水と油

2011年4月12日 1話雑感
『TIGER&BUNNY』第1話
アメコミチックな洒落たヒーローが活躍し、ヒーロー番組として行動に対してポイントが与えられるポイントレース形式が採用されている。で、ヒーロー毎にスポンサーがおりロゴが入っている。有事にあってもヒーローが来てくれる前提の世界では、一般人も悪人もそれを意識しているので、どこか安心して見られる茶番ぽさのある娯楽の様相を呈している。まあ、作中同様に資金調達として付いているスポンサーだが、ロックバイソンさんの肩に描かれた「牛角」の圧倒的存在感は一回見て欲しい所。
主人公はベテランヒーローであり、会社も含めて崖っぷちのオッサンなため、洒落た雰囲気と反する印象を受ける。また、同じ能力を持った若造が華々しくデビューを飾り、主人公の会社の買収や若造とコンビを組まされる展開での引き方も勢いがあって良い。方向性に問題はあるものの、オッサンのやり方を時代遅れと切って捨てず、行動の根底にある時代を経ても変わらない正義を格好良く見せるのが良い。王道とは普遍性なり。 お洒落と王道で絶妙に均衡を保った作品が現れたとあっては嬉しくなってくる。

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okm

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