『のだめカンタービレ 巴里編』第1話
パリに来たにしては、全編通してこれから住まうアパートのみでの話に終始していた。それでも、十分にキャラクターの説明と間が持たせてあって、新規者にも古参者にも導入として良かったと思う。
トレンディーよろしくの恋愛と音楽に賭ける情熱の二本柱。特に、音楽をいかに魅力的なものとして見せるかには前シリーズも腐心していたと思う。のっけから面白い試みを行う今シリーズではいかに。
パリに来たにしては、全編通してこれから住まうアパートのみでの話に終始していた。それでも、十分にキャラクターの説明と間が持たせてあって、新規者にも古参者にも導入として良かったと思う。
トレンディーよろしくの恋愛と音楽に賭ける情熱の二本柱。特に、音楽をいかに魅力的なものとして見せるかには前シリーズも腐心していたと思う。のっけから面白い試みを行う今シリーズではいかに。
リーダー
2008年10月27日 放送中のアニメの感想とか『Yes!プリキュア5 GoGo!』第35話
わざわざバラエティー番組のそれっぽくパートを跨いでなされた、ブンビーによる衝撃発言というか笑劇発言は確かにいまだかつてないものであり今後もないものだろう。面白いけど、どうしちゃったのかなとも思った。
わざわざバラエティー番組のそれっぽくパートを跨いでなされた、ブンビーによる衝撃発言というか笑劇発言は確かにいまだかつてないものであり今後もないものだろう。面白いけど、どうしちゃったのかなとも思った。
可能性は無限大
2008年10月26日 放送中のアニメの感想とか『ヒャッコ』第2話
光、カメラ、分割、ハーモニーと癖のある演出が満載。特に目を引いたのが特定のキャラクターのみのハーモニーやハーモニー化した後に動画することで、ハーモニーの本来の意図が、様式化して陳腐に捉えられることのある側面を逆手に取っていて、前後の展開やパロディーっぽい感じによく馴染む。後は、場面が漫画のページになって枠線を飛び出すとか分割と組み合わせるとか、やりたい放題で抑える所は抑えつつ実験的でもあって楽しく見れた。
光、カメラ、分割、ハーモニーと癖のある演出が満載。特に目を引いたのが特定のキャラクターのみのハーモニーやハーモニー化した後に動画することで、ハーモニーの本来の意図が、様式化して陳腐に捉えられることのある側面を逆手に取っていて、前後の展開やパロディーっぽい感じによく馴染む。後は、場面が漫画のページになって枠線を飛び出すとか分割と組み合わせるとか、やりたい放題で抑える所は抑えつつ実験的でもあって楽しく見れた。
『純情ロマンチカ2』第1話
中身や本質は肉欲なのだけど、その表面をいかに純に見せるか。その意味ではこの作品は打算や現実といった情報社会が失わせた美しいイメージを凝縮した箱庭のように保っている。あいかわらず、♂×♂なのに見てるこちらが照れる展開でよく出来ている。
中身や本質は肉欲なのだけど、その表面をいかに純に見せるか。その意味ではこの作品は打算や現実といった情報社会が失わせた美しいイメージを凝縮した箱庭のように保っている。あいかわらず、♂×♂なのに見てるこちらが照れる展開でよく出来ている。
『スキップ・ビート!』第1話
愛し合っていたつもりの男に捨てられて、この世の終わり不幸の極みからおんどりゃーって感じの作品。結局の所、俺にとっては一度でも乗れた幸福と不幸の波の上を漂っているだけの作品。嫌いじゃないけど、丘の上には打ち寄せて来ない。
愛し合っていたつもりの男に捨てられて、この世の終わり不幸の極みからおんどりゃーって感じの作品。結局の所、俺にとっては一度でも乗れた幸福と不幸の波の上を漂っているだけの作品。嫌いじゃないけど、丘の上には打ち寄せて来ない。
『狂乱家族日記』
少々酷だが、「家族って良いな」という手垢のついたテーマで極々初期段階から結論が出ているのに、紆余曲折を織り交ぜて引っ張るのは辛かったように思う。そもそも、この作品世界でのリアリティーの基準がほとんどの蛮行をギャグで済ますには厳しくしていた割には、主要なキャラの妙に芝居がかった照れ隠しと傍迷惑な軽薄さで、真面目にテーマをやるにしても、ドタバタするにしても辛かった。媒体の違いってことなのでしょうか。ちょっと残念でした。
