこそこ楽しめた。だけど、現実をシミュレートして厚み出そうという部分が少しでもあるのなら、細かな見せ方で変わる印象も現実のシミュレートと思えるように制御した方が、雑音にならずに良いと思った。
『ロザリオとバンパイアCAPU2』第10話
どこかで聞いたことのある声とよく似た美少年の転校生が、芝居染みた過剰な演技で冴えまくる。光太郎というかコーちゃんというかな転校生の一挙手一投足が面白く、時折入る昔の歌謡のカヴァーの時代を髣髴とさせる歌謡ショーまであって、馬鹿馬鹿しさで正面突破を挑んでくる内容だった。過剰なサービスカットの熊がいい加減鬱陶しかったものの、それをかき消すように馬鹿らしく素晴らしい。

ざわつく野球

2008年12月5日 1話雑感
『ONE OUTS~ワンナウツ~』第1話
OPからしてあごの尖ったカットがあって、現金飛び交う心理戦に綺麗所の出てこない男だらけのことといい、福本作品よろしくな雰囲気だった。実際、実写コーナーがあって、そこでこの枠での『アカギ』や『カイジ』と並べられていたので納得した。
心理戦と演者の濃い雰囲気だけでもうお腹一杯で満足出来ました。しかし、これは試合をやるのか、やるならどうなるのかと結構気になる。
『Yes!プリキュア5 GoGo!』第41話
読み上げられるサブタイトルでイケメンが入ってくると、それだけで笑える。奈落に落ちたと思っていた彼が、バイトで暮らしているらしいのもだが、アドリブかと思った一発ネタのプリキュアリーダーを引っ張ってきて会話になっているのは特に笑えた。意外とこういうネタを真面目にやっている節があって、その対比がまた面白い。
『かんなぎ』第9話
前回の色々なやりとりが周囲の勘違いと噛み合って伏線になっいて、やけに詳しくなっているお姉さま方と、それに触発されるうっかりな幼馴染といい、どこへ向かうのか分からない内容。話の内容の薄さを意識させない勢いのドタバタが間を持たせていた。有意義な何かを求めてという内容ではないが、こういう快楽に忠実な楽しさは好きだ。
『ケロロ軍曹』第240話
映画化に合わせたかのような特命係長ネタ。得体の知れない雰囲気を持つクルルにあった役回りで実際それらしい筋トレとか鍛え上げた肉体のイメージが不釣合いでかなり笑えた。落ちも面白かったけど、ケロン軍が本気で宇宙侵略を企む組織として大丈夫なのか心配になった。
開店前から並ぶ話の方も、そこでの感情や状況特有の連帯感といった部分が描かれていて上手い。特に見せ場のある話でもなかったが、落ちが良かった。
『鉄のラインバレル』第8話
状況は深刻なのは変わらないし、それと比すれば軽いやりとりが浮いて見える。ただ、今回はその軽さを活かした内容になっていて、全開で行くと薄く見える部分を上手く抑制していた。それに軽い部分自体はニヤニヤ出来る内容なので悪くない。
羽織袴の装いや刀での戦闘機ぶった切りと昔の日本とか大和魂とか和風な部分のある敵が出てきて、そういうことが目的と関連しているのか気になった。
『クレヨンしんちゃん』第650話
強面の園長先生の定番ネタ。普段温厚な割に笑顔が苦手というのも面白いけど、写真写りの良いお尻で〆るあたりがこの作品らしい。着ぐるみの中身ネタが中々に凝っていて、それを受けた焼き鳥屋でのやりとりといい、安心して見られる定番ネタに仕上がっているのは流石。
『銀魂』第134話
幽霊をスタンドと称してのスタンドバトルの決着。毎度のことながら、実在するものを取り込んでのパロディーのギリギリ具合と直球の下ネタで笑わせておいて、人情落ちにしたり、繰り返しで多段落ちにする。特に今回は、作品の持ち味であるネタのラッシュとスタンドバトルのラッシュが噛み合っていた。パターンなんだけど真似するのが極めて難しいと思うし、パロディーというかパクリと感じてもここまで組み合わせて工夫すればオリジナルだと思う。
『まかでみ・WAっしょい!』第8話
幽霊だ何だと並行してイケメンのオタ軍団が結成されたかと思えば、ロボットとロケットの恋物語があったりで、人の作りしものをテーマを共通に硬軟織り交ぜた雑多な内容だった。それが主人公の置かれた事態と通じるものにもなっていて、毎回唐突だけどどこかしら繋がっているところがこの作品らしいってことかなと。
