『TARI TARI』
http://taritari.jp/
ゲームっぽいというか、イベントスタンプラリーというか、ベタさというか。絵柄や色彩やご当地らしさの主張が強くて、作為性が鼻に付く。あるいは、華に当たる何かがTARIない。

『トータル・イクリプス』
http://muv-luv-te-anime.com/
あまりに想像通りで返って笑えた。『太陽の牙ダグラム』の頃からすれば、作画や美術といった下流工程は隔世の感があるはずなのに、全体の構成のような上流工程がどうも船頭が多くて船が山に登った様子で、悲壮感が深まるほどに貧相観を呈す。戦争だとか政治が設定の背景にある作品は、今日日の流れるような消費時代の速さに合わせた制作では尚のこと難しいのだろうか。

『ゆるめいつ 3でぃ+』
http://www.takeshobo.co.jp/sp/tv_yuru/
妹ちゃん居座るの巻にて再始動というか継続。OPの絵が微妙に変わった使い回しで、受験のこととかもうどうでもいいって感じにゆるい展開が続く。まあ、定番過ぎるケーキに顔面落下が面白くもあり、雰囲気に合ってますわ。

『輪廻のラグランジェ season2 』
http://lag-rin.com/
大人が不在で少女に世界の命運が託される話に違和感があるのは相変わらずだが、1期総集編をキャラクターコメンタリー風と思しきやりかたで大人キャラが心情だとか人間関係を示しているのは上手い。でもね、そういう大人との関わりや視点を本編でやっとけよって思う訳ですわ。言い知れぬ不安感が漂うね。

『人類は衰退しました』
http://www.maql.co.jp/special/jintai/
あまり話にも関係なさそうな町の女の子のキャラ押しが鼻に付いたり、妖精さんが醸しそうなデザインだったり、作為に満ち満ちた世界観が厨房ホイホイを予感させる。これは、オーキド博士だけで満足出来る俺にも死角はあった。まあ、妖精さんの工場へ査察に訪れた際に喋る菓子パンが、中身を血の様にぶちまける場面が笑えた。それを落ちとするためだけの壮大な演出だったと思えば、毎回の仕掛けを楽しむ分には悪くはないか。

『ちとせげっちゅ!!』
http://www.takeshobo.co.jp/sp/tv_chitose/
ミニ枠なれど、耳障りレベルのアフレコ不慣れ感は耐え難きを耐え忍び難きを忍べず。

『超訳百人一首 うた恋い。』
http://www.anime-utakoi.jp/
安い作りに見えるが、案外と演者頼みで雅な雰囲気を繰り広げる百人一首と人物の逸話の数々。解説本を読み流す体で学習漫画的な気分ですな。

『アルカナ・ファミリア -La storia della Arcana Famiglia-』
http://www.arcanafamiglia.com/
アルカナに応じた特殊能力を宿した能力者が、マフィアの次のボスの座とボスの娘との結婚を賭けてバトる。特殊な能力の存在の提示から始まり、バトれと号令を発して一悶着までと分かりやすい構成でゲームっぽい。早い話がエンドールの武術大会なのだが、この作品では姫もアルカナ能力者として大会でバトる点が異なる。それにしても、イケメンに勝ってお前と結婚しないようにするっていわれるのは全うな娘さんには結構応えそうなのだが、ツンデレの変形でチヤホヤされたい層への狙いが透けて見えるかのようだ。

『じょしらく』
http://www.starchild.co.jp/special/joshiraku/
1話3本立て構成になっており、それぞれの開始時に作品説明のナレーションや高座の落ちから楽屋へ戻る場面が挟まれ、楽屋駄弁りの文字通りの楽屋落ちな作風。申し訳程度にだが、一応落語するのでまあまあ。後はガールズトーク風のオッサン笑かしが肌に合うか次第か。

『貧乏神が!』
http://www.binbogamiga.net/
幸不幸が世界中で釣り合い調和しているとの世界観で、調和を乱す程に周りの運気を吸い上げるほどの主人公に貧乏神が取り付いてといったドラちゃん系。ギャグ系の作風で押されているが、幸不幸の釣り合いは結構酷い設定に思える。それに加えての何某さんがアフレコ慣れしていない感じで落ちパート担当ってのは、どんな判断だ。まあ、花澤さんの裏表ありの主人公、特に口汚い口調がM心にJINJINくるから良いわ。

『探検ドリランド』
http://www.toei-anim.co.jp/tv/Driland/
主役の力量に合わせた堅実な作りと見るか、嫌々の手堅さへの逃げと見るかで評価が割れるか。耳障りな主役にナレーションを担当させないとか、ベテラン冒険者役の野沢さんとか、ドリランドジングルをアイキャッチに使わないとか、卒のない王道の作りといえるか。もしかすると、姫の従者がの敬語が曖昧だが、元冒険者らしいからなのだと後の展開で設定として回収するような技が、奇跡的に見られるかもしれない。起こらないから奇跡というのだけどね。

『境界線上のホライゾンII』
http://genesis-horizon.net/
1期を振り返ることもなく、戦いの最中から始まって、何故か裸の主人公。下ネタ押しの内輪受けは潔い。まあ、本で読む分と違って、家人がいる状況でこれはちょっと引くけどね。相変わらず設定は分からんが、またぞろ顔と声の良さをバックに女の子を救うってこった。

