安定

2009年1月15日 1話雑感
『続 夏目友人帳』第1話
軽やかなOPへの変化が、前のシリーズでの夏目の微妙な変化と噛み合っていて、狙っているのかは分からないが上手いなと。相変わらず淡いのだけど、隔てのない力強さも健在で、硬軟の織り交ぜも上手い。特に、黒白のニャンコ先生の揃い踏みは愛らしかった。

丁寧に

2009年1月14日 1話雑感
『獣の奏者エリン』第1話
由緒正しい物語の手法に則った作品で、それでいて架空世界の映像のイメージでの圧倒が上乗せされている。他者を過剰に愚かに描かずに賢さや非凡さを見せられるギリギリの匙加減で、後ろ暗さのある母親に対し優しく力強いエリンの姿が映える。由緒正しい物語の手法に則った作品ということは、全部見てなんぼなので完結するものと思って見守りたい。

すっ飛ばす

2009年1月13日 1話雑感
『宇宙をかける少女』第1話
よく分からない可愛らしい物体の運転する車での追跡劇に始まって、それが学校に通う生物だと分かる見せ方といい、とにかく驚きの連続で見ていて断トツに楽しかった。。
昔の公衆電話みたいなのを指して1万年前という世界観にリアリティーがあるかはさておき、一定のSFも見せ方重視で未来ものとして十分魅力的だと思う。まあ、問答無用でレオパルドが全てを持って行ってしまったわけですが。

その後

2009年1月12日 1話雑感
『鉄腕バーディー DECODE:2』第1話
現実世界を舞台として世界を壊すことはあっても、壊した後まで描くのは珍しいのではないか。色んなその後があって、世界はそれなりに回っているようで、そういう人の逞しさの見せ方は好感が持てる。今度はバーディーの成長物語で見せるのかなと。

高密度

2009年1月11日 1話雑感
『WHITE ALBUM』第1話
夢の不思議さに始まって、台詞で説明しないのだけど台詞は多くて、とにかく情報量が多い印象を受ける。説明らしい説明はないけど、種が一杯蒔いてあって引きも上手い。OPとEDの技巧も流石。売れ線の人ばかり集めたのでてっきりと思ったが、演技力を買っての配役なのだなと。

直球、OK

2009年1月10日 1話雑感
『ドルアーガの塔 the Sword of URUK』第1話
あれから半年のように、時間が経過した後の納得出来る姿を見せるってのはかなり好きだ。おまけに、前と違って真面目な話を真面目な切り出しで始めるのだから好感が持てる。目標も明確に提示されて、続きが楽しみ。

いつもの

2009年1月9日 1話雑感
『まりあ†ほりっく』第1話
サディスティックな台詞を突き刺しつつ、間は2頭身の心理描写キャラで省エネしているのかいないのか分からない位にちょこまか動かして、直球で無茶をするのが始まったなという印象。「ですよねー」って思う予定調和がいつもの挑戦的な演出で描かれるとなると親和性は高そうだ。しかし、監督はステンドグラスが本当に好きだね。

絶賛回帰中

2009年1月8日 1話雑感
『みなみけ おかえり』第1話
前のシリーズと違って、マクロの物語を放棄して、ミクロの物語を重視する方針に切り替わった。それが作品の魅力なので、一期のように良さを取り戻していくと思われる。あと、絵が屁垂れているように思えるが、それさえ持ち直せば問題ない。

異変か?

