『フリージング』
上官や年長の上級生が高慢で傲慢で絶対的な文化を下地に、軍隊組織への怒りともいえる内容で構成されていて、別にそこまで酷い文化で育った覚えもない身としては、無理に悪役に仕立てて主人公にパルチザンさせる内容が白けて見えた。で、おっぱいと下着を出しておいて、速いだけで見ていて疲れる戦闘シーンを繰り広げれば格好良いって感じに作られていた。別に物語があれば良いって訳でもないが、映像として時間が流れるゆえにゆっくりとおっぱいや下着が拝めないので、勝手に信じて裏切られた気持ちになった。そこはウィスパーでサラッと行くなよと。いっそ、見得とか溜めでおっぱいや下着を出してくれる位あざとい方が良かったかな。じゃあ、何で最後まで見たのか。(ヒント:ショタとお姉さん)
『放浪息子』
性同一性障害という難しい問題を扱っており、全体の淡い色使いや線の細い演技もあって深刻ながらも前向きにあるがままに進む内容と合っていた。ただ、今後彼らが成長して学校を卒業して社会参加する段になって表面化してくるであろう根の深い問題でもあり、楽観に過ぎるどころかリア充な終わり方が拍子抜けしたのも事実。じゃあ、将来どうすればとなると、あるがままに自然体で挑むってことになるか。なら、表現方法が解答にあった方向性で出来ていたといえるか。スカッと行けない難しい問題を扱っているだけに、快楽とは縁遠いが心を抉ってくる。それも不快でないよう浅くといった匙加減。下手に誇張するより好感が持てた。
『フラクタル』
ニートでも万能な生かされ社会で、女の子に対する現実と妄想が2次元と3次元で乖離している状況で片方はオナペットよろしくの扱いでずたずたになっているとか、厳しいけど体を使った生活に帰ろうといったメッセージが伺えた。しかしながら、構成要素一つ一つをメタ的に解釈したとしても爽快感に著しく欠く内容で、掴みの部分に過去の名作的要素を出した意味もよく分からず、位置関係の分かりにくい1話から空回りしていた印象のまま終わった。かといって、1クールが短いというには設定の説明に冗長な部分もあって、感情の溜めや思い入れを深める時間もなく進行していた。萌えもねえ、スカッとしねえ、それほどメタも心に来ねえ、オラこんな終わり嫌だ。
『聖痕のクェイサーII』第1話
相変わらずおっぱいは(自己規制の意味でも)輝いている。初っ端から聖具だか何だかを宿した少女を探して、おっぱいを吸いまくるのであった。半ズボン主人公の女装から仮想空間での女体化とフェチの三千世界を征服せんと帰ってきた。中々見つからないのなら、全員吸ってやるまでだ。兄貴、今回も着いて行きまっせ。
『逆境無頼カイジ 破戒録篇』第1話
前シリーズから借金地獄に嵌ったカイジが文字通り地下の作業場に沈められ、絡め取るのを目的とした博打に誘われ再び勝負の世界に飛び込むまでを描いた男臭100%の内容。なぜか、EDが本編未登場の作中唯一の残念ヒロインとのイチャイチャに落胆する内容で落差が激しい。誰得かと言われれば俺得。『たんけんぼくのまち』世代としては、一癖も二癖もありそうな班長がチョーさんの時点でオラワクワクしてきたぞ。
『君に届け 2ND SEASON』
誤解されやすく、誤解しやすい。それだけで全編を引っ張るのは無理があったか。知性の割に他人の感情にだけ感度が低いというのも、度が過ぎるとくどくなってくる。恋愛ピタゴラスイッチ的作品なので、緩いというよりは停滞に近い状態は、どうしても悲惨の手前で止めてある設定の数々が気になってしまった。まあ、途上であることが素晴らしいともいえる訳で、そこはウィスパーでもさらっとは終われませんでしたとさ。

