『猫神やおよろず』第1話
高天原から追放された猫神の繭を筆頭に、ぷっくらしたデザインの少女分満載で繰り広げられるご町内居候コメディーといったところか。そんな町に、貧乏神がやってくるというから、さあ困った。神様が集結で手っ取り早いキャラ紹介を兼ねて、この先繰り広げられる展開が緩く温いものだと思わせるないように仕上げてある。最後の一押しが足りなく思えるが、流し見するには十分なレベルではある。a

におい

2011年7月31日 1話雑感
『NO.6』第1話
下水道と思しき場所を銃撃されながら追われる少年の場面から始まり、主人公の紫苑の学校の場面へと移る。授業風景は少年達に似つかわしくない高度なものであり、近未来的でSFなのだろうなと分かる。で、そんな選ばれた人々が住むといった趣の理想都市NO.6がタイトルになっていると。紫苑は12歳の誕生日に幼馴染の少女やその祖母からお祝いを頂いたりと順風満帆の生活を送っている。だが、ふとした時に込み上げる思春期の熱情か、はたまたNO.6への違和感か、嵐の夜にバルコニーから溜まったものを吐き出すかのように叫び声を上げる。直後、冒頭の追われていた少年と運命の出会いを果たす。ネズミと名乗る少年は矯正施設から逃げ出しており、本来であれば紫苑達住民は通報する義務を負っているのだが、一目見て分かる怪我を負ったネズミを放っては置けない優しさか、はたまた運命に導かれるてか、匿い怪我の治療を通して天才であることや会話を通してどこかNO.6の住人のおかしさを見せていく。一方で、ネズミは無頼漢といった感じで紫苑と同じくらいの年ながらも裏仕事に長けていそうで死の臭いを感じさせる。そんなこんなで対照的な二人が別れ、治安局が紫苑宅を訪ねるまでが描かれる。恐らくは、何らかの制裁による転落と再開を果たし、NO.6の謎を追うといった作品でしょうか。
どこか、思春期の少年同士の関係を超えたもの、今後の二人の絆を予兆させるというか、801な香りがするけど、感情がしっかり描かれていたので悪くなさそうだ。

