『B-PROJECT~鼓動*アンビシャス~』
上昇していく話だったけど、急に過去の怨恨話を出してきて尺の都合で解決して後日談もないでは話数が足りていないような印象で残念だった。

『食戟のソーマ 弍ノ皿』
食戟では賭ける対象が大き過ぎるので負けられないけど、主人公が学校の大会の決勝戦で負けるってのが一段階上に行くための儀式として用意されているのに好感が持てた。粋がっている系主人公で販促アニメみたいに常勝だと見ていられないからね。現場研修という名の修行編も始まってこれからって所で引く辺り続きがあると良いですね。

『アルスラーン戦記 風塵乱舞』
衝撃的な王様の脱獄からの復権に左遷的兵隊集めを命じられ、やって来た港町でナルサスの旧友の小悪党を蹴散らして終わり。8話は短いけど大分とメッキが剥がれているからこの辺で終わっても良いと思うし、もうちょっと休んでしっかり再構成して王都奪還をやった方が良いと思う。

『不機嫌なモノノケ庵』
芦屋を物の怪の世界に引き込んだ会話の出来ない物の怪のモジャが可愛らしくて、八百万よろしく物の怪へ人に接するが如く振舞うことで生じる絆が〆の話へと集束していく。妖怪とほっこりで似たような作品と被っているように思うかもしれないけど、感傷的でないってのが十分に差別化出来ていたと思う。

『SHOW BY ROCK!! しょ~と!!』
適度に設定やキャラを掘り下げつつ、パロディやらコントに仕上げてあって、2期への繋ぎとして十分に楽しめた。

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 3rei!!』
並行世界でちょっとシリアスも入れつつ、深刻そうな設定なんかは足早にドンパチして大団円で終わり。このシリーズってそんな感じなのが良いね。

『この美術部には問題がある!』
画面暗くないし、軽く流し見する分にはこれで良いんじゃないかな。ED結構好き。

『腐男子高校生活』
軽く流し見するミニ枠ってのはこんな感じで良いと思う。ED結構好き。

『タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~』
科学者を扱っているのに、タイムパラドクスの扱いがガバガバな辺り、作っている業界が科学の素養に欠けている構造的欠陥を露呈してしまっているような気がした。どの科学者も科学との付き合い方を良い方向へ捉えて邁進することで、現代に生きる主人公達や社会への繋がりと気付きにまとめる物語は良いと思った。でも、落ちがどうしても気になっちゃうんだよね。だからといって、科学考証に注力して物語に落とし込むことが出来ずに乖離しちゃう可能性も高いし、科学って難しいね。

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』
楽に働き、楽に勝とう。その辺は実に共感出来るんだけど、なまじっか魔法が存在するだけに、ライフリングによって命中率が格段に向上して勝つとか戦術や戦略の史実的要素が今一つしっくり来ない。魔法で補正したり出来ない設定なんだろうけど、物語にその辺の設定や説明を組み込めていないから気になる。そこら辺を外しちゃってボーイミーツガールとして見るには主人公がプレイボーイって設定で足を引っ張っている感じがするんだよね。楽にって方向性とチャラいのとを合わせているんだろうけど、物語って難しいね。

『アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd』
黒幕が黒幕し過ぎていて、続編を匂わせる伏線の散りばめ方で走りきった感じがしないのがちと気になった。頭脳系と肉体系のような谷口作品お得意の対比が散りばめられていて、全体的には肉体系が引っ張るんだけど、頭脳系がポンコツな辺りがこの作品の全体的に緩い雰囲気に繋がっていて、ちょっと作りの怪しい部分を許容しやすくしていて上手かったと思う。

『モブサイコ100』
インチキ霊能力者でマッサージの達人の師匠が、超能力を非日常から日常へ非常識から常識へと落とし込んで行く落ちの付け方。この作品の持ち味を集約させたらそこに行き着くというか、代弁している形になっている。存在が真面目にギャグになっている肉体改造部の面々も、肉体の鍛錬から身体性を持つことの重要性を暗に示しているし、予定調和を崩すという予定調和が構築されているのが面白かったなと。そりゃ、居るか分からんツチノコの金より松茸という食の方が心の充足には重要やで。

『バッテリー』
攻めと受けみたいな関係性を臭わせているけど、全体的に線が細いというか薄暗いというか、それでいてギスギスしていて、何か野球があるのにまるでないような精神面だけの物語になっていた。バッテリーでなくても成立するんじゃないかなという気分が続くけど、最後は少し早めの雪解けといった感じでさくらんぼの木の花弁が舞う中試合が始まる。バッテリーになっていく二人とその影響を受けて変わっていく周りの物語だったという訳ね。もう少し画面に華があると雪解けまで長過ぎて辟易する気分が収まって良かったんじゃないかな。

『逆転裁判』
アドベンチャーゲーム形式だとあんまり気にならないけど、音声が入って動画になると無理がある要素の多い作品だよなって思った。でも、何やかんやでメインテーマである依頼人を信用するって姿勢で解決に至る過程に仕上げてあるから軽く見るのに良い感じだったと思う。何よりマヨイちゃんとハミちゃんが可愛いのが一番良かったと思う。欲を言うならナルホド編の〆までやって欲しかった。続編お待ちしております。

『マクロスΔ』
マクロスの良さって、あくまでロボットものとして軍事組織が参加している戦いがあって、その中で歌が戦いにとって意味を持つような設定を与えられて物語に合わせて整えられている。で、実際には歌の力じゃ無理なんだけど、全力で打ち込んだ歌が心に響く代わりに作中設定で状況を好転させる所でしょ。勿論、楽曲が実際に心に響く出来だったり、映像が良かったりした方がリアリズムが増幅されるけど、どうも河森氏が主軸になってからのマクロスはリアリズムを増幅させる要素に注力し過ぎているように思う。近作も途中までまあなんとかだったのに終盤になって新型爆弾を落とした奴の息子である主人公を問答無用で訴追する王政国家とか、そんな野蛮人が先史文明の力でイデとか人類補完を思わせる全人類の知性直結した全知による恒久平和と寿命の短いウィンダミア人による永遠の宇宙の統治者足らんとする展開になって、永遠よりも一瞬に命を燃やす価値観に敗れ去るとか悪い冗談かと思ったぞ。それがあって最後に恋愛方向へ集束するとか、こんなん共感する奴いるんかね。基本的な部分を歌の持つ超越的な力とか恋愛関係で引っ張って誤魔化したらあかんやろ。最後の逆転の可能性を考えた俺の視聴体験という永遠を軽視して、制作という一瞬の自己満足を見せられたら堪らんぞ。

『Re:ゼロから始める異世界生活』
ループ系で主人公が死ぬ気で頑張るんだけど、もしかしたら死に戻れないかもって恐怖を表現することが、物語が終わってしまう以上構造的に無理があるのと、どこまで行っても厳しい苦しい展開も解決しない限りループする以上は、どこかで茶番に感じるから難しいよね。茶番に見えると、一皮剥けてボーイミーツガールでしかないから、続編作るにしても早いことやらないと旬が過ぎて旬の魔法が解けるから駄目じゃないかな。

『境界のRINNE 第2期』
相変わらずの緩い雰囲気なんだけど、主人公とヒロインの恋模様に注力していなかったこれまでと違って、最後にそういう展開を持ってきたのには感心した。2度目だけど続編決定情報が作中に入っているのは良いよね。

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okm

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