『おまもりひまり』
前半のお気楽な雰囲気の話と後半の血生臭い雰囲気の話の中で、一貫して妖怪との共存を望む主人公の姿勢は悪くない。また、可愛い妖怪が押し寄せてくるから以外の根拠が争いが嫌いだけなのは深刻さの中にある気楽さでもある。反面、絶対に分かり合えない酒呑童子と争いが嫌だという理由だけでは和解出来ないこと、姫を守る王子的な展開で天賦の才によって闘いに勝ってしまうことは見慣れた型なのでカタルシスとして不十分に思えた。おまけに、全員主人公狙いとなると、一段落付けて物語の日常がこれからも続いていく終わり方以外に、この作品での平和な終わり方は難しく思える。となると、連載中作品ゆえのこれからも平和を目指して頑張るぞエンドは、案外理に叶っている。
整合性とか型破りに期待しないで、可愛いキャラを気楽に見る分にはしっかり作ってあるのでほどほどに眼福。

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okm

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