予兆

2011年7月30日 1話雑感
『うさぎドロップ』第1話
主人公の大吉は、予知夢とでもいうべき夢から覚めると、祖父さんが死んだとの知らせで久方ぶりに祖父さん家を訪れる。そこの庭で、花を手にした少女と遭遇するアヴァンからOPへの入り。軽快な曲調に合わせて変態とリズムを合わせる楽しい仕上がりだ。で、誰か親戚の娘かと思っていたが、りんという名の祖父さんの忘れ形見だと聞かされる。集まった他の親族達も久方ぶりの顔合わせといった感じだが、別の親族の娘がやんちゃで始末に終えないのに対し、おとなしいりん。通夜の線香番に寝ないでおこうとする様や、出棺前の花を入れる場面では、庭の花壇から祖父さんの好きだった花を摘んで入れたり、「もう起きないの」と小さいなりに死を受け止めていたりと、幼いのに出来た娘だ。独り身の大吉から見ても扱いやすい子供だと思えるような対比になっている。葬式が終わって戻ると、動かなくなった時計のねじを巻こうとするりん。変わりに巻いてやる大吉。で、親族会議となると、年甲斐もなく愛人が居て娘が出来たとなれば、世間体は最悪。自分の実家で引き取るように提案する大吉だが、却下され逆にあれこれ文句を言われる。沈黙が流れる中、柱時計の音が響き、施設に預ける話へと発展する。そこで湯飲みを叩き付けた大吉は、庭へと出てりんに家に来るかと言う。驚く一同を前に、無言で駆け寄り抱き付くりんの姿と、徹底的に分かりやすい展開だ。そんなこんなで始まった共同生活が本作のメインのようだ。
徹底的に分かりやすい作りとお父さんスイッチの組み合わせは破壊力抜群だ。まあ、何よりもこの手の作品にとっての鬼門である子役が下手どころか、上手くて可愛く出来ているってのが、かなりの幸運ですな。
『神様のメモ帳』第1話
転校の多い主人公が、たまたま転校した高校で他愛もない話をしたり、ほぼ休部状態のコンピュータ部で一人時間を潰したりと、平凡ながらも誰とも深く付き合うことなく過ごしている場面の数々と独白から始まる。如何にも、小説媒体が原作らしい立ち上がりだ。そこに、同級生の女の子が関わってきて、何のかんのと巻き込まれて、やってきたラーメン屋でニートと称する連中や、ニート探偵なる声に出すと恥ずかしい肩書きの別の少女と出会う。と、本来ならこの辺で次回に引くか大事件をすぐに解決しそうなものだが、1時間スペシャルになっているので、立ち上がりから解決までの数節か一巻丸々といった密度で描かれる。
いつも通りのしたり顔で語ると、探偵と称するキャラクターは、大抵長台詞が付き物であり、荷が重かったかなという印象。まあ、それ以前に、色恋を匂わせるでもなく、人と深く関わろうとしてこなかった主人公が、巻き込まれてやくざまで出てきたら、明日にでも転校しそうなものだが、映像に起こすと印象が強くなるからか冗長に起こしているからか、つっこみどころになっていて何とも惜しい印象だ。化けそうで化けないかなと予想。
『神様ドォルズ』第1話
意味深な文字の表示から始まり、暴走するロボットから逃げ惑う暗めの色調の場面を経てのOPへの入り方。その上で、このOPは曲といい演出といい、自信があるからこその入り方なのだろう。未登場の重要キャラはシルエットだったり、顔を正面に向けていなかったりと、情報のコントロールも考えられていて、分割による対比も多用されている。これはかなり気に入った。
上京してきた大学のコンパの場面から始まり、飲まされてはしゃいだ主人公が酔い潰れて憧れの人の膝枕で介抱されたりとほのぼのとした場面が続く。かと思えば、死体の第一発見者になったり、自宅にカカシなるロボットを操る妹がやってきたり、因縁深い地元の馴染みがやってきてバトルの結果家が滅茶苦茶になったりと散々な展開になる。住処を失ったところで同郷のおじさんの助けを借りたところに、娘さんが憧れのあの人だったりと、ほのぼのとした都会に対して、田舎からは何かと煩わしさが付いて回るといった感じ。EDへの入り方や演出も、OP同様に自信が伺える内容で、実際こちらも次回の映像や登場した人物を上手くコントロールしている良い出来。マペットの次回予告も愛らしく内輪受けの空気を醸成している。
一々自信が伺えると述べたのは、取材地が被災したこともあって、感謝とお見舞いの言葉を並べたエンドカードから、意気込みと姿勢を感じたからだ。
まあ、何のかんのとあっても、妹の詩緒の表情が一々可愛らしくて、なおかつ福圓さんという俺得な作品ですな。
『異国迷路のクロワーゼ』第1話
華々しい時代のパリで、時代遅れになりつつあるギャルリ、要は商店街をを舞台に、爺さんと孫のクロードの元へ日本からやってきた看板娘の少女「湯音」が暮らし始める。PVを事前に見ていたので、ちょっとお上手さが鼻に付く作品かと思っていた。確かに、鼻に付く部分もあるが、お父さんスイッチ作品のようなので、まあ緩く見られてほっこり出来そうだ。

戻ってきた

2011年7月23日 1話雑感
『夏目友人帳 参』第1話
友人帳を狙う妖怪と、茶碗の妖怪の出現から始まり、風呂上りにアイスを食べたりぼんち揚げを食べるニャンコ先生の愛くるしさ、とまた始まったのだなという印象。ニャンコ先生に茶碗の妖怪を尋ねてみると、害のないことが分かる。次の日、夏目が帰り道に出会った老婆が実は妖怪で京田さんとくれば、耳に嬉しい時間の始まりでござい。枯れかかった老木を助けることに、道中で語られる老婆妖怪の思い出話が、案の定レイコの話であり、一件落着と思った矢先に友人帳を狙う妖怪が襲ってきて、茶碗の妖怪が身代わりになって割れる。
ちょっと泣かせが鼻に付く気もするが、変に守りに入り続けなければ大丈夫でしょう。

