『おとぎ銃士 赤ずきん』
ダレた部分もあったけど、序盤のような当たり前のように赤ずきん達が居る生活が見所だった。中盤以降の世界がどうだとか、終盤の心がどうだとか、そういうのはどうでもいい。エピローグにあたる最終回は、序盤のような雰囲気がして良かった。
正直、バトルは不要に思えたけど、それを通して出来た、離れていても繋がっている絆ってのは、嫌いじゃない。
ダレた部分もあったけど、序盤のような当たり前のように赤ずきん達が居る生活が見所だった。中盤以降の世界がどうだとか、終盤の心がどうだとか、そういうのはどうでもいい。エピローグにあたる最終回は、序盤のような雰囲気がして良かった。
正直、バトルは不要に思えたけど、それを通して出来た、離れていても繋がっている絆ってのは、嫌いじゃない。
『Master of Epic The Animation Age』
はっきりいって、安く見えるし、実際安かった。それでも、最後まで型を作ろうという姿勢は見えたし、実際に型は出来ていた。そうやって、最後まで同じ雰囲気を貫いていた。そういう一貫性は好きだ。言ってみれば、駄菓子みたいな雰囲気が漂う作品だった。
僕は、何本か好きな型があったので、良かった。
はっきりいって、安く見えるし、実際安かった。それでも、最後まで型を作ろうという姿勢は見えたし、実際に型は出来ていた。そうやって、最後まで同じ雰囲気を貫いていた。そういう一貫性は好きだ。言ってみれば、駄菓子みたいな雰囲気が漂う作品だった。
僕は、何本か好きな型があったので、良かった。
『ときめきメモリアル 〜Only Love〜』
ゲームやそれに準ずる媒体の話で、外から客観視させるようなカットが多いせいか、作り物感が際立った。どのヒロインとくっ付くのか何てことはくだらない。むしろ、所々であったクラスメイトの吹溜り組達の日常とかの方が、よっぽど面白かった。
主人公に対して、Only Loveだったのは、一貫しているけど、脇から眺める分には、恋愛だけが話を牽引していくためか、後半はつまらなかった。まあ、前半の、過剰すぎる冗談じみたイベントとか、雨宮伝説を語るメガネとか、ひよこ最強伝説に負けてたら、駄目ですな。
ゲームやそれに準ずる媒体の話で、外から客観視させるようなカットが多いせいか、作り物感が際立った。どのヒロインとくっ付くのか何てことはくだらない。むしろ、所々であったクラスメイトの吹溜り組達の日常とかの方が、よっぽど面白かった。
主人公に対して、Only Loveだったのは、一貫しているけど、脇から眺める分には、恋愛だけが話を牽引していくためか、後半はつまらなかった。まあ、前半の、過剰すぎる冗談じみたイベントとか、雨宮伝説を語るメガネとか、ひよこ最強伝説に負けてたら、駄目ですな。
ギャグじゃなくてガチ
2007年3月31日 シリーズ全体の感想『コードギアス 反逆のルルーシュ』
一応、夏にやる24、5話が残っているものの、今回の放送枠は終わり。
序盤から、いつも通りのつまらない問題提起が話の機軸ではあるものの、その演出や演技面において、馬鹿らしい内容を糞真面目に振舞わせていて、「反ギャグのルルーシュ」で行くのかと思った。ところが、次第に「全ギャグ」になっっていった。その後は段々とギャグが減っていった。それと同時に目立ってきたのが、ルルーシュの「モテ逃げ」だ。まずは、自分を好きな女性から逃げ、次に、初恋の人から逃げた。この逃げだけはガチ。
あえていうのも何だけど、革命闘争の向かう先が、既に通過してきた70年代の事実に沿ったものを想像させる。集団の中での個人が持つ心の変遷なんてものは、時代を経ても易々と変わらぬものとして、らしさを感じさせる。
こうなると、続きが気になる。
一応、夏にやる24、5話が残っているものの、今回の放送枠は終わり。
序盤から、いつも通りのつまらない問題提起が話の機軸ではあるものの、その演出や演技面において、馬鹿らしい内容を糞真面目に振舞わせていて、「反ギャグのルルーシュ」で行くのかと思った。ところが、次第に「全ギャグ」になっっていった。その後は段々とギャグが減っていった。それと同時に目立ってきたのが、ルルーシュの「モテ逃げ」だ。まずは、自分を好きな女性から逃げ、次に、初恋の人から逃げた。この逃げだけはガチ。
