2019年3月位までに見終わった作品
2019年4月24日 シリーズ全体の感想『転生したらスライムだった件』
実は異世界転生って死んだら仏という概念を体現しているのではないだろうか。生前の業が反転して異世界で圧倒的な神懸りの力や知識で崇敬される展開など正にそれ。どれもこれもが必然的で驚くようなことは少ないが、予定調和の流れを見守るような印象だった。到達点として美しければそれもよしなのだが、途上で終わる上に至上の何かは込められていなかった。難しいね。
『火ノ丸相撲』
勝負を土台とした作品なので、如何に闘い如何に勝つか以上の見所はない。部として成立して、強豪の洗礼を受け、練習による強化と部としてのまとまりの強さを受けて勝つ。実に綺麗にまとまっており、最後の最後を原作としての途上でありながら、最高の瞬間として至上のものとして終えている。部活もののお手本のような丁寧な仕事でとても楽しめた。
『逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ Season2』
無罪の人間が逮捕され裁判にかけられているという大きな矛盾の前には、事件や細かい設定が荒唐無稽であったとしても、一種ファンタジーとしてとらえられて処理される。回想や説明もやや過剰で分かりやすく作ってあり、絶対に解ける謎が最後は人間模様に焦点が集まってまとまる。やはり気軽に見られるってのは良いね。
『モブサイコ100 II』
この作品の気持ちよさってのは、時に間違った方向へ向かってしまったキャラとモブとが絡むことで対比とし、超能力という力を持った人間が何をすべきなのかから、特異な設定のフィクション全般の物語の見せ所を示してくれる所かな。
『上野さんは不器用』
器用でどこか面白い遊び心を感じさせる発明の数々に比して不器用な上野さんの繰り出すリアクションと明後日に向かってしまう展開が短めの尺と噛み合って甘酸っぱく仕上がっていた。
『私に天使が舞い降りた!』
天使のようなロリとの邂逅での狙い過ぎの下衆な台詞や展開もキャラを全部女にしたら和らぐ。その1点のみで突破しようという潔い作りが、最後に劇中劇で本当に天使として舞い降りてくることで綺麗にまとまっていた。物語として綺麗にまとまるとは思わなかっただけに驚いたね。可愛い画面のワチャワチャした様を時の過ぎ行くままに見守る。そう、これはお父さんスイッチや。
『3D彼女 リアルガール 第2シーズン』
全部予定調和なので、何ら驚く展開でもない。最後の方はもうちょっと積み上げてきたものや演者の力を信じた溜めがあっても良かったんじゃないかな。2期の方が1期からの時間によって変化した関係性で楽しかっただけに、落ちが今一つじゃ締まらないわな。
『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』
1人の時間を愛する主人公が猫のハルとの出会いを通して変わっていく自分に戸惑いながらも受け入れていく。猫の居る風景を時の過ぎ行くままに見守る。可愛くてええのう。
『五等分の花嫁』
ルート確定後の回想としての本編に入ることで、5人から選べるご都合さを軽減する。流石っす。そこを5人の演者の力で押しきって、何となく男気のある主人公に惹かれ始めた誰が選ばれるか分からない途上で至上の落とし所で終える。恐らく未完の終わり方としても作品の方向性としてもベスト。
『かぐや様は告らせたい ?天才たちの恋愛頭脳戦?』
どこか懐かしさのある演出が今風の美術と若手の演者で作られているのが楽しい。OPの印象で押しきらずに本編もしっかり作ってある辺りで派手さに逃げない実直さがなせる技。気軽に楽しい素晴らしい。これやね。
『ゾンビランドサガ』
ゾンビとして蘇った意味や面白メガネ兄さんのメガネの奥の真実は片鱗を見せるに止めてその場のノリと人情で乗り切る。B級の定番のゾンビでゾンビと関係のない物語を味付けしてあって何だかんだで楽しく見られる。素晴らしいね。
『CONCEPTION』
力技で何となく見せていた昔の作品のような狙い過ぎた下品さと演出が行き過ぎて、乾いたような湿ったような変な笑いが込み上げてくる。途中から作り手側も雑さを隠さずに正面切って下らなさを押してきて癖になってくる。演者もバランス無視でこの人がみたいなベテランも混じってて色々怖いのに落ちの方向性がベタ過ぎて安心感が湧いてくるという。
『ツルネ ―風舞高校弓道部―』
早気の持つ自分との闘い感に対して、弓を始めた頃の仲間と部活の団体戦での対比を中心に今を生きる心の強さで大人も子供も何かを掴んでいく。弓道の静と動の緩急に物語の展開が呼応し求道者として高まっていく様に対し作り手も求道者として完成の域を目指す。地味な展開を積み重ねて綺麗にまとまって流れていく、派手さはないが十分に溜めてから放たれるので弓道というテーマと調和しており美意識を感じさせた。演出が物語のために機能していると表現しても、当たり前のことに聞こえるが最後までやりきるのが難しく、それが出来ていることは尊い。