2009年1月7日 1話雑感
『マリア様がみてる 4thシーズン』第1話
わざわざ御姉様方の名称から入るという3期を見ていない人にも優しいふりをした仕様で始まった。最低限の名称の説明しかないので、話の前後の繋がりは分からないけど、新しい行事から始まる分だけまだ見やすい。むしろ、独特の雰囲気に反したOPの魔法描写とか、どうしちゃったのかなという感じ。
『ONE OUTS~ワンナウツ~』第4話
精神論を否定した現実的な理論ではあるが、それを実践する上では心理面での影響があって、既存の精神論を破壊して再構築しているように思える。それは共感できる部分も多く、見せ所なのだろう。しかし、心理戦の見せ方が三部作というだけあって被るので飽きるかも。
『バトルスピリッツ 少年突破バシン』第17話
スイレンの正体を引っ張るなと思っていたけど、絶妙のネタを被せてきて正体を明かす展開は上手かった。あくまで、日常があってその中でのバトスピが描かれている。相変わらずバトスピのルールはさっぱりだけど、その内容は面白い。
テーマのある子供向けアニメには、現実に不足している思想とそれに対する大人の理想が分かり易い形で込められていると思う。でも、子供向けアニメは子供という現実を革命しようとはしないし、子ども自身に自分に対する革命を仕向けるでもない。ただただ投げかけてくるだけで、そういうのが欺瞞に思えた時期もあったが、最近はそれで良いと思えるし、何で好きになったのか分かった気がする。見ていた時はワクワク出来て、後になってふとした時、現実と擦り合わせて思い返してみるとグッと来る。やっぱり良いな、そういうのって。
各話数毎にミクロな物語を蓄積することは以前からもあったが、作品全体を通したマクロな物語を踏まえた上で作られていた。今はそういう作品が作り辛くなってきている。よって、マクロな物語を踏まえずに各話数毎にミクロな物語を蓄積することでマクロな物語に拮抗させる方法が台頭してきた。
一方で、昔からある真面目な作りの作品もあって、懐古的な流れもある。一見すると回顧的だが、分析的な見方をする現代の視聴者を意識した作りもあって、必ずしも過去の賛美だけとはいえない。それが90年代後半~00年代の流れ。
理由としては、視聴方法の変化があるだろう。録画視聴に関してはHDDレコーダーが劇的な変化といえる。また、ネットの台頭によって、実況やそれを利用したニコニコ的方法論の発見と動画サイトによって手軽な視聴と補完が可能になったことも大きい。手軽さは視聴の耐久力ともある程度対応していて、マクロな物語から作り込まれた作品を追っかけるのはかなり疲れる。他にも、1クールや実質2クール作品の1クール分割するようなやり方も増えてきたことが挙げられる。それによって、作品の規模が萎み、新しい方法論が必要となった。
まあ、世相の反映といえばそれまでなわけですが……。

覚書

2009年1月2日 アニメ・マンガ
『るろうに剣心』の再放送 テレビ大阪 : 1/05(月) 08:00~
OVAも見れるかもという淡い期待、少なくとも祝日に映画版が見れそう。
『屍姫 玄』サンテレビ : 01/05(月) 24:00~
KBS京都 : 01/07(水) 25:30~
http://www.starchild.co.jp/special/shikabanehime2/

『マリア様がみてる 4thシーズン』KBS京都 : 01/06(火) 25:30~
サンテレビ : 01/08(木) 26:10~
http://www.gokigenyou.com/

『みなみけ おかえり』テレビ大阪 : 01/06(火) 26:05~
http://www.starchild.co.jp/special/minami-ke/3/

『まりあ†ほりっく』サンテレビ : 01/07(水) 26:10~
http://www.mariaholic.com/

『ドルアーガの塔 ~the Sword of URUK~』KBS京都 : 01/08(木) 25:30~
サンテレビ : 01/11(日) 26:00~
http://www.druaga-anime.com/

『WHITE ALBUM』KBS京都 : 01/09(金) 25:30~
http://www.whitealbum-tv.com/

『鉄腕バーディー DECODE:02』サンテレビ : 01/09(金) 26:10~
KBS京都 : 01/15(木) 26:00~
http://www.birdy-tv.com/

『宇宙をかける少女』テレビ大阪 : 01/09(金) 26:35~
http://www.sorakake.net/

『獣の奏者エリン』NHK教育 : 01/10(土) 18:25~
http://www3.nhk.or.jp/anime/erin/

『続 夏目友人帳』テレビ大阪 : 01/10(土) 26:05~
http://www.natsume-anime.jp/

『RIDE BACK -ライドバック-』KBS京都 : 01/12(月) 25:30~
サンテレビ : 01/13(火) 24:00~
http://www.rideback-anime.jp/

『鋼殻のレギオス』サンテレビ : 01/12(月) 26:10~(初回のみ26:25~)
http://anime.webnt.jp/regios/

『空を見上げる少女の瞳に映る世界』KBS京都 : 01/13(火) 26:00~
サンテレビ : 01/15(木) 24:40~
http://www.munto.com/

『黒神 The Animation』朝日放送 : 01/19(月) 26:26~
http://www.kurokami-anime.net/

『源氏物語千年紀 Genji』関西テレビ : 01/20(火) 25:29~(初回のみ25:34~)
http://genji-anime.com/

『明日のよいち!』サンテレビ : 01/25(日) 25:30~
http://www.tbs.co.jp/anime/yoichi/

2008年総括

2008年12月31日 就職・転職
今年はかなりの数の作品を視聴中止しましたが、それでも最後まで見た作品は70ちょっとありました。どこを評価するかにもよりますが、真面目な作りの作品は沢山あったと思います。そういう作品は良かった探しが出来ると思います。
年内に終了した作品の内、改めて言及しようと思う作品に言及してみます。

