『ef−a tale of memories.』第4話
個々の話は独立していながら断絶せずに見られる。それは、話の構成が断片的でありながらも、ヒロイン達を介して全てが繋がっている構造ゆえのものだろう。また、色やレンズやカメラ位置が独特で、世界にはそこでやりとりしている当事者しか居ない風景であるかのように切り取ろうとしていることも挙げられる。
ただ、不満があるとすれば、記憶障害が実際の映像では数分程度のことであり、それを超えて伝わってこないから悲壮感が伝わってこないこと。また、それゆえ回りくどく感じてしまうから、荒唐無稽であろうと記憶がなくなるまでの時間で物語を書けばいいじゃないかと思ってしまう。
要するに、設定以上に悲壮が伝わってくる何かが無いというか、誰も居ない2人だけの世界でキスする前にできることや考えられることがあるように思えて馬鹿らしく思えるというか、最善手を打てないのではなく打たないだけに見えるというか、その全部。

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okm

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