2011年12月終わりをまとめて
2011年12月30日 シリーズ全体の感想『ましろ色シンフォニー』
如何にもなハイスペック善玉菌の主人公は、メインヒロイン級の二人といい感じになるまで他のキャラの紹介で出番が減ってくるから、そろそろかなと待っていた。まさか、そのままぶっちぎって、動物の世話好きの先輩ルートへ行くとは思わなかった。しかも、ぱんにゃを効果的に使ってほんわかなエンドを迎えるとかダブル吃驚。売れ線の狙い過ぎもどうかと思うが、この原作ファンの暴動で政変でも起きかねない展開はどうかなと。俺にとっては、まあいっかって感じにさせるところがこの作品らしいのかもしれない。
『たまゆら~hitotose~』
お父さんの死から立ち直って、また大好きな写真に打ち込み出すところから始まって、竹原の町へやってきての人と人との交流や作中で可愛らしく扱われているキャラがちゃんと可愛かったりと、踏まえるところが踏まえてあり、巧みな美術や音楽を合わせての画面作りが、郷愁というかほっこりした気持ちを誘う。日常系でありながら、平和で、それでいて尊いあの日とその中での成長まで描き出す。本当に、定期的にこういうのがあると心が安らぐね。
『マケン姫っ!』
ラッキースケベかつスケベの主人公に巻き起こる肉感的キャラクターとの奇跡的エロスの数々を前にすれば、バトルものとして微妙だったり、学園ものとして酷くありがちな内輪受けに走っていることなどどうでもよくなる。そういうことにしておこう。
『真剣で私に恋しなさい!!』
それまでの内輪受けや燃える展開も含め、全体が既成の粋を脱していない。「光灯る街に背を向け、我が歩むは果て無き荒野。奇跡もなく標もなく、ただ夜が広がるのみ。揺るぎない意志を糧として、闇の旅を進んでいく」と最終回に来て、およそナオンが唸る作品とは正反対の言だが、心に響くものはあっても深くはない。端的に言えば、出来合いの熱さに見える。それよりは手作り感が見たかったなと。
『Fate/Zero』
目に楽しい凝った画面作り、オッサンが集結しての耳心地。勝者の貫禄か、はたまた絶対に負けられない闘いへの気負いか。サーヴァントの錚々たる面々の厨房心のくすぐりと、史実や伝承に合わせての宝具や性格と、現代へエミュレートした作りも納得の出来であり、会話中心の回であっても見映えがする。分割での放送が確定していただけに、分け方の難しそうな展開でどう終わらすかと思っていたが、そこは打ち切り作品の定番「俺達の闘いはこれからだ」的な最高潮での終わり方になっている。飢餓感の煽り方も含め、新しいいけずな方法ですな。
『境界線上のホライゾン』
冗長、これに尽きる。キャラクターが多過ぎて関係性を覚えきれない内に次のキャラクターが出てくるばかり、その割には主人公のホライゾンへの情念に国家の行方を振り回すだけの魅力を感じない。店頭販売の既製品みたいな設定と展開でさして笑える部分もなし。内輪受けを始める前の掴みに失敗した感じかな。
『侵略!?イカ娘』
最早、目新しさからは程遠いのだが、それでも落ちの付け方でホッとするのは良い所。ミニイカ娘の再登場のあざとさも含め、視聴感は良好でした。
『僕は友達が少ない』
モラトリアムといってしまえばそれまでだが、キャラクターの可愛らしさとあざとさで他人へのぎこちなさの深刻さを適度に軽減している。ただ可愛いだけで別段仕掛けがなくても行けそうだったのではないかとも思うが、旧友である秘密を軸に歪めて見える部分が気になった。要は、少し前の時代の作り方ってことかな。
『ぬらりひょんの孫~千年魔京~』
変わらずの墨絵もあり、PV的OPの作りの妙や、初代の若かりし頃の活躍も含め、戦闘に見せ場を持たない作品を如何に見映え良くするかという点で、これでもかと極まっていた。前シリーズ同様に1クール毎に総集編を挟むが、そこにおいてもOPをフルで流してのPV方式に本編が編集されており、気持ちよくそれまでの話を振り返ることが出来た。何もかもを映像で一段押し上げていたって感じ。
『UN-GO』
架空の戦後である必要は見出せなかったが、BGMの使い方やEDへの入り方が結構気に入っていた。内輪受けのやり取りも、キャラを適度に崩しつつその後の推理の伏線にもなる定番のやり方だった。事件よりも探偵をフィーチャーした作品だったなと。
