『夢色パティシエール』
チーム対抗による決勝戦も一度目の同点による再試合を終えても二度目の同点となり、両者優勝でもよいのだが、代表者による三回目の対戦を行うことになる。三人に比べ一段劣るとの思いに、相手が宮廷レシピに選ばれたものを出してくると予想される状況で気後れするいちごに対し、ここまで来れば後は任せると三人が試合を託す。託されたいちごは、いちごタルトでおばあちゃん超えも見据えて挑む。偶機にして好機が訪れ、ひらめきと細やかな心遣いが勝利を導く。天王寺会長絡みのアンリの問いかけにチームの信頼関係といったグランプリの展開と、この一年間の積み重ねとの集大成に感慨が湧く。
夜に地道な努力を積み重ねる場面を度々登場させるが、スピリッツとの会話で冗長性も感じさせないように整っており、最終決戦を終えて区切りが付いた一瞬だけ恋の封印を解き、すぐまた次の道へと進むために封印する。菓子職人を本気で目指す意気込みと厳しさを統一感をもって表現していて大好きだ。シリーズも一区切りし、タイトルを変えた二年目の新たな展開があることも嬉しく、期待している。

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okm

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