2013年4月位開始をまとめて
2013年4月22日 1話雑感『LINE TOWN』
笑えん。笑えんのだ、トキ。
『ダンボール戦機ウォーズ』
OPに乗せてのLBXバトルが連携プレーも鮮やかに、カメラワーク含めてとにかく格好良い。そのため、名実共に世界最高の玩具としてプロが成立しているとの設定ナレに説得力を与えている。Aパートでは少し時間を戻して、主人公がLBX学園に転校するために島に降り立つ場面から始まる。町並みは2050年代とは思えない古さで、高度経済成長期の町並みが再現がなされていた。競争力を引き出すためにと理由付けしているが、作っているオッサンの郷愁とか原風景ではないか。と、邪推を挟みつつ、街場の大会3勝の主人公と世界大会優勝のライバル兼チームメイトとの出会いから、軍隊チックな雰囲気の漂う学園への転校と、新たな戦場へと文字通りに誘導される場面へと移る。10kmに地球が再現されたセカンドワールドの規模は圧巻であり、そこで実在の国家の軍事力をLBXでシミュレーションする授業兼事業が今回の戦いの場という訳か。支給された汎用機体で闘うというのも新鮮で、世界大会優勝者であってもシミュレーションの結果用意された機体性能の差もあって翻弄されてしまうというのが面白い。完全に兵器転用出来るオーバーパワーな玩具なのは明白だったので、潔く擬似戦争にしたことで迫力のバトルに集中出来るというものだ。戦略の表現は難しいだろうが、戦術や作戦といった概念が活きてくるのは間違いなく、驚くほどにワクワクした。まあ、ガンダムでやって欲しかったような気もするが、先駆者のこの作品にに小型化という案を抑えられているから無理か。特に無理矢理な感じもせずに面白い話になっているのは、ホント、日野さんどうしちゃったのって感じですな。
『断裁分離のクライムエッジ』
やっぱり猟奇系が関連している訳ね。呪いの殺人道具って辺りが、九十九神っぽい物に宿る念って感じっすな。理不尽からバトルに雪崩れ込みそうだが、そういうのってあまり好みじゃない。
『RDG レッドデータガール』
あえて、原作を選定しているのかどうかは分からないが、このスタジオの作品はどれも取ってつけたように敵意や敵愾心を剥き出しにする導入が多くて何だか疲れる。まあ、この作品のような田舎は、余所者にとってはそんな感じだけどね。
『カーニヴァル』
如何にもな雄臭い回想から始まって、次の場面では鎖に繋がれてたり、コソ泥にしてはダイナマイトに壁を破壊して登場したキャラや特殊機関だとか、異形に襲われたりと何やかんやで順調に801な展開が続く。主人公が拾った腕輪や特異な音を聞き分ける力といった超能力展開を匂わせて終わりと。まあ、主人公が記憶を失っている設定の割に、思い出しても面白くないことになりそうな感じの作品なのであまり期待はしない。
『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』
思いの他面白くて驚いた。ロボットの搭乗者の精神に感応して動くシステムが、状況に対する主人公達の恐怖や生存本能によって危機を脱する展開に対して噛み合っていたのが良かった。これってイデみたいなものか。主人公のチーム同士が、噛み合わないながらも嫌い合っていないのも見やすくて良かった。まあ、突っ込み云々のカット割りや画面分割がやや滑り気味なのは気になったけどね。このままずっこけ英雄路線を続けるにしろ増長鉄拳制裁路線に乗り換えるにしろ上手く回しそうだ。
『はたらく魔王さま!』
冒頭の異世界を舞台に海外言語でやり取りし合う魔王と勇者の闘いが、冗長で見るのを止めようかと思った。その後は人間の世界にやってきての外人さんいらっしゃいから魔力を持った人間として暮らすって流れになって、落差を意識してのことだったのだなと納得は出来た。まあ、日本語で喋るようになってからは真っ当なコメディ作品なので、日本に馴染んだ外人さんを眺めるような感じで楽しめそうか。
『DEVIL SURVIVOR 2 THE ANIMATION』
思ったより説明が無く、ゲーム的な世界が始まる。災害からの死亡回避の悪魔召喚アプリのインストールに、悪魔召喚やら特務機関やらと、ゲーム慣れしたシリーズ未経験者が説明書を読まずに何となく序盤の中途リアル要素が優秀で理解が進むといった主人公達を眺めていたら、特殊機関に保護されてこれからバトルロワイヤルの説明がされるぞってところで1話が終わった。導入としてはまずまずだが、キャラが多いことが分かっているだけに、序盤の3人含めキャラの考えがよく分からないままってのは難しいところか。まあ、この組み合わせはローレシア、サマル、ムーンと思えばしばらくは見れそうなんだけどね。だから、サマルが死に掛けるけどな展開には笑った。
『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%』
