『School Days』
感情の機微が仕草や間から見て取れる演出は良く出来ているとは思うし、狂気に関しても必要以上に怖いものだったと思う。だがしかし、物語として見た時にそれらに意味があったとは言えないだろう。
不自然な程に最低な主人公とそれを許容するヒロイン達、押し寄せる幸福と不幸に血生臭い描写。それらを過剰に現実に即して描写した所で、不愉快で気持ちの悪いものでしかない。これなら、貶められている他の願望充足作品の方がよほどまともに見える。
これは、心底不愉快で残酷な物語だ。しかしながら、僕にとっては、現実的な現実性であろうと虚構的な現実性であろうと、限度があることを学べた貴重な作品といえる。

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okm

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