『ポケットモンスター ベストウイッシュ』第24話(放送上)
エモンガなるぶりっ子だけど可愛らしいモモンガポケモンが登場。可愛らしい振舞から食べ物を貢がせるためのメロメロは、ゲームと違って見た目に分かりにくいポケモンの性別を活かしたお約束となりつつある。サトシ達の前に現れて手玉に取って上手くやったつもりだが、邪念なく受け入れるキバゴとの並びでペースを乱される。邪念が無垢に弱いのはさもありなんといったところか。そこへ可愛いポケモンといえばベルといった具合で、無理矢理バトルを挑まれる。基本的な技をいなされるチラーミィ、必殺のメロメロを放つが相手は百戦錬磨の猛者。逆にメロメロで返されてしまう。それでも食い下がるベルのしつこさに逃げ出すエモンガ。そこからゲットしたいベル、お礼がしたいキバゴや後を追う皆による壮大な追いかけっこへ。流石の風格を持って再登場したベルは、追いかけっこの途中で悪気はないが相変わらずの振り回しぶりを発揮する。エモンガも最後は、キバゴとトレーナーであるアイリスにほだされてゲットされることに。だってキバゴ可愛いもんな。
見ているこちらも暑苦しいベルの猪突猛進と、迷惑がりながらも性悪さを持ったエモンガが無垢なキバゴに浄化される分かりやすい内容だった。キバゴとエモンガのツーショット、こうかはばつぐんだ。まあ、演者的にも初代のプクリン的存在なのでしょうな。
『ダンボール戦機』第5話
カズの新しいLBX選びに各々が自分と同じ系統の機体を薦める。特にブルドを進めるリュウのキャタピラ愛が面白い。地面の状態を問わない力強さを愛するお前は分かっているぞ。でも、ちょっとクールなカズにはどれもしっくりこない。時同じくしてLBXを使っての総理暗殺計画が進行し始め、LBXを使って阻止を考えるオッサンの会話。とくれば、カズの手元に来るのは想像通りで、長距離狙撃用LBXハンターを与えられての危険な任務が始まる。操縦者を直接狙うのはゲーム的にNGなところだが、今回はそれを上回る暗殺なので阻止を気楽に請け負うのは、若さとしか言いようがない。まあ、高性能を使いあぐねている内にぶっつけ本番になるのもこういう作品らしいか。世界の命運だとか大げさなナレーションだと思っていたが、本当に絡んできそうな内容のぶっ飛び加減が楽しくなってきた。どうせなら玩具遊びで世界が救えたらって妄想が具現化する方が清々しいってもんさ。
『遊戯王5D’s』第152話
新カードで闘わなくてはならないために与えられた不遇の設定という名の運命。それらが新たなモーメントの完成という未来への希望と作品の終了によって次の道を見つけるとは、どこかメタ的でだけど憑き物が落ちたようで晴れ晴れとした方向へと進む予兆を感じさせる。それぞれがネオ童実野シティを去ることになる選択を迫られる中、一人武者修行の旅に出ていたジャックが印象的だ。ガレージで皆が別れとなる選択の悩みを打ち明けたところへ颯爽と現れ遊星に勝負を挑む。仲間として闘ったがあくまでも遊星のライバルであり続け、馴れ合いとは違う形の絆を示してきた男が相手だけあって、互いのエースを一時的に除外しての立ち上がりでの引き方がとても良い。最後に良いものが見れそうだ。
『たまごっち!』第72話
Aパートは、もりりっちの転校初日。以前、たまカフェの向かいの開店予定のお店でチラッと出てきた片割れのもりりっちが転校してきた。早速の死語尽くしの挨拶に始まって、たまもりが出来るとの話で一躍人気者に。そんな中、遅れて登校してきたラブリっちは、たまもりが何なのか分からないので戸惑ってしまう。遠慮気味で突き放してしまった態度で、しゅんとさせてしまったかと思ったが、めげないもりりっちであった。「よろぴく」とか「めんご」とかは聞かないでもないが、会話の全部がそんな感じだと何だか笑えてくる。