前シリーズのEDのようなライブに五月蝿いまでの客の合いの手と、ライブらしさを持っての気合の入ったステージパフォーマンスから始まり、当然のように一人増えて馴染んでいる辺りはこの作品らしいか。上のクラスに所属することになって、寮へ向かう主人公に道すがらからイケメン達が代わる代わる絡むのだが、真面目に好意を示しつつも一線を引いた紳士さが、相手キャラが変わる度に段々と過剰になって笑えるようになり、一旦落ちを付けてから真面目キャラで〆る。さあ、導入も終わりかと思えば御大の登場からお世話役兼追加キャラの先輩登場と、謎の蛍の大群が現れれば不思議さんってことでOKと様式も備えており、さながら寄席だ。全体で緩急や落ちを付けるといった構成になっているあたりが、この作品の良さかな。
『DD北斗の拳』
何となく『マサルさん』の時のようなノリで懐かしさを感じつつも、北斗らしいノリが現代コントになっており感心した。30分は少々くどくもあったが、間を持たせるあたりは流石か。
『マイリトルポニー ~トモダチは魔法~』
画竜点睛を欠くにもあるように、眼は大事なのよ。この作品はなんと言うか日本的な眼デカキャラデだけど、バランスがギリギリ奇形になっていないになっていなくて、動いているのを見続けるのがきつかった。呆けた連中が集まったせいで世界が危機になって、何となく実績の中堅と売り出し中の若手の演じる可愛いキャラで解決と来るのだろうが、あの引きで予告がない構成なのは手落ちに見える。狙ってのことだろうが、私は沢城さんならオパールの方にしておきます。
『ジュエルペット ハッピネス』
ジュエリーナ様(ロリ)に命じられて、今度は流行の付属製品の点数が多い玩具を持って妖精達が人間界へやってきた。今回は、箱に人間との絆によって生まれる宝石を集めていくようだが、石の持つ魔法的力が変身要素に繋がっている以外に玩具のギミックが見えてこなかったので、デアゴスティーニみたいな印象を受けた。(まあ、商品自体もデアゴスティーニから販売されているのにも笑ったが)魔法の失敗が自分達への不幸ではなく、競合への幸福という相手にとっての敵失で笑いに持っていくのは良い感じだ。正統派のイケメンとのパートナーのあれやこれやをお助けする展開を思わせるのだが、早速カオスな片鱗を見せているだけに週間ジュエルストーンの裏で繰り広げられるハチャメチャが見逃せない感じだ。
『団地ともお』
一億総中流の前後の団地といった感じで、一通りの生活用品は揃っているが、外遊びが中心の子供達の風景が描かれる。ただ、やんちゃな少年以外の要素が見出せないので、普通の域を脱するかは疑問。要するに、運動能力至上主義的な少年観は、これをわざわざ見るような経歴のインドアの大人には嫌な思い出を刺激されるってこった。
『ぼくは王さま』
誰の家にもいる王様ということは、要するにこの王様は子供の暗喩なわけで、登場人物達もそれに合わせた程度に収まっている。でなきゃ、象の卵を探しに行くはずがなかろう。BBA声に定評のある新井さんの優しいナレーション、少年役、主題歌の八面六臂の活躍を背景に、チョーさんの子供っぽいけど大人な王様が可愛らしい。本の雰囲気を再現しようという心意気が感じられる作りにホッとさせられた。
『プリティーリズム・レインボーライブ』
ある日出会っただか拾った小動物が変身アイテムに絡んで云々の魔法少女ものの系譜といった感じで、いきなり規定外の結果を出して与えられる大役に困らされるって感じなのだろうか。相変わらずの実写コーナーもあって、何か一つ垢抜けない感じにげんなりした。
『探検ドリランド -1000年の真宝-』
前シリーズの主人公が伝説の英雄として名を残していたり、ナビゲーターを担当していたハルカが本編に登場したりと続きの世界であることが分かりやすい。CMであるようなカードだかシールだかが本編に登場しており、そこに封印された英雄の力を借りつつ、自身も英雄になっていく過程が描かれるといったところか。ドリル片手に遺跡を発掘ってのはロマンがあって良いね。
『絶対防衛レヴィアタン』
冷淡なレヴィアたんってことなのだろうが、急に出てきた花澤ボイスの妖精が世界観の説明も含めて全部持って行った感じ。如何にもなオッサン相手に悪人顔とのレッテル張りに無双して仲間が出来たと。何がしたいのかよく分からんが、防衛隊を結成して惑星というなの会社を護りたいのならそんな感じか。ソーシャルゲー的キャラ押しとGONZOお得意の誰得感が堪んないね。
『進撃の巨人』
疫病や災害を怪物に例えるというのは、神話の時代から続く慣わしとすれば、巨人を高い堤防で防ぐというのは津波的なものだろうか。ただ、この作品の場合は巨人が人と付くだけあって捕食者として知能を備えているようだ。不自由を強制され、理不尽に蹂躙されるというのは、文明的な国で今日生き残って暮らす身の者には縁遠いことだろう。だからこそ、このような作品が生み出され許容されているともいえる訳で……。本格的なバトルに入れば印象が変わるだろうが、今の所は壮大ぶったの域を出ておらず押しが弱い。
『よんでますよ、アザゼルさん。Z』
特に世界観やキャラ説明もなく、当然のように続きが始まって下ネタも健在でホッとする。
『波打際のむろみさん』
主人公がむろみさんなる残念な人魚を釣り上げてしまってから始まるコント。ただ、1話にして間延び感があったので堤防以外の場所でのやり取りがあるのかどうかは気になるところ。まあ、15分枠だからこそ乗り切れたのは、尺に合わせられているともいえるか。
『宇宙戦艦ヤマト2199』
