さて、遅くなったがとりあえず。


『偽物語』
β版で納品する勇気。絵力の本質は線だよ、兄貴。そう言わんばかりに色まで排した(決して心象を表す色を付ける暇が無かった訳ではないぞ)心象風景の演出。演者とキャラを会話で押すために一切の無駄を排した(空白の背景にキャラを乗せ、その上にデフォルトの図形を乗せているように見えるかもしれない)画面作り。これぞまさにオンリージャパン。つまり、このスタジオの作品の音響監督と俺の趣味が合うってこった。ただし、1クールは長すぎて胃もたれする。


『BRAVE10』
真田十勇士?偶像化されて、美化されているなら、イケメンで良いじゃん。ついでにスタイリッシュアクションと、おっぱいポジションの不思議姉ちゃんと、ショタとかも入れとくわ。つまり、こうかはばつぐんだ。


『輪廻のラグランジェ』
鷹の目から入って、飛び立つ姿に青い空、ハレーション。これだけなら既視感でうんざりするのだが、次の瞬間。そこには元気に水着の上に着た学生服を脱ぎ、海で溺れた人を救助する少女の姿があった。おまけに物語が展開したらロボットものと来たもんで、何を言ってるのかわからねーと思うが、連想や想定の枠を巧みに外す作品ってこった。俺のような自称玄人ファンには、特によく効く。


『戦姫絶唱シンフォギア』
とても残酷な評し方だが、映像いらなくね?音楽が良い。つまりはそういうこった。絵柄がとかじゃなくて、性的な臭いのしない女子がSFとか世界のためにバトっても、俺の金時はピクリともせんのだよ。って、俺は何を言っているんだ。でも、演者は好みだったりする。わー、面倒臭いね、俺。


『ちはやふる』
過去の例からしても、若手の起用が綺麗に嵌ると、出世作になる。これはきっとそういう作品だろう。本格を感じさせる作りと、それを適度な速度で流す漫画的な良さ、中心に添えた若手を推すべく揃った要素の数々。それらは、競技かるたを中心に添えた作品の構造と同調している。つまり、融合する価値がある作品だ。ただし、この作品では手札を場に切るのではなく、札を場から取る。


『あの夏で待ってる』
これはよくよく面白いってことを検証した作品だろうなと。まあ、龍ちゃんの青春の絵作りで行くんやろな位に思とったが、まさか黒田さんの妄想全開の方の本が相方に来るとは思わなんだ。これまでちょっと暗めの本と組んでたけど、健全な少年の心を持ったオッサンの妄想の方が断然良いわ。青春に中途半端な毒気はいらん。男の都合の良い妄想大いに結構。俺は男だ、それがどうした。


『Another』
腕のある人の原作だと、入りからして違うね。演者の力量頼みとか邪道かもしれん。一見ベタだが、何が飛び出してくるか分からない不安感が動機の動悸を楽しめるぜ。これぞサスペンスってもんだ。


『夏目友人帳 肆』
話の本線が冗長でなく進むってのはそれだけで価値があるね。持ち直していてホッとしたわ。


『ゼロの使い魔F』
初っ端からデレ期スタートの小恥ずかしさよ。これでやっと結実を迎える時が来たのだなと思わせる。商業的継続の要請による冗長さから解放され、商業的要請と物語の終了要請とが同調しているってのは幸福よ。


『ハイスクールD×D』
古典こてんである意味たまらんね。だって、眷属ってM属性とS属性の切り替えの極北じゃん。つまり、女王様の胸に抱かれ眠りたいってこった。ほんと、俺は何を言っているんだ。


『リコーダーとランドセル』
置鮎イケ声で小学生という実に合法ゴーホームな内容が堪りませんな。イケメンオッサン声で子供っぽい甘えた喋りをするってのは販促技だ。5分枠なので気軽に見られてしつこくない点も良し。


