『まじめにふまじめかいけつゾロリ』
伝説のいたずら王との激闘を終えても、やっぱりゾロリ一行はゾロリ一行であって、この先もいたずらの修行(名声)とお嫁さん(女)とお城(富)を求める旅が想像できる終わり方は良かった。たまには度が過ぎるかなと思ういたずらもあったけど、人助けの時などは決める良い兄貴分で、最後はいつもお城やお嫁さんが糠喜びで終わるしで、色んなものがもてないからこそゾロリ。文句なしの王道でした。
伝説のいたずら王との激闘を終えても、やっぱりゾロリ一行はゾロリ一行であって、この先もいたずらの修行(名声)とお嫁さん(女)とお城(富)を求める旅が想像できる終わり方は良かった。たまには度が過ぎるかなと思ういたずらもあったけど、人助けの時などは決める良い兄貴分で、最後はいつもお城やお嫁さんが糠喜びで終わるしで、色んなものがもてないからこそゾロリ。文句なしの王道でした。
『ふたりはプリキュア スプラッシュスター』
満、薫、キントレスキー、アクダイカーン、ゴーヤーン達は真面目で役割をこなしていたし、話の筋も悪くなかった。真面目な敵キャラクターに対して、主人公(咲)は常にわけ分かんないを連呼。結局、咲にとってはプリキュアになって戦うことよりも日常の方が大事であって、そのことには終始無自覚であった。そういう馬鹿さが駄目にした。日常重視のヒーローものであっても構わないし、最後はエゴにより闘うとしても、決める時も決めないで終始馬鹿はないだろう。馬鹿が他力で勝つ展開に共感は得難い。馬鹿に付ける薬無し、残念である。次のシリーズに期待したい。
満、薫、キントレスキー、アクダイカーン、ゴーヤーン達は真面目で役割をこなしていたし、話の筋も悪くなかった。真面目な敵キャラクターに対して、主人公(咲)は常にわけ分かんないを連呼。結局、咲にとってはプリキュアになって戦うことよりも日常の方が大事であって、そのことには終始無自覚であった。そういう馬鹿さが駄目にした。日常重視のヒーローものであっても構わないし、最後はエゴにより闘うとしても、決める時も決めないで終始馬鹿はないだろう。馬鹿が他力で勝つ展開に共感は得難い。馬鹿に付ける薬無し、残念である。次のシリーズに期待したい。
『BLACK BLOOD BROTHERS』
やけに長い導入編が終わりました。毎回途切れ途切れである回想が全部結び付くこともなく、よく分からないが悲劇の戦いと決意があったことをだらだらと見せられていて不快だった。どうせなら2話くらいかけてやればよかったのに、原作の都合ゆえかそれはなかった。改めて、構成って大事だなと思った。
やけに長い導入編が終わりました。毎回途切れ途切れである回想が全部結び付くこともなく、よく分からないが悲劇の戦いと決意があったことをだらだらと見せられていて不快だった。どうせなら2話くらいかけてやればよかったのに、原作の都合ゆえかそれはなかった。改めて、構成って大事だなと思った。
『砂沙美☆魔法少女クラブ シーズン2』
人と異なる力である魔法を持つ魔女達は迫害と選民意識を経た。その上で、一番の若手である主人公達が魔法とどう関るのかということが最後まで分からなかった。結局、魔法をどう使い何を成し何を成せないのかということに向かった話は、歴史の悲劇と犠牲に回帰してぼやけてしまった。少女達が等身大で魔法と向き合っていたはずなのに、その後の魔法への向き合い方も見せない。悲劇を回避するには奇跡的な何かしかないのかなと、それを意図的に避けたのだろうが、良い方へ向かう兆しも見当たらず後味が悪い。
人と異なる力である魔法を持つ魔女達は迫害と選民意識を経た。その上で、一番の若手である主人公達が魔法とどう関るのかということが最後まで分からなかった。結局、魔法をどう使い何を成し何を成せないのかということに向かった話は、歴史の悲劇と犠牲に回帰してぼやけてしまった。少女達が等身大で魔法と向き合っていたはずなのに、その後の魔法への向き合い方も見せない。悲劇を回避するには奇跡的な何かしかないのかなと、それを意図的に避けたのだろうが、良い方へ向かう兆しも見当たらず後味が悪い。
ある意味手軽なのかも
2007年1月4日 シリーズ全体の感想『働きマン』
