『ダンボール戦機』第3話
入り口を固められて、「待ってたぜ」の声に振り向くと下から上へと郷田の全身が映る。壊れた壁からの日の光を背後に、鍛えあがった上半身へ直接長ランを着て木刀片手で由緒正しき番長姿が絵になる。だけど、肩に載せているLBXが小動物のパートナーみたいで、そんなに悪い奴じゃなさそうな気がする。OPを挟んでアキレスを巡るやり取り。って、確かに模型店で商品として流通していたのは分かるが、いざプラモ的箱を持ってのやり取りをされると笑ってしまう。で、返してやるから装備して闘えと。後で仲間になりそうな良い奴っぽいか。
主人公達3人対郷田1人の変則バトルだが、遠近問わずの機体と闘い慣れした様子は、ゲームだと最初のボスっぽい感じ。巻き上がった土煙でフィールドが覆われ、携帯風のコントローラーに付いた機体からの映像を映す画面だけでなく視認も出来ない状況に。機体の視線と操縦者の視線とを連動させた演出が、乗り込んで闘うロボットのように感じられ、スピード感のある特撮ロボバトルといった印象。バトルは郷田の破壊王が有利に進め、ウォーリアーを破壊して追い込まれた状況に。それをアキレスの力や機体を破壊されたが場を見ているカズの機転でクノイチがウォーリアーの武器をアキレスに渡す連携で逆転し、最後は一閃で勝利する。仲間と個の両方を立てた構成が良い。闘いには勝利したものの、ウォーリアーを失ったカズの複雑な気持ちが尾を引く。
場面変わって、郷田の背後で指令を出していた黒幕とのやり取り、国会での新総理のロボット技術や最新技術の軍事利用批判の答弁を通して今後の展開に関わる要素を出し、それに対するアキレスの重要性に改めて触れて引きと。軍事利用しないで馬鹿正直に平和利用というか娯楽にしようってところが日本らしいけど、防衛は軍事利用先に頼っている現状まで触れるのか、それともゲームシステムを盛り上げるための物語の域で収めるのか気になるところ。

『ダンボール戦機』第4話
登校途中でカズのことを案じるアミとバン。登校すると教室では郷田と対峙すらしていないリュウが早速新しいLBXを見せびらかして、郷田をやっつけたとほらを吹いていた。他の同級生との身から出た錆なやり取りを挟みつつ、カズと会うことなく放課後を迎える。街をふらつくカズが、別のLBXショップで怪しい雰囲気の店員に一転もののエジプトを勧められ、魔性に魅入られた様相となってバンに勝負を挑む。クールで巧者なライバル兼仲間といった印象通りに機体性能もあってアキレスを追い込む。追い込まれたアキレスはVMODEの表示と共に光り出してエジプトを圧倒するも暴走して破壊してしまう。機体が壊れたことでの落ち込みを案じていただけに破壊をしないよう止めようとするバンの気持ちと、分かりやすい形で特別な機体らしさが表現されている。VMODE時も含めスピード感が運動速度以外のレイアウトやカットの切り替えで表現されているのに好感が持てる。その後はエジプトが破壊されたことで元に戻ったカズといつものショップへ。店長の計らいもあって無事仲直りし、前回出てきた軍事利用推進派の大物の意味深を挟んで次回へ。リュウの能天気さとカズの落ち込みで、LBXが破壊されることの受け止め方への対比がなされて居た点や三人の仲を取り持つ店長が良い味出していた。特に店長は、知ってか知らずか送られてきたアーマーフレームがバンの手に渡るようにした件といい、重要な役割を果たしている。

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