『CLANNAD』
友人、家族といった輪が丁寧に描かれていて暖かみのある作品だった。

『レンタルマギカ』
隙のある作品だが、暖かみがあったので好きだ。

『GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-』
表面だけ見ると、萌えて燃えたいだけの作品に見ることも出来るが、話の中で見立てや対比がしっかりしていて、名は体を現すを地で行っていたと思う。

『狼と香辛料』
会話だけで引っ張る力があって、それを最大限に活かす映像になっていたと思う。

『デルトラクエスト』
ツンデレが意識している相手とくっ付いて欲しいと思う病にさせられた。

『ロザリオとバンパイア』
『ロザリオとバンパイアCAPU2』
時と共に古臭くて笑えてしまう演出を逆手にとって、面白エロ恥ずかしいを上手く作っていったと思う。それが、悪乗りとして加速していった2期はより楽しめたけど、自主規制の熊乱舞が鬱陶しくもあった。

『Maple Story』
見ていない人には子供向けの凡作という印象だけで忘れ去られるだろうが、見た俺は忘れないだろう。

『俗・さよなら絶望先生』
一話を分割して作ることで省エネになるかと思ったら、逆に凝った部分が増えたりとサービス精神に溢れる作品でした。

『しおんの王』
アクションとは対極にある将棋の対局がこのキャラデで絵になったことにびびった。

『true tears』
実際絵なのだけど、絵に描いたような青春で、その割に不思議と羨ましさを感じることもなく、一歩引いた視点で見守れたかなと。

『みなみけ』
『みなみけ おかわり』
前者はアヴァンナレーションの通り、全体を通した直接的マクロな物語が放棄してあって、後者はそれを放棄しなかった。別に、マクロな物語がなくてもそれぞれの話数毎の日常というミクロの物語があって、それが始まって終わりまで見たということが間接的マクロな物語として機能すると思う。そして、この作品の良さは直接的マクロの物語を放棄していることだと思う。

『もっけ』
全話が監督によるコンテなので統一感があった。その上で、想像によって美化された田舎の原風景と心温まる話が繰り広げられる。おばあちゃんは反則、やっぱり泣くだろう。

『ARIA The ORIGINATION』
淡々としながらも時間と共に変化していく日常があって、シリーズのそれぞれや全体を通して始まってから終わるまでのミクロの物語によって間接的マクロの物語を作り上げたと思う。何より、この作品が完結したことが凄く嬉しくてちょっぴり寂しい。

『バンブーブレード BAMBOO BLADE』
剣道を扱った作品だが、剣道の場面では物理的リアルさよりは体感的リアルさの見せ方で、日常の上での剣道として見せるよう作られていたと思う。それが好きだった。

『逆境無頼カイジ』
息詰まる心理戦のように、人間の心理的な面がいかに局面に影響するのかを丁寧に描いていたと思う。それに負けて区切りを付けたのも最近だと『デュエルマスターズ』とこの作品位だったので真面目だなと。

『紅』
細かい設定の説明がなくても、紫の愛らしさや五月雨荘住人との小気味いいやり取りが楽しくて、それで良かったと思う。

『仮面のメイドガイ』
コガラシという破天荒なキャラクターと小山力也という役者の技量が融合を果したことだけで、既に作品を牽引するに十分であるという奇跡。

『ドルアーガの塔』
良かったと思う部分が確かにあるのだけど、そこに至るまでの積み重ねに必要性が不足していたように思う。もっと物語に必要な要素だけを凝縮しても面白かったかなと。

『純情ロマンチカ』
『純情ロマンチカ2』
あえていうのが恥ずかしくなる位に純情なことがこの作品の良いところだと思う。まあ、クマった作品だった。

『PERSONA?trinity soul?』
全体的に良かったのだけど、少し後味がよろしくなかった。OPは今年屈指の出来だと思う。特に、第6話「所長の消えた日」は崩しを入れてふざけたように思わせて、キャラクターの性格を巧みに活かし掘り下げた屈指の回だと思う。

