『銀魂』第167話
バーチャのポリゴンとか昔の話と並行してウィルスにより段々と退化して仕舞いにはドット絵になるハイテクロボたまが面白かった。特にドット絵が妙に手が込んで見えて逆に手間が掛ってしまうのも現実同様なのではないかと思える力作が流石。それに、ドラクエ発売後の時事ネタとしても機能していて隙が無い。
『プリンセスラバー!』第3話
立ち合いの場面が気になった。構えは美しいのだけど、フェンシングのような抜き身からの打突とあの構えの居合いで居合いの方が速いのはどうも違和感があった。刀を抜くというよりは鞘を抜く感じで抜かないと遅い気がするのだが、そこは野暮な話か。
上流社会に対しての庶民感覚や一定の作画水準とかが健闘していて、思いの他チープな要素が少ないだけに変に気になった。
『宙のまにまに』第3話
前回の星空の直後に改めて作り物であるプラネタリウムを持ってくることが対比になっていた。特に、どちらも描き絵なのだけど、質感に明確な差があって、プラネタリウムがより作り物だということが強調されていたことに感心した。その上で、どちらの星空も綺麗に作られていて貴賎を比べることもなく相乗効果でより綺麗に見えて良かった。そういう見せ方とヒロインの自然体が心地良い。
『家庭教師ヒットマン REBORN!リボーン』第142話
回想というか新章の説明が少なくなって本編時間が長くなったのは良いが、本編終了後の「ハルのハルハルインタビューでんじゃらす」が無くなったことと、長くなった次回予告にかなりの違和感を覚えた。特にああいう感じの2次創作的な1次創作コーナーが好きだっただけに、無くなったのが残念だ。
『涼宮ハルヒの憂鬱』何回目かの8
カットや細かな部分を変えても大筋が同じものを何回も見せられるのは疲れる。落ちというか区切りを求める姿勢で臨むとまた同じ内容を見せられることで、このエピソードが終わかもしれないことを次回の引きとされると辛い。しかも、こちらが数回見たら落ちが容易に想像出来るものに、メタ視点を持つキョンが気付かないのは不自然に思える。
とまあ、そんなメタ視点で見られないと見続けるのは難しい感じ。
『CANAAN』第2話
クールとかサスペンス一辺倒でなく、取材チームのコミカルが上手い味付けになっていて、深遠な背景があって重々しさを見せられて白けるというか疲れることなく見られて良かった。また、コミカルでありながら狂言回しにもなっていることで、この手の作品から受けるいやらしさが軽減されていた。カーチェイスやカナンのアクションといった見せ場も用意されていて、今までこの手の系統になかった作品を予感させる。
『宙のまにまに』第2話
青空の美しさを描き絵で見せるのにそれほど違和感は抱かないが、夜空のそれも星空は綺麗だけど質感が露骨に描き絵であり、展開に上手く盛り込んでも難があった。まあ、そんなのは折込済みで見られる私には振り返らなければそれほど気にならないけど、気になる人は気になりそうな気がした。
『クロスゲーム』第15話
物語の見せ方というか手続きに丁寧であり地味にも見えるが、王道の展開で冗長さを感じさせないところが上手い。具体的にどこが良いのかは挙げにくいが、気持ちの見せ方があって、全体の雰囲気というか調和に繋がっているところか。
部分よりも全体が良いってのはかなり希なことで、具体的に褒めにくいけど続きが見たくなってしまうことにちょっと戸惑う。
『フレッシュプリキュア!』第23話
まあ、パッションフルーツなのだろうけど、情熱の意味で受け取れるようなイースがベースになったキュアパッションはやばい。とりあえず、喋りが加味された破壊力を堪能出来た。
と、冗談か本気かはさておき。立ち居地という意味ではかなり複雑であり見せ所のある位置付けで、他のキャラクターが霞むような印象さえ受ける。慣れてしまうまでが賞味期限な気もするが、自分の立ち居地に戸惑うような展開があるようで、当面は楽しめそうだ。
『化物語』第2話
エロチックなOPに本編の内容が毒気の強い割には省エネで、それが全体的に痛い感じがして中坊前回で、たぶん作品の持ち味といつもの演出との噛み合せが上手く行っているのだと思った。ただ、ちょっと直視し辛いというか、一人で見たい作品ではある。
『けいおん!』第12話
事実上の最終話であり、それに相応しい溜めと極めで、ライブそのものや曲というよりは、それを取り込んだ映像としての演出に仕上げてあった。今回のライブを見れば、前回の演出が意味のあるものだったと思える。要は、フルに演奏シーンを見せるということが今回の演出の肝であり、前回それを見せてしまってはここまでの流れにはならなかったと思えた。
『遊戯王5D’s』第64話