『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』
2軍でのリーグ優勝は本物だった。探偵というタイトルの割に蓋を開けてみれば、新規組への説明も一切なく延々と農園で作業するTHE農民な内容だった。内輪受けも極まれりだが、それで成功した作品だけに最早出資者への見映えの良さも放棄して最初から全開といったところだろうか。その意気や良し。


『モーレツ宇宙海賊』
取って付けた宇宙海賊なるものの違和感を力兄のナレーションで捻じ伏せる。どこか懐かしさの漂う入りから始まって、女子高生が出自を知って宇宙海賊との二足履きになる前のきな臭いところで引く。モーレツって響きの古臭さもあって、目指すところは王道回帰といったところだろうか。温故知新の作風が良いですね。


『ポヨポヨ観察日記』
ポヨなる真ん丸ネコの可愛らしさよ。それだけに特化したほんわかとした作風は、作中の北斗神拳伝承者風のお父さんだけでなく、現実のオッサンでも休日の朝をほんわかとした気持ちにさせる。5分枠なのが名残惜しくなる愛おしさよ。


『アクエリオンEVOL』
前作から1万2千年後と、これまた無茶な設定で始まったかと思いきや、雄機と雌機の合体の禁止を男女機合体禁止だとか、恋愛禁止だとかに絡めた学園ものをやるらしい。相変わらず家族の前で見るには恥ずかしいキャッチコピーだが、とりあえずはGEN本体だか生まれ変わりだかの登場を待とうじゃないか。


『男子高校生の日常』
これは『銀魂』『スクールランブル』と演者も含め、同監督の音響での掛け合いを活かした作風や踏襲した作品だ。大きく違う点は、物語を重視した作品ではなく、日常の面白おかしさを重視した作品であり、駄弁っているだけともいえる。ましてや、男子高校生なのだから、内容も含めどこか懐かしい駄弁りだ。


『妖狐×僕SS』
中二系少女とストーカーチックなイケメンSS(シークレットサービス)という設定で、何を言っているんだと思うかもしれないが、何のことはない。妖怪の血を引く金持ちの一団が暮らすマンションで、各部屋毎にSSなるちょっとおかしな性格のドラちゃんが付いて来る。そんな作品だ。恵まれているのに感傷的な感じが癇に障るが、そこを上手くお涙な過去で崩してくるのではないかと思われる。


『パパのいうことを聞きなさい!』
不思議系の先輩との出会いから始まる順風の大学生活と、訳ありそうな姉夫婦の家の3人娘の面倒を見るまでの分かりやすい全キャラ紹介の1話だ。お父さんスイッチと中二系大学生の同居ものって括りになるのだろうか。どうなって姉夫婦が居なくなるのかは分からないが、戻ってくればいつでも終われる装置として、危うい設定を支えてくれそうではある。子供の性的でない性的な面ってのがサービスとして押し出されてきそうで、ある意味BPOさんがアップを始める作品だろう。頭が重いわ。


『アマガミSS+ plus』
クリスマスに行われる学園創設祭までにヒロインを攻略する前作。その後を描いている。周囲公認でイチャイチャしはるようでござんす。前後編でとっかえひっかえになる模様。この作品については、この一言でまとめときます。ダディャーナサン、そんなにフラグ立ってたんディスカ。


『キルミーベイベー』
自称殺し屋とか、ゆるっとしたおにゃのこが、わきゃわきゃするだけ。可愛いっちゃ可愛いが、笑いに関してはきかぬ、きかぬのだ。といった具合。今期のヤムチャ的立ち位置。


『ダンボール戦機W』
色々切れの良さは増しているものの、開幕から既に話の筋に納得がいかんってのが日野さんらしいのかな。きっと必死に直してこれなんだろうな。まあ、ヒロインズの1年後の姿がべっぴんになってそうなので、深夜じゃないけど珍妙なコスとかあるんじゃないかと期待しときますわ。

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