あえていうのも何だけど、革命闘争の向かう先が、既に通過してきた70年代の事実に沿ったものを想像させる。集団の中での個人が持つ心の変遷なんてものは、時代を経ても易々と変わらぬものとして、らしさを感じさせる。
こうなると、続きが気になる。
『護くんに女神の祝福を!』
才色兼備の女神のようなお姉さんが、不思議な力のせいという名目で、世界や人と上手く関れない。そこに主人公が出会って、恋をして、やがて万事上手くいくって話。
こうやって、書き出してみれば、妄想のだだ漏れした内容だ。だけど、葛藤のための不思議な力が世界観や人の生き方にまで及ぶものとして描かれていて、ただの設定以上に見せようという意思が感じられたし、そう見えた。しかしながら、ギャグで済ますにはきつい内容も多く、見ていて不快になったことも多かった。現実味のある設定であろうとなかろうと、恋愛が排他的な物語になっていくことは変わらないなと。まあ、大きなお姉さんと小さい男の子て感じの組み合わせは好きなので、良し。
才色兼備の女神のようなお姉さんが、不思議な力のせいという名目で、世界や人と上手く関れない。そこに主人公が出会って、恋をして、やがて万事上手くいくって話。
こうやって、書き出してみれば、妄想のだだ漏れした内容だ。だけど、葛藤のための不思議な力が世界観や人の生き方にまで及ぶものとして描かれていて、ただの設定以上に見せようという意思が感じられたし、そう見えた。しかしながら、ギャグで済ますにはきつい内容も多く、見ていて不快になったことも多かった。現実味のある設定であろうとなかろうと、恋愛が排他的な物語になっていくことは変わらないなと。まあ、大きなお姉さんと小さい男の子て感じの組み合わせは好きなので、良し。
『武装錬金』
理想があって、現実との葛藤があって、その過程で守る人がいて、その人が添い遂げると言ってくれれば、こんなに揃っていることもないだろう。所詮は、それが万能感の妄想でしかなく、甘事だろう。それでも、高水準の作画と演出に、演者の力が加われば、伝わるかは受け手次第だが、伝える力としては大きい。
僕には、伝わりました。感動をありがとう。
理想があって、現実との葛藤があって、その過程で守る人がいて、その人が添い遂げると言ってくれれば、こんなに揃っていることもないだろう。所詮は、それが万能感の妄想でしかなく、甘事だろう。それでも、高水準の作画と演出に、演者の力が加われば、伝わるかは受け手次第だが、伝える力としては大きい。
僕には、伝わりました。感動をありがとう。
『NANA』ファーストシーズンらしい。
恋愛というものが、こうも排他的だと感じさせた。くっ付いたとか離れたとかの間に、歌だとか感動がどうとかいうことの繰り返し。それが、毎回で、作画も高水準で、演出も並以上で、演者も上手いとなると、逃げ場無しにそういう要素が向かってきた。それらは、僕が思っているイデアから程遠く、いちいち癇に障った。
まあ、作品の技術は高いが、好きにはなれなかったってことですな。
恋愛というものが、こうも排他的だと感じさせた。くっ付いたとか離れたとかの間に、歌だとか感動がどうとかいうことの繰り返し。それが、毎回で、作画も高水準で、演出も並以上で、演者も上手いとなると、逃げ場無しにそういう要素が向かってきた。それらは、僕が思っているイデアから程遠く、いちいち癇に障った。
まあ、作品の技術は高いが、好きにはなれなかったってことですな。
『ネギま!?』
まともな話は、スタークリスタルの暴走と沈静だけで、他は、その過程で組込めそうな話を組込んだだけだ。また、全編において、話の型や内容とその演出法が、粗かったり荒かったりと新鮮で、実験的だった。それでいて、要所要所では、キャラクターを魅せることを忘れない点が、良かった。
最近のシャフト制作で、コメディー調に話を進めるアニメは、何でもありの実験的要素で話の型を作り上げていく作品が多い。それでも、新しい作品になれば、新しい実験的要素で作品の型を作り上げていくので、その過程も含めて新鮮で楽しい。楽しいだけでなく、新しい演出法として残っていくものがあれば、それは凄いことだろう。その行く末が見られることは嬉しい。
本作は、大変楽しいものだった。次は、何をやるのだろうか。非常に楽しみだ。
まともな話は、スタークリスタルの暴走と沈静だけで、他は、その過程で組込めそうな話を組込んだだけだ。また、全編において、話の型や内容とその演出法が、粗かったり荒かったりと新鮮で、実験的だった。それでいて、要所要所では、キャラクターを魅せることを忘れない点が、良かった。