正面突破

2011年5月4日 1話雑感
『アスタロッテのおもちゃ!』第1話
人気の演者にセクハラ台詞シリーズといったところで。何をちゅーちゅーだとか言ってみたり、人間がおかしな伝わり方で謎の生き物扱いの所を連れて来ればとの売り言葉に買い言葉から、謎力で異世界に召喚されるご都合な内容を丁寧に1話掛けている。早い話が、釘宮+サキュバス。まあ、他にも揃っております。お子様相手なので本番は無いけどね。意外と純情というべきか、いつもの寸止めシステムと呼ぶべきか。強がりが優しさに絆されてと、要はツンデレですな。
『たまごっち!』第74話
Aパートは、低学年トリオがしぐれひめっちの家に遊びに行く話。ききっちの車の横を凄い速さで走り抜けた黒い影に乗っていたしぐれっちの真相を探ろうとするききっち。やってきた家はどう見てもお城、流石ひめの名を冠するだけはある。只者ではないと気を取られている内に渡り遅れた跳ね橋が閉まって堀に嵌ってしまう。そこに現れる不思議な影複数。今度は城の中でもワンテンポ遅れては色々な仕掛けに引っ掛かる。まさに忍者屋敷、事ある毎に助けてくれる黒い影は影の軍団といった所。しらばっくれるしぐれひめっちであったが、最後にちゃまめっちが危ない所を軍団が助けてネタばらし。特に危険は無いけど、面白いから仕掛けを作ってみたとか、忍び軍団所有ってところがこの作品らしい。驚くべきは今の家は別荘だというのだから、本家はどんなのだ。
Bパートは、未来技術の話。ぱぱまめっちが研究所で開発中の種は、植えると野菜や果物が一日で収穫出来る代物だとか。そんな未来技術を使った収穫パーティー当日、事前に植えておく種をちゃまめっちが取り違えてしまっていた。一見すると野菜や果物だが、取れたのはたわしにリコーダー、ビーチボールにテレビとアイテムの種だった模様。悲しむちゃまめっちを慰める一同。鳴るお腹とまた泣く姿に焦るくちぱっちの動きが面白い。場を収めるためにまめっちが植物の成長を何十倍にも促進させる発明品を突貫で作る。流石、お兄ちゃん。順調かと思いきや、実から煙が立ち込め不穏な様子。盛大に爆発して降ってくるポップコーン。ポップコーンの海を泳いで食べまわるくちぱっちや盛り盛りで楽しそうなもりりっち。最後は、調理された状態で出来たことに思い付いたぱぱまめっちが、似たような発明を作っての安心の爆発落ち。一度目の爆発で落ちない時は二度目ですな。相変わらず未来に生きている発明の数々が楽しい。
『遊☆戯☆王ゼアル』第1話
初代の千年パズルよろしくな不思議アイテムを持った主人公。アイテムが欠けて友人が探してくるのも初代の展開をなぞっている。デュエルはというと、それっぽさにも限界があると反省したのか、ちゃんと説明的要素が入っていた。清々しい悪党が、ご丁寧な説明台詞。いやあ、最近アニメが面白い。
『ジュエルペット サンシャイン』第1話
前作、前々作と脱落した身としては三度目の正直。あれ、こんな作品だったっけと思う位に何かが弾けて混ざった感じ。学園コントはある意味鉄板か。往年の学園ドラマの熱血先生を思わせる水槽入りのイルカ先生といい、ロボットから山羊までが当然のように通うクラスの異質さ。何かの蓋が開いた感じですな。
『バトルスピリッツ ブレイヴ』第29話
ダンがブレイヴキラーに勝ったとなれば、今度はバローネの番。太陽でアポロと来れば、月にルナと。立ち寄った村に体よくあるのは、恐らく新エキスパンションの発売前ということで。そこに現れた獄龍隊の強き娘、おっぱいの先端部分にライフの石があるってのは、狙ってないとは言わせないぞ。ダメージが入るのがちょっと楽しいってのは何だ。(答え:劣情)
ブレイヴすることで得た重装甲によってアンチなネクサスを乗り切る。主人公よりも正面からブレイヴして粉砕するとは、一段上のライバルキャラの面目躍如といったところか。さあ、誰がデュックを倒すのか。いつの間にやら、誰かが倒しそうな空気が話の都合でない形で醸成されてきた。

