『僕等がいた』は演出も上手く、よく出来た作品なんだけど、感情移入からは程遠い。それは、僕にとって、僕やメタ的に見た僕の代弁者はどこにもいないか、触れられもしないからだ。僕は、もっといじけた作品の方が好きだ。
吹き溜まりだったあの日の僕は、素直に青春したかったのだけど、そうしたら、その時の唯一にして最大の社会である学校から阻害されていたであろう。非行に逃げ込むことのできなかった僕には、社会復帰の特急券「更生」もなく、良くてもひきこもり、悪ければ無差別殺人者が関の山だった。
時折、メタ的に見て少しでもいじけた作品を好きでいる者に、もっと素直に青春して手近な幸せを掴めと言う人がいるが、自意識過剰と言えばそれまでだろうが、たぶん、そうして触法少年となった時には、おとなしかった、真面目だったと語るだけで、己の焚き付けを省みないだろう。それでいて、自分の素晴らしい人さ加減に無頓着なのだ。
そういうことを考えてしまうから、こういう作品は好きになれない。
吹き溜まりだったあの日の僕は、素直に青春したかったのだけど、そうしたら、その時の唯一にして最大の社会である学校から阻害されていたであろう。非行に逃げ込むことのできなかった僕には、社会復帰の特急券「更生」もなく、良くてもひきこもり、悪ければ無差別殺人者が関の山だった。
時折、メタ的に見て少しでもいじけた作品を好きでいる者に、もっと素直に青春して手近な幸せを掴めと言う人がいるが、自意識過剰と言えばそれまでだろうが、たぶん、そうして触法少年となった時には、おとなしかった、真面目だったと語るだけで、己の焚き付けを省みないだろう。それでいて、自分の素晴らしい人さ加減に無頓着なのだ。
そういうことを考えてしまうから、こういう作品は好きになれない。
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