『ロザリオとバンパイアCAPU2』
見詰め合って流れるハミングや集まってパヤパヤな場面で流れるハミングが古臭い印象を受けて、それは前シリーズからそうなのだが、今シリーズでは昔のアイドルのカヴァーまで使われていて、余計に古臭い印象を受けた。
真面目に古典を信奉するのも一つのやり方だけど、ベタ過ぎて笑いになってしまう現代の感覚で逆手に取って笑い飛ばすのがこの作品のやり方だ。エロに対する自主規制さえも古典になりつつあるわけで、それも逆手にとってクマが乱舞したり、拡大と縮小を繰り返したりと実に馬鹿馬鹿しい。そういう不真面目を糞真面目に行う姿勢が相変わらず面白かった。総デレ総陥落状態にあって傲慢な月音を制する裏萌香のツン蹴りが作品の良心になっていたなと。
今シリーズのような恥ずかしいタイトルの次シリーズを期待したいところです。
見詰め合って流れるハミングや集まってパヤパヤな場面で流れるハミングが古臭い印象を受けて、それは前シリーズからそうなのだが、今シリーズでは昔のアイドルのカヴァーまで使われていて、余計に古臭い印象を受けた。
真面目に古典を信奉するのも一つのやり方だけど、ベタ過ぎて笑いになってしまう現代の感覚で逆手に取って笑い飛ばすのがこの作品のやり方だ。エロに対する自主規制さえも古典になりつつあるわけで、それも逆手にとってクマが乱舞したり、拡大と縮小を繰り返したりと実に馬鹿馬鹿しい。そういう不真面目を糞真面目に行う姿勢が相変わらず面白かった。総デレ総陥落状態にあって傲慢な月音を制する裏萌香のツン蹴りが作品の良心になっていたなと。
今シリーズのような恥ずかしいタイトルの次シリーズを期待したいところです。
『まかでみ・WAっしょい!』
モラトリアムのような日常がこの先も続くことを印象付ける終わらせ方で、最後までテンション高めだった。OPからしてそうなのだが、快感原則に忠実な作りで、エロあり、アクションあり、メカあり、何でもありで、お祭りのように1クールを駆け抜けていく楽しい作品だったと思う。
モラトリアムのような日常がこの先も続くことを印象付ける終わらせ方で、最後までテンション高めだった。OPからしてそうなのだが、快感原則に忠実な作りで、エロあり、アクションあり、メカあり、何でもありで、お祭りのように1クールを駆け抜けていく楽しい作品だったと思う。
『のだめカンタービレ・巴里編』
奏でられる音楽が作中での反応と同様に感じられるように腐心しているのは前シリーズと共通していた。ただ、今回のシリーズはどちらかというとパリでの日常が多く描かれていた。また、音楽はそれ自体の長さゆえに、丸ごと見せることが難しく映像作品向きとはいえない。今回のシリーズは全体的に音楽の見せ場が短く感じられて物足りない気分になった。
それは、音楽の素晴らしさを視覚的に表現しようとすることが、長く感じられる日常をより長くし、短く感じられる音楽をより短くしてしまったからだろうか。日常が音楽に影響していることを意図して描いていたのだから、そこは映像やアニメ的表現に走らずにただ音楽を聴かせるようにしても面白かったと思える。
それでも、音楽アニメではなく音楽のあるアニメと思って見れば十分に楽しめた。
奏でられる音楽が作中での反応と同様に感じられるように腐心しているのは前シリーズと共通していた。ただ、今回のシリーズはどちらかというとパリでの日常が多く描かれていた。また、音楽はそれ自体の長さゆえに、丸ごと見せることが難しく映像作品向きとはいえない。今回のシリーズは全体的に音楽の見せ場が短く感じられて物足りない気分になった。
それは、音楽の素晴らしさを視覚的に表現しようとすることが、長く感じられる日常をより長くし、短く感じられる音楽をより短くしてしまったからだろうか。日常が音楽に影響していることを意図して描いていたのだから、そこは映像やアニメ的表現に走らずにただ音楽を聴かせるようにしても面白かったと思える。
それでも、音楽アニメではなく音楽のあるアニメと思って見れば十分に楽しめた。
絶景は皆にとって絶景か