最近のシャフト制作で、コメディー調に話を進めるアニメは、何でもありの実験的要素で話の型を作り上げていく作品が多い。それでも、新しい作品になれば、新しい実験的要素で作品の型を作り上げていくので、その過程も含めて新鮮で楽しい。楽しいだけでなく、新しい演出法として残っていくものがあれば、それは凄いことだろう。その行く末が見られることは嬉しい。
本作は、大変楽しいものだった。次は、何をやるのだろうか。非常に楽しみだ。
『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』
学園が生徒会の盛り上りと学園祭に呼応して、楽しめる場所と楽しめる時間、楽しめた思い出となっていった。色々な場面で、作画やそれによる演出を使いながら、盛り上がりが受け止められるものへと昇華されていくという話。
学園祭を執り行う理由は、と問われれば、学園祭という祭りだからだ。それは、祭りを行うこと自体が、目的に成り得るだけのものだからだ。また、僕のような盆暗は、祭りという文化から阻害されてきた。もっと、正しく言えば、阻害されている上に、求めるイデアからも程遠い。さらに、学園祭とは文化祭であり、体育祭ではない。体育祭は体力がないものには楽しめないことが多いが、文化祭であれば、楽しもうという気持ちと、それにあった内容があれば楽しめるものだ。つまり、学生生活の象徴として、学園祭がある。僕は、それを学生生活のイデアとして受け取った。
そこで、今更文化祭で行われる、ライブに拘るということは、『涼宮ハルヒの憂鬱』のライブシーン以後という点を抜きにしても、新鮮味にはかけるが、僕のような盆暗にとって、あの壇上は眩しくて手の届かぬ程遠く、準備だけはしたりさせられる場所であり、象徴的で、余所だ。そこに参加して、盆暗代表がライブとして校歌を歌う。これは、征服ではなく、勝利でもなく、人間宣言のような根源的なものであり、名誉回復でもある。そこを、高度な作画で魅せるものに仕上げてあったことが、嬉しかった。
このように、学生生活の全体を通して、いとも簡単に連帯感や一体感が共有されることは、人によっては、現実味が薄く、御都合主義的であり、本の弱さとして取るかもしれない。しかし、僕は、イデアであるとし、それならば、可能性としてないわけではないと、勝手に受け取った。同様に、合言葉の「まっすぐでゴー」も、連帯を呼ぶための合言葉というよりは、素直に行くという宣言として、勝手に受け取った。そして、僕には、あの学園が、学校のイデアであり、間違いなく「ゆーとぴあ」であった。
疑似体験ではあるが、こうやって青春を体験できたことに心から感謝したい。
学園が生徒会の盛り上りと学園祭に呼応して、楽しめる場所と楽しめる時間、楽しめた思い出となっていった。色々な場面で、作画やそれによる演出を使いながら、盛り上がりが受け止められるものへと昇華されていくという話。
学園祭を執り行う理由は、と問われれば、学園祭という祭りだからだ。それは、祭りを行うこと自体が、目的に成り得るだけのものだからだ。また、僕のような盆暗は、祭りという文化から阻害されてきた。もっと、正しく言えば、阻害されている上に、求めるイデアからも程遠い。さらに、学園祭とは文化祭であり、体育祭ではない。体育祭は体力がないものには楽しめないことが多いが、文化祭であれば、楽しもうという気持ちと、それにあった内容があれば楽しめるものだ。つまり、学生生活の象徴として、学園祭がある。僕は、それを学生生活のイデアとして受け取った。
そこで、今更文化祭で行われる、ライブに拘るということは、『涼宮ハルヒの憂鬱』のライブシーン以後という点を抜きにしても、新鮮味にはかけるが、僕のような盆暗にとって、あの壇上は眩しくて手の届かぬ程遠く、準備だけはしたりさせられる場所であり、象徴的で、余所だ。そこに参加して、盆暗代表がライブとして校歌を歌う。これは、征服ではなく、勝利でもなく、人間宣言のような根源的なものであり、名誉回復でもある。そこを、高度な作画で魅せるものに仕上げてあったことが、嬉しかった。