Bパートは、たまもりショップの開店初日。盛るという言葉の響きから想像するしか分からないが、何だかんだと行列が出来るので楽しいことなのだろう。そうこうしている内にお店が開店して大張り切りのもりりっちとあねもりりっち。たまもりは衣装の盛り付けのことだったようだが、置いている服の古さや少しずれたセンスを言葉巧みにごてごてに盛り付けて売るあたりは、可愛らしさと無害さに隠れたしたたかな商売人気質だろうか。まあ、ゲームとか着せ替えは簡素よりもごてごてとかきらきらで豪華な雰囲気にしてみたくなる気持ちはよく分かる。作中のキャラ同様に勢いに押されてたまもりも悪くないかなと思わせられた。可愛らしい声で「まかせてちょんまげ」とか「チョベリグ」とか、もりりっちやあねもりりっちの掛け合いはむずむずして楽しい。仕様もなさを好きな波長が合うのだろう。
『STAR DRIVER~輝きのタクト』第23話
アヴァンでは、日曜の朝から道場でタクト相手に人を好きになるとは何かと問答してワコを賭けたり、勝負で止めを躊躇ったと振り返ったり、ワコを守れるかと問うたりとスガタの様子がいつもと違う。送られてきた絵を通してヘッドがタクトの親父であることや若い姿だったことが分かって平常心を自慢するタクトの前でワコをデートに誘う。思いっきり動揺してからOPへの入り方が上手い。
Aパート、ワコとのデートでキスしようとして冗談とはぐらかす場面と、タクトの見ている映画のキスシーンとを対比させ劇でのキスを思い出すことで差を付ける。その後、タクトに白々しく接触してきたヘッドの顔面への間髪入れずの鉄拳も含め、何かと場面場面で立場の対比を印象付けている。ヘッドを快く思わない綺羅星の三人組が決意を固めてアイキャッチ。流れの作り方が上手い。
Bパート、夜はタクトとデートすべきとのスガタの考えを見せてから、三人組が復元したサイバディで襲ってくる。三対一で流石に分の悪さが見えてきた所で、スガタの自分を取り込んでミサイルとして射出する案を実行して事なきを得る。勝った後にケイトを見やるスガタと前回の最後の回想を挟んで、綺羅星十字団の総会にエンペラー代表のキングとしてマスクを取った状態で現れるスガタ。流石に、羽の付いたマントでマスクを被る場面のアップから、綺羅星ポーズでの〆は驚きと笑いの入り混じるものだった。
今回は、作中の人物にとって一見すると普段通りだけど、受け手の情報量からすると心情の変化に感じられる見せ方や対比が随所にあって面白かった。最後は対決か、はたまた共闘か、どちらにせよ決着しそうでホッとしてきた。
『スイートプリキュア♪』第6話
ホワイトデーの話とくれば、家がお菓子屋の奏の回と。王子先輩からのお返しへの期待を茶化しつつ、弟の奏太に対し何かと説教してしまう様子を見せられる。仲の良い姿が見られるかと思っていたが、また不和か。で、色々あって世話になっている姉にプレゼントをしようと厨房で悪戦苦闘していた所を汚してしまったと勘違いされ怒鳴られた結果が飛び出すと。響の言葉と厨房に残されたお菓子を見て真意を知って追いかける。で、プレゼントの箱に音符が。弟君に対して何かと言い掛かりの域に達しているように思えるが、どうでもいい相手には怒らないとか言い出すずれた感性には驚いた。何でかというか、都合よく玩具が現れて、バンクで撃退する。結局仲直りして、プレゼントのお菓子を食べたらわさび入りで結局材料を無駄にしとる。そこはベタに頑張ったけど不味いって落ちで良かったと思うのだが……。まあ、バンクの決めの顔は可愛いかった。決めに関してはEDもそうだが可愛い。うん、新しいな。