敵勢力に対して機動兵力のほぼ全てを投入しての会戦からその消滅と主人公の兄の最後、敵爆弾による地上の環境汚染と暗い地下に押し込まれた人類の絶望的な状況を提示する。艦長や主人公の人柄と後のヤマトのクルーを一通り見せ終え、偵察に進入した敵を今後活躍するであろう新型機で迎え打とうとするが不時着し、そこで海水が蒸発したかつての海底にあったヤマトを最後の希望であると見せての引きから、EDロールにメインテーマが流れる。全体として絢爛豪華でありながら、必要な説明も押さえている質実剛健さもあり、古典作品の真っ当なリメイクといえようか。まあ、国連軍に日本がメインで参加しているというのは、第3次大戦辺りで戦勝国になれたってことですかねといじわるを思わないでもない。何にしても、見応えがありますな。後は、クール分割せずに最後まで行ってくれたら良いな。
『デート・ア・ライブ』
如何にもな手成りのラノベアニメの印象を受ける。暴力的起こし方がどのような文章表現かは分からないが、腹にジャンピングスタンプの表現がギャグ調って訳でもなくては、冗談を返して和やかな雰囲気と済ますのに無理があるわ。一通りキャラを出して、時空振だかが精霊の顕現が原因で、可愛らしいから殺すのは忍びなく、デレさせれば良いってのを説明して終わり。世界の命運を握る精霊を殺す以外の方法の説明をギャルゲーのプレイ画面的EDロールに乗せたやる気のないナレーションで説明ってのは、明るい画面で明るいコメディ作品として見せてからでないとギャグとして成立していないぞ。これでは、面白みが無い内輪受けは好かんね。そんな中での子安さんのドM熱演が、返って滑るってのもね……。
『ムシブギョー』
まず、EDはまだましだが、OPは曲が全く本編に合っているように思えない。アニメ側は頑張っているものの、久々にタイアップ曲として0点と思った。蟲が気持ち悪いってのも中々来るものがある。ヒロインのおっぱいをゆらしてみたり粘液プレイをしてみたりというのは真にけしからんかった。珍しいまでに敬語を駆使し享保の江戸を思わせておきながら、不意に出るスペシャリストという単語には驚いた。それを言ったキャラが南蛮人ってことなら納得出来るが、今の所は出資者の方向に奉公を目的としているように見える。そういうのに原作を消費するのは勿体無いね。
『惡の華』
FIX中心で同ポジもあり、正に日常といった印象なのだが、現実の生活のようなカメラワークは単調な面もある。それを逆手に取って、環境的でもあり不安を助長するBGMを乗せている。キャラデまでも実写担当に似せたと思しきものとなっており、アニメ的なデザインからすると灰汁が強い。逆にいえば、主人公とモブが視認しやすいデザインは記号として特化した結果ともいえる。動き一つにしても、極めて実在の人間そっくりのキャラがぬるぬる動くのでどこか気持ちが悪さを伴っている。今の所は無いが、動きの一部を省略するようなアニメ特有のやり方での表現、あるいは描き絵だからこその説得力を発揮するフィクションらしい事件が起こった時にどのような印象を受けるのかは、アニメの強みを確認する意味でも見所か。ただ、EDで更に上乗せされたこともあり、虫のような生理的嫌悪を我慢出来るかは未知数だ。
『翠星のガルガンティア』
地球から外宇宙へ進出した人類が、敵性生物との壮絶な闘いを繰り広げているといった始まり方から、ワームホールからはじき出されて伝説となっている文明の遅れた地球に不時着し、一悶着までと第1話らしい感じだ。最初のSFな戦闘がオーバーテクノロジーのロボやらAIとか綾の分かりにくい要素が多くて冗長な感じだったが、地球での外人さんいらっしゃいに変わってからは異文化コミュニケーションの齟齬にコミカルさもあって楽しめた。アンバランスな二つの状況が交錯しても楽しめるかは微妙だが、地球滞在編は楽しめそうだ。
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』
ちょっとメタ視もありつつ、基本オンオフ両面で喋り過ぎる主人公に、初対面から口数多く罵倒するヒロインが『化物語』を思わせるものの、言葉遊びの要素も無い二人の場面が冗長だった。ラブコメの本線と思しきヒロインが登場してからは幾分かましになり、次回予告を見る限り、如何にもなラブコメ要素はあるものの、毎度奉仕と称して残念な御仁のお悩みを解決していく体の作品なのだろうか。その辺の独自性が楽しめると良いが果たして。
『フォトカノ』
父親からお下がりのカメラを貰い、早速持ち歩きはしゃぐ主人公。変態盗撮魔のレッテル張りもなく、早速デレているヒロインに今度撮ってとねだられるってのが、ゲームらしくて良いね。捕まえに来る警備員や警察官から逃げ回りつつお宝画像を集めるなんてのでは、じっくりと女の子の体を堪能出来ないからね。急に、学校の紹介風景で女の子が下半身だけ映っているカットが登場する辺りが、作品の方向性を示唆しているようで微笑ましい。被写体探して校内闊歩の過程で一通りヒロインを登場させ紹介しつつ、ローアングラー、ハイアングラー、ステルス、オールマイティーと一通り揃った写真部に入部と第1話らしい〆方で、意外と普通に部活を楽しむ展開もあるかと思った。しかし、予告は緑川ボイスの部長のエロスな口調での連呼で、ド変態道へ入門したことが分かってホッとした。きっと悪気無くエロショットを狙って、可愛い声で恥らわれつつも許されるに違いない。よし、どんとこい。