『ソードアート・オンライン』
http://www.swordart-online.net/
ネットゲームの正式版スタートのワクワク感で引っ張りつつ、RPG初期にあったようなプレーヤーの死と現実の死が、精神ではなく技術によって実現したゲーム世界だと判明する絶望へ突き落とす。若手とベテランの役の立ち位置の逆転を背景に繰り広げることで作中のキャラにとって現実味をもったこととして受け止められていく見せ方は上手い。何層にも織り成された世界の100層、要は100階到達がクリア条件なので、双六のように途中をかっ飛ばしてゴールするようなことがなければ、絶対に今回のアニメ化では完結しなそうなのが何とも。まあ、ネットゲームは途上を至上とするとも見られるのでありか。見ているこちらに現実味は全くないけど、それを我がことのように受け取るのがフィクションの良さ。

『はぐれ勇者の鬼畜美学』
http://kichiku.tv/
文字通りの強くてニューゲームで、肉感的な女の子にあれやこれやのエロ放題。深刻ぶるよりはそっち方面を強調して売りにする方が潔くて良いわ。

『カンピオーネ!』
http://www.campi-anime.com/
魔法だとか、神だとか、魔王だとか、魔法初心者の主人公を上級者のヒロインが引っ張りつつ、主人公の人柄とか血統の良さとを紹介するベタ中のベタな第1話。引きの場面から設定の説明だとかは立木ナレーションの力技でタイトルロゴとサブタイトルで〆る。例えて、駄菓子が意外と美味しいって感じ。まあ、序章完といった体ですな。

『ココロコネクト』
http://kokoro-connect.com/
如何にもな線細デカ目に髪の毛ハイライトと好きになれないデザインだが、魂入れ替わりものらしく、演者を楽しむって感じになるのだろうか。予告を見る限りそうでもなさそうか。

『この中に1人、妹がいる!』
http://www.tbs.co.jp/anime/nakaimo/
亡き父の後を継ぐためのあれやこれやの条件のため、高校へ通いつつ嫁探しもする。学び舎はお見合い会場とちゃうぞと、真面目に説教するのも馬鹿馬鹿しい設定で、そこにタイトルの通り妹がいそうなので結婚するとやばくねって感じ。まあ、異母兄弟なら制度上結婚できないと思われるし、漂う屁垂れイケメンオーラが迫り来る貞操の危機に対し真っ向突っ込んでも良さそうなので、どっちでも良さそうな。それくらい現実感がないから禁忌も糞もねえわ。ゲームのような選択の主体性、それがないだけでここまで眺めている感が強くなるとはね。映像化は怖いわ。

『薄桜鬼 黎明録』
http://www.geneonuniversal.jp/rondorobe/anime/hakuoki/
前のアニメ化の前日譚。新撰組が都に上った前後から始まり、芹沢の悪辣さと話の中心となるであろう拾われ者の龍之介を介して新撰組や状況の説明を兼ねる。雌分皆無で雄、押忍な潔さにくらくらする。何にしても、前シリーズ同様の堅実な面々と譲治を纏った芹沢のボス臭、加えて美麗なデザインと来れば、またオッサンの純情回路にスイッチが入っちゃうかもね。

『DOG DAYS´』
http://www.dogdays.tv/
前シリーズでの地球のお友達とアスレチック大会で競い合ったいとこを引き連れて、速攻で再会とキャラ紹介にプニョポヨーンに挟まれつつ茶番の戦に入る。女勇者候補と勇者不在の既存勢力、初心者役と新規勢力といった具合に先の展開を予測させて〆る。新規勇者候補が両方女の子で、新勢力も頭目が女の子とこの世界は獣耳で母系社会ということになるか。そう思わせておいて、実は不在の大人達が封印していたうんたらかんたらがとか振ることも出来そうで、茶番というのも自覚して行う分には仕掛けになり得そうだ。

『もやしもん リターンズ』
http://kamosuzo2.tv/
説明は軽く済ませつつ、見える菌が可愛いから何となく受け入れられる点で押し切る。作品の強みを生かした上手な端折り方といえよう。菌と一緒に謎も巻きつつ、人間模様で見せてくれるのだろうか。先輩二人にイケ声系の演者を当てていたことで、ギャップと技量で間を上手く作っていたという改めての発見もあった。

『夏雪ランデブー』
http://natsuyuki.tv/
線細とボソボソ喋りという如何にもな女性向けと思しき作品。原作付きとプレスコと来れば、作品に対し確固とした解釈を見せてくれるのではないかという期待はある。まあ、幽霊もので愛し愛され嫉妬しあうって方向なので、愛されたことのない私に傍観者以外の視角はなかった。と、いつも通りの平常運伝でござい。

『恋と選挙とチョコレート』
http://www.koichoco.com/
探偵ごっこかと思いきや、車に引かれる場面から始まって、何やかやと主人公と部活の面々を紹介しつつ、国会紛いの学生自治の生徒会選挙が展開していくと。まあ、ごっこを脱却出来ると良いですね。

『だから僕は、Hができない。』
http://boku-h.com/
屁垂れの雄が、妄想を垂れ流す。セクハラ妄言やDQNをドン引きさせる妄想力を発揮しつつ、死神姉さんがやってきて生命力の供給、あるいは勃起力の提供をってな感じで引き。結局は顔と声が良いから許されるのさ、別にそれ以上のものは感じない。清々しいまでの妄想や妄言垂れ流しを許されるありえなさを逆手にとって面白く出来たら良いね。

『織田信奈の野望』
http://odanobuna.com/
タイムスリップの経緯もそこそこに藤吉郎が死んで代わりに信長の野望厨の主人公が、史実を知る点を逆手にとってくって感じ。まあ、蝮の道三も綺麗な孫世代の娘さんになら遺産を譲るってものさとか、女の子が役所を引き受けている点を活かしたというか、ゲームのIFシナリオのように正史を進めていくってところか。そう来たかとは思うが、そこ止まりで終わる可能性もある。

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