如何にもなハイスペック善玉菌の主人公は、メインヒロイン級の二人といい感じになるまで他のキャラの紹介で出番が減ってくるから、そろそろかなと待っていた。まさか、そのままぶっちぎって、動物の世話好きの先輩ルートへ行くとは思わなかった。しかも、ぱんにゃを効果的に使ってほんわかなエンドを迎えるとかダブル吃驚。売れ線の狙い過ぎもどうかと思うが、この原作ファンの暴動で政変でも起きかねない展開はどうかなと。俺にとっては、まあいっかって感じにさせるところがこの作品らしいのかもしれない。
『たまゆら~hitotose~』
お父さんの死から立ち直って、また大好きな写真に打ち込み出すところから始まって、竹原の町へやってきての人と人との交流や作中で可愛らしく扱われているキャラがちゃんと可愛かったりと、踏まえるところが踏まえてあり、巧みな美術や音楽を合わせての画面作りが、郷愁というかほっこりした気持ちを誘う。日常系でありながら、平和で、それでいて尊いあの日とその中での成長まで描き出す。本当に、定期的にこういうのがあると心が安らぐね。
『マケン姫っ!』
ラッキースケベかつスケベの主人公に巻き起こる肉感的キャラクターとの奇跡的エロスの数々を前にすれば、バトルものとして微妙だったり、学園ものとして酷くありがちな内輪受けに走っていることなどどうでもよくなる。そういうことにしておこう。
『真剣で私に恋しなさい!!』
それまでの内輪受けや燃える展開も含め、全体が既成の粋を脱していない。「光灯る街に背を向け、我が歩むは果て無き荒野。奇跡もなく標もなく、ただ夜が広がるのみ。揺るぎない意志を糧として、闇の旅を進んでいく」と最終回に来て、およそナオンが唸る作品とは正反対の言だが、心に響くものはあっても深くはない。端的に言えば、出来合いの熱さに見える。それよりは手作り感が見たかったなと。
『Fate/Zero』
目に楽しい凝った画面作り、オッサンが集結しての耳心地。勝者の貫禄か、はたまた絶対に負けられない闘いへの気負いか。サーヴァントの錚々たる面々の厨房心のくすぐりと、史実や伝承に合わせての宝具や性格と、現代へエミュレートした作りも納得の出来であり、会話中心の回であっても見映えがする。分割での放送が確定していただけに、分け方の難しそうな展開でどう終わらすかと思っていたが、そこは打ち切り作品の定番「俺達の闘いはこれからだ」的な最高潮での終わり方になっている。飢餓感の煽り方も含め、新しいいけずな方法ですな。
『境界線上のホライゾン』
冗長、これに尽きる。キャラクターが多過ぎて関係性を覚えきれない内に次のキャラクターが出てくるばかり、その割には主人公のホライゾンへの情念に国家の行方を振り回すだけの魅力を感じない。店頭販売の既製品みたいな設定と展開でさして笑える部分もなし。内輪受けを始める前の掴みに失敗した感じかな。
『侵略!?イカ娘』
最早、目新しさからは程遠いのだが、それでも落ちの付け方でホッとするのは良い所。ミニイカ娘の再登場のあざとさも含め、視聴感は良好でした。
『僕は友達が少ない』
モラトリアムといってしまえばそれまでだが、キャラクターの可愛らしさとあざとさで他人へのぎこちなさの深刻さを適度に軽減している。ただ可愛いだけで別段仕掛けがなくても行けそうだったのではないかとも思うが、旧友である秘密を軸に歪めて見える部分が気になった。要は、少し前の時代の作り方ってことかな。
『ぬらりひょんの孫~千年魔京~』
変わらずの墨絵もあり、PV的OPの作りの妙や、初代の若かりし頃の活躍も含め、戦闘に見せ場を持たない作品を如何に見映え良くするかという点で、これでもかと極まっていた。前シリーズ同様に1クール毎に総集編を挟むが、そこにおいてもOPをフルで流してのPV方式に本編が編集されており、気持ちよくそれまでの話を振り返ることが出来た。何もかもを映像で一段押し上げていたって感じ。
『UN-GO』
架空の戦後である必要は見出せなかったが、BGMの使い方やEDへの入り方が結構気に入っていた。内輪受けのやり取りも、キャラを適度に崩しつつその後の推理の伏線にもなる定番のやり方だった。事件よりも探偵をフィーチャーした作品だったなと。
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