細かな演出はアニメならではなのだろうが、ドラマの演出のアニメへの落とし込みとも見える。僕個人の違和感だとは思うが、プロフェッショナルに半端な現代的価値観の恋愛を盛り込んだことが、全てをポーズに見せるだけのマイナスに感じた。毎回、その後を創造させつつもぶつ切りで終えるやり方は良かった。
細かな演出はアニメならではなのだろうが、ドラマの演出のアニメへの落とし込みとも見える。僕個人の違和感だとは思うが、プロフェッショナルに半端な現代的価値観の恋愛を盛り込んだことが、全てをポーズに見せるだけのマイナスに感じた。毎回、その後を創造させつつもぶつ切りで終えるやり方は良かった。
『ワンワンセレプー それ行け!徹之進』
1年間の予定消化で終了したのだろうけど、明るい落ちだった割には起こって欲しい奇跡に限って起こらなかった。それをやったら駄目なのは分かっていてもやって欲しかった。むしろ、その展開を避けて欲しかった。希に見るカルト臭がプンプンしたアニメでした。
1年間の予定消化で終了したのだろうけど、明るい落ちだった割には起こって欲しい奇跡に限って起こらなかった。それをやったら駄目なのは分かっていてもやって欲しかった。むしろ、その展開を避けて欲しかった。希に見るカルト臭がプンプンしたアニメでした。
『ギャラクシーエンジェる〜ん』
お気楽極楽なのは良いのだけど、ツッコミの下手な天然ボケ倒しとか崩しかどうか解り難い振りとか、痒い所に手が届かずにイライラさせられた。パロディーもそんなに面白くなく、オリジナルも面白くない。美少女×5だけでは盛り上らないなと。ギャグはエネルギーがいるということは解った。
お気楽極楽なのは良いのだけど、ツッコミの下手な天然ボケ倒しとか崩しかどうか解り難い振りとか、痒い所に手が届かずにイライラさせられた。パロディーもそんなに面白くなく、オリジナルも面白くない。美少女×5だけでは盛り上らないなと。ギャグはエネルギーがいるということは解った。
『009-1』
全編がスパイアクション的な要素で出来ていて、それぞれの要素に深い意味はない。どの話も開始早々落ちが見えてしまった。それならもう少し意味のある話があっても良かったかな。
全編がスパイアクション的な要素で出来ていて、それぞれの要素に深い意味はない。どの話も開始早々落ちが見えてしまった。それならもう少し意味のある話があっても良かったかな。
『くじびき アンバランス』
食べ物が美味しそうだったのが印象的。他には面白いレイアウトや俯瞰でのバスの発車等、最大公約数的ながらも実験的な部分もあって楽しめた。あのヘルメットはやはり重かったか。もう少しくじびきを活かして欲しかったか。まあ、逆算的な作品に話の出来を求めるのは酷か。始まって1クール付き合って終わりでも良いかな。
食べ物が美味しそうだったのが印象的。他には面白いレイアウトや俯瞰でのバスの発車等、最大公約数的ながらも実験的な部分もあって楽しめた。あのヘルメットはやはり重かったか。もう少しくじびきを活かして欲しかったか。まあ、逆算的な作品に話の出来を求めるのは酷か。始まって1クール付き合って終わりでも良いかな。
『僕等がいた』
キャラクターの目を省略したり焦点を絞るといった抽象化やスキャットに乗せたモノローグのように実験的な演出が目立った。話的には恋する男女は閉じていると迷惑極まりなく、僕等はいなかったと思える内容で、一々癇に障った。
キャラクターの目を省略したり焦点を絞るといった抽象化やスキャットに乗せたモノローグのように実験的な演出が目立った。話的には恋する男女は閉じていると迷惑極まりなく、僕等はいなかったと思える内容で、一々癇に障った。
『乙女はお姉さまに恋してる』
皆が皆お姉さまに恋していくのは当然として、授業中の会話のようにゲームでは許されるだろう描写は、傍観者視点で動く場合に違和感がありありとしていた。男だとばれたら今度は堂々と狙えるぞと目の色の変わるキャラクターには驚いた。細かい違和感の集積で感動が薄れたのが残念だ。