このように、学生生活の全体を通して、いとも簡単に連帯感や一体感が共有されることは、人によっては、現実味が薄く、御都合主義的であり、本の弱さとして取るかもしれない。しかし、僕は、イデアであるとし、それならば、可能性としてないわけではないと、勝手に受け取った。同様に、合言葉の「まっすぐでゴー」も、連帯を呼ぶための合言葉というよりは、素直に行くという宣言として、勝手に受け取った。そして、僕には、あの学園が、学校のイデアであり、間違いなく「ゆーとぴあ」であった。
疑似体験ではあるが、こうやって青春を体験できたことに心から感謝したい。
『少年陰陽師』
祝詞以外の台詞ややり取りは、現代的なもので、平安時代を舞台としていることの必然性はないが、現代人的な感覚で、無意識的に抱きがちな絆のイデアを、上手い具合に意識させられた。ご都合主義的な部分はあるものの、毎回ある軽口の言い合いや、意味を成すお守り的小物、約束といったことを踏まえた上で起こる葛藤と、それを乗り越える慈しみが順に展開された。やっぱり、そういうのには弱い。
祝詞以外の台詞ややり取りは、現代的なもので、平安時代を舞台としていることの必然性はないが、現代人的な感覚で、無意識的に抱きがちな絆のイデアを、上手い具合に意識させられた。ご都合主義的な部分はあるものの、毎回ある軽口の言い合いや、意味を成すお守り的小物、約束といったことを踏まえた上で起こる葛藤と、それを乗り越える慈しみが順に展開された。やっぱり、そういうのには弱い。
『SHUFFLE!MEMORIES』
第1話では、『ハルヒ』で確認された杉田さんのモノローグの力が全編に渡って生かされており、他もこれならえらいことになると思ったが、蓋を開ければそんなことはなく、OPが新作なだけの(といっても十分に魅力的である)総集編であった。ただし、最終回のお気楽パロディーは、レイアウトやシチュエーションもキャラクターを見せることに力が込められていて、個人的に好きになれなかった本編以上に楽しかった。まあ、キャラクター自体も、妄想の膨らみを意識していて、視聴しているこちらとの共犯関係を成立させていた。全編をこういうノリでやって欲しいなと思わせて、上手いやり口だなと思った。
第1話では、『ハルヒ』で確認された杉田さんのモノローグの力が全編に渡って生かされており、他もこれならえらいことになると思ったが、蓋を開ければそんなことはなく、OPが新作なだけの(といっても十分に魅力的である)総集編であった。ただし、最終回のお気楽パロディーは、レイアウトやシチュエーションもキャラクターを見せることに力が込められていて、個人的に好きになれなかった本編以上に楽しかった。まあ、キャラクター自体も、妄想の膨らみを意識していて、視聴しているこちらとの共犯関係を成立させていた。全編をこういうノリでやって欲しいなと思わせて、上手いやり口だなと思った。
エピローグ特有の良さを再認識
2007年3月27日 シリーズ全体の感想『妖逆門』
話の上では、前回で決着はついている。最終回は、4年後を舞台に、当初の目的であり、フエとの約束である一人旅と、それを始める前の集いが描かれており、それぞれのその後が、4年前からの延長として感じられ感慨深い。
最初に出ようとした一人旅は、フエとの妖逆門への旅となったが、今回は一人旅ではあるが心は繋がっていて一人じゃない、そんな成長を感じさせるものとして対比されいた。それは、成長物語のイデアとしてもだが、毎週の妖逆門での旅の追体験として思い返しても、胸が一杯だ。
話の上では、前回で決着はついている。最終回は、4年後を舞台に、当初の目的であり、フエとの約束である一人旅と、それを始める前の集いが描かれており、それぞれのその後が、4年前からの延長として感じられ感慨深い。
最初に出ようとした一人旅は、フエとの妖逆門への旅となったが、今回は一人旅ではあるが心は繋がっていて一人じゃない、そんな成長を感じさせるものとして対比されいた。それは、成長物語のイデアとしてもだが、毎週の妖逆門での旅の追体験として思い返しても、胸が一杯だ。
『お願いマイメロディ 〜クルクルシャッフル!〜』
作品の構造に台詞や話の運びが言及するというスタイルで、ありえないようなボケや作りが乗ってきて最高潮の状態にある。しかも、結末の予定調和にも作品内が呼応するかのような内容になっていて、可愛らしいキャラクターでそれだから凄い。
最後まで、ハリネズミくんがどこにいるのか気になった。特に意味があることでもないんだけどね。まあ、普段の多少不安にさせられるような居心地が最高なんだけど、腐れ縁が良い方向に進んでいって、これはこれでホッとして良かった。
