『true tears』第3話
前回もそうだが、今回のバスケットのシーンにも象徴されるように、この作品ではカットの切り替えで省略可能な部分を動きで見せていて、それは全体の映像スピードやテンポのコントロールに影響するのか、美少女一杯の他の作品とは違った印象を受けた。このまま最後まで統一出来れば、それは素晴らしいことだと思う。
『俗・さよなら絶望先生』第3話
今回は17歳教の御本尊ネタなどを散りばめつつ、画面や台詞過多でごちゃごちゃした印象がいつも異常に目立った。過剰なリアクションだけで間を繋ぐのは、この作品を象徴としていると思った。
『ヤッターマン』第2話
かつての無軌道さは、その当時の番組と比較して語られたものとそうでないものがあり、比較して語られた無軌道がベタとなってしまった昨今においては、特に目新しさもない。当時の比較によらない無軌道さは今でも通用すると思うので、そういうものが見たい。
『ロザリオとバンパイア』第3話
天然で裏表のあるバンパイア、健康お色気サキュバス、ロリっ子魔女。属性の見本市、出し惜しみのない姿勢で、ムラムラするシチュエーションを繰り広げながら、かなり不釣合いな演者のゲストキャラとのお約束バトルがあってと、正統派ドタバタラブコメをやっていて時代の隙間を縫っている感がある。
『ゲゲゲの鬼太郎』第40話
前回ぬらりひょんとの壮絶な闘いがあったと思えば、今度は鬼太郎グッズで横丁が一悶着という、何とも無軌道な内容。グッズがあまりにも現実の販促やタイアップのやり方に忠実で、そういうことを知っていると笑ってしまう内容だったと思う。
『GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-』第2話
今度は、ピノッキオなる呼び名のキャラクターを中心とした話で、ゼペット爺さんの言いつけを守らないばかりに苦労するような、名は体を表わすのではないかという予想が出来た。前回の名前の見立てというか洒落が今回に生きてきたなと。
『ぷるるんっ!しずくちゃん あはっ☆』第14話
桃太郎の話を基にそれぞれの配役がそれぞれを生かせる形に振られていて、それでもそれらしく見えてしまう桃太郎という昔話の完成度を再認識できた。後半は、真面目キャラクターの崩し。演歌系がかぶいているだけなのに、これが面白い。
『ロザリオとバンパイア』第2話
怪物や妖怪の類も、エロという名のスパイスの前には、全てが霞む。ファンサービス満載で欲望に忠実な内容は、素直に賞賛できる。話の中身はあるに越したことはないが、なくても良い。
『デルトラクエスト』第54話
端的にいうと諸国漫遊編ってところでしょうか。掘り下げ足りなかった部分を掘り下げる形になっていて、そこそこ面白くは見られる。
『ハヤテのごとく!』第39話
この作品はパロディーが沢山登場するが、絵や動きを見ただけで本家かなと分かってしまうようなことは初めてで、まだまだ余地はあるなと思った。ただ、話やネタがそれ程面白くなかったことが残念。
『しゅごキャラ!』第12話
子供向けでクリスマスの話を扱っていながら、サンタに関する話が一切ない。それは、見ている側が正体が分かっているからというわけでもなく、それをメタ視したわけでもなく、あたかも現実のある日として描かれていて、なるほど視聴対象の複雑な心情を上手く汲み取っているなと思った。
『もっけ』第11話
ダイマナコや他のもののけが忘れられていく様が、古き良き原風景としての田舎として見立てられていく構成になっていた。特に、最後のやりとりは、言葉そのものの意味ではなく、どう使われているかが強調されており、それが心温まる交流に見えるよう仕立てられていて良かった。
『しおんの王』第9話
命のやりとりに関する説明や勝負に対する意気込みが絵からも強調されていて、勝負の重さが十分に伝わってきた。それでいて、不器用な二人の距離とその変化を感じさせる〆方も良かった。
『メイプルストーリー』第11話
アルと同じ人間でありながら、反対の考えを持つギル。その考えはいがみ合う他種族達の裏返しともいえる内容であり、それに対するアルの変わらぬ姿勢に結束する仲間達。その流れは気持ちの良い内容だが、今日の敵のために昨日の敵と一時的に手を組んだだけなので、清々しさには欠ける。しかしながら、この先本当の意味で結束し、その時にこれの効いてくる展開があると期待したい。
『CLANNAD』第9話
人々の記憶から失われていきながらも、肝心なことは人々の記憶に残っていて、見えなくてもそこに感じられる絆があった。話自体は非現実的で淡々と進んでいたが、木彫りの海星の登場する場面では特にそれが強調されるものとなっていて、記憶以上のものを刻み付たことが受け入れられた。
絶え間なく流れていく映像の流れの中に印象付ける何かがあって、それが後々の流れと有機的に結び付いて意味を成す。これぞ演出なり。
『デルトラクエスト』第50話
真相が語られる場合、小説だと言葉によって語られることになる。一方で、映像だと台詞でも出来るが流れで見せることも出来る。ただ、あまりに複雑だと流れで見せるだけでは伝わりにくいので、子供向けの作品では言葉で語られる場合が多い。そのせいか、引っ張ってきたネタにしてはひねりのない印象を受けた。
もちろん、真相そのものは期待通りで、今後の展開もクライマックスに向けて盛り上るだろう。
『もっけ』第10話
異形のものは人とは異なる存在と考えを持っていて、ふとした時に相容れないものだということが垣間見える。しかしながら、こういう心の交流を描いた話はそれだけにより際立つ。こういう心温まる話が好きです。
『スケッチブック 〜full color’s〜』第11話
賞味期限切れの餌に苦しめられる猫達とそれを勝手な解釈で喜ぶ人間との対比は、この作品の定番ネタになっているが、その猫達が人間達のそうした行動を会議したり、止めさせるための儀式をしたりで実に馬鹿馬鹿しく愛らしい。今回の話自体が、猫達の否定する人間が勝手な解釈で作った話だという構造も相まって、いつも以上に和やかな雰囲気がしている。偶然か必然かが絶妙な落ちも上手く、かなり楽しめた。
『遊戯王デュエルモンスターズ GX』第165話
今まで見せてきたキャラクター達の性格を生かした話の運びは、出鱈目で納得のいかない理論はあるものの、その前提を受け入れれば論理的には筋が通っていて上手い。今回は特にちょっとした気持ちを見せるカットが多かった。
何より、見せられたそれぞれのカットにおいて、それぞれのキャラの持つ情報量の差があり、それが話の展開に生かされている。その上、納得の行く形で噛み合わない展開で次回に続くとあっては、次回が楽しみでたまらない。これぞ映像を使った物語の醍醐味。
『ハヤテのごとく!』第37話
一般人の普通といったところで、その日常はあまりにも典型的過ぎて無駄がない。それはもはや普通と呼べるものではなく、普通と強調する度に違和感を感じてしまった。ただ、こういうギャップを見せる話は好きなので楽しめた。

< 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 >

 
okm

この日記について

日記内を検索