『怪物王女』第15話
主人公の生活環境が羨ましいのは明白で、それに突っ込みを入れるだけでなく、そこでの生活に妄想を膨らませるやつらが出てくれば面白くなるわけで。予定調和の落ちだったことも含めてギャグ回として申し分ない。むしろ、全体的に低調な中でのシリアス回よりも、こういうギャグ回の方がベタでも面白い。
『CODE-E』第4話
科学は万能で人を幸せにすると信じて突き進む。と今更言われれば馬鹿馬鹿しいが、ことあるごとに真っ直ぐな台詞を見せられると、好感が持ててくる。
そういう本編に対し、見るからにスパイの二人組みの役所でのボケ加減が、ズレの基本に忠実で面白い。
『さよなら絶望先生』第4話
完成版のOPだけでなく、本編もエロく混沌としてきた。さらに、全体的に暗い色使いなことが怪しさを加えていて変な気分。絶望のズレ加減も上手く、そういう作風が挑戦的な演出を許容するので、この先も期待できそうだ。ただ、OPが完成していなかったのかあえて引っ張ったのかによって、スケジュールの破綻が不安ではある。
『ルパン三世 霧のエリューシヴ』
ここ最近のテレビスペシャルの中ではまだましな方ということにしておこう。主な要因としては、現代を舞台としていないこと、致命的な破綻がないこと、作画陣の充実が挙げられる。それでも、過去で巻き込まれて何となく義賊をやったり、悪役があまりにも小物過ぎる点は良くない。まあ、大塚さんのアイキャッチや友永さんの原画への参加が見られただけでも良しとしないことには、ラストのルパンの子孫のジャケットの色への落胆というか眩暈に耐えられそうにない。
『ゼロの使い魔・双月の騎士』第4話
ルイズと才人の照れ加減が合わさって、見ていて気恥ずかしく非常に萌えました。他のキャラクターも含めてこういった萌えのための言動や行動を破綻なく取るだけでなく、それなりに大筋の話にも破綻なく噛み合っている。その点で今回のシリーズはかなり良い。
『コードギアス 反逆のルルーシュSP』
充電期間があったからか、作画も上々で前回の続きが展開された。しかしながら、キャラクターの持つ心理というか思想について写実のものを持ってきた甲斐のない仕上がりに落としてしまった印象を受けた。特にEDのシーツーのモノローグがそれを強調していたと思う。
現実の世界のものを使えばある程度写実性があがるのは間違いないが、キャラクターの心理や思想のようにコアな部分では、現実の世界がどうであろうと、もっとこの作品に見合ったものがあると思うし、そこへ近づけていった方が写実へと近づけるのではないかなと思った。
『電脳コイル』第12話
サブタイトル通りに発毛するわけだが、なぜかシミュレーションゲームのような展開から人類の業を問うような哲学的な内容にも発展していった。こういう内容を許容できることがこの作品の魅力でもある。原画に監督の名前があったけど、爆発ってことでしょうかね。
『ながされて藍蘭島』第17話
魔法で動物と人が反転するというベタ過ぎる話。反転したキャラクター達が反転前の特徴そのままに可愛らしい姿になったり、格好良くなったりと。
反転の中間にいた主人公達は半端な獣耳になり、トンカツはリアル豚になっても可愛かったりと抑える所はキチンと抑えていて上手い。
『遊戯王デュエルモンスターズ GX』第146話
美形が病魔に蝕まれるのは、直球過ぎて笑ってしまった。デュエルとはいうものの、融合恐怖症の克服のための修行にしか見えなくて、そういった過去の作品の財産が上手くアレンジされている。
『Yes!プリキュア5』第24話
適度な時期の適度な新何とかは、言ってしまえばスポンサーの新商品でしかない。しかしながら、それ以上の意味を持たせることにアニメの魅力がある。
敵の心理攻撃に陥落した仲間を救い出すために乗り込んだものの自分も同じ攻撃にあうことになるも、跳ね除ける強さとそれを通して仲間を救い、その絆とそれを体現するかのような新必殺技。これで盛り上らなければ嘘というもの。
『電脳コイル』第11話
原画陣の豪華さだけでなく、デンパや見ているこちらの感じる不安通りに段々と取り返しが付かなくなっていく展開と、それだけで1話を引っ張るだけの構成の巧みさが素晴らしい。
細かな伏線もあって、それらが整合性を保ったままで高水準を保っていることも素晴らしい。
『おおきく振りかぶって』第15話
OPのバックホームのカットを見ていて気付いたが、モンタージュでも内容は伝わるが動き全部を見せた方が、実際に体を動かしているものを見る体感に近いものが得られるなと思った。心理戦のやり取りだけでなく、そういう細かな点にも力が入っているから面白いのだろう。
『CODE−E』第2話
意味ありげな言い回しや、取り違えると誤解するような言い回し。それによって進む話は結構好きで、科学万能でないことが分かってしまった今よりも近未来に、科学の万能性を問うというのも良い。加えて、科学が世界ではなく個人の意志レベルで話を展開していくだろうから、期待できそうだ。
