『護くんに女神の祝福を!』が滑っている。暴力描写はパターンとはいえ笑えないし、何よりもそれを珍獣観察のようにしている連中が鬱陶しい。さらに、主人公の虚勢ぶりも酷く、要はSEXやそれに類する関係を意識させないための装置ともいえる。それなら、寸止めの方がましに思える。組合せ自体は好きなだけに今後の展開に期待したい。
『史上最強の弟子 ケンイチ』のファミコン音源調のBGMが気になる。他のBGMがそうでないだけに余計に目立つ。ゲームのような雰囲気が展開に合っていて効果的だ。
『遊戯王デュエルモンスターズGX』で三沢がOPからも消えてしまった。新キャラの剣山とキャラクターがダブってしまって外されたか。愛すべき永遠の2番手の復活に期待したい。
『N・H・Kにようこそ!』の泣き叫んでいたことは産声の暗喩なので、EDは「踊る赤ちゃん人間」であって欲しかった。OPも変わってたし、13話目で曲が変わるということは、放送は全24話か25話だろうから後半なので、販促の都合上変える必要があったのだろうか。
『おとぎ銃士 赤ずきん』は世界が闇に包まれる状況にあるんだけど、EDのラストカットのように馴れ合って闘っているし、目的だけで希望も提示されていないのに無駄に明るい。闘いということに対する自覚や覚悟も感じられない。(女児向けなので、そこまで極端に暴力的にはしないだろうが)死や滅亡への恐怖も感じられない。女児向けだから肉体的な暴力がぶつかるということはないだろうが、どんな形であれ闘いに対する理は大事にすべきだ。全くもって少年ものの感覚でしかないが、圧倒的な力との対峙や敗北への恐怖といった死や滅亡の代替としての壁を乗り越える必要がある。今のままでは文字通りの子供騙しだ。
『コヨーテ ラグタイムショー』に対する違和感

・十二姉妹
妙齢の少女が言われるままに快楽発言と共に殺戮や戦闘を繰り返す、それもアンドロイドなので無機質に。愛らしく萌えるデザインであればあるほどそれが際立ち、最早悪趣味だ。

・美学
人を傷つけないように心掛け義賊のように振舞うミスタは十二姉妹や親玉のマルチアーノに怒るべきだ。殺戮の罰を軽いお仕置きで済まして何の義賊か。

・まとめ
今のままなら、十二姉妹が出てこない方が面白い。
物語は論理構造を成しているわけで、その中でも特にキャラクターの持つ美学や矜持や信念には最低限の論理性を持った描写が必要ではないか。それを欠いたままでは、折角の作画が泣く。
『韋駄天翔』は主人公が仲間がそれぞれ特化していた技術を全てマスターしてしまった。それくらいしないと勝てないボスが控えているからそうなるのは分かるが、最終決戦における仲間の存在が無意味化してしまう危険もある。しかし、この作品ならそんなこともないだろう。このまま完全燃焼で魅せてくれると期待。
『格闘美神 武龍 REBIRTH』は格闘も雑な作画のままに、目に見えない「気」や「宇宙の力」とかを扱いだした。この目に見えないというのは見えるのを前提とした映像で表現することが難しい。今のままだと、「空気」や「皮膚感覚」を感じさせるにはちょっと足りない。
『ZEGAPAIN -ゼーガペイン- 』は最後の謎を残したまま、他の謎を順々に種明かしし終えた。無駄も無く、それでいて不思議なままに運んでいくのは上手い。巨大ロボットなんて凄く嘘臭いジャンルでSF要素を生かしたドラマが展開できたことは喜ばしい。このまま走り抜けていったら記憶に残る作品になるだろう。
親王様誕生に伴う特番編成により、「遊戯王」ではなく「スパイダーライダーズ」が撮れてた。
久しぶりに見たけど、千葉繁が面白い回で笑った。ちょっと得した気分。
『ゼロの使い魔』はついにツンデレなわけで……。
ツン無くしてデレなく、デレなくしてツンデレはないわけで……。
リビドー全開で非常に清々しく、細かな演技がエロさを引き立てているわけで……。
話の中身は空だけど、これこそが作品の全てではないのかと思うわけであります。
気持ち悪かろうとも、靄萌えした気持ちにさせる作品として、非常に宜しい。
これも力なり、褒めずしては嘘になろう。
『ZEGAPAIN -ゼーガペイン- 』はクライマックスへ向けて盛り上っているが、今の所は作品のテーマであろう幸福への痛みを伴ったラストしか想像できないが、きっともっと上手な〆方で驚かせてくれるんだろうと期待。
『遊戯王デュエルモンスターズGX』が熱い。デュエルはパターンでしかないんだけど、その中でのやりとりが熱い。兄弟に父親といった越えるべき壁、運命を全力で乗り越える。陳腐なんだけど、とにかく真摯に熱くぶつかっていく様は、正にヒーローだ。
『吉宗』が税金対策かどうかはさておき、やりたい放題の様相を呈してきていて面白い。
今、貴重な何やっても良いが、それなりの予算で実施されるのなら、悪くない。

