2019年7月頃までに最後まで見た作品
2019年8月16日 シリーズ全体の感想『ヤマノススメ サードシーズン』
山の大きさに比べれば、人の営みなど些細なことに過ぎない。登山が好きになってあれこれ小慣れてきたら行き違いもあって、だけど山で深めた絆の強さが雨降って地固まる。山登りでの仲間って命懸けな面もあるから、そういうのって良いよね。
『からくりサーカス』
何か駆け足でもないけど、敵に対してついに本気が通じて片付けて終わりな感じが連載の都合で暗躍する以上のものを呼び起こさなくて後一押しが足りなかった。まあ、座組でそれを押し切ろうとしてベテラン乱舞するのも嫌いじゃないけど、もっと前の時代にアニメ化したかったんじゃないかなって悲しみが透けて見えた。無論、テーマ曲の「月虹」を活かすためだけに作られていたと見れば、PVとしてぶっちぎりで良い。OPによし、劇伴によし、回想によし、EDによし、お前によし、俺によしで、逆になかった時の物足りなさよ。
『天狼 Sirius the Jaeger』
兄は弟を助けるもの、父は子を守るもの、仲間は信じ助け合うもの、選ばれし者は役目を果たすもの。そういう部族的で物語的な世界観がこの制作のいつもの対立にない穏やかで力強い作品に仕上がっていたと思う。結局人智を超えた力の存在は物語を進める以上の存在ではない所にしか落ちなかったけど、平穏な日々を守るという父の願いを受けたのならそうなるのは当然で後日談長めなのも良かった。
『ゴールデンカムイ 第2期』
人対人や人が動物を食べるという命のやり取りが硬軟織り交ぜて地続きで、不死身だとか二つ名の付きそうな連中が1期同様にてんこ盛りで、旅の終わりまでと新たな旅の始まりで〆る。人死にも普通にあるんだけど、不思議とそれが当たり前で必要以上に不快ではない作りで見られた。綺麗に完結までアニメ化して欲しいものだね。
『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』
確か数日の設定ってだけあって、密度の濃い生き方とか美学が圧縮されていて良かったと思う。特別山がある訳でもないが、ここ一番の印象に残る場面や入れ替わりでの演者達の作品全体を作っている連帯感を通し、麻薬から始まった話とボスの最後からプロローグとエピローグまでが繋がって綺麗にまとまっていて良かった。
『ピアノの森 第2シリーズ』
動かさないことそれ自体が悪いことではないが、工夫として面白くなく画面が汚くなるのは演出とは呼べんな。完結した筈なのに余韻の悲しさがね。演者が頑張っていたので何とか見られたってのは流石。
『不機嫌なモノノケ庵 續』
芦屋のモノノケをも惹き付ける魅力が親譲りにも関連していることを段々と見せていく途中までの話。状況が変わってもモジャが可愛くて式神のような存在としていてくれるので、画面が苦しくならなくて良かった。
『なんでここに先生が!?』
先生と生徒の禁断の関係とエッチな場面のバーゲンセールで、おいー、まじかを連呼しまくっていた。これが結構癖になると分かった上での作品なのだから怖いな。
『異世界かるてっと』
手軽に原作設定でコントが繰り広げられて、そんなに面白いって訳でもないんだけど、見知った顔がワチャワチャしているってのは結構楽しめる。久しぶりに昔の仲間と卓を囲んだって感じやね。
『ワンパンマン(第2期)』
ガロウのパンチの弱さってことに尽きるか。結局サイタマの格の違いが認識されるために強敵が蹴散らされるメインの話がないと弱い。
『盾の勇者の成り上がり』
迂闊ってことが作品の勢いを殺すんだなと。成り上がるって結果が分かっていても、噛ませ犬共の世界やばいのに本気出していない感がイライラする作品だった。それを踏まえた上で中々その時が来ないので、溜めが長過ぎるわと毎回やきもきさせられた。スカッとさせてくれればいいのに、変に続編の色気も漂ってきたりで勿体無いな。
『世話やきキツネの仙狐さん』
家に帰って仙狐さんがご飯を作ってくれていて、家事をやってくれて、ペットみたいに愛でてもよくて、それって素敵やん。
『賢者の孫』
孫が白々しく活躍するだけなら本当に見るに堪えないのだけど、そこは保護者の御二方を含めた回りの大人がありきで、若手の孫世代や兄貴分姉貴分が頑張るから絵になる。話の構成やら見せ方は色々気になったけど、座組の良さはヨカッタね。
『八十亀ちゃんかんさつにっき』