いやー。良い最終回だった。って、感じ。選ばれしものだけが闘う力を持つという設定や安っぽいトラウマ話がイライラしたけど、実際のTCGで強いカードを使うキャラが勝つ場面とか、想いを託すといった良い回もあって、ダークシグナー編もおしまい。話を消化するためだけの変則デュエルとか、蘇った奴とか、シグナーになった奴とか、都合の良い展開もあるけど、ドラマチックデュエル番組ということで良し。
『涼宮ハルヒの憂鬱』第12話
サブタイトル通りエンドレスに続いてきた状況を何回かに渡って見せるという構成か。冒頭の名調子がその状況に絶妙な噛み合いで上手い。まあ、話自体には意味があるわけでなく、その構造に意味がある話に思えるので、落し方が一番の見せ所になるだろう。それまでエンドレスに待とう。
『初恋限定。』第11話
逃避行というものは、一種独特の高揚感があって、太陽の登る方角へ行こうという安易さもらしい。中学生だけに自転車が手段となると行ける距離は限られるし、普通のシティサイクルで峠を越えるのは、並の体力と消耗した車両では無理だ。
安易に出発しただけに東かどうかも分からずに田舎へ進んでしまうが、逃避行と原風景の親和性は高かった。白馬の王子になれない盆暗達を追いかけるヒロインのたくましさも現代的というか逆にもっともらしい。やっぱり盆暗の逃避行は一味違う。
『涼宮ハルヒの憂鬱』第12話(2期第2話)
高校生らしからぬ、夏の風物詩たるイベントを一通りこなしていくだけの話。サービスがあったり、躍動感があったりするのだけど、区切りが付いたのかどうかはっきりしない。OPやEDは力溢れる出来栄えだけど、やっぱり次回予告がないと区切りが不明確で不意打ちの新作話数になるのでスッキリしない。時系列順にまとめた別作品としての放送や話題作りが意図だろうが、OP、A、B、ED、次回予告といった完成された30分の基本形式に慣れた身からすると雑多な感じは抜けない。
『クロスゲーム』第11話
初めての公式戦で満身創痍、やる気のない先輩の奮起、3度目の正直も空しく同点で迎えた4度目の勝負。同ポジとは少し違うけど、それまでの打席同様に同じ弾道で捕らえたと見せるカットと結果。
「ニヤニヤするな」というサブタイトルに絡んだ場面が今回の最大の見せ場にして、そのためだけに今回の話があったといっても良い程にお膳立てされていた。まるで、試合が二人の勝負のためにあったかのようなあっさりとした終わり方も含めて、隙の無い見せ方で王道一直線だった。
『フレッシュプリキュア!』第20話
二者択一というか二兎を追うというかを問う。それが、ラブにとってのダンスとプリキュアであり、イースにとってのラビリンスのイースとラブの友達のせつなという表裏一体の関係を表している。溌剌としていて、当然のように両方を選ぶラブに困惑するイースの姿が今回の話の肝であり、今後のシリーズの肝となるのが想像出来る。ベタなのだけど、それが良い。
まあ、同い年位で登場する人物の重要度からしても4人目になるのかなという感じに盛り上げてますな。
『戦国BASARA』第11話
既に史実を使って掘り下げたキャラクターを如何に見せるかが、この作品の面白さなのは分かっていたが、いざ本能寺となると違ったものがあった。光秀の軍勢が旗を反す場面と、炎上する本能寺での闘いと駆けつけた小十郎に預けて決戦へと向かう姿が良かった。まあ、結局の所は安土城でほくそ笑む御大が全てです。
『獣の奏者エリン』第23話
音によって王獣と心を通わせるエリンだが、それは王獣を意のままに操ることを意味しており、伝承では唯一王獣を操ることの出来たとされる一族の末裔である真王が未だ見せたことのない技であり、そのことと霧の民であることが問題となる。
心が通うことは一つのテーマであり、動物であれ人であれ、それがこの作品を肉付けしている。これまでの暗い影を落としていた印象によって、信頼による誓いが一層深く感じられた。
『咲-Saki-』第10話
麻雀というゲームの性質上、全てをアガリきれないことを考えると、オリるとか回すといった技術を考えることが出来るかが初心者と中級者以上との差の一つといえる。全てアガリに向かうと振込みを避けることは難しいが、回るということはアガリから遠ざかることになる。
今回は、アガリ一直線の初心者に翻弄される中級者の図式で、相手の戦略によってこちらの戦略の価値が変動する様が上手く表現されていた。絵の動きが少ない以上、特殊効果による演出や心理描写が頼りになる。今回は、その匙加減が良かったと思う。

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