『アイシールド21』第113話
カットの繋ぎで動いて見せるのは、アニメの持つ省略の美しさかつ省作画な方法ではある。しかし、OPはそうでもないが、本編のほとんどの部分で一定以上の省略により、躍動感を感じられないものになっていた。
それが、前回のドラゴンフライの辺りから、動作を連続して見せるようになってきたので、躍動感が増してきた。分かりやすい悪役が登場したこともあって、それが生きてきている。
作中では半年となっているが、視聴者にとっては1年以上待った雪光が逆境にあって登場する場面とその後の活躍は素晴らしく、見続けて良かった。おまけコーナー全体の雰囲気、特にアイシールドに映る蛭魔とそれを通して見える瀬那の顔も素晴らしかった。
後は、この調子が長く続けば言うことない。
『DARKER THAN BLACK・黒の契約者』第13話
以前、狂言回しの役割で登場した私立探偵が再登場。伊達だという思い込みや、勘による勝手な推理が的を射ていたりと、ずれまくっていた。そのずれと視聴者の俯瞰的視点とのシンクロが奇妙で面白かった。その彼が再登場した。今回は、組織の構成員に関る依頼であり、そこでの活躍に期待が高まる。
探偵助手のオタ仲間まで登場するなど、シリアス一辺倒の中でのずれたシリアスが、シリアスさを失うことなく重苦しさを緩和している。予定調和であっても、こういうキャラクター達の再登場は嬉しい。次回は、温泉でサービス。って、どこまで本気なのか。こういう話が、違和感なく収まれば言うこと無しです。
『遊戯王デュエルモンスターズ GX』第142回
ここ数回の展開は混沌としている。背負うものや気負いを持った相手とデュエルを楽しむだけに闘った十代。仲間の信頼を失い。仲間を失い。その果てに得た勝利の空しさは、心を蝕む。そして、悪の囁きに従い悪の覇王となる。残った仲間は、十代をもとに戻すために闘う。その過程での仲間視点で語られる十代という存在と彼や彼の周辺への信頼。
物語としては、主人公不在の中、覇王に挑む仲間それぞれが主人公として機能していて、散漫に見える。一方で、それぞれの仲間を通して、十代の存在や作品自体をメタ視点で問うような仕掛けになっていて上手い。
キャラクターとしてのアニキの解体と再構築が流行っているのだろうか。
『シャイニング・ティアーズ×ウィンド』第12話
パートナーから剣を取り出すという直球の設定があります。
色々あって、最強の敵を打ち倒す最強の武器が登場するわけだが、主人公だけそれを取り出せる存在である聖杯が見つからない。当然、焦る。次の台詞「俺の聖杯はどこなんだよ」女性キャラクター達、ドン引き。まさか、受け攻めの雰囲気がする相手からってことは、ないよな。と、二人の距離が縮まる中、ふと考えた。次の瞬間、剣を取り出す。「俺の聖杯はお前だったのか」流石に吹いた。
好感が持てない主人公の印象を更に悪くするような展開が続いていた中で、ここまで来れば、途中の物語とかどうでも良くて、結局根底にある直球を繕うための最低限のつもりだったのだろうなと。もっと早い段階で、こうやって笑える内容にしていてくれれば、イライラせずに見れたのに。次回も期待しています。
『らき☆すた』第12話
版権ものは本物をもじった名前に変える等して直接出すことを避けるイメージを持っていたが、宣伝効果のある場合は意外とOKが出てしまうのだろうか。
今回は、アニメ店長と杉田店員の演者ネタがあって、そのやり取りの中での動きが必要以上のオーバーアクションになっていた。動き自体も気持ちよく、それが会話のテンションをさらに高く見せることに繋がる演出にもなっていた。その上、本物を使ったあるあるネタとしても面白くて良かった。
『BLUE DRAGON−THE ANIMATION−』第12話
事情を知らないシュウとドラグノフが交流を深め、事情を知って戦場で闘う。と、内容だけを要約すれば使い古された話ではあるが、「ドラグノフ特攻」というサブタイトルには違和感がある。
実際、ドラグノフは乱戦の中を無傷で当然といった態度で前進してくる。「強運」の通り名に相応しく、まるで弾の方がドラグノフを避けているかのようで、特攻というよりは、もっと別の何かに見えたし、無謀な闘いを挑んだわけでもなく、謀殺されたわけだから、これはおかしい。サブタイトル以外は良い出来でした。
『TAMA&FRIENDS 探せ!魔法のプニプニストーン』第10話
説明抜きで、お約束やパターンが大量に散りばめられてあって、かなりの部分をそうやって省略してあるのに、結構見れてしまう。キャラクターが可愛いせいだろうか。視聴対象がどの層であろうと、キャラクターが魅力十分ならそれなりに見られるということか。浅いけど深い。

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