『ゆゆ式』
女の子同士でキャッキャもある4コマ系日常作品といったところか。日常系作品は、駄弁りの内輪だけでなく、駄弁る場も既に出来上がっている場合が多い。一方、この作品は部員0人の部活に入部する前から始めている。至って平凡な出来だが、妙に丁寧な手続きには感心した。
『ハヤテのごとく!Cuties』
日常の執事生活に戻り、てんやわんやしつつ、登場キャラを一通り紹介する。まあ、無くてもいい類の1話ですな。律儀といえば律儀だが、今更新規を意識するセンスには驚いた。それよりは、女の子一杯の中にオッサンを織り交ぜて笑いにしていた1期の1話完結ドタバタコメディの方が好み。更にキャラが増えて女の子一杯になったけど、笑いが出来る面子でもないので何か寒い感じがするのよ。作っているのがオッサンなんだから、オッサンを混ぜて笑いにするやり方が形なりにも自虐として機能していたってことか。
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』
大筋では同じだが、どうも最近放映されていた別ルート版の時間軸に繋がるようで、居た気のしないヒロインや男連中が出てきた時には驚いた。妹は相変わらず素直になれないツンケンで、順当にキャラを登場させつつ振り回されている内に終わってしまった。親切なつもりだろうが、前のテレビ版との差分が更新されていない内容なので、逆に不親切だった。それにしても、印税を驚くほど散財するとは、予定納税大丈夫なのかなと心配になるわ。まあ、原作の最後までアニメ化するようなので耐えられる範囲で成り行きを見守るとしますか。
『革命機ヴァルヴレイヴ』
平和な学園生活の裏で世界を揺るがす機体の開発が進行していた。機体を奪取すべくやってくる少年達は、特殊訓練でも積んでいるといったところで、いつもの喜んで人を殺せるようないけ好かないうんざり描写もあって、平和ボケした主人公に説教しつつ、ヒロインに死の香りが漂う。案の定の無慈悲な流れ弾で、平和ボケを強調されていた主人公はうろたえるが、友人はあっさり受け入れるご都合主義的温度差を披露し、腹いせに乗った新型機では、画面に選択肢が表示されているのを無視して迫真の動け動けなぜ動かんを披露するわで雑な感じだ。圧倒的なパワーで悪い大人のモブは粉砕するが、喜んで人を殺すような少年はメインキャラなので大人の政治の犠牲者として何ら断罪されないであろう未来が予見される。最後に機体を降りた主人公を得意げに殺しに来たところで、ニンゲンヲヤメテイタ主人公に隙が無いという意表を付く引きになっている。別ロボでガンダムをなぞっている展開に、CGこの方の巨大ロボの高速移動の気持ち悪さ、プレスコに合わせて気合を入れたら返って違和感のある場面があったり狙い通りの仕掛けがあったりと、今後も作為性が鼻に付く作品なのだろうと思った。笑えもせず、こちらの読み筋を一切外していない上に作為性が強いのは苦手な上、餓鬼がはしゃいで人を殺すってステレオタイプが大嫌いなので、要するに合わんなと。
『アラタカンガタリ~革神語~』
現実世界で虐められているアラタ少年と、異世界のアラタ少年が数奇な入れ替わりを果たしての異世界ファンタジー。和風なのかなと思ったが、王を殺しての革命とか言い出したので、あっちの国なのねと思った。なら、理不尽さで押してくることはあってもそんなに面白くは感じないだろうなという確信を得た。
『変態王子と笑わない猫。』
建前のせいでやりたくもない役回りを負わされそうになる主人公。何やかんやでヒロインと一緒に怪しい石ころに願掛けをした結果、主人公は建前を、ヒロインは表情を失ったそうな。お互いに失ったものは誰かが代わりに引き受けているので、その誰かを探すといった変則ラブコメなのだろう。ただ、笑わないのは猫だけでなく、視聴していた私も含まれていたことはどうなのか。コメディになってないね。
『這いよれ!ニャル子さんW』
空耳系で軽く乗れる新OPが出来て、してやったりが伺えるが、何のことはない。一通りメインキャラを出しての温い復習であり、突飛さで押し込んできた前期の面影は見るもなし。ハイテンションドタバタラブコメで守りに入ってしまっては、キャラに思い入れがないと辛いね。
『とある科学の超電磁砲S』
ちょっと小悪党がはしゃいでいるところに、あの超電磁砲さんがやって来て何となくぶっ飛ばしてな入りから始まり、もう少し格上の悪党相手に大立ち回りで〆るのは前シリーズと同様の立ち上がり方だったか。間にお味方や今後の敵の紹介を挟みつつ、微妙な空気も引き連れて帰ってきたなという感じ。微妙な原因は、外伝のこの作品もそうだが、力を恐れもせずに平気で悪事に没頭する輩が断罪されることもなく、断罪してやっているというよりは邪魔な奴を蹴散らしただけって体の主人公が、あまり好きになれない。強大な力を持ちながら、目の前の悪人だけを自分に対する利害感情の延長で処理するってのは何か違う気がね……。一応学園都市からはみだりに出られないって体で済ませているけど、世直し行脚でもして欲しいね。ビリビリさんは抜群の制圧力を持っているので特にね。まあ、本編の面倒なあれで、無理なのは分かるけど、世捨て人と女の子同士の和気藹々と恋する少女の全部をやるには荷が勝ち過ぎる。
