『生徒会の一存Lv.2』
一期の前日譚から始まって、桑島さん演じる当該話のヒロインが本編のヒロイン以上に可愛らしくて、格の違いを見せ付けられた印象のままで終わってしまった。役不足であり力不足で複雑な心境やね。

『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』
まあ、色々柵が合って自由を満喫出来る異世界で世直しって筋立ては悪くない。ただ、見せ方に難ありだったと見た。私の実感としては、もっと素直に人の為に動くとか悪党に挑む形で良かったように思う。自由のみを至上とする見せ方ってのは、和を以って貴しと為すって日本の心とは馴染まなかったね。

『ダンボール戦機W』
日野さんの原作作品は、主人公達が扱う玩具や事象を何があっても信じる姿勢が良い。ただし、社会で受け入れられていると描写するには今一つ手続きに欠ける。ラスボスが世界を最適化すると称するロボなのに明らかに兵器なLBXで、普通にバトルするという最適化されていない行為に出てくれるとか、地球破壊爆弾を即時発射してこないとか、それはゲームでクリア出来るように用意されているものであって、物語として見た時に最善手を打ってこない姿勢はプレイヤーにとっての良いAIでも強いAIでもなく、作り手にとって都合の良いAI止まりなのが残念だ。でも、下手に説明を挟むのもバトルのテンポを損なうので、バトルとしての見応えに終始した点でありともいえるか。

『NARUTO-ナルト-SD ロック・リーの青春フルパワー忍伝』
本編が長期連載の犠牲になっているだけあって、オロチ丸だろうと暁だろうとサスケだろうとボケさせてツッコミで料理するギャグ空間に引き込んでしまう様が楽しめた。どのキャラも笑って困ってツッコミ入れて、何かいい雰囲気なんだわ。

『AMNESIA 』
一つの謎が何となく分かりそうかと思えば、また次の世界と一進一退にサスペンスが繰り広げられ見応えがあって良かった。全てのルートが平行した世界として有機的に機能しており、最後は謎を明かした上で、主人公を通しゲームをプレイしたら視聴者が好きに選べば良いさと〆る。これは、予想外にやられたね。

『THE UNLIMITED 兵部京介』
本編の敵役に焦点を当てたスピンオフだけあって、知っていれば本編と細かな対比となっている点もあり、本編のアニメ化時よりも見応えがあった。じいさんはピンパッチで、にいさんは邪気眼でと同じように翻弄される立場にあるエスパーとしてはしゃいで共闘し真実に至るとダークな雰囲気に雄臭さもばっちりで良かった。

『PSYCHO-PASS サイコパス』
開始時の社会的心理的手続きの放棄は相変わらずか、似非革命サヨクも中道保守もネットウヨクも自分が排除される可能性を容易に想定出来るシステムを受け入れたという未来に対し、受け入れさせるという経過自体には何のタネもないってのはね……。まあ、コウガミさんとマキシマの対照的だが、本来的な意味でのサイコパスとしての違いが出た男の意地のぶつかり合いを中心に、ツネモリが監視官として成長する話に絞ったのは良かったかな。彰はラスボスじゃないから仕方ないとして、オッサンが長生きしたから見続けられたわ。

『ロボティクス・ノーツ』
青春に回り道は付き物なのだろうから、人間関係や過去のあれこれと折り合いを着けるのに時間を要するのも良いだろう。ただ、世界を揺るがす陰謀がそれに付き合ってゆっくりと、かつ不幸せの黒い鳥が炊飯器を開けたら居たとでもいうべき展開は、はあって感じで本編の盛り上がりと反比例して醒めた。巨大ロボットを作ったら、いつの間にか世界が救われていた。そんなバタフライ効果に期待したのが間違いだったか。

『しろくまカフェ』
楽屋落ちというか、それなりの演者が適当に駄弁っているだけの緩い感じは、早送りで見る分に丁度良い塩梅でござった。

『銀魂』
同時期に『ジョジョ』がやっていたことで、改めてジャンプ漫画における系譜が感じられた。まあ、シモネタとパロで予想を裏切る以外は時代劇のようにお決まりなので、完結編の激情版まで走り抜ければ良いさ。

『たまこまーけっと』
たまこの生まれる前からある商店街で、デラが来ることで変わっているかのような刺激とファンサービスの代役を用意しつつも、変わらない中で確実に変わっていく時の流れを感じさせる作風が良かった。デラが機能していたこともあって、如何にもな絵で主張し過ぎないってのも良かったね。調子良かったら、続編やったらええんちゃう。

『Girls-und-Panzer』
大団円やったね。これまでの対戦相手が、史実を取り入れつつ、現代的な視点で虚を付くとか、教育の一環であるがゆえのスポーツマンシップで勝てたのに対し、最強のドイツ戦車軍団で同門かつ勝利至上主義の姉との対決で毛色の違った決勝戦。主人公側もドイツ戦車は擁しているものの、相手の文字通りのドイツオールスターズには心が躍る。仲間を見捨てる犠牲とは違った精神で以って『道』を示し闘い抜いた様は、圧倒的な重量と車らしい速さでの挙動が相まっていうことなし。一つあるとすれば、これだけやったら続編のネタは大丈夫だろうか。

『絶園のテンペスト』
概ね当初の予想を適宜修正する形で想定内に収まったといえようか。(無理繰り予想通りだったと言い張っているだけですね)悲劇で終わらないテンペストの筈だったが、こいつらは選んだからという理由でヒロインの死に対する感情の爆発がなくて本当に前に進めるのかと気になった。まあ、そんな閉じた作品でしたな。

