気楽なんだか深刻なんだか
2009年7月17日 1話雑感『かなめも』第1話
未成年で一人になった主人公の置かれている状況と、新聞屋で住み込みが成立することにかなり違和感がある。気軽に働くというか、集まって~荘のノリでワイワイしている状況を見せることを目的としている感に醒めてしまった。
未成年で一人になった主人公の置かれている状況と、新聞屋で住み込みが成立することにかなり違和感がある。気軽に働くというか、集まって~荘のノリでワイワイしている状況を見せることを目的としている感に醒めてしまった。
『うみものがたり~あなたがいてくれたコト~』第1話
時々、折込で見たサムの変貌が著しいが、それは物語というか作品にとっては微々たるものだ。むしろ、地方を舞台としていて出てくる方言が耳障りな感がある。方言と発声の呼吸にどうも違和感がある。まあ、亀の爺さんが気に入ったので見続けると思う。
時々、折込で見たサムの変貌が著しいが、それは物語というか作品にとっては微々たるものだ。むしろ、地方を舞台としていて出てくる方言が耳障りな感がある。方言と発声の呼吸にどうも違和感がある。まあ、亀の爺さんが気に入ったので見続けると思う。
『GA 芸術家アートデザインクラス』第1話
芸術家アートデザインクラスの日常のあれこれを描いた短編系。劇的なことはないが、一定水準の作画が必要で省エネともいえない。そんなゆっくりした作品なので、好みと合うかどうかによる。僕は好きです。
芸術家アートデザインクラスの日常のあれこれを描いた短編系。劇的なことはないが、一定水準の作画が必要で省エネともいえない。そんなゆっくりした作品なので、好みと合うかどうかによる。僕は好きです。
心とはキャラクターの心。つまり、感情や価値観とそれに基づいた行動を意味する。
技とは映像の技術。つまり、アニメーティングや止め絵の完成度、音響、演技、設定、物語の運び等の技術面を意味する。
体とは心と技の体裁。つまり、バランスやまとまりの良さを意味する。
心が整っていれば、技が少々見劣りしても出来上がりは悪くない。心の出来によらず、技が突出している作品は浮いた印象を受ける。そこから考えると、技が心を活かすための範囲で収まっていることが重要であり、それが体の意味する所だと考える。
技とは映像の技術。つまり、アニメーティングや止め絵の完成度、音響、演技、設定、物語の運び等の技術面を意味する。
体とは心と技の体裁。つまり、バランスやまとまりの良さを意味する。
心が整っていれば、技が少々見劣りしても出来上がりは悪くない。心の出来によらず、技が突出している作品は浮いた印象を受ける。そこから考えると、技が心を活かすための範囲で収まっていることが重要であり、それが体の意味する所だと考える。
『うみねこのなく頃に』第1話
キャラが登場するたびに無理矢理当て字で作った西洋風の名前がふりがな付きで出てくる馬鹿馬鹿しさに目を引いた。明らかに事件が起りそうな臭いしかしない面々に不吉を予兆する出来事で次回への引きになっていて、不安感で満ち溢れている中、事件に対し推理ものになるのかならないのか。まあ、どっちでも楽しめそうなので良いけど。
キャラが登場するたびに無理矢理当て字で作った西洋風の名前がふりがな付きで出てくる馬鹿馬鹿しさに目を引いた。明らかに事件が起りそうな臭いしかしない面々に不吉を予兆する出来事で次回への引きになっていて、不安感で満ち溢れている中、事件に対し推理ものになるのかならないのか。まあ、どっちでも楽しめそうなので良いけど。
『懺・さよなら絶望先生』第1話
内輪受け臭のするネタとそれを彩る演出が生み出す間が相変わらず。というよりは、OVAを挟んでTV用に作りを丸くしたにしても前よりも尖っている。
凄く面白い訳でもないが、そこそこには面白い。そんな種火で長く燃えるのがこの作品らしいといえるかもしれない。
内輪受け臭のするネタとそれを彩る演出が生み出す間が相変わらず。というよりは、OVAを挟んでTV用に作りを丸くしたにしても前よりも尖っている。
凄く面白い訳でもないが、そこそこには面白い。そんな種火で長く燃えるのがこの作品らしいといえるかもしれない。
『NEEDLESS』第1話
意図的なのかどうかは分からないが、ギャグが滑る滑る。変に熱の入った演技が益々それを加速する。要はギャグの滑る『簿ー簿簿』。逆にいうと、滑り芸を楽しむノリで見る分には気楽でOK。
意図的なのかどうかは分からないが、ギャグが滑る滑る。変に熱の入った演技が益々それを加速する。要はギャグの滑る『簿ー簿簿』。逆にいうと、滑り芸を楽しむノリで見る分には気楽でOK。
『化物語』第1話
自意識過剰で台詞過剰なやり取りは挑戦的演出との高い親和性を発揮している。まあ、今の所はそれ以上でも以下でもない。次々現れる演出を楽しめないのなら微妙な気もする。