可愛い女の子と仲良く学生生活を送れて、地方の子って感じの方言やら強がる姿を観察するってのがミニ枠に合っていて毎回綺麗に構成されていて感心した。
『BAKUMATSUクライシス』
歴史の必然に対し、正しき流れを守るために動く高杉の姿が、史実に対して無茶苦茶しつつも、その人物ならこうしたであろうに収めようとする作品と噛み合っているから、茶番だって分かっていても熱意が感じられて何か楽しいんだよね。死ぬと分かっているからとて誠実に熱く生きない理由にはならない。
『川柳少女』
無口少女の七々子の雄弁過ぎる心の声を担当する花澤さんの力を前面に押し出しつつも、脇を固める演者も実のある負けない演技の対比で持ち上げる。互いを高めあう話の展開と座組が噛み合っているんだから気持ち良いわな。
『ひとりぼっちの○○生活』
年齢不相応だけど、仲間が増えて少しずつ変わっていくぼっちの姿を見守る。公式絵通りのおとうさんスイッチ作品として綺麗にまとまっていた。
『超可動ガール1/6』
嫁キャラフィギアが意思をもって動く姿で具現化し、しかも娶るとか三国一の果報者なのは間違いない。意思を持って動くとかの細かい説明は省いてあって、それがミニ枠の尺に上手く合っていて、だけど物語に必要な要素だけは凝縮されている。取捨選択の巧さと演者の才覚で以って具現化した女の子と愛されるべき男の姿に仕上げてあって感心した。
『女子かう生』
女子高生が与えられた状況で息遣いだけで台詞なしでも可愛らしさを失わずに過ごすだけの姿を凝縮し、気が付けば時間が過ぎて一つの場面が描かれていたってミニ枠の尺に対して意欲的で良かったと思う。
『ノブナガ先生の幼な妻』
信長に関連するものに触れると、関係者が物質的にあるいは霊的に降臨する。裸の光る演出含めて安っぽい如何にもで詳しい作用は魔法程度で留めてある。それでいて人物背景に関係した無念を晴らして成仏させるという真面目な話もあって、でもやっぱり体が光る下らない演出で落としていく。伝統ですな。
『この音とまれ!』
琴という馴染みもなく、凄さが伝わりにくい題材で、素材としての音楽を使って逃げずにガンガン盛り込んで行くことで真っ向勝負の演出として仕上げてあって、如何にも漫画らしくはあるんだけど、音が心に触れて変わって高めあっていく青春が良かった。
山の大きさに比べれば、人の営みなど些細なことに過ぎない。登山が好きになってあれこれ小慣れてきたら行き違いもあって、だけど山で深めた絆の強さが雨降って地固まる。山登りでの仲間って命懸けな面もあるから、そういうのって良いよね。
『からくりサーカス』
何か駆け足でもないけど、敵に対してついに本気が通じて片付けて終わりな感じが連載の都合で暗躍する以上のものを呼び起こさなくて後一押しが足りなかった。まあ、座組でそれを押し切ろうとしてベテラン乱舞するのも嫌いじゃないけど、もっと前の時代にアニメ化したかったんじゃないかなって悲しみが透けて見えた。無論、テーマ曲の「月虹」を活かすためだけに作られていたと見れば、PVとしてぶっちぎりで良い。OPによし、劇伴によし、回想によし、EDによし、お前によし、俺によしで、逆になかった時の物足りなさよ。
『天狼 Sirius the Jaeger』
兄は弟を助けるもの、父は子を守るもの、仲間は信じ助け合うもの、選ばれし者は役目を果たすもの。そういう部族的で物語的な世界観がこの制作のいつもの対立にない穏やかで力強い作品に仕上がっていたと思う。結局人智を超えた力の存在は物語を進める以上の存在ではない所にしか落ちなかったけど、平穏な日々を守るという父の願いを受けたのならそうなるのは当然で後日談長めなのも良かった。
『ゴールデンカムイ 第2期』
人対人や人が動物を食べるという命のやり取りが硬軟織り交ぜて地続きで、不死身だとか二つ名の付きそうな連中が1期同様にてんこ盛りで、旅の終わりまでと新たな旅の始まりで〆る。人死にも普通にあるんだけど、不思議とそれが当たり前で必要以上に不快ではない作りで見られた。綺麗に完結までアニメ化して欲しいものだね。
『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』
確か数日の設定ってだけあって、密度の濃い生き方とか美学が圧縮されていて良かったと思う。特別山がある訳でもないが、ここ一番の印象に残る場面や入れ替わりでの演者達の作品全体を作っている連帯感を通し、麻薬から始まった話とボスの最後からプロローグとエピローグまでが繋がって綺麗にまとまっていて良かった。
