思いを受け渡す
2011年5月26日 放送中のアニメの感想とか『テレビまんが 昭和物語』第5話
釣銭を誤魔化して貸本を借りて叱られる。小遣いを上げてくれるよう頼むが断られる。集団就職でやって来た中卒の少年との出会い。少年の思いと野球を通して打ち解けるまで。新聞配達のアルバイトをしようとしたことから小遣いを上げてもらえる。誘惑を振り切ってお遣いした釣銭を小遣いにもらえ、キャッチボールもすることに。並べてみると大した事件もなく、話の量は少もない。しかしながら、レイアウトや台詞と間を使って丁寧に、ありふれてはいるが優しくて暖かい感情を拾っていく。賑わう貸本屋や釣銭の誤魔化しといった今も違う形でありそうなこと。6年生の公平と4歳違う中卒の少年が未成年ながらも上京して働くことになったこと。上京先で自分も好きだった野球で無邪気に遊ぶ公平達への羨ましさと託すように教える投球法。それを受け、忙しくして構ってやれない父親の息子への思いと息子の成長をやり取りするキャッチボールで〆る。大人と子供、年上と年下、親と子、それぞれの関係がキャッチボールを象徴として受け渡されていく様が丁寧に分かりやすく描かれている。
とかく奇抜さや目新しさが持てはやされがちだが、それだけでは決して辿り着けない境地を見たような気分だ。
釣銭を誤魔化して貸本を借りて叱られる。小遣いを上げてくれるよう頼むが断られる。集団就職でやって来た中卒の少年との出会い。少年の思いと野球を通して打ち解けるまで。新聞配達のアルバイトをしようとしたことから小遣いを上げてもらえる。誘惑を振り切ってお遣いした釣銭を小遣いにもらえ、キャッチボールもすることに。並べてみると大した事件もなく、話の量は少もない。しかしながら、レイアウトや台詞と間を使って丁寧に、ありふれてはいるが優しくて暖かい感情を拾っていく。賑わう貸本屋や釣銭の誤魔化しといった今も違う形でありそうなこと。6年生の公平と4歳違う中卒の少年が未成年ながらも上京して働くことになったこと。上京先で自分も好きだった野球で無邪気に遊ぶ公平達への羨ましさと託すように教える投球法。それを受け、忙しくして構ってやれない父親の息子への思いと息子の成長をやり取りするキャッチボールで〆る。大人と子供、年上と年下、親と子、それぞれの関係がキャッチボールを象徴として受け渡されていく様が丁寧に分かりやすく描かれている。
とかく奇抜さや目新しさが持てはやされがちだが、それだけでは決して辿り着けない境地を見たような気分だ。
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