皆が皆お姉さまに恋していくのは当然として、授業中の会話のようにゲームでは許されるだろう描写は、傍観者視点で動く場合に違和感がありありとしていた。男だとばれたら今度は堂々と狙えるぞと目の色の変わるキャラクターには驚いた。細かい違和感の集積で感動が薄れたのが残念だ。
作り込まないというのもね
2006年12月25日 シリーズ全体の感想『夜明け前より瑠璃色な Crescent Love 』
古典も古典なお姫様と平民の恋が主軸にあって、幼馴染も応援してくれる位には健やかで清々しい終わり方だった。ただ、作画がアウトとセーフを行ったり来たりしたのが残念だ。作り込みが足りないのは作り込み過ぎよりも良くない。
古典も古典なお姫様と平民の恋が主軸にあって、幼馴染も応援してくれる位には健やかで清々しい終わり方だった。ただ、作画がアウトとセーフを行ったり来たりしたのが残念だ。作り込みが足りないのは作り込み過ぎよりも良くない。
『はぴねす!』
魔法における禁忌なんて手垢だらけでベタな内容を扱うに相応な理由や過程があるわけでもなく、設定や原作通りの結果に当てはめただけにしか見えなかった。そんなに悪くない人が、結果を解っていながら独善で世界や誰かの危機を起こしたら興醒めしますわな。ベタは悪くない。扱いがベターでなかったってところか。
魔法における禁忌なんて手垢だらけでベタな内容を扱うに相応な理由や過程があるわけでもなく、設定や原作通りの結果に当てはめただけにしか見えなかった。そんなに悪くない人が、結果を解っていながら独善で世界や誰かの危機を起こしたら興醒めしますわな。ベタは悪くない。扱いがベターでなかったってところか。
『Gift 〜ギフト〜 eternal rainbow』
ギフト、人生でたった一度きりの大切な贈り物。それは、欲望剥き出しで他人に迷惑を掛ける。生まれ持ったものとしての意味合いも持っていたが、結局義理の妹との2人の閉じた世界に収束して終わり。しかも、義理が便宜上にしか見えないときた。人生でたった一度きりの大切な贈り物なんて銘打っておいて、世界との関わりを拒絶するかの如き終わり方になったのが残念だ。せめて、祝福があれば……。
ギフト、人生でたった一度きりの大切な贈り物。それは、欲望剥き出しで他人に迷惑を掛ける。生まれ持ったものとしての意味合いも持っていたが、結局義理の妹との2人の閉じた世界に収束して終わり。しかも、義理が便宜上にしか見えないときた。人生でたった一度きりの大切な贈り物なんて銘打っておいて、世界との関わりを拒絶するかの如き終わり方になったのが残念だ。せめて、祝福があれば……。
『銀色のオリンシス』
説明が不足していたわけではないが、展開のありえなさに幻滅。駆け足で退場門へ向かっていった結果だろうが、それまでの細かな台詞の良さを全て殺す内容だったことが残念だ。作画も話も微妙な中で際立った台詞の良さでの一点突破も無くなったらグダグダで、着地もミスですな。
説明が不足していたわけではないが、展開のありえなさに幻滅。駆け足で退場門へ向かっていった結果だろうが、それまでの細かな台詞の良さを全て殺す内容だったことが残念だ。作画も話も微妙な中で際立った台詞の良さでの一点突破も無くなったらグダグダで、着地もミスですな。
『ちょこッとSister』
話的には前回で終わっているけど、一応の最終回でみんな幸せになりましてたとさ。管理人さんの妄想のやばさとか、ダンスの使い方とか何でもあり。そこに無防備な可愛いさで罪悪感が強調され微笑ましく見守ることができた。ホロリもツンデレも搭載されていて何でもあり、クロの出し方に良心を感じました。
話的には前回で終わっているけど、一応の最終回でみんな幸せになりましてたとさ。管理人さんの妄想のやばさとか、ダンスの使い方とか何でもあり。そこに無防備な可愛いさで罪悪感が強調され微笑ましく見守ることができた。ホロリもツンデレも搭載されていて何でもあり、クロの出し方に良心を感じました。
『BLACK LAGOON The Second Barrage』
凝った台詞と演技、そこに加わる作り込み。各種オマージュも凄いが、専用テーマに合わせた専用EDも凄い。あの曲が上がってきたら専用の絵を作るのも頷けるが、テレビアニメでやっちゃうのが凄い。ソフト化してしまえばテレビもOVAも関係ないとはいえ、ここまでやったら文句あるかとしか言いようがない。もちろん内容も面白かった。原作はまだ続いているので、OVAなりの再アニメ化に期待したい。