『ef-a tale of melodies.』第8話
理不尽を見るのは辛いものだ、それを見せる演出が高度であればある程に。映像媒体であるがゆえに、時間や受け止め方から逃れることが出来ない。見なければいいのだけど、見ないと進まない。それがよく分かった。
『RD潜脳調査室』
シリーズを通してテクノロジーの進歩に対する人間やその心のあり様、自然の雄大さが描かれていた。それは科学や文明といった人工が必ずしも自然の対義ではないということだと思えた。また、SFの設定やビジュアルも凝っていたが、あくまでそれを描くための手段として使われており、作品にテーマを持たせることが出来たと思う。テーマといっても説教臭くない賛美に収まっていたことも素晴らしい。
『Yes!プリキュア5 GoGo!』第40話
うららの夢に人魚姫のお話が上手く絡んできて、歌声とローズパクトとの交換を通して「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」というこの作品らしい見せ方になっていて、作画面も含め充実した内容だった。ねるねばあちゃんの回は毎回見せ方が上手い。
『伯爵と妖精』第7話
プロポーズするだけの話なのに兎に角エロい。これは男の俺でもドギマギしてしまうと思うし、それをニヤニヤしながら見るのは楽しい。それは設定を活かした見せ方に裏打ちされている部分や説明不足な部分を補ってあまりあるだけのものがある。
『NARUTO 疾風伝』第85話
デジタル処理なのか原画のタッチを残したからなのか、いつもと違う印象を受けた。見せ場満載のアクションがあって、それだけでなく週間連載並に話の盛り上がりと引きも良い回で、次の回で一段落着きそうなので連続して同レベルで〆てくれると嬉しいのになと贅沢な注文をしたくなった。
『ロザリオとバンパイアCAPU2』第8話
何を思ったか演者やキャラデといった色んな人の原案を基にしたらしい短編が満載で、合間の絵が簡略化されていたり、『ど根性ガエル』ネタがあったり引っ張ったりで終わりかと思えば、意味深な台詞の裏側にある瑠妃の役割と結末に向けた話の仕掛けがあって、硬軟入り混じった不思議な回だった。
『おねがいマイメロディ きららっ☆』第33話
Aパートは紅茶分を補給しないとマイメロはどうなるのか。ツッコミ所満載だけど、星のかけらも絡めてあって上手い。Bのマイメロパパが何やら怪しげな雰囲気でちょいワルオヤジになっちゃった話も星のかけらとマリーランド1の恐妻であるママの嫉妬や勘違いを煽る展開で窮地に追い込まれていく様が面白かった。
『かんなぎ』第7話
押入れのある部屋でFIXを中心に事件の後をテンポよく描く。時間の断絶がほとんど無く、同じ場所での変化を中心に追って行きつつ顛末から事件を紐解いていく。といっても、電話の段階で大体の想像は出来る。まあ、マニアの拘りとか部室的展開とかニヤニヤする小ネタ満載で、おまけもあって上手いサブタイトルだったなと思った。やっぱり後編って大事だなと。
『TALES OF THE ABYSS』第8話
崩落により多大なる犠牲を払ったのだけど、肝心の場面はサラッと流している辺り、論理的な欠陥を目立たないようにしようとする努力に思えた。顰蹙を買ってばかりの主人公の挽回不能のチョンボをはっきりとかつグロテスクに描いてしまっては只でさえ共感出来ないものから可能性すら奪いかねない。教えてやれよという違和感もあったけど、それは気遣いが裏目に出たと見れる。
『ケロロ軍曹』第238話
Aパートはサブタイトルからして懐かしいクイズ番組のあれやこれやが詰め込んであってそれだけでも万足なんだけど、久しぶりのダソヌマソらしい落ちでちゃんと落す所がこの作品らしい律儀さだった。Bパートは何だかんだで侵略に邪魔なドロロも実の所は優秀な奴だということが伺えた。何より、久しぶりにドロロがメインなのにまともに喋らせてもらえない辺りが面白かった。

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