少々酷だが、「家族って良いな」という手垢のついたテーマで極々初期段階から結論が出ているのに、紆余曲折を織り交ぜて引っ張るのは辛かったように思う。そもそも、この作品世界でのリアリティーの基準がほとんどの蛮行をギャグで済ますには厳しくしていた割には、主要なキャラの妙に芝居がかった照れ隠しと傍迷惑な軽薄さで、真面目にテーマをやるにしても、ドタバタするにしても辛かった。媒体の違いってことなのでしょうか。ちょっと残念でした。
『鉄のラインバレル』第1話
誇大妄想が具現化したら、それがこの作品の核。問題はその妄想の主が非常に軽薄であること。それは、この先深刻ぶっても白けるレベルであり、演技もそういう風になされている。これは厄介だぞと。現状、ウィスパーに罵倒される事位しか希望がない。
誇大妄想が具現化したら、それがこの作品の核。問題はその妄想の主が非常に軽薄であること。それは、この先深刻ぶっても白けるレベルであり、演技もそういう風になされている。これは厄介だぞと。現状、ウィスパーに罵倒される事位しか希望がない。
『CLANNAD AFTER STORY』第1話
意味深なサブタイ、まあそうですよね。相変わらず、このシリーズは根っこの部分で人と人との関係を良い方へ信じていて、暗めの話も暗くならずに済ませられるし、一段落すれば冗談が飛び交っても違和感なく進むのでしょう。何か良いな、そういうのって。
意味深なサブタイ、まあそうですよね。相変わらず、このシリーズは根っこの部分で人と人との関係を良い方へ信じていて、暗めの話も暗くならずに済ませられるし、一段落すれば冗談が飛び交っても違和感なく進むのでしょう。何か良いな、そういうのって。
『伯爵と妖精』第1話
自称伯爵の吸い込まれそうな美しさとそれを引き立てる色っぽい演技がこの作品の核なのだろう。確かに吸い込まれた。後は、このファンタジーな世界で他者と他者の確実な信頼や絆といった関係が見せられていくのだろう。その最初の流れは破綻もなく、ファンタジー要素も違和感なく説明されており、僕は作品の性質に嵌ったので楽しめそう。
自称伯爵の吸い込まれそうな美しさとそれを引き立てる色っぽい演技がこの作品の核なのだろう。確かに吸い込まれた。後は、このファンタジーな世界で他者と他者の確実な信頼や絆といった関係が見せられていくのだろう。その最初の流れは破綻もなく、ファンタジー要素も違和感なく説明されており、僕は作品の性質に嵌ったので楽しめそう。
『TYTANIA』第1話
壮大な雰囲気をいかにして出すのか、それがこの作品の課題の一つだろう。とはいえ、あのOPは流石にベタで笑えた。タイタニアが銀河に覇をなす理由が今一つで、そのタイタニアが不敗であり、初めて敗北を味合わされたと見せられても盛り上がりに欠ける。それは目を瞑るにしても今後の戦いが面白くないと流石に辛いように思える。絵作りは良いと思うので、話の内容や見せ方が付いてくれば良いかなと。
壮大な雰囲気をいかにして出すのか、それがこの作品の課題の一つだろう。とはいえ、あのOPは流石にベタで笑えた。タイタニアが銀河に覇をなす理由が今一つで、そのタイタニアが不敗であり、初めて敗北を味合わされたと見せられても盛り上がりに欠ける。それは目を瞑るにしても今後の戦いが面白くないと流石に辛いように思える。絵作りは良いと思うので、話の内容や見せ方が付いてくれば良いかなと。
『まかでみ・WAっしょい!』第1話
歌詞のわっしょいは被っているものの、お遊び感満載のOPが素晴らしい。ついにアニメにも褌の波が来た。それに、自主規制の場面が実写の人形を使ったアニメで作られていることで、自主規制へのアンチテーゼかつ遊び心のある出来栄えになっていてなんでもありだなと。あと、作中での説明台詞が軽く扱われていることが違和感を薄めており、ドタバタのテンポを損ねないよう配慮が感じられる。
何となく、記録に残りはしないだろうが記憶に残る作品になる予感がした。
歌詞のわっしょいは被っているものの、お遊び感満載のOPが素晴らしい。ついにアニメにも褌の波が来た。それに、自主規制の場面が実写の人形を使ったアニメで作られていることで、自主規制へのアンチテーゼかつ遊び心のある出来栄えになっていてなんでもありだなと。あと、作中での説明台詞が軽く扱われていることが違和感を薄めており、ドタバタのテンポを損ねないよう配慮が感じられる。
何となく、記録に残りはしないだろうが記憶に残る作品になる予感がした。
『今日の5の2』第1話