2008年12月24日 シリーズ全体の感想『ef-a tale of melodies.』
相変わらず目を引く見立てや台詞による演出はあったが落ちは予定調和に尽きる。それは、決して悪い意味ではなくて『ef - a tale of memories』から地続きになった時間を使った演出であって、容易に出来るのもではない。
ありとあらゆる被虐の言葉や罵詈雑言が文字通り息つく暇もなく繰り返される演出はかなり来るものがあって映像は台詞あっての媒体なのだなと思った。また、俺はOPやEDがそれ単体で完結した一つの作品だと思っているが、この作品ではバージョンの違いが本編と巧みに連動しており、放送上の形態以上にOP~次回予告までを通して一つの話として仕上がっていた。それは、録画視聴において飛ばさずに見させる技になっていると思った。
色々な描写が色々な演出で丁寧に描かれるものの、そうやって作り上げられる物語は俺にとって他人事にしか思えなかった。それに尽きる。と、いつもと同じ感想になってしまったが、要するに俺は俺のこういう感覚を扱った作品を求めているだけに過ぎないのだろうなと。
相変わらず目を引く見立てや台詞による演出はあったが落ちは予定調和に尽きる。それは、決して悪い意味ではなくて『ef - a tale of memories』から地続きになった時間を使った演出であって、容易に出来るのもではない。
ありとあらゆる被虐の言葉や罵詈雑言が文字通り息つく暇もなく繰り返される演出はかなり来るものがあって映像は台詞あっての媒体なのだなと思った。また、俺はOPやEDがそれ単体で完結した一つの作品だと思っているが、この作品ではバージョンの違いが本編と巧みに連動しており、放送上の形態以上にOP~次回予告までを通して一つの話として仕上がっていた。それは、録画視聴において飛ばさずに見させる技になっていると思った。
色々な描写が色々な演出で丁寧に描かれるものの、そうやって作り上げられる物語は俺にとって他人事にしか思えなかった。それに尽きる。と、いつもと同じ感想になってしまったが、要するに俺は俺のこういう感覚を扱った作品を求めているだけに過ぎないのだろうなと。
『ケメコデラックス!』
非日常と非常識の塊のケメコライフはそれだけで日常がドタバタしてしまう力があった。そんなに笑えないけど、良い雰囲気のドタバタはそれだけで好きなので見れた。むしろ、M眼鏡とS姉ちゃんのドキドキN極S極に期待していた自分がいて、昔からこの手の脇キャラが好きだ。話を完結させるでも、事情を説明するでもない状況で、クール分割の切れ目であえて一区切り付けないという実験的な終わらせ方とも思える。単に、次やるからと投げただけにも見えて、それが既に術中になっているのは抜け目ない。最終回に向けてケメコからエムエムが頻繁に降りるようになったり、パワードスーツらしく中に乗る者が透けて見えるカットがいくつか用意されたりで、一個の人格であるかのように思えたものが解体されていった。何にしても、一人でこっそり見たくなるセクスィーでエロい雰囲気があってこそだろう。
非日常と非常識の塊のケメコライフはそれだけで日常がドタバタしてしまう力があった。そんなに笑えないけど、良い雰囲気のドタバタはそれだけで好きなので見れた。むしろ、M眼鏡とS姉ちゃんのドキドキN極S極に期待していた自分がいて、昔からこの手の脇キャラが好きだ。話を完結させるでも、事情を説明するでもない状況で、クール分割の切れ目であえて一区切り付けないという実験的な終わらせ方とも思える。単に、次やるからと投げただけにも見えて、それが既に術中になっているのは抜け目ない。最終回に向けてケメコからエムエムが頻繁に降りるようになったり、パワードスーツらしく中に乗る者が透けて見えるカットがいくつか用意されたりで、一個の人格であるかのように思えたものが解体されていった。何にしても、一人でこっそり見たくなるセクスィーでエロい雰囲気があってこそだろう。
典型的連想ゲーム
2008年12月22日 放送中のアニメの感想とか『バトルスピリッツ 少年突破バシン』第16話