『バクマン。』第23話
各々の意見交換を終え、金未来杯へ向けた更なる作り込みの作業へと移る。思いの外あっさりと完成度が高まって、掲載された作品の結果が披露されていく。何というか、才能があるってことを表現するのは難しいというか、天才だから出来るというのは分かるが、渾身のアイデアが湧いてくるってのが感じられない。天才だから出来て当然、凡人との違いは苦労せず出来ることって突き放したところがあって、前回の抗議に乗り込む場面から急に冷めてきた。整合が取れているとか、上手いなって思うところは多々ある。漫画の勢いが映像になると気になるってのは仕方がないとはいえ、壁が全部超えられるレベルに見えるので精神論の領域や説教が出ると厳しい。
『NARUTO 疾風伝』第423話
マダラからイタチの真実と六道仙人の二人の息子に端を発する千手とうちはの因縁が語られる。六道仙人が後継者を指名しなかったことで二人が争い合い結果となった。それと同様にナルトとサスケを争わせて因縁に決着を着けさせると筋は通っている。一方、ダンゾウを狙って五影会談を襲撃したサスケを迎え撃つ雷影が無茶苦茶強い。天性の力で調子に乗る鷹の連中を完膚なきまでに叩きのめす。感情移入出来ない連中を年季を経た達人が叩きのめすのは気持ち良い。で、イタチの真実を聞いたナルト達と同様に、なぜサスケが木の葉への復讐に至るのかは理解しがたい。まあ、作り手の都合以外の理由を見出すとするなら、要は性根が腐っているってことになるか。きっとマダラの意志を知ってなお争うんでしょうな。
『ダンボール戦機』第3話
入り口を固められて、「待ってたぜ」の声に振り向くと下から上へと郷田の全身が映る。壊れた壁からの日の光を背後に、鍛えあがった上半身へ直接長ランを着て木刀片手で由緒正しき番長姿が絵になる。だけど、肩に載せているLBXが小動物のパートナーみたいで、そんなに悪い奴じゃなさそうな気がする。OPを挟んでアキレスを巡るやり取り。って、確かに模型店で商品として流通していたのは分かるが、いざプラモ的箱を持ってのやり取りをされると笑ってしまう。で、返してやるから装備して闘えと。後で仲間になりそうな良い奴っぽいか。
主人公達3人対郷田1人の変則バトルだが、遠近問わずの機体と闘い慣れした様子は、ゲームだと最初のボスっぽい感じ。巻き上がった土煙でフィールドが覆われ、携帯風のコントローラーに付いた機体からの映像を映す画面だけでなく視認も出来ない状況に。機体の視線と操縦者の視線とを連動させた演出が、乗り込んで闘うロボットのように感じられ、スピード感のある特撮ロボバトルといった印象。バトルは郷田の破壊王が有利に進め、ウォーリアーを破壊して追い込まれた状況に。それをアキレスの力や機体を破壊されたが場を見ているカズの機転でクノイチがウォーリアーの武器をアキレスに渡す連携で逆転し、最後は一閃で勝利する。仲間と個の両方を立てた構成が良い。闘いには勝利したものの、ウォーリアーを失ったカズの複雑な気持ちが尾を引く。
場面変わって、郷田の背後で指令を出していた黒幕とのやり取り、国会での新総理のロボット技術や最新技術の軍事利用批判の答弁を通して今後の展開に関わる要素を出し、それに対するアキレスの重要性に改めて触れて引きと。軍事利用しないで馬鹿正直に平和利用というか娯楽にしようってところが日本らしいけど、防衛は軍事利用先に頼っている現状まで触れるのか、それともゲームシステムを盛り上げるための物語の域で収めるのか気になるところ。

『ダンボール戦機』第4話
