子供向けアニメは、可愛らしいキャラクターと関連商品の宣伝やワンパターンともいえる話を基本としている、その中でパターンを守りつつもパターンを超えた熱意の存在が楽しい所。もっとも、子供は別の部分を楽しんでいたりしてお構いなしだったりしますが。後年になって、もう一度目にした時やふと思い出した時に何であんなに熱中したのかと思う作品は、そういう熱意に溢れていたりします。
熱意とは、主たる対象以外にも楽しめるように作ろうとする作り手の矜持、いわば職人魂であり、それが込められている作品が、子供向けアニメとして放送されている。それが、国家戦略による文化振興によってではなく、市場原理によって作られて発展してきた。子供向けに限らず、ほとんどの作品が経済と芸術のせめぎ合いによって成り立っている。
こうして積み重ねてきた歴史を持つ文化は、国内において国内の視点から評価されることはなく、海外の視点で評価された後に、その視点を使って後追いで評価し始める。歴史は繰り返すとはよく言ったものだが、子供向けアニメはクールジャパンとやらの中に入っているのだろうか。

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