『二十面相の娘』
全体を言えば、一人の少女の何年間かの出来事ってことになるし、綺麗に出来ていると思う。実際、二十面相の後継者として魔性を見せる場面では、演者の演技力がそれに見合っていたし、成長が演じ分け出来ていた。一方で、話の核となる二十面相一味の活躍と戦後から謎の技術や戦争を総括することは、特に後者は薄い内容だった。あくまで娘がメインなのでから、その辺の怨念染みた情念をドロドロ描いても困るが、あっさりと当事者意識を押しのけて否定することでもないだろう。
また、他の作品で見られるように史実や史実の人物同様に知っているキャラクターが登場することは作品をかなり押し上げた。二十面相しかり、明智探偵しかり、サプライズしかり。その点が確認出来ただけでも大きいし、そこそこ楽しめた。

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okm

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