凝った台詞と演技、そこに加わる作り込み。各種オマージュも凄いが、専用テーマに合わせた専用EDも凄い。あの曲が上がってきたら専用の絵を作るのも頷けるが、テレビアニメでやっちゃうのが凄い。ソフト化してしまえばテレビもOVAも関係ないとはいえ、ここまでやったら文句あるかとしか言いようがない。もちろん内容も面白かった。原作はまだ続いているので、OVAなりの再アニメ化に期待したい。
『N・H・Kにようこそ!』
現実には岬のような存在はほとんどいないのだが、いたとしてもあの程度が限界という辺りが適度な甘さと辛さになっていて上手い。
佐藤と山崎の血の涙とお祭り騒ぎに度し難い先輩や同級生と救えるヒロインが全て。ただし、全員駄目人間かその境界。細かい所も練られていて良かったです。
現実には岬のような存在はほとんどいないのだが、いたとしてもあの程度が限界という辺りが適度な甘さと辛さになっていて上手い。
佐藤と山崎の血の涙とお祭り騒ぎに度し難い先輩や同級生と救えるヒロインが全て。ただし、全員駄目人間かその境界。細かい所も練られていて良かったです。
『XXXHOLiC』
四月一日と百目鬼の関係が深まることや運命論が中心で侑子さんやひまわりちゃんは外野に徹したという感じ。原作未完で中途終了の落とし所としては良好。アヤカシの質感やハイライトを使わないキャラクターの質感とか音楽が怪しい雰囲気を作り出していて安っぽい運命論でも納得させる力はあった。その雰囲気にモブの抽象化による雰囲気作り兼省エネが嵌っていたのも上手かった。
四月一日と百目鬼の関係が深まることや運命論が中心で侑子さんやひまわりちゃんは外野に徹したという感じ。原作未完で中途終了の落とし所としては良好。アヤカシの質感やハイライトを使わないキャラクターの質感とか音楽が怪しい雰囲気を作り出していて安っぽい運命論でも納得させる力はあった。その雰囲気にモブの抽象化による雰囲気作り兼省エネが嵌っていたのも上手かった。
『ザ・サード 〜蒼い瞳の少女〜』
OPテーマが作品のテーマの大部分を説明している。「砂上の夢」や「未完なるもの」は宇宙意思的な観察者からすれば、儚い生物の営みと見れる。その中の愚かなるヒトの営みとその未来に失望した観察者から決定者であるイクスへと星の行く末が委ねられる。これまでの色々なものとの出会いや別れ、火乃香との情愛といったものにより、その決定を彼女に委ね、その先にある善き営みを感じさせる結果となる。
映像媒体なら絵で演出できる範囲までも説明してしまうことの多かったナレーションも、宇宙意思的なものが神の視点を持つがゆえに行っていることと捉えることが出来る。また、ヒトでもザ・サードでもない帰属先が希薄な少女が己の存在をもって己の存在意義を見出し良い方向へ行くという、マイノリティーの歪んだマッチョイズムを体現しているとも見れるが、それも内包して進める論理性を組立てたことは大きい。
論理性やそれをやろうという気概の見られる作品の方は好きだ。
OPテーマが作品のテーマの大部分を説明している。「砂上の夢」や「未完なるもの」は宇宙意思的な観察者からすれば、儚い生物の営みと見れる。その中の愚かなるヒトの営みとその未来に失望した観察者から決定者であるイクスへと星の行く末が委ねられる。これまでの色々なものとの出会いや別れ、火乃香との情愛といったものにより、その決定を彼女に委ね、その先にある善き営みを感じさせる結果となる。
映像媒体なら絵で演出できる範囲までも説明してしまうことの多かったナレーションも、宇宙意思的なものが神の視点を持つがゆえに行っていることと捉えることが出来る。また、ヒトでもザ・サードでもない帰属先が希薄な少女が己の存在をもって己の存在意義を見出し良い方向へ行くという、マイノリティーの歪んだマッチョイズムを体現しているとも見れるが、それも内包して進める論理性を組立てたことは大きい。
論理性やそれをやろうという気概の見られる作品の方は好きだ。