実は異世界転生って死んだら仏という概念を体現しているのではないだろうか。生前の業が反転して異世界で圧倒的な神懸りの力や知識で崇敬される展開など正にそれ。どれもこれもが必然的で驚くようなことは少ないが、予定調和の流れを見守るような印象だった。到達点として美しければそれもよしなのだが、途上で終わる上に至上の何かは込められていなかった。難しいね。
『火ノ丸相撲』
勝負を土台とした作品なので、如何に闘い如何に勝つか以上の見所はない。部として成立して、強豪の洗礼を受け、練習による強化と部としてのまとまりの強さを受けて勝つ。実に綺麗にまとまっており、最後の最後を原作としての途上でありながら、最高の瞬間として至上のものとして終えている。部活もののお手本のような丁寧な仕事でとても楽しめた。
『逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ Season2』
無罪の人間が逮捕され裁判にかけられているという大きな矛盾の前には、事件や細かい設定が荒唐無稽であったとしても、一種ファンタジーとしてとらえられて処理される。回想や説明もやや過剰で分かりやすく作ってあり、絶対に解ける謎が最後は人間模様に焦点が集まってまとまる。やはり気軽に見られるってのは良いね。
『モブサイコ100 II』
この作品の気持ちよさってのは、時に間違った方向へ向かってしまったキャラとモブとが絡むことで対比とし、超能力という力を持った人間が何をすべきなのかから、特異な設定のフィクション全般の物語の見せ所を示してくれる所かな。
『上野さんは不器用』
器用でどこか面白い遊び心を感じさせる発明の数々に比して不器用な上野さんの繰り出すリアクションと明後日に向かってしまう展開が短めの尺と噛み合って甘酸っぱく仕上がっていた。
『私に天使が舞い降りた!』
天使のようなロリとの邂逅での狙い過ぎの下衆な台詞や展開もキャラを全部女にしたら和らぐ。その1点のみで突破しようという潔い作りが、最後に劇中劇で本当に天使として舞い降りてくることで綺麗にまとまっていた。物語として綺麗にまとまるとは思わなかっただけに驚いたね。可愛い画面のワチャワチャした様を時の過ぎ行くままに見守る。そう、これはお父さんスイッチや。
『3D彼女 リアルガール 第2シーズン』
全部予定調和なので、何ら驚く展開でもない。最後の方はもうちょっと積み上げてきたものや演者の力を信じた溜めがあっても良かったんじゃないかな。2期の方が1期からの時間によって変化した関係性で楽しかっただけに、落ちが今一つじゃ締まらないわな。
『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』
1人の時間を愛する主人公が猫のハルとの出会いを通して変わっていく自分に戸惑いながらも受け入れていく。猫の居る風景を時の過ぎ行くままに見守る。可愛くてええのう。
『五等分の花嫁』
ルート確定後の回想としての本編に入ることで、5人から選べるご都合さを軽減する。流石っす。そこを5人の演者の力で押しきって、何となく男気のある主人公に惹かれ始めた誰が選ばれるか分からない途上で至上の落とし所で終える。恐らく未完の終わり方としても作品の方向性としてもベスト。
『かぐや様は告らせたい ?天才たちの恋愛頭脳戦?』
どこか懐かしさのある演出が今風の美術と若手の演者で作られているのが楽しい。OPの印象で押しきらずに本編もしっかり作ってある辺りで派手さに逃げない実直さがなせる技。気軽に楽しい素晴らしい。これやね。
『ゾンビランドサガ』
ゾンビとして蘇った意味や面白メガネ兄さんのメガネの奥の真実は片鱗を見せるに止めてその場のノリと人情で乗り切る。B級の定番のゾンビでゾンビと関係のない物語を味付けしてあって何だかんだで楽しく見られる。素晴らしいね。
『CONCEPTION』
力技で何となく見せていた昔の作品のような狙い過ぎた下品さと演出が行き過ぎて、乾いたような湿ったような変な笑いが込み上げてくる。途中から作り手側も雑さを隠さずに正面切って下らなさを押してきて癖になってくる。演者もバランス無視でこの人がみたいなベテランも混じってて色々怖いのに落ちの方向性がベタ過ぎて安心感が湧いてくるという。
『ツルネ ―風舞高校弓道部―』
早気の持つ自分との闘い感に対して、弓を始めた頃の仲間と部活の団体戦での対比を中心に今を生きる心の強さで大人も子供も何かを掴んでいく。弓道の静と動の緩急に物語の展開が呼応し求道者として高まっていく様に対し作り手も求道者として完成の域を目指す。地味な展開を積み重ねて綺麗にまとまって流れていく、派手さはないが十分に溜めてから放たれるので弓道というテーマと調和しており美意識を感じさせた。演出が物語のために機能していると表現しても、当たり前のことに聞こえるが最後までやりきるのが難しく、それが出来ていることは尊い。
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