メモ-サザエさんに携帯電話が登場しない理由-
2010年6月19日 メモ『サザエさん』といえば、古典的ホームドラマの部類に入る作品だ。
戦後復員の家長が持つ発言力の強さと、戦後的な男女平等に基づいた家計管理の全権委譲型の入り婿が同居する点はやや奇妙である。
さて、携帯電話が登場すると、この作品はどうなるのだろうか。
恐らくだが、変わらざるを得ないと思われる。遅くなるからと公衆電話を掛けることは無くなるだろう。麻雀の為のアリバイ作りもGPSでバレバレ。居酒屋に入る前にクーポンを探すかもしれない。
それでも、心のあり方は変わらないのだが、生活の様式は変わらざるを得ない。そもそも、テレビよりも新聞がメディアの中心である世界観に、携帯電話は合わない様に思える。と、ここまでは作品世界の現実的妥当性を中心に考えたが、そう難しく考えることも無い。
今やケイタイと呼ばれ、若者に限らず文化の一部となっており、携帯電話の玩具は定番となっている。この作品は今でこそ複数社の提供だが、元々は東芝一社提供の古い系統の作品である。お菓子や玩具の会社が提供していないのだから、「サザエフォン」のような提供会社の商品はどこも要請していない代物であり、携帯電話を出す必要がない。
今時平屋で、戦後の男女平等に基づいた家計管理の全権委譲が進歩の限界なのだから、それこそ『大改造!!劇的ビフォーアフター』でリフォームでしたり、デジタル制作に移行でもしない限りは変わりようが無い。ということは、変わらないことを楽しむように出来た世界観や作品作りが、らしくない話は増やしつつも、本質的に変わることを拒否している最後の箱庭と言えるだろう。
*追記
現在、携帯電話は登場済みで、デジタル制作に移行もしており、拘りだったということも無いようで迷走ともいえる状態になっている。
戦後復員の家長が持つ発言力の強さと、戦後的な男女平等に基づいた家計管理の全権委譲型の入り婿が同居する点はやや奇妙である。
さて、携帯電話が登場すると、この作品はどうなるのだろうか。
恐らくだが、変わらざるを得ないと思われる。遅くなるからと公衆電話を掛けることは無くなるだろう。麻雀の為のアリバイ作りもGPSでバレバレ。居酒屋に入る前にクーポンを探すかもしれない。
それでも、心のあり方は変わらないのだが、生活の様式は変わらざるを得ない。そもそも、テレビよりも新聞がメディアの中心である世界観に、携帯電話は合わない様に思える。と、ここまでは作品世界の現実的妥当性を中心に考えたが、そう難しく考えることも無い。
今やケイタイと呼ばれ、若者に限らず文化の一部となっており、携帯電話の玩具は定番となっている。この作品は今でこそ複数社の提供だが、元々は東芝一社提供の古い系統の作品である。お菓子や玩具の会社が提供していないのだから、「サザエフォン」のような提供会社の商品はどこも要請していない代物であり、携帯電話を出す必要がない。
今時平屋で、戦後の男女平等に基づいた家計管理の全権委譲が進歩の限界なのだから、それこそ『大改造!!劇的ビフォーアフター』でリフォームでしたり、デジタル制作に移行でもしない限りは変わりようが無い。ということは、変わらないことを楽しむように出来た世界観や作品作りが、らしくない話は増やしつつも、本質的に変わることを拒否している最後の箱庭と言えるだろう。
*追記
現在、携帯電話は登場済みで、デジタル制作に移行もしており、拘りだったということも無いようで迷走ともいえる状態になっている。
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