『×××HOLiC◆継』
相変わらずこのシリーズの運命論は好きではないが、納得の行く出来にはなっていた。

『我が家のお稲荷さま。』
マクロの物語とミクロの物語の間で揺れた作品。マクロよりはミクロの物語の方が面白くて、特に湯けむり何とか的な回が好きでした。

『マクロスF』
良い作品だったと思うのだけど、メガネの扱いが『Vガン』のオデロと同じ雰囲気がして堪らなかった。映画化するようなので復活に期待している。

『Mission-E』
言葉を通して人を大事にする作品で、架空の異端者と社会との関係が十分に実社会のメタ足り得ると思うし、平和ボケ的なずれた雰囲気が不快ではなく暖かみとして感じられた。

『精霊の守り人』
毎回作品内の時間経過としては短いのだけど、描かれるやり取りの密度を濃くして引っ張っていたことが凄い。

『ひだまりスケッチ×365』
遊びの利いた演出が芸術系の設定と上手く噛み合っていてほのぼの楽しめた。小動物が可愛いのは堪らないね。

『ぷるるんっ!しずくちゃん あはっ☆』
前シリーズ同様に、悪意がないしずくちゃんさえ可愛ければ何やっても許されるという一点突破が更に研ぎ澄まされていた。どろろんは俺か。

『乃木坂春香の秘密』
昔から居たのかは分からないが、昔からあるお嬢様のイメージにオタク要素を混ぜたものが、こんなに破壊力があるとは……。古典を逆手に取った作品に入るかなと。

『WORLD DESTRUCTION 世界撲滅の六人』
中二病的な発想を中心としていながらも、物語に仕上げたことが素晴らしい。

『NeoAngelique Abyss』
『NeoAngelique Abyss Second Age』
ファンサービスはほとんどなくて、終始物語を描こうとしていた姿勢で上がりも良かった。

『夏目友人帳』
淡く悲しげな雰囲気に包まれているが、あるがままに受け入れる姿勢が常にあって、その力強さが好きだった。

『RD潜脳調査室』
落ちの付け方は御都合的かなと思うが、SFよりも人間を中心に置いたことは良かったし、ムチっとしたキャラデはIGの萌えへ至る痛みだと思う。

『ef-a tale of melodies.』
OPとEDを本編と連動させた演出としたこと、その他諸々の演出の試みが面白かった。ただ、相対的な面もあると思うが、あの終わり方を幸せと呼べるかは俺には分からない。

『まかでみ・WAっしょい!』
花火の様にぱっと始まってぱっと終わった作品。まあ、花火というには長く楽しめました。

『伯爵と妖精』
俺は声オタなのだろうなと、むしろ声フェチなのかもしれない。

『ヒャッコ』
本編は全体的に良作画ではないものの、設計図がものをいうことがよく分かる作品だった。

『かんなぎ』
一歩引いた感じのカメラワークで、一歩寄った感じの内容を見せていた。それが、近いようで遠い距離感になっていて良かった。
『純情ロマンチカ2』
相変わらず、見ていて恥ずかしくなるほど純情だった。それに、所々で出てくる動物の人形が可愛くて、特にクマは作中での扱いが納得出来る可愛さで、クマった作品だった。
『かんなぎ』
全体的にキャラクターの主観から一歩引いた目線が多かったように思う。内容は、ツンデレVSツンデレの日常とでもいうべきもので、そのままズバリな最終話のサブタイトルには笑ってしまった。でもそれだけではなくて、細かい仕草や自己言及的な内容のサービスも豊富で楽しい日常を見守るといった感じで見られた。まあ、色恋の噂は立ったけど、現実は一歩手前で終わったからこそ良かったと思う。これ、本気で色恋沙汰をやるとややこしいことこの上ない。楽しい作品でした。
『ヒャッコ』
中々上がらない作画の質を補って余りあるコンテや演出の力。女の子大集合を覗き見しているだけで学園生活らしい行事があるでもないし、面白いけど演出面以外でコメントは難しい作品だった。まあ、その独特の雰囲気が良かったわけですが。
『伯爵と妖精』
実際はシリアス時々口説きなのだけど、口説き時々シリアスと思える程の口説きは聴いていて恥ずかしくなってしまうものだった。最初の内は、見境のない優男が懲りもせず手近な対象を口説いているだけだと思えたし、作中でも一貫してそういう扱われ方をしていた。それが作中での扱われ方と連動して、段々と洗脳されていくように本気に見えてきた。言うなれば、ジャンル「緑川光」なわけだが、最後まで統制されていたことは素晴らしい。

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