俺は、勘違いがいつの間にやら話を回しているのがかなり好きなわけだが、今回は正面突破と呼ぶに相応しいバシンの性格が遺憾なく発揮されたことで生まれた、勘違いのミックスジュースが楽しめた。闘い以外に向いていない感じのするナゾオトナの放置ぶりも良かったし、家出の割には知り合いの輪の中だけで完結していたことも一通りの知り合いが全て登場したことも良いし、言うことない。
俺は、勘違いがいつの間にやら話を回しているのがかなり好きなわけだが、今回は正面突破と呼ぶに相応しいバシンの性格が遺憾なく発揮されたことで生まれた、勘違いのミックスジュースが楽しめた。闘い以外に向いていない感じのするナゾオトナの放置ぶりも良かったし、家出の割には知り合いの輪の中だけで完結していたことも一通りの知り合いが全て登場したことも良いし、言うことない。
ジャンクでも腹が膨らむ、良し
2008年12月21日 シリーズ全体の感想『テレパシー少女蘭』
そんなに頑張らなくても関わったことそのものが事件を解決に導く展開からか、作品全体に漂う胡散臭さとか説教臭さというかがあった。安っぽいのに、いつのまにか世界とか人間規模の話にまで拡大した事件も、あっさり解決していつものちょっとだけ不思議な力のある日常に戻る。あっさり解決の部分だけでなく作品全体が、常に人の信頼や絆を称えていて、この作品のそういうところが好きだった。
そんなに頑張らなくても関わったことそのものが事件を解決に導く展開からか、作品全体に漂う胡散臭さとか説教臭さというかがあった。安っぽいのに、いつのまにか世界とか人間規模の話にまで拡大した事件も、あっさり解決していつものちょっとだけ不思議な力のある日常に戻る。あっさり解決の部分だけでなく作品全体が、常に人の信頼や絆を称えていて、この作品のそういうところが好きだった。
そこそこはそこそこゆえにそこそこよい
2008年12月20日 シリーズ全体の感想『あかね色に染まる坂』
パーツを使った組立作業というのが相応しい作品だった。今やステレオタイプとなったツンデレを骨の髄までしゃぶり尽くすことから始まり、ありとあらゆる属性の獲物が狙えそうな範囲でうろちょろしていて、深そうな雰囲気の友人キャラや複雑な設定のありそうな両親、連想ゲームで学園生活から連想される一通りをこなしたかと思えば、一回くっついたヒロインを保留しての妹離れ失敗宣言と来る。
以上の展開に全体的に作画が好調とは呼べないことが加わって、安っぽい雰囲気がするものの、愛すべき駄目さとでもいうべきか、毎回なあなあの内に見続けてこれたし、最後に怒涛の展開もあって良かった。決して後世に残るようなものではないけど、ふとした表紙に思い出して仲間内で話のネタにする位には良い作品でした。
パーツを使った組立作業というのが相応しい作品だった。今やステレオタイプとなったツンデレを骨の髄までしゃぶり尽くすことから始まり、ありとあらゆる属性の獲物が狙えそうな範囲でうろちょろしていて、深そうな雰囲気の友人キャラや複雑な設定のありそうな両親、連想ゲームで学園生活から連想される一通りをこなしたかと思えば、一回くっついたヒロインを保留しての妹離れ失敗宣言と来る。
以上の展開に全体的に作画が好調とは呼べないことが加わって、安っぽい雰囲気がするものの、愛すべき駄目さとでもいうべきか、毎回なあなあの内に見続けてこれたし、最後に怒涛の展開もあって良かった。決して後世に残るようなものではないけど、ふとした表紙に思い出して仲間内で話のネタにする位には良い作品でした。
エロは死なず
2008年12月19日 放送中のアニメの感想とか『伯爵と妖精』第11話
甘ったるくて胡散臭く感じるほどの口説き文句を毎回空きもせずに一人に向けて語り続けてきたわけだが、それは死を前にした状況であっても変わらない。どこか、絵空事のように思えていた口説き文句も今回ばかりはが込められている魂を感じた。同姓ながらも、このように物語を成立させてしまう演者の力量には毎回聴き惚れてしまう。