登校途中でカズのことを案じるアミとバン。登校すると教室では郷田と対峙すらしていないリュウが早速新しいLBXを見せびらかして、郷田をやっつけたとほらを吹いていた。他の同級生との身から出た錆なやり取りを挟みつつ、カズと会うことなく放課後を迎える。街をふらつくカズが、別のLBXショップで怪しい雰囲気の店員に一転もののエジプトを勧められ、魔性に魅入られた様相となってバンに勝負を挑む。クールで巧者なライバル兼仲間といった印象通りに機体性能もあってアキレスを追い込む。追い込まれたアキレスはVMODEの表示と共に光り出してエジプトを圧倒するも暴走して破壊してしまう。機体が壊れたことでの落ち込みを案じていただけに破壊をしないよう止めようとするバンの気持ちと、分かりやすい形で特別な機体らしさが表現されている。VMODE時も含めスピード感が運動速度以外のレイアウトやカットの切り替えで表現されているのに好感が持てる。その後はエジプトが破壊されたことで元に戻ったカズといつものショップへ。店長の計らいもあって無事仲直りし、前回出てきた軍事利用推進派の大物の意味深を挟んで次回へ。リュウの能天気さとカズの落ち込みで、LBXが破壊されることの受け止め方への対比がなされて居た点や三人の仲を取り持つ店長が良い味出していた。特に店長は、知ってか知らずか送られてきたアーマーフレームがバンの手に渡るようにした件といい、重要な役割を果たしている。
『GOSICK-ゴシック-』第10話
前回デパート関係に拉致されたかのような電話越しの九条の叫び声での引きだったが、今回はその少し前から九条視点で再開。馬車に押し込められて、街であった少年が時刻を口にして記憶力を改めて表現したりと、緊迫感がと思ったらそんなことはない。色々あって警察へ向かう途中、OPでお馴染みで以前市場でも会ったことのある奇術師の道具搬入に出くわして今後の布石。ドリル兄さんのドリル語りを挟みつつ、ヴィクトリカに無償で頼める九条が推理を頼むことに。電話越しに軽口を叩くヴィクトリカ側を映すことで、コードを絡める指の仕草や風邪の赤ら顔で隠しきれない上気を見せる。前回の見るからに宝石は、どうやら本物だったようで、密輸と失踪で事件が繋がった。まあ、人違いで案内された結果追い出されたように見えていた点は気になるが、あればペーパーウェイトなら割れると言われれば、だから本物かとは思える。地下でのオークションと人身売買がセットになっていたあたり、文化が違うなと。次回はドリルに関する話。流石に、予告の真剣な調子でドリルの中に飴玉が隠してあると言うのは笑った。
『インフィニット・ストラトス』第9話
幼馴染ながらもメインヒロインの風格に欠けていた箒にも専用機を持てる機会がといったアヴァンから始まってと思ったら、ラウラはんの脳が膿んでいた。場面変わってシャルの臨海学校用の水着の買い物に付き合うことに。完全にデートなんだけど、そこは病的な鈍感さで有耶無耶に。途中で会った子と話しているところを腕かっさらって店まで引っ張られたり、他のヒロイン達から隠れるために試着室に二人で入ったり、あまつさえ勝負水着に着替えたりと、眼福ではあるが出禁確実な展開を先生方に見つかって買い出し編は終了。
で、後半は海編。隣のクラスの空気さんがここぞとばかりに登場するも、セシリアへの性感マッサージ、もといオイル塗りが制圧する格差社会を空気さん起因のポロロッカで落ちを付ける。登場場面では何らかの役割があるので、さほど除け者にされている感じはしないのが上手い。ヒロイン総登場から恒例のビーチバレーに流れ、一夏を巡る火花が分かりやすい対決の構図に表れてすら動じることなき紳士であった、姉の水着姿が出るまでは。って、ド級の変態紳士やないけ。で、フラグ破棄、もとい放棄、もとい箒さんの姉の話と専用機の登場を匂わせ一日目が過ぎていくのであった。
