『イナズマイレブン』第88、89話
ゲーム発売に合わせた商魂の塊のような回。話数としては2話構成だが、スペシャルとしては1話にまとまっている。
88話は、円堂が必殺技を破られた次に、壁山が間に入った連係で止められるも壁山が負傷。交代で入るは我らが染岡さん。勿論、新必殺技での切り込みが冴える。この時を待ってたぜ。その後、追加点を狙うも高速パスに定評がある染岡さんらしく、まさかの打ち返し。今度は円堂が新必殺技という名のどこかで見た技で防ぐ。前に主題歌だった曲の編曲版を劇判にした一連のお膳立てが、商魂と分かっていても気持ち良かった。
89話では、試合後の円堂の発言に触発された立向居が、自分はコピーのコピーであることを感じて新必殺技習得の為に奮闘する話を中心に、チームの絆を深めつつ新たな話の種を蒔く話。最初は、一年生組だけで必殺技を完成させようと奮闘するも上手く行かない。そこで現れるのが綱海。サッカーは新参ながらも、立向居に接する綱海がムゲン・ザ・ハンド習得時以上に異国の地でも年上の兄貴分として活躍しつつ、春奈もマネージャーとして上手く関わっていたと思う。まあ、綱海のいい加減というか乗りというか自然体の適当発言が切欠になるのが、地道な練習との対比になって面白い。こちらの話も練習場面で前に主題歌だった別曲の編曲版が劇判になっていた。この商魂の逞しさこそが、テレビアニメの本質であり、それだけでなく物語と演出によって作られる画面への矜持が志である。

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okm

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