『Over Drive』
勝つことや強さ、志や心意気とは根本的に関係があってもなくてもどちらでも良い。できれば、あった方が見ていてすんなり受け入れられる。そのできればは、作品の核となる場合も多い。この作品にはそれがなかった。また、ない場合でも納得できる論理があれば、作品の核となる場合こともある。それもこの作品にはなかった。
その癖、才能とそれを生かした努力についてはかなり敏感で、天然で良い奴そうな雰囲気の主人公は才能があって、それに見合った努力が結果に繋がりそうな流れがある。その主人公が鬱陶しいキャラクター達の志や心意気に対して何の反発も決意もなく流されている様、それが気に入らなかった。それだけなら、まだ良いが、半端に現実のツールドフランスを持ち出してきて、そこで活躍する展開をでっちあげられると、「ねえよ」と言わざるを得なかった。
端的に言えば、お洒落と芯らしきものはあるが、実態はふにゃふにゃ。

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okm

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