・まとめ
まあ、買わないんだけどね。
キャラクターの知能というものを意識するなら、それは、話し方や性格や行動に表れてくるものだろう。
それを踏まえるならば、『おとぎ銃士 赤ずきん』の主人公は話の展開や都合のために、頭が冴えたり、鈍くなったりして見える。ファンタジー自体が大嘘で成り立っているのだから、頻繁に御都合的な展開を繰り返すのは、リアリズムを削ぐことになるのではないか。
また、子供向けであっても何か本気を感じさせるものがあるのならば、それが矜持というものなのだろう。しかし、この作品からは未だそれを感じない。
個人的には、このままだと大コケで終わると思う。
『N・H・Kにようこそ!』は1クールみたいだが、その落とし所はまるで分からない。
ただ、佐藤君のもがく姿は、自己と錯覚する程に身近に感じてしまう。
この作品には、佐藤君と一緒に視聴者も救済されるような気にさせてしまう力がある。
そういう意味では、つまらんメタファーや彼岸、永遠に訪れないとも思える歓喜の時等ではなく、身近にして難題の自意識について、真摯に取り組んでいるので非常に宜しい。
全ての、素直に、理想的に、快活に、承認された、といった青春を遅れなかった者達に送る作品だ。
逆に、あちら側やそこに憧れる者にとっては、気持ちの悪い作品となっている。
今後の、頑張らないで頑張る頑張りに、否が応でも期待が高まる。
ついに、『おとぎ銃士 赤ずきん』のOPとAパートの間に玩具のCMがあったが、それが終わった後のAパートの頭がその玩具のアップから始まったのを見て、吹いた。
これくらいあざとくないとね。でも、玩具自体の面白さや求心力がないと、最悪打ち切りもありそうなので、頑張って欲しい。
『出ましたっ!パワパフガールズZ』は番組の質感が『パワパフガールズ』と違っているからか、面白さや良さが上手く出せないでいる。確かに、別の作品だから、この作品としての良さを一から模索している所だろうが、ちょっとつまらない。
今後に期待したい。
今週の『ハチミツとクローバー2』は感動的な話を上手く演出していて良かった。
この作品は「天才」と「凡人」との対比や、自己認識を軸にしている部分が多いが、本当は「天才」と「凡人(天才ではないが、凡人の中ではそれなりに非凡)」が正しく、その「凡人」が「天才」にコンプレックスを感じて吹き溜まっているけれど、もっと本当に「凡人」な私には感情移入できる要素はない。
従って、私は出来の良さに感動(より正確には感心か)しているのであって、感情移入して感動してはいない。
それが、この手の作品に素直に感動できない原因だと思った。
『機神咆吼デモンベイン』は心躍るロボットバトルが見れるわけでも、しっかりとした絆が見れるでもなく、安直なラブストーリーの尺を埋めるためにロボットバトルが展開されてるようにしか見えない。
このままだと、どう見ても安直なラブストーリーを辛うじて肉付けするためにロボット等のSF要素を盛り込んだだけの作品で終わりそうだ。

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okm

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