『機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン』
メタフィクションの舞台を用意してソレスタルビーイングという実験を行い、現実世界の欺瞞を炙るといったこの枠特有の要素が満載だった。
結局の所、単純化した解答を出せるわけはなく、武力でもマリナと子供達の歌でも人の意識が容易に変わらないことは分かっていて、そういうものがあれば良いですねといった弱い姿勢で、これからも闘いは続くといったお茶を濁したようになった。
これまでにガンダムで3回も同じことを繰り返して発展がないというのが残念でならない。それでも、整合性は前2作よりも練りこまれていて、その点は真面目になったと思う。特に、軌道エレベーター事件やラストの結婚式は良かった。
メタフィクションで、それも半端なもので大衆に訴えるような市民運動を引き摺った真似は止めて、物語としての整合性や映像の爽快感に集中した真面目な作品が見たい。本気で作ればメタ視点があろうとなかろうと現実に通じる部分を見つけて活かせる面もある筈だ。現に、僕は本気で作ったフィクションから色々学んだのだから。

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okm

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