笑えん。笑えんのだ、トキ。
『ダンボール戦機ウォーズ』
OPに乗せてのLBXバトルが連携プレーも鮮やかに、カメラワーク含めてとにかく格好良い。そのため、名実共に世界最高の玩具としてプロが成立しているとの設定ナレに説得力を与えている。Aパートでは少し時間を戻して、主人公がLBX学園に転校するために島に降り立つ場面から始まる。町並みは2050年代とは思えない古さで、高度経済成長期の町並みが再現がなされていた。競争力を引き出すためにと理由付けしているが、作っているオッサンの郷愁とか原風景ではないか。と、邪推を挟みつつ、街場の大会3勝の主人公と世界大会優勝のライバル兼チームメイトとの出会いから、軍隊チックな雰囲気の漂う学園への転校と、新たな戦場へと文字通りに誘導される場面へと移る。10kmに地球が再現されたセカンドワールドの規模は圧巻であり、そこで実在の国家の軍事力をLBXでシミュレーションする授業兼事業が今回の戦いの場という訳か。支給された汎用機体で闘うというのも新鮮で、世界大会優勝者であってもシミュレーションの結果用意された機体性能の差もあって翻弄されてしまうというのが面白い。完全に兵器転用出来るオーバーパワーな玩具なのは明白だったので、潔く擬似戦争にしたことで迫力のバトルに集中出来るというものだ。戦略の表現は難しいだろうが、戦術や作戦といった概念が活きてくるのは間違いなく、驚くほどにワクワクした。まあ、ガンダムでやって欲しかったような気もするが、先駆者のこの作品にに小型化という案を抑えられているから無理か。特に無理矢理な感じもせずに面白い話になっているのは、ホント、日野さんどうしちゃったのって感じですな。
『断裁分離のクライムエッジ』
やっぱり猟奇系が関連している訳ね。呪いの殺人道具って辺りが、九十九神っぽい物に宿る念って感じっすな。理不尽からバトルに雪崩れ込みそうだが、そういうのってあまり好みじゃない。
『RDG レッドデータガール』
あえて、原作を選定しているのかどうかは分からないが、このスタジオの作品はどれも取ってつけたように敵意や敵愾心を剥き出しにする導入が多くて何だか疲れる。まあ、この作品のような田舎は、余所者にとってはそんな感じだけどね。
『カーニヴァル』
如何にもな雄臭い回想から始まって、次の場面では鎖に繋がれてたり、コソ泥にしてはダイナマイトに壁を破壊して登場したキャラや特殊機関だとか、異形に襲われたりと何やかんやで順調に801な展開が続く。主人公が拾った腕輪や特異な音を聞き分ける力といった超能力展開を匂わせて終わりと。まあ、主人公が記憶を失っている設定の割に、思い出しても面白くないことになりそうな感じの作品なのであまり期待はしない。
『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』
思いの他面白くて驚いた。ロボットの搭乗者の精神に感応して動くシステムが、状況に対する主人公達の恐怖や生存本能によって危機を脱する展開に対して噛み合っていたのが良かった。これってイデみたいなものか。主人公のチーム同士が、噛み合わないながらも嫌い合っていないのも見やすくて良かった。まあ、突っ込み云々のカット割りや画面分割がやや滑り気味なのは気になったけどね。このままずっこけ英雄路線を続けるにしろ増長鉄拳制裁路線に乗り換えるにしろ上手く回しそうだ。
『はたらく魔王さま!』
冒頭の異世界を舞台に海外言語でやり取りし合う魔王と勇者の闘いが、冗長で見るのを止めようかと思った。その後は人間の世界にやってきての外人さんいらっしゃいから魔力を持った人間として暮らすって流れになって、落差を意識してのことだったのだなと納得は出来た。まあ、日本語で喋るようになってからは真っ当なコメディ作品なので、日本に馴染んだ外人さんを眺めるような感じで楽しめそうか。
『DEVIL SURVIVOR 2 THE ANIMATION』
思ったより説明が無く、ゲーム的な世界が始まる。災害からの死亡回避の悪魔召喚アプリのインストールに、悪魔召喚やら特務機関やらと、ゲーム慣れしたシリーズ未経験者が説明書を読まずに何となく序盤の中途リアル要素が優秀で理解が進むといった主人公達を眺めていたら、特殊機関に保護されてこれからバトルロワイヤルの説明がされるぞってところで1話が終わった。導入としてはまずまずだが、キャラが多いことが分かっているだけに、序盤の3人含めキャラの考えがよく分からないままってのは難しいところか。まあ、この組み合わせはローレシア、サマル、ムーンと思えばしばらくは見れそうなんだけどね。だから、サマルが死に掛けるけどな展開には笑った。
『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%』
前シリーズのEDのようなライブに五月蝿いまでの客の合いの手と、ライブらしさを持っての気合の入ったステージパフォーマンスから始まり、当然のように一人増えて馴染んでいる辺りはこの作品らしいか。上のクラスに所属することになって、寮へ向かう主人公に道すがらからイケメン達が代わる代わる絡むのだが、真面目に好意を示しつつも一線を引いた紳士さが、相手キャラが変わる度に段々と過剰になって笑えるようになり、一旦落ちを付けてから真面目キャラで〆る。さあ、導入も終わりかと思えば御大の登場からお世話役兼追加キャラの先輩登場と、謎の蛍の大群が現れれば不思議さんってことでOKと様式も備えており、さながら寄席だ。全体で緩急や落ちを付けるといった構成になっているあたりが、この作品の良さかな。