作品の構造に台詞や話の運びが言及するというスタイルで、ありえないようなボケや作りが乗ってきて最高潮の状態にある。しかも、結末の予定調和にも作品内が呼応するかのような内容になっていて、可愛らしいキャラクターでそれだから凄い。
最後まで、ハリネズミくんがどこにいるのか気になった。特に意味があることでもないんだけどね。まあ、普段の多少不安にさせられるような居心地が最高なんだけど、腐れ縁が良い方向に進んでいって、これはこれでホッとして良かった。
『恋する天使アンジェリーク 〜かがやきの明日〜』
そもそも宇宙だ命だ愛だ等と謳ったところで、結局はキャラクター攻略の範囲でしかない。しかし、等身大の少女が、使命に対して女として迷ったりしながら、特定のキャラクターに絞ることなく満遍なく仲良くして、それを宇宙や命や愛と結び付けることによって、半ば暴力的に力技として、話を組立てた。
正直、話的にも作画的にも微妙な回があったものの、OPは素晴らしく、要所では作画も良かった。女性向け作品だから、見慣れていないということもあるかもしれないが、何よりも、御託を御託以上に見られたのが良かった。
そもそも宇宙だ命だ愛だ等と謳ったところで、結局はキャラクター攻略の範囲でしかない。しかし、等身大の少女が、使命に対して女として迷ったりしながら、特定のキャラクターに絞ることなく満遍なく仲良くして、それを宇宙や命や愛と結び付けることによって、半ば暴力的に力技として、話を組立てた。
正直、話的にも作画的にも微妙な回があったものの、OPは素晴らしく、要所では作画も良かった。女性向け作品だから、見慣れていないということもあるかもしれないが、何よりも、御託を御託以上に見られたのが良かった。
『パンプキン・シザーズ 帝国陸軍情報部第3課』
戦後の復興を目的とした部隊と、復興に関る市民。その市民の中での格差を色々な形で示すことを中心に展開していった。同時に、伍長のような軍人の中にあるトラウマからの復興もされていった。問題の残ったままの部分も大きいが、快方を感じさせる終わり方だった。むしろ、これから起こるであろう決戦が気になる。それは、2期があるのかな。最初に危惧した点は、過剰に風呂敷を広げていかなかったので、大丈夫だったと思う。ちょっと小さく纏まったのが、良い感じ。
戦後の復興を目的とした部隊と、復興に関る市民。その市民の中での格差を色々な形で示すことを中心に展開していった。同時に、伍長のような軍人の中にあるトラウマからの復興もされていった。問題の残ったままの部分も大きいが、快方を感じさせる終わり方だった。むしろ、これから起こるであろう決戦が気になる。それは、2期があるのかな。最初に危惧した点は、過剰に風呂敷を広げていかなかったので、大丈夫だったと思う。ちょっと小さく纏まったのが、良い感じ。
『蒼天の拳』
正直、所々の作画の微妙さが目立った。それでも見られたのは、話とレイアウトと演者の力かなと思う。良い所で終わったなと思うけど、区切りとしては悪くない。企画全体でプラスになれば、続編もあるのかな。
正直、所々の作画の微妙さが目立った。それでも見られたのは、話とレイアウトと演者の力かなと思う。良い所で終わったなと思うけど、区切りとしては悪くない。企画全体でプラスになれば、続編もあるのかな。
『すもももももも 〜地上最強のヨメ〜』
2クールも引っ張っておいて、武道家の戦闘シーンが一番いらなかった。でも、それを分かった上か、日常のちょっとしたシーンや仕草に見所があったので良し。中盤になって急にパワーダウンしたけど、こういう少しだけ距離が縮まるってのは嫌いじゃない。
2クールも引っ張っておいて、武道家の戦闘シーンが一番いらなかった。でも、それを分かった上か、日常のちょっとしたシーンや仕草に見所があったので良し。中盤になって急にパワーダウンしたけど、こういう少しだけ距離が縮まるってのは嫌いじゃない。
『RED GARDEN』
まず、癖のある絵柄に驚いた。その上で、こういう絵柄でちょっと現実離れした内容をやったのは挑戦的だとは思うし、見せ方としても良かったとは思う。プレスコによるものか、演者の力が発揮された場面も多かった。ただ、最後があっさりし過ぎだった。ちょっと刹那的な雰囲気があったので、こういう終わり方でも良かったが、あれだけ引っ張ってきたのだから、後日談が気になるのは確かだ。
