『のだめカンタービレ・巴里編』
奏でられる音楽が作中での反応と同様に感じられるように腐心しているのは前シリーズと共通していた。ただ、今回のシリーズはどちらかというとパリでの日常が多く描かれていた。また、音楽はそれ自体の長さゆえに、丸ごと見せることが難しく映像作品向きとはいえない。今回のシリーズは全体的に音楽の見せ場が短く感じられて物足りない気分になった。
それは、音楽の素晴らしさを視覚的に表現しようとすることが、長く感じられる日常をより長くし、短く感じられる音楽をより短くしてしまったからだろうか。日常が音楽に影響していることを意図して描いていたのだから、そこは映像やアニメ的表現に走らずにただ音楽を聴かせるようにしても面白かったと思える。
それでも、音楽アニメではなく音楽のあるアニメと思って見れば十分に楽しめた。

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okm

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