『DD北斗の拳』
何となく『マサルさん』の時のようなノリで懐かしさを感じつつも、北斗らしいノリが現代コントになっており感心した。30分は少々くどくもあったが、間を持たせるあたりは流石か。
『マイリトルポニー ~トモダチは魔法~』
画竜点睛を欠くにもあるように、眼は大事なのよ。この作品はなんと言うか日本的な眼デカキャラデだけど、バランスがギリギリ奇形になっていないになっていなくて、動いているのを見続けるのがきつかった。呆けた連中が集まったせいで世界が危機になって、何となく実績の中堅と売り出し中の若手の演じる可愛いキャラで解決と来るのだろうが、あの引きで予告がない構成なのは手落ちに見える。狙ってのことだろうが、私は沢城さんならオパールの方にしておきます。
『ジュエルペット ハッピネス』
ジュエリーナ様(ロリ)に命じられて、今度は流行の付属製品の点数が多い玩具を持って妖精達が人間界へやってきた。今回は、箱に人間との絆によって生まれる宝石を集めていくようだが、石の持つ魔法的力が変身要素に繋がっている以外に玩具のギミックが見えてこなかったので、デアゴスティーニみたいな印象を受けた。(まあ、商品自体もデアゴスティーニから販売されているのにも笑ったが)魔法の失敗が自分達への不幸ではなく、競合への幸福という相手にとっての敵失で笑いに持っていくのは良い感じだ。正統派のイケメンとのパートナーのあれやこれやをお助けする展開を思わせるのだが、早速カオスな片鱗を見せているだけに週間ジュエルストーンの裏で繰り広げられるハチャメチャが見逃せない感じだ。
『団地ともお』
一億総中流の前後の団地といった感じで、一通りの生活用品は揃っているが、外遊びが中心の子供達の風景が描かれる。ただ、やんちゃな少年以外の要素が見出せないので、普通の域を脱するかは疑問。要するに、運動能力至上主義的な少年観は、これをわざわざ見るような経歴のインドアの大人には嫌な思い出を刺激されるってこった。
『ぼくは王さま』
誰の家にもいる王様ということは、要するにこの王様は子供の暗喩なわけで、登場人物達もそれに合わせた程度に収まっている。でなきゃ、象の卵を探しに行くはずがなかろう。BBA声に定評のある新井さんの優しいナレーション、少年役、主題歌の八面六臂の活躍を背景に、チョーさんの子供っぽいけど大人な王様が可愛らしい。本の雰囲気を再現しようという心意気が感じられる作りにホッとさせられた。
『プリティーリズム・レインボーライブ』
ある日出会っただか拾った小動物が変身アイテムに絡んで云々の魔法少女ものの系譜といった感じで、いきなり規定外の結果を出して与えられる大役に困らされるって感じなのだろうか。相変わらずの実写コーナーもあって、何か一つ垢抜けない感じにげんなりした。
『探検ドリランド -1000年の真宝-』
前シリーズの主人公が伝説の英雄として名を残していたり、ナビゲーターを担当していたハルカが本編に登場したりと続きの世界であることが分かりやすい。CMであるようなカードだかシールだかが本編に登場しており、そこに封印された英雄の力を借りつつ、自身も英雄になっていく過程が描かれるといったところか。ドリル片手に遺跡を発掘ってのはロマンがあって良いね。
『絶対防衛レヴィアタン』
冷淡なレヴィアたんってことなのだろうが、急に出てきた花澤ボイスの妖精が世界観の説明も含めて全部持って行った感じ。如何にもなオッサン相手に悪人顔とのレッテル張りに無双して仲間が出来たと。何がしたいのかよく分からんが、防衛隊を結成して惑星というなの会社を護りたいのならそんな感じか。ソーシャルゲー的キャラ押しとGONZOお得意の誰得感が堪んないね。
『進撃の巨人』
疫病や災害を怪物に例えるというのは、神話の時代から続く慣わしとすれば、巨人を高い堤防で防ぐというのは津波的なものだろうか。ただ、この作品の場合は巨人が人と付くだけあって捕食者として知能を備えているようだ。不自由を強制され、理不尽に蹂躙されるというのは、文明的な国で今日生き残って暮らす身の者には縁遠いことだろう。だからこそ、このような作品が生み出され許容されているともいえる訳で……。本格的なバトルに入れば印象が変わるだろうが、今の所は壮大ぶったの域を出ておらず押しが弱い。
『よんでますよ、アザゼルさん。Z』
特に世界観やキャラ説明もなく、当然のように続きが始まって下ネタも健在でホッとする。
『波打際のむろみさん』
主人公がむろみさんなる残念な人魚を釣り上げてしまってから始まるコント。ただ、1話にして間延び感があったので堤防以外の場所でのやり取りがあるのかどうかは気になるところ。まあ、15分枠だからこそ乗り切れたのは、尺に合わせられているともいえるか。
『宇宙戦艦ヤマト2199』