まず、癖のある絵柄に驚いた。その上で、こういう絵柄でちょっと現実離れした内容をやったのは挑戦的だとは思うし、見せ方としても良かったとは思う。プレスコによるものか、演者の力が発揮された場面も多かった。ただ、最後があっさりし過ぎだった。ちょっと刹那的な雰囲気があったので、こういう終わり方でも良かったが、あれだけ引っ張ってきたのだから、後日談が気になるのは確かだ。
『あさっての方向。』
「過去を省みる出会い→願いが叶う→戸惑う→慣れる→去る→追う」と展開だけ書けば、最初に事件が起こり、その後の日常が描かれていっただけで特に新たな波はない。
内容は普通に時が過ぎていくだけだ。その作中の短い時間を実際には1話30分、正味22分もの長い時間を使い丁寧に見せ、一夏という長いようで短い時間を表した。夏といえば色々あるが、特に日差しとセミの声が強調されている。さらに、重要な場面では立ち位置による光と影や強い日差しに夕日といった光の使い方が特徴的だ。他には空の青さや海の青さも目立つ。
事実だけを並べれば、話自体は大したことのない作品であったが、丁寧な美術や音響を伴ったキャラクターのやりとりを通して過ぎていった時間が心に残り、毎週見てきた人には3ヶ月、そうでない人にも時間にして12話360分間を通して、各々に一夏を感じさせる作品だったでしょう。
「過去を省みる出会い→願いが叶う→戸惑う→慣れる→去る→追う」と展開だけ書けば、最初に事件が起こり、その後の日常が描かれていっただけで特に新たな波はない。
内容は普通に時が過ぎていくだけだ。その作中の短い時間を実際には1話30分、正味22分もの長い時間を使い丁寧に見せ、一夏という長いようで短い時間を表した。夏といえば色々あるが、特に日差しとセミの声が強調されている。さらに、重要な場面では立ち位置による光と影や強い日差しに夕日といった光の使い方が特徴的だ。他には空の青さや海の青さも目立つ。
事実だけを並べれば、話自体は大したことのない作品であったが、丁寧な美術や音響を伴ったキャラクターのやりとりを通して過ぎていった時間が心に残り、毎週見てきた人には3ヶ月、そうでない人にも時間にして12話360分間を通して、各々に一夏を感じさせる作品だったでしょう。
『奏光のストレイン』
星間戦争の最中、敵部隊討伐のために赴いた兄。敵を殲滅するもそれは本来の敵ではなく、人類が生体実験を行っていた宇宙人でした。それを直接知覚した兄はブチギレて宇宙人の生き残りの救出と邪魔する人類の排除を目論見ました。その煽りを受けた妹セーラは某名作劇場の主人公の名前通りの迫害を受けながらも頑張りました。やがて、彼女は理解され異端の兄を排除しましたとさ、おしまい。
どこからツッコんだらよいやら。まず、酷いことした宇宙人への罪の意識に囚われる兄。これは、近未来という設定ならば、人類は生物を食ったり実験に使ったりしてきた上で暮らしているはずで、そのことに対し滅するべきとまで思う罪の意識って子供ですやん。あと、一段落したように見えて星間戦争に何らの意味をなしていないとか、それだとストレインってロボットで闘う為だけにご大層な設定を用意しただけってことになる。もうちょっと、設定を話に生かせなかったのかと。この辺が細かいけど最大の弱点ですな。
星間戦争の最中、敵部隊討伐のために赴いた兄。敵を殲滅するもそれは本来の敵ではなく、人類が生体実験を行っていた宇宙人でした。それを直接知覚した兄はブチギレて宇宙人の生き残りの救出と邪魔する人類の排除を目論見ました。その煽りを受けた妹セーラは某名作劇場の主人公の名前通りの迫害を受けながらも頑張りました。やがて、彼女は理解され異端の兄を排除しましたとさ、おしまい。
どこからツッコんだらよいやら。まず、酷いことした宇宙人への罪の意識に囚われる兄。これは、近未来という設定ならば、人類は生物を食ったり実験に使ったりしてきた上で暮らしているはずで、そのことに対し滅するべきとまで思う罪の意識って子供ですやん。あと、一段落したように見えて星間戦争に何らの意味をなしていないとか、それだとストレインってロボットで闘う為だけにご大層な設定を用意しただけってことになる。もうちょっと、設定を話に生かせなかったのかと。この辺が細かいけど最大の弱点ですな。