甘ったるくて胡散臭く感じるほどの口説き文句を毎回空きもせずに一人に向けて語り続けてきたわけだが、それは死を前にした状況であっても変わらない。どこか、絵空事のように思えていた口説き文句も今回ばかりはが込められている魂を感じた。同姓ながらも、このように物語を成立させてしまう演者の力量には毎回聴き惚れてしまう。
これにて一件落着
2008年12月18日 放送中のアニメの感想とか『まかでみ・WAっしょい!』第11話
ドタバタの裏家業ともいえる物語上の形式的な最終回。確率を調整された閉じた世界に魂を封印された主人公は。といった感じで、ドラえもんを作るのび太落ちの予定調和で、物語もひとます落着。次回は、モラトリアムの定番、俺達の闘いはこれからだが待っているようで、ベタで実によろしい。ここまで、快感原則に忠実でかつ、それを補強するための骨組みがベタだと嬉しくなってくる。
ドタバタの裏家業ともいえる物語上の形式的な最終回。確率を調整された閉じた世界に魂を封印された主人公は。といった感じで、ドラえもんを作るのび太落ちの予定調和で、物語もひとます落着。次回は、モラトリアムの定番、俺達の闘いはこれからだが待っているようで、ベタで実によろしい。ここまで、快感原則に忠実でかつ、それを補強するための骨組みがベタだと嬉しくなってくる。
甘納豆
2008年12月17日 放送中のアニメの感想とか『ef-a tale of melodies.』第11話
当然ながら、俺は死に至る病の絶望を感じる身でない者であり、久瀬の苦悩や絶望は演出されている以上のものを感じはしない。それを差し引いて考えても、今回の決断は「何や、出来たんかい」という気持ち以上のものしか感じない。確かに、物語に対して俺自身も要請している結果を弾き出しているのだけど、どうにも温く感じる。俺には幸せを掴んだことのある人間が幸せから逃げ出す苦悩など理解できないし、したくもない。人はいつか死ぬ。それが苦悩なのか。今、死に直面していない俺には分かりかねるが、俺にその時が来てもきっと何も思わないのだろうという漠然とした確信はある。少なくとも、その筈だと思い込もうとしている。要するにそれがこの作品に対する違和感だ。
当然ながら、俺は死に至る病の絶望を感じる身でない者であり、久瀬の苦悩や絶望は演出されている以上のものを感じはしない。それを差し引いて考えても、今回の決断は「何や、出来たんかい」という気持ち以上のものしか感じない。確かに、物語に対して俺自身も要請している結果を弾き出しているのだけど、どうにも温く感じる。俺には幸せを掴んだことのある人間が幸せから逃げ出す苦悩など理解できないし、したくもない。人はいつか死ぬ。それが苦悩なのか。今、死に直面していない俺には分かりかねるが、俺にその時が来てもきっと何も思わないのだろうという漠然とした確信はある。少なくとも、その筈だと思い込もうとしている。要するにそれがこの作品に対する違和感だ。
ざわってきた
2008年12月16日 放送中のアニメの感想とか『ONE OUTS~ワンナウツ~』第3話
どんな気持ちだろうと条件が揃えば、それに対する適切な結果が待っていることを痛烈に見せ付けた前回までの話を受けて、甘く見ていたオーナーの心と懐をざわつかせる甘美なる駆け引きと結果が気持ち良い。今度の話で目指しているものが気になるところだ。
どんな気持ちだろうと条件が揃えば、それに対する適切な結果が待っていることを痛烈に見せ付けた前回までの話を受けて、甘く見ていたオーナーの心と懐をざわつかせる甘美なる駆け引きと結果が気持ち良い。今度の話で目指しているものが気になるところだ。
サクサクとした歯応え
2008年12月15日 放送中のアニメの感想とか『機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン』第11話
ファーストシーズンと比べて、話の展開が圧倒的に速くなったことが活きてきた。新しい武装の試験と新しい戦略兵器と新しい情勢に加え、新しい武装の特殊能力を垣間見させての引きと、マリナ=話進まないーるが絡んでこないと、サクサク進んで気分が良い。引きの部分の話の重さを考えると、サクサクと進みつつ少し踏みしめる位に期待したい。