自意識過剰で台詞過剰なやり取りは挑戦的演出との高い親和性を発揮している。まあ、今の所はそれ以上でも以下でもない。次々現れる演出を楽しめないのなら微妙な気もする。
『エレメントハンター』第1話
並行宇宙らしき所へ元素の消失した世界を舞台に毎回出てくる敵キャラから元素を回収するパターンもの。
SF設定とか凝っていそうには思えるのだけど、兎に角主役だけ声が浮いているのが気になる。何というか、お前対世界みたいな構図で気の毒に思えてきた。
並行宇宙らしき所へ元素の消失した世界を舞台に毎回出てくる敵キャラから元素を回収するパターンもの。
SF設定とか凝っていそうには思えるのだけど、兎に角主役だけ声が浮いているのが気になる。何というか、お前対世界みたいな構図で気の毒に思えてきた。
『宇宙をかける少女』
設定やそのメタ的な部分に伏線といった真面目な部分と、ブレインコロニーの感情豊かな馬鹿馬鹿しさの融合が面白かったのだが、どこで掛け違えたのか馬鹿馬鹿しさも真面目さもなくなってしまって、伏線の消化も出来ない結果で良かったといえず残念だ。
野球の回での嫌な予感が当たってしまったが、ちっとも嬉しくない。
設定やそのメタ的な部分に伏線といった真面目な部分と、ブレインコロニーの感情豊かな馬鹿馬鹿しさの融合が面白かったのだが、どこで掛け違えたのか馬鹿馬鹿しさも真面目さもなくなってしまって、伏線の消化も出来ない結果で良かったといえず残念だ。
野球の回での嫌な予感が当たってしまったが、ちっとも嬉しくない。
『けいおん!』
本格的な部活の雰囲気をまといながら、放課後のティータイムを覗き見しているような感覚が全てで、それが良かった。そういう日常の間と京アニの日常芝居の上手さが見事に噛み合った幸せな作品だったと思います。
本格的な部活の雰囲気をまといながら、放課後のティータイムを覗き見しているような感覚が全てで、それが良かった。そういう日常の間と京アニの日常芝居の上手さが見事に噛み合った幸せな作品だったと思います。
『夏のあらし!』
物語の本編はシリアスなのだけど、1話や最終話のような日常のギャグを扱った自由な回でも、設定を活かして見せる。それに変り種演出が見事噛み合っていた。特に、1話と同じ流れやカットを使っていながら、それまでの間の話を挟んだ変化を取り込んで別の話に見せた最終話は流石。
物語の本編はシリアスなのだけど、1話や最終話のような日常のギャグを扱った自由な回でも、設定を活かして見せる。それに変り種演出が見事噛み合っていた。特に、1話と同じ流れやカットを使っていながら、それまでの間の話を挟んだ変化を取り込んで別の話に見せた最終話は流石。
『黒神 The Animation』
闘いの連続で、事件は起こるけど場当たり的で、キャラクターの感情と同じように溜まっていったこちらの感情は上手く抜けないままに話は大きくなる。そして、当初の目的がずれて最後の闘いに挑むにあたっては、キャラクターの感情に対してこちらの感情は高まらなかった。落ちは悪くないのだけど、バトルものでそうない位スッキリしない。パターン破りも一周して予定調和になると、満を持して見せられても想定の範囲内という気がしてしまうことがよく分かった。
闘いの連続で、事件は起こるけど場当たり的で、キャラクターの感情と同じように溜まっていったこちらの感情は上手く抜けないままに話は大きくなる。そして、当初の目的がずれて最後の闘いに挑むにあたっては、キャラクターの感情に対してこちらの感情は高まらなかった。落ちは悪くないのだけど、バトルものでそうない位スッキリしない。パターン破りも一周して予定調和になると、満を持して見せられても想定の範囲内という気がしてしまうことがよく分かった。
予定調和という名の伝統
2009年7月4日 シリーズ全体の感想『初恋限定。』
作画水準が総じて高く、狭い範囲での鞘当ばかりの恋模様。キャストのあざとさがむしろギャグになっていた。そして、一番お高いキャラが陥落するまでをニヤニヤするのが楽しかった。打ちひしがれての自転車旅行がよく出来ていた。驚くようなことはなく、予定調和を予想して予定調和にホッとする作品でした。
作画水準が総じて高く、狭い範囲での鞘当ばかりの恋模様。キャストのあざとさがむしろギャグになっていた。そして、一番お高いキャラが陥落するまでをニヤニヤするのが楽しかった。打ちひしがれての自転車旅行がよく出来ていた。驚くようなことはなく、予定調和を予想して予定調和にホッとする作品でした。
溜めと極め
2009年7月3日 放送中のアニメの感想とか『けいおん!』第12話
事実上の最終話であり、それに相応しい溜めと極めで、ライブそのものや曲というよりは、それを取り込んだ映像としての演出に仕上げてあった。今回のライブを見れば、前回の演出が意味のあるものだったと思える。要は、フルに演奏シーンを見せるということが今回の演出の肝であり、前回それを見せてしまってはここまでの流れにはならなかったと思えた。