ザッピング

2011年4月30日 1話雑感
『俺たちに翼はない』第1話
ムフフな更衣室も含め、あらゆる場所が画面に映し出された後に、ギャルゲーチックな学園生活から始まる。かと思えば、大学生らしき連中のバーでのやり取りに切り替わったりと忙しい。最後にこの世界に飛ばされたとか語っているものの、並列される二つの場面の関係性が明かされていないので、その辺が見せ所だろうか。
『夢喰いメリー』
夢の世界では思いの強さが力になる。最初にして最重要な台詞だったことが分かる展開によって、主人公が奮起して強敵を退け、改めて夢に向かうこととなる終わり方。途上である作品の終わりに相応しい内容だった。美的感覚を意識した丁寧な作りの割に、話に直接絡まないけど早めにキャラは出しておこうといった色気が気になったりと、最後まで統一した美的感覚で作られているようには見えなかったが、メリーちゃんの臍の健康美が肝でした。OK。
『レベルE』
テンポよく見せるか、丁寧に見せるかだが、丁寧に見せる方を優先していた。各話の話の量は少ないので少々たるくもあるが、終始一貫してはいた。ナレーションで説明されている世界観が最後に繋がるのも分かりやすい一点突破だ。流行には反するが、深い中身の無い作品ならこれ位のテンポが好み。
『そふてにっ』第1話
妄想豊かな農場少女を主人公にソフトテニス部での活動を主体としたお話。コント染みたやり取りが中心だが、一応テニスもやる。まあ、キャラデがエロと可愛さの狭間で受けた作品と同じ系統なので、妄想はエロ方面に飛んで行きます。飛んでけどこまでも。で、下着如きが自主規制チックな隠され方をされている訳で、製品版ではポッチとか食い込みとか土手の書き込みを期待してしまうところ。まあ、それがないなら隠すほどのものでもない。スコートやスポブラは健康エロなので規制なし。だったらパンツも迷わず出せよ出せば分かるさ。って、法令に引っ掛かったら洒落にならんか。

ハチャメチャ

2011年4月26日 1話雑感
『よんでますよ、アザゼルさん。』第1話
使役する悪魔に依頼解決させる探偵事務所の話。どう見てもサザエな方の夫の浮気に関する依頼を巡り、パロディで掴んでおいて、悪魔アザゼルの変態小悪魔振りを披露するコントだけで引っ張る。キャスティングの勝利とでもいうべきか。品の無さと勢いがあって15分なのも合っている。

ま、さ、か

2011年4月25日 1話雑感
『Dororonえん魔くん メ~ラめら』第1話
昭和っぽさに満ち溢れた内容で、往年なら普通に流していたあれやこれやの演出が一々馬鹿馬鹿しくて笑えてくる。まあ、塗りはデジタルたけど、昔っぽさと現代lっぽさが融合したキャラデには独特のエロさがあって、それが永井豪作品の健康エロと絡み合って生み出されるものに華がある。投げやりが癖になるEDも含めて、ある意味オサレアニメかと。

趣味

2011年4月24日 1話雑感
『へうげもの』第1話
吉幾三が歌うロック調の曲をPV風味に洒落て仕上げてあるOPに対し、戦国時代を舞台にした硬めの作品内容との落差は趣味丸出しといったところ。勿論、OPだけでなくEDも斉藤由貴で何ともはや。カットの切り替えで間を補完する形に省略されることの多い今時に反し、カット間の時間もかなり映像として作ってある。テンポが悪くやや冗長とも見られるだろうが、その間に台詞や意図は見られる。勢いで見せる昨今のアニメとは違った演出なので、普段アニメを見ない層も視野に入れているか。主人公の武将がちょっと浮いている感じが、周りの史実の錚々たる面々をベテランで固めることで、状況とメタ的に噛み合っている。戦国時代に武功と物欲の間で揺れるオッサンの気持ちは、どこか自分と通じるものがある。年を食ったということか。

妄想力

2011年4月23日 1話雑感
『STEINS;GATE』第1話
妄想オタクの青年と馬鹿っぽい助手の少女との掛け合いに始まり、どこか不安感が付きまとう暗めの色彩の画面で現実が書き換わったかのような事象が次々と起こる。その後、未来ガジェット研究所なる一室の場面に変わり、もう一人の構成員のスーパーハカーも加わっての掛け合いで益々酷くなる妄想。かと思いきや、送ったはずのメールが過去に送られていたり、死んだはずの少女が生きていたりと、掛け合いを楽しませつつ妄想と現実の線引きの区別が曖昧な点でサスペンス要素もある。UFOとかがシュタインズゲートなるSF要素に置き換わったものと見るべきか。妄想、ぼけ、つっこみと会話中心ながら、切り替えや突拍子も無い内容が現実と絡み合っているいる。バタフライ効果ですかな。内容はというと、中二病型恋愛ピタゴラスイッチと思われるので、急展開が来るまではじっくりってところか。ずっとじっくりだと辛い。
『GOSICK』第11話
日常のちょっとした事件とドリル兄さんに関する回想の事件とが交差する内容。良家の子息があえてドリル風の恥ずかしい髪形になってまで事件を解決しようとした訳。直接言葉で言わないが、雄弁に語られる内容であった。そういう目に見える形は無いが見えるものを大事に扱うってのは好きだ。最後に絆を持ってくるであろうから、全般的に精神性を大事に見せていく手続きで流れを作ってあるってところか。

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