1話4編の短編構成で適度に間を取ったら次へといった風にサクサク進む。それでいて、それぞれの話毎に中々細かい。これを毎回水準を保って作ると逆に短編じゃないときより労力が要りそう。とにもかくにも物語で見せる作品ではないのだから、短めの話で適度に箸休めを入れれそうであっても、一定以上の作画が要求されることになるでしょう。
1話4編の短編構成で適度に間を取ったら次へといった風にサクサク進む。それでいて、それぞれの話毎に中々細かい。これを毎回水準を保って作ると逆に短編じゃないときより労力が要りそう。とにもかくにも物語で見せる作品ではないのだから、短めの話で適度に箸休めを入れれそうであっても、一定以上の作画が要求されることになるでしょう。
『二十面相の娘』
全体を言えば、一人の少女の何年間かの出来事ってことになるし、綺麗に出来ていると思う。実際、二十面相の後継者として魔性を見せる場面では、演者の演技力がそれに見合っていたし、成長が演じ分け出来ていた。一方で、話の核となる二十面相一味の活躍と戦後から謎の技術や戦争を総括することは、特に後者は薄い内容だった。あくまで娘がメインなのでから、その辺の怨念染みた情念をドロドロ描いても困るが、あっさりと当事者意識を押しのけて否定することでもないだろう。
また、他の作品で見られるように史実や史実の人物同様に知っているキャラクターが登場することは作品をかなり押し上げた。二十面相しかり、明智探偵しかり、サプライズしかり。その点が確認出来ただけでも大きいし、そこそこ楽しめた。
全体を言えば、一人の少女の何年間かの出来事ってことになるし、綺麗に出来ていると思う。実際、二十面相の後継者として魔性を見せる場面では、演者の演技力がそれに見合っていたし、成長が演じ分け出来ていた。一方で、話の核となる二十面相一味の活躍と戦後から謎の技術や戦争を総括することは、特に後者は薄い内容だった。あくまで娘がメインなのでから、その辺の怨念染みた情念をドロドロ描いても困るが、あっさりと当事者意識を押しのけて否定することでもないだろう。
また、他の作品で見られるように史実や史実の人物同様に知っているキャラクターが登場することは作品をかなり押し上げた。二十面相しかり、明智探偵しかり、サプライズしかり。その点が確認出来ただけでも大きいし、そこそこ楽しめた。
『北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王』第1話
取り立てて凄いアクションはないが人体爆発描写は健在する。だけど、「あーそう」という感じしかしない。
聞けば分かるが演者の布陣が厚い、ただし主演を除いて。出資者様とかスポンサー様とかに好きな奴がおって、その域に達していないのにごり押して決めた感がプンプンで、ことTVシリーズに至っても継続させ、向上も見られないとは、もはや腐臭といえよう。
天が笑う前に俺が笑ってしまったことが残念だ。まずは猛省してボイスとアフレコの猛特訓でしょうな。
取り立てて凄いアクションはないが人体爆発描写は健在する。だけど、「あーそう」という感じしかしない。
聞けば分かるが演者の布陣が厚い、ただし主演を除いて。出資者様とかスポンサー様とかに好きな奴がおって、その域に達していないのにごり押して決めた感がプンプンで、ことTVシリーズに至っても継続させ、向上も見られないとは、もはや腐臭といえよう。
天が笑う前に俺が笑ってしまったことが残念だ。まずは猛省してボイスとアフレコの猛特訓でしょうな。
『ef-a tale of melodies.』第1話
タイトル通り音楽がメインテーマなのだろう。事実、となりの音楽家の兄さんが何だか余命幾許もないような執着心の薄れを漂わせていて波乱の予感がする。
ただ、前シリーズを思えば、幸福へ至るための痛みとか、諸行無常ゆえに人は惹かれあうとかが共通テーマなのかなという気がするし、相変わらず感情や感情の流れが斬新な演出でなされていて密度は濃い。記憶は記録に代替する形で視覚的に表現できたが音楽のような芸術を表現することは難しいと思うので、いかにそれがなされるのか楽しみだ。
タイトル通り音楽がメインテーマなのだろう。事実、となりの音楽家の兄さんが何だか余命幾許もないような執着心の薄れを漂わせていて波乱の予感がする。