まあ、メタな眼差しの無さが強みでもあるが、それをメタに見られるこちらとしては少々困惑するものの、綺麗所が集まってキャッキャウフフしてたらどうでも良くなってきた。願わくば、ここぞのアップ以外も良作画なら。
『たまごっち!』第71話
Aパートはクラス替えという名の新キャラ投入。本尊の方のキャラが増えたのに合わせたものを思われる。早速打ち解ける為に自己紹介をすることになるが、スペイシーっちはたまごっち星征服を阻止するスパイではないかとずれた疑いを抱く。分かりやすい特徴を持った新キャラ達だが、人畜無害な可愛い系にまで疑心暗鬼になるスペイシーっちの小物振りが楽しい。その癖、真面目だけが取り柄と自己紹介して、侵略者の素性を隠しているというよりは照れ屋ですな。まあ、使い勝手の良さそうな新キャラだけでなく、クラス替えのそわそわの中で既存の準レギュラーも登場していたのが良い。
Bパートはゴッチマン。ラブリンだけのてこ入れでは厳しいのか、ヒーローっちにマドンナっちと分かりやすいキャラが加わった。ゴッチマンファミリーと称しているが、屋台骨のゴッチマンが泣き所なので色々と来るものがある。ラブリンよりも幼い彼らだが、既に達者な演技で主役を食っている。和気藹々と撮影が進み、休憩の楽屋へと移ると一転して個室でないことにご立腹。そんな彼らにはTMAX-TVの看板を狙う野心があった。ゴッチマンの鈍感さを利用して靴に重りを仕込んだり、ゴッチマンカーに連動してラブリンにちょんまげのカツラが降ってくるようにしかけたりと中々に狡猾な作戦だが、そこはお子様。重りの仕掛けが裏目に出て車が前に進まない。確かめに行った結果降ってきたカツラで自分が恥をかくことに。ベタだけど悪いことは上手く行かないってのはホッとする。その後のお決まりの楽屋での悔しがりも可愛いい。悪いことの程度が絶妙なのが上手く機能していた。
今回はいつもの純朴少年のまめっちに加え、裏表のある少女のマドンナっちとの二役が一粒で二度美味しかった。これは来たね。
『ダンボール戦機』第2話
手に入れた機体を早速模型店に持っていくと、アーマーフレーム「アキレス」を勧める店長。だがアキレスはミソラ二中の四天王の1人である郷田に奪われてしまっていた。取り返してプレゼントとして貰おうと考えたバン。アミに気のある噛ませ臭の太っちょリュウも加えて学校で郷田の情報を集める。居場所が分かって向かってみると、四天王の残り、別名ゴウダ三人衆が現れてバトルに。三人衆の前時代的な不良の格好が笑える。箱が展開してバトルフィールドに変形する仕掛けが面白い。初めての実戦にアーマーフレームのない機体はライフが少ないといったゲームらしい設定を披露しつつ、見事なまでの噛ませ犬っぷりを発揮して去る三人衆。辿り着いた先に居た郷田、居場所を教えてくれた子の携帯電話の写真や背中で語るとの評にそれっぽさは感じていたが、完全に番長だ。ずれたセンスを笑いにしつつ、要の戦闘シーンが分かりやすく面白く仕上がっているのが良い。しかし、バトルで機体が分解するってのは結構えぐいけど、野良試合だからなのか。
『遊戯王5D’s』第151話
5体の時械神に追いつめられた中で、父の思い、仲間の思いを受け、スピードの先にある境地を、未来へと向かう希望を見出した遊星。5体のシンクロモンスターによるシンクロでシューティング・クェーサー・ドラゴンを呼び出した。圧倒的な連続攻撃によって時械神を次々と粉砕する。まあ、宗教の要素がモチーフなので、数が揃うとあれしそうな予感がしていたが、案の定で究極時械神登場。しかしながら、完全に実践には不向きな召喚方法のシューティング・クェーサー・ドラゴンに隙は無かった。別の未来の遊星であるゾーンは未来に絶望していたが、未来の持つ多様性の中に希望を見出しモーメントと共に消えた。かくして、二人の遊星によって街は救われた。アーククレイドル編は爺さんが若者を信じて隠居する話って所か。