勝者の余裕

2011年7月22日 1話雑感
『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%』第1話
タイトルの時点で、乙女狙いの狙い過ぎを楽しむ作品と思っていたが、意外とどうして面白い。
ヒロインの目の塗りが、ララァとかイノベーターを思わせるもので、それならプリンスが寄ってくるのもありかと思わせる妙。風林館高校の校長似な若本御大演じるスターがポケットマネーで作った学園は、作曲家コースとアイドルコースという若い衆を路頭に迷わせそうな罪作りなものだったり、宮野さんを筆頭に作り込みキャラが満載でMADの素材というかMADに見えたりで、一々面白い。これは、ダークフォース、もといダークホースではないか。売れている実績のあるゲームが原作ということだろうが、これが勝者の余裕か……。
『ぬらりひょんの孫~千年魔京~』第1話
CGと分かる背景なんだけど、花吹雪含めた淡い色使いと音楽の回想から始まる。前シリーズ以上に和的なものを感じさせる印象で、実際監督が変わっていた。本編からすると、カナから時折語られていた子供の頃妖怪に助けられたこととリクオの過去に絡んだ話のようだ。無駄に説明から入るよりは、内容補完しつつ説明的な話を持ってくる内容に好感が持てる。そこまで面白い作品って訳でもないけど、前のよりも冗長さが無くなってスッと入ってくる印象。
『イナズマイレブン GO』第1話
FF連覇で不動の地位を気付いた雷門中に主人公の松風天馬は入学する。入学式を前に早速グラウンドを見に行ってみると死屍累々といった感じで、剣城とかいう前作の飛鷹の息子みたいな奴がやった模様。どうも倒されていたのは二軍で、サッカー部を破壊したと称する謎の少年剣城京介を相手に天馬は一対一を挑むも翻弄される。やっと取れたと思ったところへ、天馬に放たれるシュート。防いだのは現れた一軍と、教師になって顧問をやっている春奈や髭を伸ばして胡散臭さが増した久遠が監督と一通り揃っての出発。まあ、久遠監督は次の番組もあるので髭を伸ばしたと冗談を言える展開ではないので、スカッとするまで時間が掛かりそうだ。

脳がやばい

2011年5月20日 1話雑感
『電波女と青春男』第1話
女の子がうなってキャッキャウフフな作品によくある両親海外、実家を離れて暮らしを満喫出来ると喜ぶメタ的な始まり方。世話になるおばさんとの変人ぶりやそこそこ若いから二人暮らしでアバンチュールな予感もあるかと思わせる。一転して、世話になる家に着いてみると、ふとんで簀巻きになっている物体が転がっている。声からするに女の子らしい。で、その子が宇宙人がどうのと称する電波を受信してそうなあれな感じで、ペースを乱されまいとするも巻き込まれていくって感じか。コミカルに描かれており、いつもの安心の角度で顔が可愛くて良しとしておこうか。しかし、ふとんに簀巻き状態の時の台詞が聞き取りにくいという映像化で代えがたい部分を如何に見せてくれるのだろうか。まあ、物理的に克服出来るとも思えないが……。

逆説

2011年5月16日 1話雑感
『もしドラ』第1話
間に心理や状況を印象付ける人物の居ないカットを挟んだ繋げ方があったりして分かりやすいが、野球、練習、心理、マネジメントのどれ一つとっても、突っ込んだというか、現実味のあるドラマに落とし込めていないような印象を受ける。目を見張る野球場面の構図、炎天下での地道な練習、エラーや失点時の心理的圧迫、相手の心を見通しての合理性だけでないマネジメント。マネジメント的に正しかったとしても、ドラマ的に伝わってくるものが薄い。うーん、この作品自体にマネジメントの必要がありそうな……。