事実上の最終話であり、それに相応しい溜めと極めで、ライブそのものや曲というよりは、それを取り込んだ映像としての演出に仕上げてあった。今回のライブを見れば、前回の演出が意味のあるものだったと思える。要は、フルに演奏シーンを見せるということが今回の演出の肝であり、前回それを見せてしまってはここまでの流れにはならなかったと思えた。
物語の放棄あるいは御大による物語
2009年7月2日 シリーズ全体の感想『タユタマ-Kiss on my Deity-』
脳が膿んでいるのかと思うくらいに自分の置かれている状況認識をしない主人公が、何やかやでバトルして、最後は若本御大が出てきて、水臭いぞ息子よ、神前結婚式で一応ハッピーエンド。物語に意味がないというか、あえて可愛いキャラクターで体裁上は物語をするけど、その実は物語を放棄しているという荒業。まあ、僕はガイルのように御大を待っていただけなので満足です。
脳が膿んでいるのかと思うくらいに自分の置かれている状況認識をしない主人公が、何やかやでバトルして、最後は若本御大が出てきて、水臭いぞ息子よ、神前結婚式で一応ハッピーエンド。物語に意味がないというか、あえて可愛いキャラクターで体裁上は物語をするけど、その実は物語を放棄しているという荒業。まあ、僕はガイルのように御大を待っていただけなので満足です。
まるで街並みのような雑多感
2009年7月1日 シリーズ全体の感想『東のエデン』
最大の事件が解決され、謎の多くも解明されたが、物語の始まりであるセレソンに関しては多くの謎を残したままで、それは劇場版で語られるようだ。形を見れば、長い予告編だが、まとまりがよく、作中のキャラクターとこちらとの情報差も上手く操作されていて、構造を見ても2万人のニート、ミサイル攻撃、ノブレスオブリージュ、どれも身近にありそうなものやあって欲しいもので、オシャレなノイタミナに似つかわしくない本気度合いのものがオシャレにまとめてある。久しぶりに週間で楽しみを感じた。劇場版で是非完結が見たい。
最大の事件が解決され、謎の多くも解明されたが、物語の始まりであるセレソンに関しては多くの謎を残したままで、それは劇場版で語られるようだ。形を見れば、長い予告編だが、まとまりがよく、作中のキャラクターとこちらとの情報差も上手く操作されていて、構造を見ても2万人のニート、ミサイル攻撃、ノブレスオブリージュ、どれも身近にありそうなものやあって欲しいもので、オシャレなノイタミナに似つかわしくない本気度合いのものがオシャレにまとめてある。久しぶりに週間で楽しみを感じた。劇場版で是非完結が見たい。
一段落
2009年6月30日 放送中のアニメの感想とか『遊戯王5D’s』第64話
いやー。良い最終回だった。って、感じ。選ばれしものだけが闘う力を持つという設定や安っぽいトラウマ話がイライラしたけど、実際のTCGで強いカードを使うキャラが勝つ場面とか、想いを託すといった良い回もあって、ダークシグナー編もおしまい。話を消化するためだけの変則デュエルとか、蘇った奴とか、シグナーになった奴とか、都合の良い展開もあるけど、ドラマチックデュエル番組ということで良し。
いやー。良い最終回だった。って、感じ。選ばれしものだけが闘う力を持つという設定や安っぽいトラウマ話がイライラしたけど、実際のTCGで強いカードを使うキャラが勝つ場面とか、想いを託すといった良い回もあって、ダークシグナー編もおしまい。話を消化するためだけの変則デュエルとか、蘇った奴とか、シグナーになった奴とか、都合の良い展開もあるけど、ドラマチックデュエル番組ということで良し。
話は続くよ
2009年6月29日 放送中のアニメの感想とか『涼宮ハルヒの憂鬱』第12話
サブタイトル通りエンドレスに続いてきた状況を何回かに渡って見せるという構成か。冒頭の名調子がその状況に絶妙な噛み合いで上手い。まあ、話自体には意味があるわけでなく、その構造に意味がある話に思えるので、落し方が一番の見せ所になるだろう。それまでエンドレスに待とう。
サブタイトル通りエンドレスに続いてきた状況を何回かに渡って見せるという構成か。冒頭の名調子がその状況に絶妙な噛み合いで上手い。まあ、話自体には意味があるわけでなく、その構造に意味がある話に思えるので、落し方が一番の見せ所になるだろう。それまでエンドレスに待とう。
『蒼天航路』第1話
漫画原作で人物中心とくれば、大ゴマや見開きに該当する場面を時間やテンポの違う映像で極めるかが重要で、その点に関しては画面の構成にナレーションの調子が加わって十分な出来だと思う。特に物語の完結まで見て何ぼの作品なのでゆっくり見てゆくことになるだろう。
漫画原作で人物中心とくれば、大ゴマや見開きに該当する場面を時間やテンポの違う映像で極めるかが重要で、その点に関しては画面の構成にナレーションの調子が加わって十分な出来だと思う。特に物語の完結まで見て何ぼの作品なのでゆっくり見てゆくことになるだろう。