ただ、前シリーズを思えば、幸福へ至るための痛みとか、諸行無常ゆえに人は惹かれあうとかが共通テーマなのかなという気がするし、相変わらず感情や感情の流れが斬新な演出でなされていて密度は濃い。記憶は記録に代替する形で視覚的に表現できたが音楽のような芸術を表現することは難しいと思うので、いかにそれがなされるのか楽しみだ。
『ケメコデラックス』第1話
フィクションは往々にして現実性のレベルをいかに設定し見せるのかという問題に直面する。この作品はドタバタのようだが、コメディーが介在する場合、現実性のレベルがその幅を決める要因になるのではないか。まあ、宇宙人とか謎の機関とか超テクノロジーが出てきてるので、大概はありになるだろうけどね。
フィクションは往々にして現実性のレベルをいかに設定し見せるのかという問題に直面する。この作品はドタバタのようだが、コメディーが介在する場合、現実性のレベルがその幅を決める要因になるのではないか。まあ、宇宙人とか謎の機関とか超テクノロジーが出てきてるので、大概はありになるだろうけどね。
度し難いとはこのことよ
2008年10月15日 1話雑感『喰霊-零-』第1話
(どうも死んだ臭いので的確ではないかもしれないが)主人公達の強さを見せるのに別の特殊部隊と相対化するのは悪くない。ただ、その特殊部隊の強さと敵の設定を見せるのに消防隊のような存在が必要なのは分かるが、無駄死にする可能性が高いという点では守るべき民間人と何ら変わりない。その点で人命を軽視しているように見える世界観は許容出来そうもない。特殊能力、エリート意識、過去の因縁、グロとよくもまあ度し難い要素をこれだけ集めたものだ。どうも死んだ臭いので、その真偽位は確かめようと思う位には期待している。
(どうも死んだ臭いので的確ではないかもしれないが)主人公達の強さを見せるのに別の特殊部隊と相対化するのは悪くない。ただ、その特殊部隊の強さと敵の設定を見せるのに消防隊のような存在が必要なのは分かるが、無駄死にする可能性が高いという点では守るべき民間人と何ら変わりない。その点で人命を軽視しているように見える世界観は許容出来そうもない。特殊能力、エリート意識、過去の因縁、グロとよくもまあ度し難い要素をこれだけ集めたものだ。どうも死んだ臭いので、その真偽位は確かめようと思う位には期待している。
『屍姫 赫』第1話
とりあえず、話の展開も画面作りも面白いし、面白くなりそう。だけど、演技力なのか当てる技術なのかしらないが、主役二人が屍では話にならない。猛省があればよいが、現時点ではご愁傷様とした言いようがない。
とりあえず、話の展開も画面作りも面白いし、面白くなりそう。だけど、演技力なのか当てる技術なのかしらないが、主役二人が屍では話にならない。猛省があればよいが、現時点ではご愁傷様とした言いようがない。
『イナズマイレブン』第1話
誰の方針か分からないが、サッカーの試合に負けた位で施設を破壊するのはやり過ぎだろう。だけど、それ位派手でエリート意識に凝り固まった度し難い連中としてはっきり描ける。その方が、弱小サッカー部が猛練習して勝ち上がっていく展開のライバルとして膳立てるのに丁度良いだろう。弱小、猛練習、勝利と来れば盛り上ることは必然なので期待して見たい。やっぱり、一見冗長に思えても淡々とした反復練習を見せるのは好きだ。
誰の方針か分からないが、サッカーの試合に負けた位で施設を破壊するのはやり過ぎだろう。だけど、それ位派手でエリート意識に凝り固まった度し難い連中としてはっきり描ける。その方が、弱小サッカー部が猛練習して勝ち上がっていく展開のライバルとして膳立てるのに丁度良いだろう。弱小、猛練習、勝利と来れば盛り上ることは必然なので期待して見たい。やっぱり、一見冗長に思えても淡々とした反復練習を見せるのは好きだ。
『かんなぎ』第1話
あまりに突飛な展開といえばそうなのだが、もっと具体的な理由が説明されようとされまいと、少女にしか見えない神様との同居生活という魅力の前にはどうでも良い。何とも楽しいOPに細かな芝居やいつもと違うカメラワークがあって、大分濃い時間を過ごせた。この際、演者の演技の周波数が同じなことをツッコムのは野暮ってものでしょう。
あまりに突飛な展開といえばそうなのだが、もっと具体的な理由が説明されようとされまいと、少女にしか見えない神様との同居生活という魅力の前にはどうでも良い。何とも楽しいOPに細かな芝居やいつもと違うカメラワークがあって、大分濃い時間を過ごせた。この際、演者の演技の周波数が同じなことをツッコムのは野暮ってものでしょう。