『ジュエルペット きら☆デコッ!』
何やかんやで、埼玉のおっさんとおばはんとおじょうちゃんに獣を加えた輪で回ってたってことか。きらデコ5で無駄に5人扱う縛りだったこともあって、ネタ回と寝た回がローテするってのがちと残念ではあった。
まあ、きらきらしたデコや夢と一緒に獣と同居生活するってタッチとしては悪くなかったかな。最後の方で心配の種、もとい新しい妖精が生まれ、次シリーズで急に増えたのではない体になっていて感心した。

『バクマン。3』
いよいよ夢が叶うというのに、叶う、あるいは叶えるという行動にちょっと醒めた。オーディションの下りのあれな感じ(実際あんなことしたら生涯ネットで評判みるの怖くなっちゃうよ)は如何にも漫画って感じだから流しておこう。それも含め土台この展開自体が欺瞞なのもある分、七峰君や中井さんの扱い方がね……。夢を叶える奴が居る一方で、夢破れる夢半ばってのも居る訳で、そこはやけに漫画っぽいステレオな悪役に仕立ててしまうのは勿体無いかな。それでも、弄られ役の平丸さんも含め原作にないラストカットで救いのある形で登場させている辺りは、アニメ化して良かったといえるのではなかろうか。公共事業お疲れ様でした。

『探検ドリランド』
序盤は主役のあれな感じもあって、微妙な感じだったが、徐々に『ビックリマン』の頃を思わせるような風に変わっていって、仲間達が英雄として相応しくなっていく展開といい、ボニーを師匠らしく描いたことも含め、ちょっと懐かしい感じがした。雑多な感じこそ表現されていなかったけど、それは続編シリーズに引継がれるか、シールとか出てるみたいやしね。まあ、主役の子が格段に良くなって、『ドキプリ』の練習になって良かったという意味でも良かったね。

『まおゆう魔王勇者』
1話の雑感でも触れたが、『狼と香辛料』の演者とスタッフと経済学要素を取り入れたことに、『人類は衰退しました』の固有名詞なし、『ドラクエ3』の西洋風ファンタジー世界でゾーマの変わりに女魔王が居て教会が現実の中世の教会が如く振舞っていると、見たことある作品だけでニコイチどころかサンコイチな作品だった。別にパクリ云々をいうつもりもない。ただ分かっていながら手成りな感じが、『銀魂』スタッフが別作品でも同じノリなのと同じ慢心に見えて残念だったねと。私は別段低俗でも煩悩を刺激する作品に徹すれば、それはそれで娯楽として良いと思っている。まあ、アームスなので魔王のたゆんたゆんや女戦士の引き締まったちっぱいが堪能出来たり、最強のメイド軍団が可愛いくて、魔法使いも加わる等と勝手に期待していただけなんだけどね。一応最後に申し訳程度に出されても場面の温度差に引いたわ。要するに、ツクールで作ったみたいにせず、初めからこの作品としての独自の雰囲気を構築して欲しかったね。

『琴浦さん』
暗い過去だとか、事件に巻き込まれてと色々あって気付くと。要は、琴浦さんは心が読めるが空気が読めないのであった。となると、あいつ空気読めよの声が聞こえたことは今までになかったのだろうか。流石に人の心が読めるのに難聴主人公みたいなことされてもちょっと残念な感じがする訳か。つまり、凝った作りで上手いこと滑り出したと思ったものの、流石に1クール通されるとこちらの心が疲れてしまった。まあ、真鍋君の君が好きだと叫びたいから叫ぶって姿勢は、ヒロインわんさかで問題を先送りしがちな作品には難しいだろうが、時代を開拓した感じはするね。

『僕は友達が少ないNEXT』
他作品のタイトルパロなサブタイが意外に本編の内容と噛み合っていて、内輪受けに留まらず機能しているのは流石に原作者が出張っているだけのことはある。理科も合わせてか他作品キャラの髪型にしとって大層可愛いわ。かと思えば、ブルータスお前もヒロインかな展開や、前シリーズのラストからの幼馴染話に飛び火したり、妹の誕生日プレゼント購入に、学園祭での映画制作やら新キャラ投入と、許婚勘違いからの星奈の本気告白に難聴返しとシュトゥルムウントドランクなやっちゃ。どこまで友達に溢れているのやら分からんが、あれか全員攻略可能キャラなので友達にあらずってことか。まあ、難聴の体にしていただけで理科とマジ喧嘩している間に夜空が去ってENDは幾らなんでもあのね過ぎるぜ。バレチェックを裏方ストックに入稿させるための対馬ルートを進撃か。日本海を索敵しつつ定時に丁寧に待ってまっせ。

『ジョジョの奇妙な冒険』
スタッフに愛され、新規も開拓して、それが四半世紀程度前の原作部分によるものだというのだから、何が普遍的なものなのかを知るのにこれ程の手本もなかろう。まあ、どのキャラも無茶苦茶な理論であろうと、説明のナレーションさえも本気の口調だったこと、擬音の貼り付けと曲と絵の完成度の高さと序盤のプレビューにもなっていた最初のOPが作品の滑り出しとして大きかった。文句なしの大団円。続きを待つとしようか。

『リトルバスターズ!』
何やかんやで最後のミッションが終わったら世界の秘密が明かされるのかと思ったら、野球の試合にクレジットが流れ、続編らしきタイトルが出て終わりと。うん、悪くは無い。失点なしで延長戦って感じですな。

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okm

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