ファーストシーズンと比べて、話の展開が圧倒的に速くなったことが活きてきた。新しい武装の試験と新しい戦略兵器と新しい情勢に加え、新しい武装の特殊能力を垣間見させての引きと、マリナ=話進まないーるが絡んでこないと、サクサク進んで気分が良い。引きの部分の話の重さを考えると、サクサクと進みつつ少し踏みしめる位に期待したい。
やっちゃった
2008年12月14日 放送中のアニメの感想とか『テレパシー少女蘭』第25話
説教臭くて偽善的でも等身大の向き合い方がこの作品の良さだと思っていたのだけど、いつのまにやら人間の代表として異形のものと向き合って世界をな展開と繋がってしまった。どう落ちを付けるにしても、現時点の残念さに変わりはない。
説教臭くて偽善的でも等身大の向き合い方がこの作品の良さだと思っていたのだけど、いつのまにやら人間の代表として異形のものと向き合って世界をな展開と繋がってしまった。どう落ちを付けるにしても、現時点の残念さに変わりはない。
どこからでもかかってこい
2008年12月13日 シリーズ全体の感想『フルメタル・パニック? ふもっふ』
基本的に一話完結の完全な番外編だったのだけど、学園編らしい実に色々な種類の話があった。一般ずれした宗介の設定を十二分に活かし、ずれまくったやり取りの数々と見せ場のあるアクションの数々やパロディーや細かな日常動作の数々が相乗効果となって楽しい話が沢山見られた。何より、ちょっと見れば直に分かる宗介の一般ずれ具合のパターンがそこかしこにあったことが気軽で良かったと思う。
基本的に一話完結の完全な番外編だったのだけど、学園編らしい実に色々な種類の話があった。一般ずれした宗介の設定を十二分に活かし、ずれまくったやり取りの数々と見せ場のあるアクションの数々やパロディーや細かな日常動作の数々が相乗効果となって楽しい話が沢山見られた。何より、ちょっと見れば直に分かる宗介の一般ずれ具合のパターンがそこかしこにあったことが気軽で良かったと思う。
会話するための決闘
2008年12月12日 放送中のアニメの感想とか『遊戯王5D’s』第37話
夢見がちな眼鏡記者の夫婦デュエリストの想像図が笑えた。かと思えば、特殊な力を持った人々や世界の謎に迫る真面目な話があって、硬軟織り交ぜつつ話を論理的な接点で繋ぐ真面目な作りだった。眼鏡のままで可愛いのが好きな俺にとって、眼鏡が割れたらやっぱり可愛い系だったのにはがっかりした。
冗談はさておき、その原因となったビルの窓からの落下の結末が気になる。次回予告を見れば、どうなったのか分かるわけで。それにしても、えらいことになったものだ。
夢見がちな眼鏡記者の夫婦デュエリストの想像図が笑えた。かと思えば、特殊な力を持った人々や世界の謎に迫る真面目な話があって、硬軟織り交ぜつつ話を論理的な接点で繋ぐ真面目な作りだった。眼鏡のままで可愛いのが好きな俺にとって、眼鏡が割れたらやっぱり可愛い系だったのにはがっかりした。
冗談はさておき、その原因となったビルの窓からの落下の結末が気になる。次回予告を見れば、どうなったのか分かるわけで。それにしても、えらいことになったものだ。
真面目
2008年12月11日 放送中のアニメの感想とか『イナズマイレブン』第10話
偽善的とも思える程に真っ直ぐ仲間を信じる様と、スパイとしての立場との葛藤が映える。過去の話も重い話なのだけど、そこそこに流していかにも設定臭い気はするが、物語の手続きを段階的に踏む生真面目さが一層厚みを与えている。
子供の頃の作品が持っていた傾向がそこにはあって、斜に構えるやり方が発掘され浸透した中で懐古の念に訴える部分が俺を惹き付けるのだろうかとも思ったが、それ以上にベタでも論理の持つ力が偉大だと思った。だから、安っぽかろうと俺はこの作品が好きなのだ。
偽善的とも思える程に真っ直ぐ仲間を信じる様と、スパイとしての立場との葛藤が映える。過去の話も重い話なのだけど、そこそこに流していかにも設定臭い気はするが、物語の手続きを段階的に踏む生真面目さが一層厚みを与えている。
