『宇宙よりも遠い場所』
探検隊に参加して南極という極限の地に色々な物を探しに行く女子高生達のお話。一昔前の成長物語の通過儀礼を性別変えて画面映えしたって感じで、母親が最後を遂げた地ってのがあるとどうしても感傷的な部分が見え隠れして、素直に冒険に憧れる少年のお話みたいには行かないので可もなく不可もなくといった印象でした。

『ラーメン大好き小泉さん』
ラーメン大好きな小泉さんに触発されて小泉さんとラーメンが大好きになっていくアニメ。出落ちの部類に入るのだろうが、「ラーメン大好き小泉さん」のアイキャッチのハミングが耳に心地よくて温かいラーメンで心も温まる。流し見して楽しめる良い作品だったと思う。

『サンリオ男子』
サンリオキャラが可愛いから、それを好きな男子もどことなく可愛くて、でもホモ臭いという訳でもなく、推しキャラを語り合ったり、ピューロランドに行ったり、最後は文化祭で創作劇までやり遂げる。少年特有の茶化されてキャラものから離れる過程で祖母とも離別してしまった主人公が、本当の意味で打ち解けて可愛いもの好きの仲間を得る話。良かったと思う。

『三ツ星カラーズ』
上野の街を守る仕事のような遊びのような子供の独特な感覚でのあれこれ、それを見守り巻き込まれ相手してあげる周りの大人達の優しさと天真爛漫なカラーズの面々との関係がとても素敵だった。お花見で今まで出会った大人達が再登場し、暖かく接してくれて、優しくて、思い出を振り返りつつ、全部可愛くて、宝物のような時間がそこにあった。

『りゅうおうのおしごと!』
最年少竜王が調子を崩したどん底で、将棋に一途だった昔の自分を思わせる才能豊かな少女に弟子入りを懇願され、他にも色々な出会いを通し師匠として恥じない将棋を指そうと己の内から湧き上がる情熱で奮起して立ち直りつつある中、羽生さんを思わせる最強の挑戦者との7番勝負で3連敗で再び打ちのめされてまた奮起する。
男の子なら絶対心躍る必勝の筋書きが、出会いによる外的動機で再び立ち上がる演出にして、取っ付きやすくするために女の子を沢山出しているだけなのに、小学生は最高みたいな内輪受けをぶっ込んで勝負を蔑ろにすると恐ろしい程に熱の引いた作品に仕上がって見えた。アニメ化は難しいのう。

『オーバーロードII』
アインズの目的が不明瞭なままに、リザードマン達の右往左往を描くのが長くて疲れた序盤。セバス活躍編に移ってからは、1期目同様の小物が粋って凹られる方式で気持ちよく狙いも分かりやすくてテンポも良くて楽しめた。続編ありきな構成が気にはなったが、小悪党を凹れる力があって凹るって感じは異能の才があったらテロリスト闘いそうなオタクの願望を綺麗に反映していて相変わらず上手いなと思った。

『ダメプリ ANIME CARAVAN』
どこかずれていてダメなのを真面目にやって笑いにする。日常に溢れているおかしさから来る笑いの基本に忠実でいて、ここぞでは決めてイケボ。昔ながらの凄腕の二枚目半の亜種みたいなものかな。一貫して真面目に変をやろうとする姿勢は好感が持てて面白かった。

『博多豚骨ラーメンズ』
一見してオサレ系に属するかと思われたが、蓋を開けてみれば妹教のお兄ちゃんの林、兄のようにそれを見守る馬場、草野球含め何だかんだでつるんで行くことになる面々、絶対負けないんだけど絶対負けない前提の茶番みたいなことはほぼなくて、命懸けでギリギリなこともありつつ仲間の力もあって切り抜けて行く感じ。ノリの良い劇伴で確かにオサレなんだけど、会話の掛け合いも含めて気に入って見られた。妹を守るお兄ちゃんは最強なんだけど、守りきれなかった十字架を背負った万能ではないって匙加減が調子乗った感を薄めた要因だと思う。まあ、しれっと妹が生きてて殺し屋になって現れそうな感じもする辺りの雰囲気も好きだった。

『ミイラの飼い方』
不思議生物であるミーくん達キャラが全部可愛くて、飼い主になる少年少女が色々困難を抱えならがも、当たり前に隣に寄り添って暮らしていく様。不思議生物同士のほぼ無声で所作と効果によって感情表現と意思疎通を見せて心温まる作品に仕上げてあったのは流石。ずっといっしょって良いよね。

『魔法使いの嫁』
愛し合いされているけど、過去の傷がそれを素直に受け入れられない二人の関係がタイトル通りに名実共に魔法使いの嫁となるまででまとめてあった。まあ、ウーパー君みたいな脇のキャラデが全部可愛いとはいえ、カップリングが強固に決まっていて恋愛に関しての鞘当要素がほぼない以上、話を引っ張る程に牽引力が低下して行った印象。

『まめねこ』
2匹の子猫に猫だと思っている犬が加わって、彼らを取り囲む世界の優しさが心に沁みた。

『3月のライオン 第2シリーズ』
OPからしてもそうだが、曇りのち晴れな感じで、重い話を中心にこれまでの過去からの変化とこれから先の未来への歩みを感じさせる構成になっていた。いつもの見たことある演出も手癖ではなく、いじめ絡みの重い話の重さを散らすために機能する演出として盛り込んでいて、細かい内面描写は原作の台詞回しと演者頼みで黒子に徹してあって、1期よりも強みを活かしてタイアップさえも奇跡的に噛み合って素晴らしかった。

『ドラゴンボール超』
露骨な絆推しで勝つとか、ちょっと違うと思うわ。力の大会もこの作品も始まる前が一番ワクワクした。まあ、ヤムチャの野球回とか日常回が昔みたいに面白かったからこれはこれでアニメ化の甲斐があったとは思う。

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okm

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