敵勢力に対して機動兵力のほぼ全てを投入しての会戦からその消滅と主人公の兄の最後、敵爆弾による地上の環境汚染と暗い地下に押し込まれた人類の絶望的な状況を提示する。艦長や主人公の人柄と後のヤマトのクルーを一通り見せ終え、偵察に進入した敵を今後活躍するであろう新型機で迎え打とうとするが不時着し、そこで海水が蒸発したかつての海底にあったヤマトを最後の希望であると見せての引きから、EDロールにメインテーマが流れる。全体として絢爛豪華でありながら、必要な説明も押さえている質実剛健さもあり、古典作品の真っ当なリメイクといえようか。まあ、国連軍に日本がメインで参加しているというのは、第3次大戦辺りで戦勝国になれたってことですかねといじわるを思わないでもない。何にしても、見応えがありますな。後は、クール分割せずに最後まで行ってくれたら良いな。
『デート・ア・ライブ』
如何にもな手成りのラノベアニメの印象を受ける。暴力的起こし方がどのような文章表現かは分からないが、腹にジャンピングスタンプの表現がギャグ調って訳でもなくては、冗談を返して和やかな雰囲気と済ますのに無理があるわ。一通りキャラを出して、時空振だかが精霊の顕現が原因で、可愛らしいから殺すのは忍びなく、デレさせれば良いってのを説明して終わり。世界の命運を握る精霊を殺す以外の方法の説明をギャルゲーのプレイ画面的EDロールに乗せたやる気のないナレーションで説明ってのは、明るい画面で明るいコメディ作品として見せてからでないとギャグとして成立していないぞ。これでは、面白みが無い内輪受けは好かんね。そんな中での子安さんのドM熱演が、返って滑るってのもね……。
『ムシブギョー』
まず、EDはまだましだが、OPは曲が全く本編に合っているように思えない。アニメ側は頑張っているものの、久々にタイアップ曲として0点と思った。蟲が気持ち悪いってのも中々来るものがある。ヒロインのおっぱいをゆらしてみたり粘液プレイをしてみたりというのは真にけしからんかった。珍しいまでに敬語を駆使し享保の江戸を思わせておきながら、不意に出るスペシャリストという単語には驚いた。それを言ったキャラが南蛮人ってことなら納得出来るが、今の所は出資者の方向に奉公を目的としているように見える。そういうのに原作を消費するのは勿体無いね。
『惡の華』
FIX中心で同ポジもあり、正に日常といった印象なのだが、現実の生活のようなカメラワークは単調な面もある。それを逆手に取って、環境的でもあり不安を助長するBGMを乗せている。キャラデまでも実写担当に似せたと思しきものとなっており、アニメ的なデザインからすると灰汁が強い。逆にいえば、主人公とモブが視認しやすいデザインは記号として特化した結果ともいえる。動き一つにしても、極めて実在の人間そっくりのキャラがぬるぬる動くのでどこか気持ちが悪さを伴っている。今の所は無いが、動きの一部を省略するようなアニメ特有のやり方での表現、あるいは描き絵だからこその説得力を発揮するフィクションらしい事件が起こった時にどのような印象を受けるのかは、アニメの強みを確認する意味でも見所か。ただ、EDで更に上乗せされたこともあり、虫のような生理的嫌悪を我慢出来るかは未知数だ。
『翠星のガルガンティア』
地球から外宇宙へ進出した人類が、敵性生物との壮絶な闘いを繰り広げているといった始まり方から、ワームホールからはじき出されて伝説となっている文明の遅れた地球に不時着し、一悶着までと第1話らしい感じだ。最初のSFな戦闘がオーバーテクノロジーのロボやらAIとか綾の分かりにくい要素が多くて冗長な感じだったが、地球での外人さんいらっしゃいに変わってからは異文化コミュニケーションの齟齬にコミカルさもあって楽しめた。アンバランスな二つの状況が交錯しても楽しめるかは微妙だが、地球滞在編は楽しめそうだ。
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』
ちょっとメタ視もありつつ、基本オンオフ両面で喋り過ぎる主人公に、初対面から口数多く罵倒するヒロインが『化物語』を思わせるものの、言葉遊びの要素も無い二人の場面が冗長だった。ラブコメの本線と思しきヒロインが登場してからは幾分かましになり、次回予告を見る限り、如何にもなラブコメ要素はあるものの、毎度奉仕と称して残念な御仁のお悩みを解決していく体の作品なのだろうか。その辺の独自性が楽しめると良いが果たして。
『フォトカノ』
父親からお下がりのカメラを貰い、早速持ち歩きはしゃぐ主人公。変態盗撮魔のレッテル張りもなく、早速デレているヒロインに今度撮ってとねだられるってのが、ゲームらしくて良いね。捕まえに来る警備員や警察官から逃げ回りつつお宝画像を集めるなんてのでは、じっくりと女の子の体を堪能出来ないからね。急に、学校の紹介風景で女の子が下半身だけ映っているカットが登場する辺りが、作品の方向性を示唆しているようで微笑ましい。被写体探して校内闊歩の過程で一通りヒロインを登場させ紹介しつつ、ローアングラー、ハイアングラー、ステルス、オールマイティーと一通り揃った写真部に入部と第1話らしい〆方で、意外と普通に部活を楽しむ展開もあるかと思った。しかし、予告は緑川ボイスの部長のエロスな口調での連呼で、ド変態道へ入門したことが分かってホッとした。きっと悪気無くエロショットを狙って、可愛い声で恥らわれつつも許されるに違いない。よし、どんとこい。
『ゆゆ式』