『ピアノの森 第2シリーズ』
動かさないことそれ自体が悪いことではないが、工夫として面白くなく画面が汚くなるのは演出とは呼べんな。完結した筈なのに余韻の悲しさがね。演者が頑張っていたので何とか見られたってのは流石。
『不機嫌なモノノケ庵 續』
芦屋のモノノケをも惹き付ける魅力が親譲りにも関連していることを段々と見せていく途中までの話。状況が変わってもモジャが可愛くて式神のような存在としていてくれるので、画面が苦しくならなくて良かった。
『なんでここに先生が!?』
先生と生徒の禁断の関係とエッチな場面のバーゲンセールで、おいー、まじかを連呼しまくっていた。これが結構癖になると分かった上での作品なのだから怖いな。
『異世界かるてっと』
手軽に原作設定でコントが繰り広げられて、そんなに面白いって訳でもないんだけど、見知った顔がワチャワチャしているってのは結構楽しめる。久しぶりに昔の仲間と卓を囲んだって感じやね。
『ワンパンマン(第2期)』
ガロウのパンチの弱さってことに尽きるか。結局サイタマの格の違いが認識されるために強敵が蹴散らされるメインの話がないと弱い。
『盾の勇者の成り上がり』
迂闊ってことが作品の勢いを殺すんだなと。成り上がるって結果が分かっていても、噛ませ犬共の世界やばいのに本気出していない感がイライラする作品だった。それを踏まえた上で中々その時が来ないので、溜めが長過ぎるわと毎回やきもきさせられた。スカッとさせてくれればいいのに、変に続編の色気も漂ってきたりで勿体無いな。
『世話やきキツネの仙狐さん』
家に帰って仙狐さんがご飯を作ってくれていて、家事をやってくれて、ペットみたいに愛でてもよくて、それって素敵やん。
『賢者の孫』
孫が白々しく活躍するだけなら本当に見るに堪えないのだけど、そこは保護者の御二方を含めた回りの大人がありきで、若手の孫世代や兄貴分姉貴分が頑張るから絵になる。話の構成やら見せ方は色々気になったけど、座組の良さはヨカッタね。
『八十亀ちゃんかんさつにっき』
可愛い女の子と仲良く学生生活を送れて、地方の子って感じの方言やら強がる姿を観察するってのがミニ枠に合っていて毎回綺麗に構成されていて感心した。
『BAKUMATSUクライシス』
歴史の必然に対し、正しき流れを守るために動く高杉の姿が、史実に対して無茶苦茶しつつも、その人物ならこうしたであろうに収めようとする作品と噛み合っているから、茶番だって分かっていても熱意が感じられて何か楽しいんだよね。死ぬと分かっているからとて誠実に熱く生きない理由にはならない。
『川柳少女』
無口少女の七々子の雄弁過ぎる心の声を担当する花澤さんの力を前面に押し出しつつも、脇を固める演者も実のある負けない演技の対比で持ち上げる。互いを高めあう話の展開と座組が噛み合っているんだから気持ち良いわな。
『ひとりぼっちの○○生活』
年齢不相応だけど、仲間が増えて少しずつ変わっていくぼっちの姿を見守る。公式絵通りのおとうさんスイッチ作品として綺麗にまとまっていた。
『超可動ガール1/6』
嫁キャラフィギアが意思をもって動く姿で具現化し、しかも娶るとか三国一の果報者なのは間違いない。意思を持って動くとかの細かい説明は省いてあって、それがミニ枠の尺に上手く合っていて、だけど物語に必要な要素だけは凝縮されている。取捨選択の巧さと演者の才覚で以って具現化した女の子と愛されるべき男の姿に仕上げてあって感心した。
『女子かう生』
女子高生が与えられた状況で息遣いだけで台詞なしでも可愛らしさを失わずに過ごすだけの姿を凝縮し、気が付けば時間が過ぎて一つの場面が描かれていたってミニ枠の尺に対して意欲的で良かったと思う。
『ノブナガ先生の幼な妻』
信長に関連するものに触れると、関係者が物質的にあるいは霊的に降臨する。裸の光る演出含めて安っぽい如何にもで詳しい作用は魔法程度で留めてある。それでいて人物背景に関係した無念を晴らして成仏させるという真面目な話もあって、でもやっぱり体が光る下らない演出で落としていく。伝統ですな。
『この音とまれ!』
琴という馴染みもなく、凄さが伝わりにくい題材で、素材としての音楽を使って逃げずにガンガン盛り込んで行くことで真っ向勝負の演出として仕上げてあって、如何にも漫画らしくはあるんだけど、音が心に触れて変わって高めあっていく青春が良かった。
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