はじまったな

2009年10月25日 1話雑感
『夢色パティシエール』第1話
料理を題材にした作品は過去にもあったが、この作品もお菓子という料理を扱うだけあって、リアクションが凝っている。少女漫画だけあってメルヘンチックな妄想というリアクションの新境地を開拓した。それだけでなく、イケメンのいるパティシエ養成学校に通うという少女漫画らしい展開とそこで繰り広げられるであろうリアクションと恋模様を考えるだけでクラクラくる。本職の監修もあって、これが来たかという感じだ。
『とある科学の超電磁砲』第1話
上条さん側から視点が変わってサービス満点の女子高が描かれる。一方で、それぞれの超能力を改めて掘り下げつつ、上条さんのポジションであるレベル0のキャラも出すあたりが上手い。ヒーローの役回りになりながらもヒロイン的な可愛らしい趣味の一面も見せることを忘れずで流石。まあ、アクションに期待する作品ではなさそうなので、変わりに湯煙殺人事件とかのサービスを楽しむということにしておこう。
『アラド戦記 スラップアップパーティー』
忌み嫌われる鬼手が世界を救うパーティーを組む。『ないたあかおに』的なベタ中のベタだけど最初から最後まで一貫して描くことはやはり良い。パーティーというものはホーム足り得るだけにしっかり固めると後で効いてくる。同時に、RPGというジャンルの根の深さがあらためて窺い知れた。
『DARKER THAN BLACK-黒の契約者-』特別編という名の第26話
時系列としては最終回よりも前の話で全員揃い踏みの特典映像の番外編で2期への緩衝材としての投入なのだろう。しかし、この手の作品で一通りのメインキャラクターの設定を踏まえた番外編は大体が面白い。やおい同人作家兼公安のお姉さんから面白探偵の助手でマニアの少女、銀へと広がるネットワークを巻き込んでの新薬奪還で繰り広げられる馬鹿馬鹿しい繋がりと落ち。いやはや本当に面白かった。

早めの確認

2009年10月21日 1話雑感
『戦う司書 The Book of Bantorra』第1話
なぜ戦うのか、なぜ司書なのか、それは良く分かった。主人公はまともだけど、なぜ司書になったのか。それが描かれないことには始まった気がしない。どういう人物がどういう意志で司書になるのかは重要な手続きだけに早急に行われると願いたい。

思いの外

2009年10月20日 1話雑感
『テガミバチ』第1話
豪華なOPに始まり本編が少々不安になるも、手紙の配達人であるテガミバチの主人公の儚げな雰囲気と心を消費して撃つ銃の設定、人間であり手紙として預けられた少年の運命。それらがOP同様に凝った質感で描かれており独特の世界観に仕上がっている。この出来と人の心が物語の主軸にあるならば今後も安心して見られそうだ。
『咲-Saki-』
本格的という意味での麻雀アニメとは違うが、麻雀に青春を賭ける少女達の熱い季節を追った内容に仕上がっていて、それぞれの学校でそれぞれがイチャイチャしていて何だかほんわかした。まあ、そのほんわかを背景にした特殊能力戦が全てですな。嶺上開花は派手で文字通り花があって良かった。