女の子同士でキャッキャもある4コマ系日常作品といったところか。日常系作品は、駄弁りの内輪だけでなく、駄弁る場も既に出来上がっている場合が多い。一方、この作品は部員0人の部活に入部する前から始めている。至って平凡な出来だが、妙に丁寧な手続きには感心した。
『ハヤテのごとく!Cuties』
日常の執事生活に戻り、てんやわんやしつつ、登場キャラを一通り紹介する。まあ、無くてもいい類の1話ですな。律儀といえば律儀だが、今更新規を意識するセンスには驚いた。それよりは、女の子一杯の中にオッサンを織り交ぜて笑いにしていた1期の1話完結ドタバタコメディの方が好み。更にキャラが増えて女の子一杯になったけど、笑いが出来る面子でもないので何か寒い感じがするのよ。作っているのがオッサンなんだから、オッサンを混ぜて笑いにするやり方が形なりにも自虐として機能していたってことか。
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』
大筋では同じだが、どうも最近放映されていた別ルート版の時間軸に繋がるようで、居た気のしないヒロインや男連中が出てきた時には驚いた。妹は相変わらず素直になれないツンケンで、順当にキャラを登場させつつ振り回されている内に終わってしまった。親切なつもりだろうが、前のテレビ版との差分が更新されていない内容なので、逆に不親切だった。それにしても、印税を驚くほど散財するとは、予定納税大丈夫なのかなと心配になるわ。まあ、原作の最後までアニメ化するようなので耐えられる範囲で成り行きを見守るとしますか。
『革命機ヴァルヴレイヴ』
平和な学園生活の裏で世界を揺るがす機体の開発が進行していた。機体を奪取すべくやってくる少年達は、特殊訓練でも積んでいるといったところで、いつもの喜んで人を殺せるようないけ好かないうんざり描写もあって、平和ボケした主人公に説教しつつ、ヒロインに死の香りが漂う。案の定の無慈悲な流れ弾で、平和ボケを強調されていた主人公はうろたえるが、友人はあっさり受け入れるご都合主義的温度差を披露し、腹いせに乗った新型機では、画面に選択肢が表示されているのを無視して迫真の動け動けなぜ動かんを披露するわで雑な感じだ。圧倒的なパワーで悪い大人のモブは粉砕するが、喜んで人を殺すような少年はメインキャラなので大人の政治の犠牲者として何ら断罪されないであろう未来が予見される。最後に機体を降りた主人公を得意げに殺しに来たところで、ニンゲンヲヤメテイタ主人公に隙が無いという意表を付く引きになっている。別ロボでガンダムをなぞっている展開に、CGこの方の巨大ロボの高速移動の気持ち悪さ、プレスコに合わせて気合を入れたら返って違和感のある場面があったり狙い通りの仕掛けがあったりと、今後も作為性が鼻に付く作品なのだろうと思った。笑えもせず、こちらの読み筋を一切外していない上に作為性が強いのは苦手な上、餓鬼がはしゃいで人を殺すってステレオタイプが大嫌いなので、要するに合わんなと。
『アラタカンガタリ~革神語~』
現実世界で虐められているアラタ少年と、異世界のアラタ少年が数奇な入れ替わりを果たしての異世界ファンタジー。和風なのかなと思ったが、王を殺しての革命とか言い出したので、あっちの国なのねと思った。なら、理不尽さで押してくることはあってもそんなに面白くは感じないだろうなという確信を得た。
『変態王子と笑わない猫。』
建前のせいでやりたくもない役回りを負わされそうになる主人公。何やかんやでヒロインと一緒に怪しい石ころに願掛けをした結果、主人公は建前を、ヒロインは表情を失ったそうな。お互いに失ったものは誰かが代わりに引き受けているので、その誰かを探すといった変則ラブコメなのだろう。ただ、笑わないのは猫だけでなく、視聴していた私も含まれていたことはどうなのか。コメディになってないね。
『這いよれ!ニャル子さんW』
空耳系で軽く乗れる新OPが出来て、してやったりが伺えるが、何のことはない。一通りメインキャラを出しての温い復習であり、突飛さで押し込んできた前期の面影は見るもなし。ハイテンションドタバタラブコメで守りに入ってしまっては、キャラに思い入れがないと辛いね。
『とある科学の超電磁砲S』
ちょっと小悪党がはしゃいでいるところに、あの超電磁砲さんがやって来て何となくぶっ飛ばしてな入りから始まり、もう少し格上の悪党相手に大立ち回りで〆るのは前シリーズと同様の立ち上がり方だったか。間にお味方や今後の敵の紹介を挟みつつ、微妙な空気も引き連れて帰ってきたなという感じ。微妙な原因は、外伝のこの作品もそうだが、力を恐れもせずに平気で悪事に没頭する輩が断罪されることもなく、断罪してやっているというよりは邪魔な奴を蹴散らしただけって体の主人公が、あまり好きになれない。強大な力を持ちながら、目の前の悪人だけを自分に対する利害感情の延長で処理するってのは何か違う気がね……。一応学園都市からはみだりに出られないって体で済ませているけど、世直し行脚でもして欲しいね。ビリビリさんは抜群の制圧力を持っているので特にね。まあ、本編の面倒なあれで、無理なのは分かるけど、世捨て人と女の子同士の和気藹々と恋する少女の全部をやるには荷が勝ち過ぎる。
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