耳を澄ませろ

2011年5月13日 1話雑感
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』第1話
仲良し小学生の数年後の高校生活から始まって、仲良しだった子が死んでしまったショックを引きずって高校受験に失敗して不登校になった主人公の前に死んだ子の幽霊だか妄想だかが現れて、叶えて欲しいことがあると言う。で、色々あってぎくしゃくしたまま離れた仲間と向き合う青春群像。秘密基地だとかで昭和世代を視野に入れつつ、ガジェットは平成って感じ。勿論、受け手の俺にはそんな輝いていたあの頃なんてのは絵空事で、実際はちょっと美化された程度の思い出があるだけなのだが、物や場所を起点にして懐かしさに繋げるやり方は上手いね。
『[ C ] THE MONEY OF SOUL AND POSSIBILITY CONTROL』第1話
金は無いけど精神的な充足とは縁遠くない。半端にリア充な主人公が、異空間の金融でのアバターバトルに選ばれるって感じか。親父の自殺と金銭的苦労が影を落としているといったところ。バトルの見せ方や決意もないので今一つ。憧れの彼女の裏の顔的な雰囲気からすると、いずれバトルもあるか。暖まって来れば面白くなるかな。

不可抗力

2011年5月9日 1話雑感
『青の祓魔師』第1話
予告の段階では、中二とグロを足した内容かと思っていたが、主人公がとげとげした喋りで力が制御出来ないから乱暴に振舞うも、人と人との繋がりが描かれていてホッとした。人間と悪魔の関係にどう向かい合うのか、オッサンに死亡臭が漂うのでどう扱い、スカッと行けるかどうか次第か。

2速

2011年5月8日 1話雑感
『神のみぞ知るセカイII』第1話
使い捨てのごとくヒロインを次々に攻略していく作風に対して、早速間延びの前兆が見られる。2話掛けるのは長いかなと。原作で人気のキャラが人気を得るのは当然として、不人気キャラも含め全てのキャラへの愛と説教こそが、主人公の寄って立つところであり売りと思える。関連商品の色気へ向けた媚びによる間延びこそ、この作品が忌避すべきものだろう。キャラが可愛いのは求められて当然。ならば、勢いが大事だろう。

世界の歪み

2011年5月7日 1話雑感
『星空へ架かる橋』第1話
弟の療養先兼下宿先へ向かう途中、道に迷ったり右往左往の探索をすることになる。で、ぶつかった女の子と倒れ込んでキスという物理と確率の世界に真っ向から挑戦する展開もあり、下宿先でも女の子がとれとれピチピチ。勿論、翌日に転校先の学校で件の少女と再会するまでも織り込み済み。高度は予想の範疇、ルートは外れているといったところ。この世界は物理で起こり得ることならば、同様に確からしくなく起こるのだ。それでなぜかベタとかステレオタイプと思える要素に特化した作風は、変に真面目に作っておいて色気を出そうとするよりも好み。
『聖痕のクェイサーII』第1話
相変わらずおっぱいは(自己規制の意味でも)輝いている。初っ端から聖具だか何だかを宿した少女を探して、おっぱいを吸いまくるのであった。半ズボン主人公の女装から仮想空間での女体化とフェチの三千世界を征服せんと帰ってきた。中々見つからないのなら、全員吸ってやるまでだ。兄貴、今回も着いて行きまっせ。
『逆境無頼カイジ 破戒録篇』第1話
前シリーズから借金地獄に嵌ったカイジが文字通り地下の作業場に沈められ、絡め取るのを目的とした博打に誘われ再び勝負の世界に飛び込むまでを描いた男臭100%の内容。なぜか、EDが本編未登場の作中唯一の残念ヒロインとのイチャイチャに落胆する内容で落差が激しい。誰得かと言われれば俺得。『たんけんぼくのまち』世代としては、一癖も二癖もありそうな班長がチョーさんの時点でオラワクワクしてきたぞ。

正面突破

2011年5月4日 1話雑感
『アスタロッテのおもちゃ!』第1話
人気の演者にセクハラ台詞シリーズといったところで。何をちゅーちゅーだとか言ってみたり、人間がおかしな伝わり方で謎の生き物扱いの所を連れて来ればとの売り言葉に買い言葉から、謎力で異世界に召喚されるご都合な内容を丁寧に1話掛けている。早い話が、釘宮+サキュバス。まあ、他にも揃っております。お子様相手なので本番は無いけどね。意外と純情というべきか、いつもの寸止めシステムと呼ぶべきか。強がりが優しさに絆されてと、要はツンデレですな。

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