子供の頃の作品が持っていた傾向がそこにはあって、斜に構えるやり方が発掘され浸透した中で懐古の念に訴える部分が俺を惹き付けるのだろうかとも思ったが、それ以上にベタでも論理の持つ力が偉大だと思った。だから、安っぽかろうと俺はこの作品が好きなのだ。
あるある
2008年12月10日 放送中のアニメの感想とか『かんなぎ』第10話
カラオケで繰り広げられるあんなことやこんなことに参加者それぞれの色々な感情。そういう細かいところの凝った内容で、小ネタ集のような独特の味があって面白かった。そっちを追いながらも、今後の物語に必要と思われるものも見せてあって抜け目ない。見るとカラオケに行きたくなる、そんな話でした。
カラオケで繰り広げられるあんなことやこんなことに参加者それぞれの色々な感情。そういう細かいところの凝った内容で、小ネタ集のような独特の味があって面白かった。そっちを追いながらも、今後の物語に必要と思われるものも見せてあって抜け目ない。見るとカラオケに行きたくなる、そんな話でした。
お上手
2008年12月9日 放送中のアニメの感想とか『ヒャッコ』第9話
ふとした親切から天然娘の過剰なお返しに振り回され、いかにしてそこから逃れるかを段階的な作戦風にして見せていく流れが馬鹿馬鹿しいけど、上手いなと思った。
4人組の中ではマスコット的存在で天然娘の雀が出てくる後半の話も前半の話と同様に天然に焦点を当てる内容で面白おかしかった。虎子の兄に偶然貰った飴玉がきっかけで始まる怒涛の餌付け。歩いていく雀の目線のカメラが、状況を勝手に察して与えていく他の生徒達と貰ったもののイメージを背景に浮かべる雀とを交互に写すやり取りを何回か繰り返し、やがて教室に大量のお菓子を抱えて戻ってくる。といった具合で文字にすれば薄い内容だけど、演出が間を持たせる役割以上に面白いものだったので楽しめた。
ふとした親切から天然娘の過剰なお返しに振り回され、いかにしてそこから逃れるかを段階的な作戦風にして見せていく流れが馬鹿馬鹿しいけど、上手いなと思った。
4人組の中ではマスコット的存在で天然娘の雀が出てくる後半の話も前半の話と同様に天然に焦点を当てる内容で面白おかしかった。虎子の兄に偶然貰った飴玉がきっかけで始まる怒涛の餌付け。歩いていく雀の目線のカメラが、状況を勝手に察して与えていく他の生徒達と貰ったもののイメージを背景に浮かべる雀とを交互に写すやり取りを何回か繰り返し、やがて教室に大量のお菓子を抱えて戻ってくる。といった具合で文字にすれば薄い内容だけど、演出が間を持たせる役割以上に面白いものだったので楽しめた。
実りの季節
2008年12月8日 放送中のアニメの感想とか『NARUTO 疾風伝』第86-87話SP
シカマルが活躍する時の展開は数々の読み合いと嵌め手の応酬でそれは将棋のような戦略的な勝負事に近いものだ。それは、実際に将棋そのものが作中に登場していることからも分かりやすい暗喩だろう。速いテンポで見せながらも厚みを持たせるために回想が挟まれている。それは過去の積み重ねを受けての回想であり、強い意味付けを持った明確な演出だ。特に、死者の魂が語りかけてくる場面は、出来の良さを感じ始めたアニメオリジナルからの一連の話の集大成だ。
長期作品のアニメオリジナルで、ここまで本編と絡めて上手く見せられたことは本当に凄い。
シカマルが活躍する時の展開は数々の読み合いと嵌め手の応酬でそれは将棋のような戦略的な勝負事に近いものだ。それは、実際に将棋そのものが作中に登場していることからも分かりやすい暗喩だろう。速いテンポで見せながらも厚みを持たせるために回想が挟まれている。それは過去の積み重ねを受けての回想であり、強い意味付けを持った明確な演出だ。特に、死者の魂が語りかけてくる場面は、出来の良さを感じ始めたアニメオリジナルからの一連の話の集大成だ。
長期作品のアニメオリジナルで、ここまで本編と絡めて上手く見せられたことは本当に凄い。