次回予告では、研究者姿の遊星やアキにセキリュティ姿のクロウと時間が経って成長した姿が、そんな中相変わらずの風貌で走るジャック。次回のキーカードもレッドアイズで、これは決着のための闘いの予感。ジャックは無職からプロデュエリストにでもなってくれていると良いね。
『GOSICK-ゴシック-』第9話
今回は事件の題名がちょっと怖い。中身は導入編といった感じで、風邪のヴィクトリカに頼まれた九条が買い物先のデパートで事件に出くわす。向かう途中でドリル兄さんに会ったので、こりゃ兄さんの追っている事件と関連した事件に遭遇するなという分かりやすさも兼ねている。人食いというので何事かと思ったが、神隠しというか人身売買的なことのようだ。監禁場所から逃げ出した少女と痕跡も含めて無かったと言い張るデパート側の言い分が空恐ろしい。まあ、そんな事件よりも、九条の贈った着物を着るヴィクトリカだ。普段洋装で人形のような可愛らしさを持っている彼女が、慣れない和装でこんがらがった着付けを披露したり、実写では難しいであろう民族衣装姿が絵になっていたのが良かった。事件はというと、デパートへの確かな不信感が募っての引きで導入編らしさが出ている。本格的な事件と可愛らしさとかトレンディを同時に遣って退けるのがこの作品の良い所。
『ドラゴンクライシス!』第9話
鑑定を引き受けた絵のロスト・プレシャスが暴発して中に引き込まれるヒロイン一同。ローズや英理子、彼女らが現れるまでの平穏な日々においてヒロインであったろう同級生、狼少女と、竜司に気のありそうな面子が一堂に会したものだ。で、一番の嬉しかった思い出を語る訳だが、竜司君への思いを頑なに隠す同級生のせいで逼迫した事態になって、最後は素直になって解決する。各々が各々の狙いを自覚して衝突する関係ながらも協調を持っているものの、竜司君は目を奪われることはあっても気持ちはヒロイン方向に向いているので、茶番の様相になっている。茶番、予定調和、なのに悪い気はしないってところが、不思議な作品だ。まあ、綺麗所と演者の組み合わせの妙ですかな。
『たまごっち!』第70話
Aパートはピクニック。まめっち宅でピクニックに出掛けることに。まめっち一行はまめ族柄で耳の部分が開くハイカラな仕様のマイカー。一方、羨ましがっていたスペブラ達は適当なトラックの荷台に飛び乗って出発。両者同じように海が見えてくるも、スペブラ達は喜んで居眠りしている間にどこかの現場に着いて笑える展開に。まめっち一行はハピハピっちのハッピーセンサーで以前同様に迷子のウィンディっちを見つける。今回はこがらしっちが直ぐに駆けつけて、風の通り道を教えてもらって風遊び。空を飛ぶとか風に乗るって、アニメで見ると凄く楽しそうだ。夜が暗くて困るとの話に思い付きであっさり風力発電機を作ってしまうぱぱまめっちは、流石まめっちのお父さん。落ちは、絶景で腹が膨れるとの比喩を信じたスペブラ達のとほほ。
Bパートは再びのシスターラブリン。まめっちヴァンパイアのおどろおどろしい復活から始まって、シスターラブリンを無理矢理花嫁にしようとする展開に。他のシスターが助けに来るも、次々と眷属にされてしまう。最後に残ったシスターちゃまめっちとシスターくちぱっちが、ニンニクでの撃退を行うことに。ここからが、TAMAX流とでもいうべきもので、突如ニンニクのハチミツ漬けを作り始める。すぐに出来ないのではと思っていると、こちらが先に作っておいたものですと、料理番組よろしくの展開。メタなのか分からないが、味のべた褒めがあったりする様子からどうもタイアップっぽい感じ。グルメリポーター風の形容をした後ヴァンパイアは再び眠りに付いた。最後に伏線も用意されていたので、このシリーズはまだ続きそうな予感。このなりきりは馬鹿馬鹿しさが癖になる。