ホッと一息

2009年10月18日 1話雑感
『WHITE ALBUM2』第14話
形式上は新番組だが、一切の回想を挟まずに14話の通し番号通りに始めたことは英断だ。PV的な仕上がりでOP全編に渡っての吉成絵は思わず息を呑む。本編も印象的な場面での吉成絵の浮きが効果的な演出となっているのも相変わらずで一安心。後は、絡まった人間関係を見守るのだがこれ如何に。
『大正野球娘。』
0から集まってまともな試合をするまでのあれこれの話はベタだが、描かれた内容それぞれが結びついて段々と勝利が見えてくるまで見ているとベタの良さが見えてくる。主人公の声質が魅力的で元気少女の方程式とでも呼ぶべきものがある。
『CANAAN』
上海でのテロ撲滅会議の裏側で蠢く陰謀を軸に二人のカナンが激突するという引っ張った割には規模の大きい私闘という傍迷惑極まりない内容で、中盤がグダグダに感じてしまう続編を伺わせる構成がなければとは思う。しかしながら、マリアにとっての希望であるカナンとの関係、二人のカナンの関係、アクションの三面作戦で押し切る力技に加えて、サブタイトルがとても印象的で上手くそれぞれの話をまとめ上げていた。美少女アクションものとでも呼ぶべきジャンルで物語がアクションの繋ぎ以上に働いた貴重な作品。
『東京マグニチュード8.0』
大地震を詳細に検証して作った画面は確かにそれらしく仕上がってはいたし、そこでの模様もそれらしかった。だが、今一つ腑に落ちない。悠貴の死を認識した後に落ち着いてからあらためて始まる悲しみもあって、それを見せないで死者からの声が届くような現実離れした内容で絆って深いよねが死を描いてまで見せるリアリティーだというなら見当違いだろう。設定に拘るあまり、人の心がそこにはない。それでは折角の大地震を詳細に検証して作った数々が埋もれてしまう。
『うみものがたり~あなたがいてくれたコト~』
島でのおっかなびっくりの異文化交流が描かれると思っていたら、ほとんどそんなこともなく島という小規模な場所で世界という大規模の危機が描かれるセカイ系の内容は、方言の耳障りを吹き飛ばす程には置いてけ堀にされた。セドナ的にこの作品が期待感に対する落胆という悲しみで出来ていた。サム?誰それ。
『懺・さよなら絶望先生』
3本立てと絵描き歌のおまけで盛り沢山になったけど新シリーズが始まった気がしないのも相変わらずで、常識や暗黙の了解の隅を突付きつつ随所に散りばめた伏字も混じる小ネタと落ちを落ちにしたメタが定番となっており、そこからいかに崩しつつもベタに落とすかということも含めて楽しめた。
『しゅごキャラ!!どきっ』
子供の持つ可能性を体現した心の卵とそれを強く信じる内容が一貫しており、そこに愉快な仲間と愛らしいしゅごキャラの面々と大人の思惑が彩を添える。暗めの話も明るさと純粋さで切り抜けて、関わった子供達だけでなく大人達も失った夢の隙間を埋めていく内容が小さい子供だけでなく大きい子供にとっても実に良い。
『戦場のヴァルキュリア』
第7小隊とアリシア、ウェルキンとファルディオとアリシア、マクシミリアンとセルベリアとイェーガー、死んでいった者達。それぞれが腑に落ちない。イェーガーがマクシミリアンを撃つように思えた割にはな内容も含め、魅力的な悪役が不在のままで死んでいった者達への思いも描かない決戦と後日談が加わって、最後の方が駆け足というか王道のための手続きを欠いたまま王道という手続きを行っているだけの失速感が残念だった。一応、アクション単体では見応えのある部分も多かったが、あらためて演出に絡まないアクションは浮いて見えることを考えさせられた。
『化物語』
見所があるようなバトルでないというかアクションで見せるものでないのが、個別の絵で攻める制作会社の作風と上手く嵌っていたと思う。そこに毎回のサブタイトルにもなっているように次々と現れるヒロインに力を注いだ内容で、自己言及に顕著な過剰に他者を意識しているところが受け手の読み筋を全部見切って掌で踊らせようというか、受け手にとっての他者意識を代弁しており、それによる安心感の元に願望を充足させる内容は、メタ願望充足ともいえるものだった。そういう内容も嵌っていた。結局のところヒロインが幸せならそれで良い。
『狼と香辛料II』
会話と見せ方が楽しいのは相変わらずで、旅先での小さい事件が大きくなってくることが今回のシリーズの特徴だった。物語の速度が遅いのも相変わらずなので、その点を期待するべきではない。そういう意味でも安定に潜む不安を上手く操っていた。あらためて、止めと喋りというリミテッドで培った技に個別の絵の完成度と会話の面白さが運命の出会いを果たした作品だったなと。こういう作品を定期的に映像化してくれると嬉しい。
『NARUTO 疾風伝』第127話128話
外伝でありながら、本編で重要な設定がいくつも盛り込まれており、特に火の意志として受け継がれるものを強く感じさせる内容とそれが本編にとっても多分に重ね合わせになっていた。火の意志に関する話は違和感もなく一貫していて好きだ。
『チーズスイートホーム あたらしいおうち』
チーの可愛らしさと、それを見守る色々な人間や動物の仲間の模様が微笑ましく、5分枠という短さに噛み合っていた。追い出される心配のないホームがあるという安心感とそれに関わる落とし方で区切りを付けるあたりが実に上手い。またチーに会いたいな。
『プリンセスラバー!』
選択的にヒロインを選んだ気はしないが、物語の流れのままに選んだような雰囲気で設定の枠に収めつつ原作への牽引とする姿勢に一貫していた。それはOPの映像にもあったが、最終回でより洗練された1カットのダンスに集約されているといってもいい。選択性のある媒体の内容をほとんどそのまま選択性のない媒体に移し変えて、それに対して自己言及的なギャグ回を用意したり、そこでの使い捨てキャラを再利用するところが良心ともいえる。

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okm

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