玩具の宣伝が無いなと思えば、番組内番組がスポンサーに媚びたような内容という、全くやってくれる作品だ。
『STAR DRIVER~輝きのタクト』第22話
冒頭から神話前夜なる演劇が始まり、設定や役所も含め極めてメタな内容で、これまで用意されていた伏線の向かう先を想定させる内容であった。圧倒的なライブ感で畳み掛けるように流れていく時間。端々に観客の声を入れたり舞台的ではあるものの、OP までを意図的に長く取ってある間がOPが流れていないことを意識させないで引き込む力があった。スガタの演じる魔女に唆されてしまった役の意味と、タクトとワコの演じる役の気持ちの通い合いが意味するところを考えると面白い。キスで締めくくったことでショックを受けたのか、深い眠りに落ちたスガタにケイトの伽的な癒しがまた出てきて、今度は眠りの振りだったので巫女の正体も含めて分かったりと終わりへ向けて加速していく流れが気持ち良い。
『たまごっち!』第69話
Aパートはあんパン刑事。盗まれた秘宝を巡っての推理対決。昔気質のあんパン刑事に対し、パソコンを使った現代分析のメロディっち捜査官の対比。ただ、推理対決だからといって意地悪で証拠を共有しないのはいただけない。それはさておき、収録済みの番組的扱いかと思っていたら、カットの声が掛かって撮影中であることや、合間の演者の心理が描かれる展開には感心した。両捜査員には結末の載っていない台本が渡されていて、アドリブで行くとのたまPっちの無軌道さ。全然真相が分からないあんパン刑事は全員を犯人呼ばわりしてことごとく外していくのだが、相手の演者が心の声と微妙な仕草で間違いを教えようとするのが面白い。しどろもどろになって最後は驚きの結末がOKテイクのようで笑った。
Bパートは役目を終える灯台と灯台守の話。ラブリンカーでドライブの途中道に迷って古い灯台に着いた一行。現れた灯台守の翁に驚く一行。灯台はガタが来ており、新しい灯台も出来たこともあって、丁度今日役目を終えるようだ。初めて訪れたのにまめっちには既視感があって、かつて船に乗って近くを通った時に見たらしい。灯台との思い出を懐かしく語る翁の語り口は演者の力もあって中々。帰路に着いた一行だが、荒れ模様から不安になって戻ってきたところ、今まさに灯台が崩れようとしていた。何とか繋ぎ留めることに成功した後は、暗くて困っているところに移築され新たな一歩を刻むこととなった。まあ、建物にひびが入っている描写があったのに、補修もなく移築したってこと以外は概ね良い話でした。
『バトルスピリッツ ブレイヴ』第24話
デュックに破れ傷付いたダンやアンとファンを助けたのはルガインだった。匿うルガイン領に対し、父でありかつての領主であったデュックが支配宣言をし、いよいよ父と子の対決かと思わせる。その矢先、自分に出来ることを探していたユースが飛び出して勝負を挑む。覚束ないとまでは行かなくなったものの、初陣かと驚かれる程には場違いで、前作のダン宜しくジークヴルムでぶつかってみるも惨敗を喫する。気持ちは分かるのだが、領地を賭けての闘いであることを考えると難しい所。主人公補正が無いと尚更辛い。圧倒的な力で主人公やライバル、挑戦者を踏みつぶして行く様は、世代的にラオウを思い出させるものがある。

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